久々に伊丹十三監督の作品を幾つか観た。支離滅裂に感じられる場面もあり、何を言いたいのか良く分からないものもあった。監督の頭の中ではきちんと出来上がっているものでも、一般人には理解不能な事もある。主役の宮本信子さんはいつも頑張ってる感じで好感が持てた。彼女だからこそ良い作品に仕上がったとも思うし。脇役の人々も味のある俳優陣で、そこも面白かった。加藤嘉さんや山崎努さん、津川雅彦さん、岡本信人さん、伊東四朗さんなど。他にも名前は知らないがこの人がいるだけで、面白さが伝わるような俳優が多数出ていた。今の俳優には出せない味? このシーンこんなに長くいる? と思う場面もあったし、全部がOKではないがそれでもこの人の作品ならもっと観たい! と思うファンは多いだろう。1997年に突然亡くなり、当時も残念に感じたががその思いを強くした。