桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

慣れ

2009-03-08 | Weblog
俺は待っことに慣れている 長い月日をえん罪と向き合い 無実と認められる日を待って もう42年になるもの
俺は悲しみにも苦しみにも慣れている 父も母も知らぬ間に消えてしまい 自分が失ったものを 確かめるすべもないままにに 獄に過ごした29年 なし得ること なし得たこと 泡沫と失った総て
俺は幸せにも喜びにも慣れている 無実の罪に寄せてくれる人様の善意 善意からなる無償の支援行為 支援行為にある人間愛 人様の思いを全身に感じていた月日
今 俺は総てに慣れ過ぎた
悲しみや苦しみが息の詰まる苦悩だったとき その苦悩に正面から立ち向かい 自分の命と人生を必死に考えていた
幸せや喜びを感じているだけだったとき 人様の好意を真っすぐに 人様の思いを真っすぐに 人様の愛を真っすぐに見つめ 触れれば壊れるもののように慈しんでいた
余りにも大きな苦悩が生み出した幸せや喜び 独りになる寂寥をも そこから生まれるものがあると開き直る精神
手を取り合い 語り合い 抱き合い 直接に識る幸せと喜びは 風のように感じていた尊さを運び去った

俺は慣れた 総てに慣れ過ぎた

漆間官房副長官

2009-03-08 | Weblog
自民党に捜査は及ばない、元警察庁長官が言ったらしい。今日のテレビ報道は、この問題を騒いでいた。
元警察庁長官の発言だからね。軽くはないし、無根拠ということもあるまい。勿論、検察から聞いてのはずはなかろうし、気脈を通じたとも思わないが、何らかの意思の表現であることは間違いないだろう。
警察庁、これほどに政治的な組織はない。何かの利益のために動き、何かを守るためには手段を選ばすに動く。俺は身をもって警察の汚さを体験させられている。何れにしても警察が歴代権力の守護者であったことは紛れもない事実だろう。そして、日本の検察が、この警察の従者でしかないことも歴史の事実だ。
なぜ漆間が自民党には捜査は及ばないと語ったか。やるなよという牽制球!?
樋渡利秋検事総長、漆間の牽制に負けるな!
頑張れ!

休日

2009-03-08 | Weblog
今日も会社は仕事をしている。期日までに終わらせなければならないために、雨で遅れた作業をしているのだが、俺は予定があって東京。と言って再審の活動ではなくて歌を聴きに行く。ドイツ料理店で昼を食べながら佐藤光政さんの歌を聴くのだが、俺にも唄えなんて言ってるから、どんなことになるやら。