桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

狭山事件集会

2009-03-12 | Weblog
初めて参加したが、会場に着いて驚いた。いきなり公安警察の群れ。玄関前にいる青いヘルメットたちを監視していたのだが、それを警察と感じたオレの嗅覚、優れていたなぁ。警察って臭いがする。裏金、権力、不正、ね。
ジュネーブ以来、ムショ仲間の石川さん夫婦とも会ったが、元気そうだし、生き生きしてるので嬉しかった。
会が始まって驚いたのは、青いヘルメットと臭いが会場にいたこと。
俺は差別されてきたの痛みは判るつもりだ。毎年、橋のない川を読むのが獄中の正月だった俺は、誰よりも差別を憎むし、日本社会から根絶しなければならない意識だとは思うが、権力の悪と闘う集会として、あの存在は許されないと感じた。一晩考えてのことだが、狭山事件の解決を難しくしている本質が、あそこにあるのかも知れないと思った。
冤罪仲間、同じ千葉の釜の飯を食った仲間、石川さんにも勝って欲しいし、そのためには出来る限りをしようと思ったが、同時に闘いの難しさも知った。