牡馬クラシックの最終戦,第75回菊花賞。
逃げたのはサングラス。続いたのがマイネルフロストとシャンパーニュの2頭。トゥザワールドが単独の4番手。トーホウジャッカルとゴールドアクターが併走で続き,その後ろのワンアンドオンリーは行きたがっているように見えました。さらにハギノハイブリッド,ワールドインパクト,サウンズオブアースの3頭。最初の1000mは60秒9で,スローペースといえるのでしょう。
3コーナーを回るとシャンパーニュがスパート。後退するサングラスの外からマイネルフロストが追いました。トーホウジャッカルはコーナーは内を回り,直線ではマイネルフロストの外へ。一旦は先頭に立ったマイネルフロストをトーホウジャッカルが交わして抜け出そうとすると,マイネルフロストの内を突いたサウンズオブアースが追い上げ,外を回った馬は伸びずに2頭の優勝争い。先んじていたトーホウジャッカルが最後まで譲らず,3分01秒0というこれまでの記録を1秒7も更新する大レコードで優勝。半馬身差の2着にサウンズオブアース。しぶとく伸びたゴールドアクターが3馬身半差で3着。
優勝したトーホウジャッカルは2歳のときに腸炎を患い,九死に一生を得た馬。そのために今年の5月31日にようやくデビュー。7月に3戦目で初勝利を上げ,連勝。1000万条件は2着でしたがトライアルで3着に入り出走権を獲得していました。生命力の強さがあり,このキャリアでここまで走るのですから,相当の大物である可能性もあるでしょう。長距離は意外とタイムの信用性が高いのですが,今週の京都競馬場はやたらとタイムが早かったので,それをどこまで評価してよいかは微妙。こういう馬場状態は外を回ると圧倒的に不利で,内目の枠を引けたのは幸いしたと思います。父はスペシャルウィーク。半姉に今年のCBC賞を勝っている現役のトーホウアマポーラ。
騎乗した酒井学騎手は一昨年のジャパンカップダート以来の大レース2勝目。管理している谷潔調教師は開業19年半強で大レース初制覇。
第一部公理四は,結果の認識が原因の認識に依存することを示しています。人間が悲しみを感じることにも必然的な原因があります。ですからその悲しみの原因が十全に認識され得たならば,悲しみ自体もまた十全に認識されることになります。
重要なのは,このような思惟作用からは,一切の悲しみが生じてこないということです。なぜなら,人間が事物を十全に認識するのは,その人間の精神の能動にのみ属します。これに反して悲しみは,悲しむ人間の能動から生じることはなく,受動にのみ依存するからです。なのでこうした思惟作用からは,何らかの喜びや何らかの欲望が生じることはあり得るのですが,悲しみが生じることはありません。そしてそうして生じる欲望や喜びは,悲しみを軽減するのに役立つ余地があるのです。
簡単にいえば指針はこういうことです。もしも悲しみを感じたならば,なぜ自分が悲しみを感じているのかということを,理性によって能動的に考えるのです。そしてこれを考えている間は,人間はその悲しみから逃れていることができます。そして考えた末に結論を得るに至ったならば,その結論から生じる感情が,それまでの悲しみを軽減し得るかもしれません。
ただし,この指針は絶対的なものではありません。悲しみを軽減させることはできるかもしれませんが,悲しみを消滅させることはできないからです。第四部定理一が悲しみという感情と関連して述べていることは,このことであるといえます。
ではなぜこれだけでは悲しみを除去するには至らないのでしょうか。このことも『エチカ』では論理的に示すことが可能です。その方法はまたいくつかあるのですが,第二部定理一七系,いい換えれば表象の種類のうち,想起ということと関連させてここでは説明してみます。
この系が示しているのは,人間の精神は,かつて知覚したものを,後に想起し得るということです。これ自体は経験的に当然のことをいっています。ただ,人間は一般的に,かつてある事物を知覚することによってある感情に刺激されたならば,後にその事物を想起したときにも,それと同じ感情に刺激されるのです。
