桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

この差

2013-12-02 | Weblog
今朝の東京新聞と読売新聞を読み比べると、その違いは歴然としている。
読売新聞だけを読んでいる人には、全く秘密保護法の問題性は判らないだろう。これを偏りと言うが、読売新聞読者には、他の新聞が偏っていると思うのだろうか。
自分自身が縛られる法律なのに閣僚席に立ち、衆議院での法案可決に笑っていた法務大臣の谷垣。弁護士資格を持つ人ならば、その問題性は判るだろうに、ニコニコと笑っていた。魂を、何かに奪われてしまえば、国会議員としての自らの行動さえ、官僚の作る秘密に縛られてしまうことさえも理解出来なくなるらしい。読売読者は、ゆめゆめ魂を奪われてしまわないないように!

こういう手か!

2013-12-02 | Weblog
石破のブログが波紋を呼んでいるが、秘密保護法反対を叫ぶデモに対して「テロ行為と本質において変わらない」と書く石破の本音は、秘密保護法の行く末を示していると言えるだろう。秘密保護法には「テロを取り締まる警察の行為は秘密」とあるから、国民が自民党の政治に反対して民主主義の行動として「反対デモ」を行えば「国家に反するテロ行為」として警察は何でも行える、無差別に逮捕することも可能だ、となる。
今朝の東京新聞も、このことを書いているが、石破の本音は、秘密保護法が作る「取り戻す日本」とは、新しい戦前だろう。民主主義は封殺されて、今以上に官僚が好き勝手を行い、警察が「おい、こら!」で国民を監視する社会なのだ。
抵抗するならば、今。