家を建てた時に、将来は２階の６畳＋４畳の続き間をフローリングにしようと考えていたので、畳の張替はせずに６畳用、３畳用の敷きゴザを使ってごまかして来ていました。フローリングと言っても合板のプリントされたものではなくて、平木材にすることを考えていました。
一昨年職場の更衣室の床を作るときに、平木材で作ったのでいい練習になりましたし、むくの木の感触はいいなと感じましたが、今の部屋に使うより１階の食堂に使った方が良さそうだと思うようになり、やはり昔から畳に慣れ親しんだ身体ですし、冬場の事も考えると畳が一番と思いなおして、今回数十年ぶりに畳の表替えをすることにしました。
ついでに今は使っていない和室（現在は納戸扱い）ですが、こちらも追加して１６畳発注しました。
部屋にはいろいろな家具やAV機器などが入っている関係で、一度には張替ができないので、３回に分けて行う事になりました。
今回は物が少ない４畳を交換しましたが、久しぶりに新しいイグサは匂いも良くて気持ちがリラックスしていいですね。
孫や犬が遊びに来た時のために傷みに強い、少し値が張りますが麻の芯が縫い込まれたものにしました。
画像を拝見しますと、青い畳は美しいですね。
（ちょっと色は、緑錆の吹いた神社の銅板の屋根を思わせます）
さぞかし良い香りなんでしょうね？
そう言えば、新しい和室の宿泊施設、出来立てのお座敷電車も畳の良い香りでした。
廊下にも匂いが拡散していますから、２階に上がる途中から井草の香りがしてきますよ(笑)
数年前に表替えをしてもらい、香りの良さにやはり畳っていいなぁ、と実感しました。最近は琉球畳をリビングの一角に敷くようにするなど、良さが見直されていると思います。
大型の家具などを置くことを考えると、フローリングの方が置き易いのかなとは思ってますが、やはりぐうたらな姿勢がすぐにできる和室が一番居心地がいいですね。
日本の家が洋風化しているのとは反対に、渡航する欧米人には畳がある和室に人気があるようです。
高温多湿の日本では自然素材を使い、季節に対応できる文化の中で、日本建築はかなりエコの住宅だといえます。
湿度の調整をしてくれる珪藻土壁や通気性のいい畳等は先祖の知恵の塊ですね。
自分が歳を重ねるうちに、若いころ思っていた考えが修正されることが多くなってきたように感じます。
来年度からは仕事を見直し、精神的な余裕を優先して生活することに重点を置きたいと思います。
それには和室が一番ベストなのかもしれませんね。