桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

矯正協会

2010-05-25 | Weblog
刑務所に独占的に品物を下ろしているのが、矯正協会だ。俺も拘置所や刑務所で、その名前を知らされていた。
今日、その矯正協会が仕分け対象にされていたが、何と協会長は歴代検事総長退官者で、年収は600万だと言う。で、その金の出所が刑務官、刑務所職員の納める会費だと言うから呆れるよねぇ。カスリを取ってる訳だよ。
裏金を使ってる奴らだから汚いのは仕方ないけど、阿漕ってのは、こんなことだよね。
自分は検事総長として権勢を振るい、刑務所職員などは手下のように扱った奴が、その真面目な職員の金を懐に入れて恥じない!ね。歴代の会長だった元検事総長に唾を吐き掛けてやりたいなぁ!

取材

2010-05-25 | Weblog
今日は新聞社からの取材要請があった。布川事件の企画モノを掲載したいとしての取材だったが、両親や家族について聞かれた。
約3時間、じっくりと聞かれてみて、俺は家族に情の薄い生き方をして来たことを感じた。両親の誕生日は知らないし、もちろん兄弟姉妹のも知らないのだ。
俺は自分の長い拘束生活があって家族的な思考を奪われたと思って来たが、そもそも自分には家族を大事にする考えが薄かったと感じた。
もはや取り戻しは出来ないが、せめてこれからは大事にしたいものだ。
一つの取材中、別の新聞社からも強力要請があって、そろそろ身辺が動いて来たのも感じだ。嵐の始まりかな?
吹き飛ばされないようにしないと。

水戸地裁

2010-05-25 | Weblog
俺の裁判は土浦だったので、今まで水戸地裁に来たことはあったが、しみじみと中を見たことは無かったが、今日は待ち合わせです来たので時間があったから、少し中を見て歩いた。
どこも同じだね。
昔の土浦支部は、本当に武家屋敷を改造した感じで独特の趣きがあったが、今は全国にある裁判所の建物と同じになってしまった。
今は裁判官の人としての個性が無くて、まるで裁判ロボットみたいに最高裁の意向を気にして動く感じだが、それは建物も同じで画一的で特徴が無いね。
いいんだか、悪いんだかねえ。

あぁ日本!

2010-05-25 | Weblog
昨夜のサッカーは完敗だった。だろうとは思ったが、予想以上に力の差があった。
なぜ、こんなに韓国と差が付いたのだろうか?
今朝のテレビ、新聞は、各専門家の意見を交えて批判をしているが、どんなスポーツでも同じだけど指揮官の問題だろう。
チームの柱たる中村俊輔など「チームに入っていなかった」なんてコメントをしていた。入っていなかったなんて、試合に入ってなかったと言う意味だからね。考えられない。監督が選手をコントロール出来ていないことを示す中村俊輔のコメントは、このチームには全体を統一する戦術も意識も無いと言うことも示すだろう。
来月にはワールドカップ本番だが、これでベスト4が目標だなんて笑える話だね。
試合後、岡田監督が会見で話を始めたのが自分の進退、試合の分析ではないことも凄かった。指揮官が揺れていて選手が機能するはずはないし、もう監督は何もしないで、総てを選手たちの話し合いに任せるしかないだろう。徹底的に選手たちに話し合いをさせ、自分たちで戦術を確認して試合をコントロールするしか手段はあるまい。
監督、指揮者、どこでも大事だが、本当に日本には指揮官が少ないねぇ。