リンリン・ダイアリー

ブースカがお話します。

2015年4月16日 映画・ジヌよさらば~かむろば村へ~

2015-04-16 20:05:45 | Weblog
 予告篇の作りが上手だったので、面白そうだなと思い観に行ったがやや後悔。しばらくすればテレビで放送されそうだし、とにかく想像していたのよりもつまらなかった。全体的には笑える場面も多く、観て損はなかったと言えるのだが・・・・。大人計画の面々はやはり舞台が一番その力を発揮するのではないか。実際に舞台を観に行った事はないが何となくそう感じた。映画だと場面ごとに芝居が切れて、一体感が少ない。そうなると彼らの魅力がそがれている様に思う。大袈裟な芝居も舞台では映えてもスクリーンの中ではいただけない場合もある。松尾スズキさんは(映画"悪人"の詐欺師役でも思ったが)とにかく悪い人役が上手。見ている人に嫌悪感を与える№1の役者じゃないか。監督としての手腕もなかなかのもの。ただ今回失敗だったのは主役が松田龍平さんだった事。彼の芝居を楽しみに観に行った者が言うのだから間違いない。彼はあの役を務めきれなかった。はっきり言って下手。なりきれていないし芝居もつまらない。彼の演技力のなさにがっかり。阿部サダヲさんほど、役に染まらなくてもいいが(彼は染まり過ぎ)もうちょっと何とかして欲しかった。あれじゃ"舟を編む"の時と同じじゃないかと。見た目で誤魔化されるが役者としてどーなんだろうか? それにしても目元が父・優作さんとそっくり。演者としての素質も受け継げればよかったのに、惜しいな。逆に楽しめたのはベテラン、西田敏行さん。出てくるだけで笑いが取れる役者はそうはいない。なりきり方も丁度イイ感じでナイスな神様だった。
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