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リンリン・ダイアリー

ブースカがお話します。

2019年1月27日 市原悦子と樹木希林

2019-01-27 10:55:38 | Weblog

 先日亡くなった、市原悦子さんを偲んでTBSで特集番組があった。ひょうひょうとした人柄がよく表れていて見ていて楽しかった。彼女の魅力を感じたのは晩年になってから。特にいいなぁと感じたのは遺作となってしまった映画”しゃぼん玉”。ひなびた場所でひとり暮らすお婆さんの役。悪事を働き、逃亡中の若者としばし暮らしを共にする。若者の事情を承知の上で彼を暖かく包み、改心させ罪を償う期間、彼を待ち続ける。並みの人では出来ない事だし、映画だからとは思うがそれを自然に演じる市原さんの姿に感動。こんなお婆さんになりたい、と思わせてくれた。派手な映画ではないが、だからこその良さがあり観終わって暖かい気持ちにさせられた。(監督が誰だったのか忘れてしまったが)もう一度観たい! 話を戻すが、TBSの番組では昨年亡くなった樹木希林さんも出ていた。以前にも見たものだとは思うが、その時には感じなかった事を幾つか感じた。まず希林さんは相当に我がままだと言う事。対して、市原さんはおおらか。あの寛容さが長年愛された家政婦ドラマにも生かされたし、多くの人に支持された理由だと感じた。市原さんが演じたからこそあれだけの長寿ドラマになったのだ。美人女優ばかりがもてはやされた時代に演劇の世界へ飛び込んだ彼女。人知れぬ苦労は多々あっただろう。それを隠して努力を重ねた人。卑屈にならず、頑張り続けた人。比べて申し訳ないが希林さんはどこか卑屈。コンプレックスを払拭できずに生きた人なのか? ふたり並ぶ姿を見て、あまりの違いに驚いた。市原さんの幸せそうな顔と対比し、希林さんは不幸な顔をしているとも思えた。顔にはやはり出るなー。希林さんを卑下するつもりはないが、市原さんの良さが際立っていたと感じた番組だった。司会の安住さんと市原さんのかけ合いも心地よかった!