逃げたのはサングラス。続いたのがマイネルフロストとシャンパーニュの2頭。トゥザワールドが単独の4番手。トーホウジャッカルとゴールドアクターが併走で続き,その後ろのワンアンドオンリーは行きたがっているように見えました。さらにハギノハイブリッド,ワールドインパクト,サウンズオブアースの3頭。最初の1000mは60秒9で,スローペースといえるのでしょう。
3コーナーを回るとシャンパーニュがスパート。後退するサングラスの外からマイネルフロストが追いました。トーホウジャッカルはコーナーは内を回り,直線ではマイネルフロストの外へ。一旦は先頭に立ったマイネルフロストをトーホウジャッカルが交わして抜け出そうとすると,マイネルフロストの内を突いたサウンズオブアースが追い上げ,外を回った馬は伸びずに2頭の優勝争い。先んじていたトーホウジャッカルが最後まで譲らず,3分01秒0というこれまでの記録を1秒7も更新する大レコードで優勝。半馬身差の2着にサウンズオブアース。しぶとく伸びたゴールドアクターが3馬身半差で3着。
優勝したトーホウジャッカルは2歳のときに腸炎を患い,九死に一生を得た馬。そのために今年の5月31日にようやくデビュー。7月に3戦目で初勝利を上げ,連勝。1000万条件は2着でしたがトライアルで3着に入り出走権を獲得していました。生命力の強さがあり,このキャリアでここまで走るのですから,相当の大物である可能性もあるでしょう。長距離は意外とタイムの信用性が高いのですが,今週の京都競馬場はやたらとタイムが早かったので,それをどこまで評価してよいかは微妙。こういう馬場状態は外を回ると圧倒的に不利で,内目の枠を引けたのは幸いしたと思います。父はスペシャルウィーク。半姉に今年のCBC賞を勝っている現役のトーホウアマポーラ。
騎乗した酒井学騎手は一昨年のジャパンカップダート以来の大レース2勝目。管理している谷潔調教師は開業19年半強で大レース初制覇。
第一部公理四は,結果の認識が原因の認識に依存することを示しています。人間が悲しみを感じることにも必然的な原因があります。ですからその悲しみの原因が十全に認識され得たならば,悲しみ自体もまた十全に認識されることになります。
重要なのは,このような思惟作用からは,一切の悲しみが生じてこないということです。なぜなら,人間が事物を十全に認識するのは,その人間の精神の能動にのみ属します。これに反して悲しみは,悲しむ人間の能動から生じることはなく,受動にのみ依存するからです。なのでこうした思惟作用からは,何らかの喜びや何らかの欲望が生じることはあり得るのですが,悲しみが生じることはありません。そしてそうして生じる欲望や喜びは,悲しみを軽減するのに役立つ余地があるのです。
簡単にいえば指針はこういうことです。もしも悲しみを感じたならば,なぜ自分が悲しみを感じているのかということを,理性によって能動的に考えるのです。そしてこれを考えている間は,人間はその悲しみから逃れていることができます。そして考えた末に結論を得るに至ったならば,その結論から生じる感情が,それまでの悲しみを軽減し得るかもしれません。
ただし,この指針は絶対的なものではありません。悲しみを軽減させることはできるかもしれませんが,悲しみを消滅させることはできないからです。第四部定理一が悲しみという感情と関連して述べていることは,このことであるといえます。
ではなぜこれだけでは悲しみを除去するには至らないのでしょうか。このことも『エチカ』では論理的に示すことが可能です。その方法はまたいくつかあるのですが,第二部定理一七系,いい換えれば表象の種類のうち,想起ということと関連させてここでは説明してみます。
この系が示しているのは,人間の精神は,かつて知覚したものを,後に想起し得るということです。これ自体は経験的に当然のことをいっています。ただ,人間は一般的に,かつてある事物を知覚することによってある感情に刺激されたならば,後にその事物を想起したときにも,それと同じ感情に刺激されるのです。
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