1975年制作のアメリカ映画。昨夜BSで放送されていた。公開当時から魅かれるものがあってずっと見たいと思っていた作品。その思いが30数年も経ってやっと果たされた。色あせていてとても見られたものじゃないのかもしれない、などと失礼な事を思いつつ見始めた。その思いは直ぐに消えた。映像は素晴らしいし、内容も今では考えられないほど新鮮なものだった。少なくとも私にとっては。ジャックのあくの強さは凄まじいしそれに対抗する看護師長の個性もなかなかのもの。見応えがあった。同じ病棟の仲間達にしても演技なのか地でやっているだけなのか分からないほどの迫力。こんなにも強烈な作品だったとは、改めて驚かされた。けれどこの年齢になって初めて見たからこその感動かも知れない。これを10代の時代に見ていたら全く違った感想を持っただろう。当時見ておいて更に今見て比較をしても面白かったかな。今更仕方がないが。出来るなら間隔を空けてもう一度見たい、と思う。ここまで魅力のある映画も珍しい。眠いのを我慢してまで見て良かった。