NHKのドキュメンタリー番組でイチローを取り上げていた。シアトル・マリナーズからニューヨーク・ヤンキースに移るあたりの時期に密着取材? をしていてちょっと興味を持った。普段はテレビなんてと小馬鹿にしていて(それはこちらが勝手に持ってしまっている彼のイメージかも知れないが)ちゃんと質問に答える人ではなかった。筈なのに以前よりはインタビューにもまともに答えていた。特に驚いたのは「自分は好きな事を職業にしていてその技術を向上させたり、精神をみがいて来たがそれは回りが思っているほど楽しい事じゃない。だからこどもに野球選手になりな、なんて言えない」と言っていたところ。彼は努力の人、と思われているから回りの人たちも大変なのは承知しているのに、何を今更って気がしたのだ。大変だけど頑張っている姿に心が打たれたり、応援しよう、って思うんじゃないの? ファンは。そこはそう考えていなかったのか、と不思議に思えた。特性マシーンで体の管理をして、体力の低下と向き合い心休まるのは奥さんと愛犬・一弓とのひとときだけ。家族がいるから頑張れるところももちろんあるのでしょうけど、やっぱり凄いわ、あの生活に耐えて行くのは。比べ物にならないが、今の自分の暮らしをアーダコーダと文句満載にしている事が恥ずかしくなった。
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