”わるいやつら”同様、1980年代に制作された松本清張原作・野村芳太郎監督作品。現代では通用しない家庭制度などが盛り込まれていて、若い人には理解し難い内容かも。地方の富豪が東京で豪遊するのは現代もある話？❓ なのか❓ 妻に先立たれ、家庭がつまらいからと大事なひとり息子をほったらかしにして、若い女に狂うのものか❓ ではあるが清張さんの作り話だと何となく納得させられる。被疑者役の桃井かおりさんと弁護士役・岩下志麻さんの嫌らしいほどの名演技。ふたりがいなかったらこの映画の成功はなかっただろう。若き日の鹿賀丈史さんも犯罪者役がバッチリ（？）決まっていて笑えた。日本人離れしたルックスとスタイル。カッコ良かった。以外だったのは新聞記者役の柄本明さん。若い頃は案外ハキハキとした対応をする人だった事にビックリ。東京乾電池を率いていた人なのだから当たり前か。モサーッとしたイメージを持っていたので（失礼！）記者役がはまっていて驚いた。今夜は名作”砂の器”。かなり前に原作を何度も読んだし、映画も観た。以前とは違う感想を持つのか？ と思いながら楽しみたい。
松本清張原作のドラマや映画は数多いが、その中でも傑作なのが”わるいやつら”ではないか。医者が欲望のままに女性を騙し、騙されて破滅する姿を描く。どこからこんな発想を思いつくの？ と毎度、清張さんには思わされるが医者の犯罪をこんなにも大胆に描写するなんて！ と本の読後に感じたのを（ウン十年も前なのに）鮮明に覚えている。医者役を片岡孝夫さんが演じていた作品が特に良い。彼にまとわりつく女性たちも婦長役の宮下順子さん、梶芽衣子さん、松坂慶子さん、藤真利子さん。それぞれの役に徹していて、見応えがあった。昔の女優は個性的だった、とつくづく思う。今や誰もが似通っていて面白みがない。皆、綺麗で可愛いが人形のようでつまらない。仮に今、この作品を作るとしたら、誰がどの役をするのだろう。誰一人思い浮かばないのはこちらが年を取ったせい・・？
今年の2月末で閉店していた、錦糸町にあるムーミンの実店舗。今更知ってどうすんの？ って間抜けな話。年に一度くらいは訪れて、買う買わないは別にして楽しい時間を過ごしていた。時間があるので久々に行ってみようと思い、検索したらこの結果。お気に入りの店がまたひとつ無くなったので寂しい。以前には小さいながらも大好きだった広尾・俣野温子さんの商品を扱う店が急遽閉店となり、ショックだったが今回もその時同様にあゝ！ の思いが強い。商品そのものは今やネットで購入出来るので、欲しいものが買えない事は少ない。それでも私は、狭い空間でもいいので好きなものに囲まれて過ごす時間を大切にしていた。喪失感は大きい😞 俣野さん関連の店は東高円寺に極小さい店舗が残っているので、無くならずに頑張って欲しいと心から願っている。
昨日は今日同様に夏の暑さ💦だった。そんな中、少し無理をして（？）本駒込・六義園へ散歩に行った。紅葉が綺麗な庭園と聞いていたが、春の新緑の紅葉の葉も可憐で可愛らしかった。つつじはまだ三分咲きで少しだけ開花。赤、白、桃色、紫色と満開になったらスゴイのだろうな、と思わされた。好天の日曜日だからか、園内には大勢の人々。高齢者が多かったが、若いカップルの姿も結構あったし、ツアー客もいて多賑わい。バスで来ると言う程ではないようだが、ツアー客がいる事には驚いた。入園料は低額だったが、あれだけの広さを管理するには相当の予算が組まれているだろう。いつまでも残して欲しいと願うが、これからの人口減を思うと心配になるー。
3年に一度の見直しの年だそうで・・。介護保険料の値上げが止まらない。この先、働き手が減って65歳の高齢者の割合がどんどん増えるのだからどこまで上がるのか・・。見当もつけたくない。現在は40歳から徴収しているが、年齢も下げないとやっていけなくなるのではないか。そんな事、子どもの数が減って来た頃には気づいていた筈なのに。それに介護保険が開始された頃には子どもの数は減少傾向だった。気づいていながら何も手立てをしなかった政府には呆れる。児童手当の充実など今更やっても無意味、と思われる方針だけ打ち出して・・。ただでさえ少ない年金から保険料を引かれて。10年位前に介護保険料に関する電話での問い合わせ業務に就いた事があった。その時「こんなに値上げされたらやっていけない。死ねって事ですか」と言われた事があった。当時は私自身、高齢者にはまだ間があったので他人事だったが今はその気持ちが身に沁みて分かる。酷くなる一方だし。おまけは児童手当に関しても国民全員が負担を強いられる話。あれもどうなの？ 軍備増強なんてしていないで、介護保険や児童手当に国の予算を充てて欲しい。選挙の際にだけ高齢者や子どもたちに～と熱く語る候補者たち。政治家の嘘はとっくに見抜いているぞ！
