スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

農林水産大臣賞典スパーキングレディーカップ&間接無限様態の無限性

2014-07-02 20:36:59 | 地方競馬
 ホクトベガメモリアルの第18回スパーキングレディーカップ
                         
 スプリント戦で逃げたり先行したりしていましたから、この距離になってサウンドガガの逃げになるのは自然。2番手はエスメラルディーナとアクティビューティで併走。少し離れてカチューシャ。また離れてレッドクラウディア。さらにアスカリーブル,マイネエレーナと続きました。最初の800mは49秒1のミドルペース。
 3コーナーを回ると2番手で追っていた2頭の方が先に苦しくなり,カチューシャが2番手に。さらに向正面で内から進出し位置取りを上げていたマイネエレーナも,そのまま内から進出して3番手。逃げるサウンドガガと追うカチューシャ。優勝争いはこの2頭に絞られ,ぎりぎり粘り切ったサウンドガガが優勝。カチューシャがクビ差の2着。騎手のコース取りが巧みだったマイネエレーナが7馬身差とはいえ3着に健闘。
 優勝したサウンドガガは4走前に1600万を勝ち,前々走でオープンを勝利。牡馬相手のものですから,能力は通用。しかし1200mでの成績なので,距離延長が最大の課題。勝ったのですから克服したともいえますが,今日のメンバーでぎりぎりの勝利では,心もとないような印象も残ります。少なくともさらに距離が延びるのはマイナスと判断していいでしょう。従兄に2005年の兵庫ジュニアグランプリを勝ったモエレソーブラッズ
                         
 騎乗した武豊騎手は第7回,第11回,第15回に続いて3年ぶりのスパーキングレディーカップ4勝目。管理している佐藤正雄調教師はスパーキングレディーカップ初勝利。

 具体的な理性的区別の内容に関する僕の結論を踏まえ,属性が様態的変状様態化するということが,『エチカ』ではどのような文脈で用いられているのかを検証します。
 この言い回しが最初に現れるのは,第一部定理二二です。僕が疑義を感じなければおかしいといった畠中の訳注は,ここに付されているものです。また,続く第一部定理二三でもこの言い回しは用いられています。これらふたつの使用法は,同一であると僕は考えます。
 第一部定理二二の意味いうのは,それ自体でみるならば,間接無限様態の原因は直接無限様態であるということです。この解釈は間違いではありません。間違いではありませんが,不十分ではあります。なぜならこの定理は,間接無限様態は直接無限様態から生起するとはいわれずに,属性から生起するといわれているからです。これはつまり,直接無限様態という様態的変状に様態化した神の属性から生起するという意味です。スピノザによる文章は,明らかにそのことを強調するように書かれていると僕には思えます。
 この部分で,スピノザが間接無限様態の原因として,直接無限様態ではなく属性を示したのには,はっきりとした理由があると考えられます。この定理は,間接無限様態がいかにして生起するのかということを示す意図から配されているのではなく,間接無限様態が無限でありかつ永遠であるということを示す意図から配置されているというのが僕が考えるその理由です。
 もしも間接無限様態の起成原因が直接無限様態であったとしましょう。第一部公理四により,間接無限様態の認識は,直接無限様態に依存することになります。したがって間接無限様態の永遠性ならびに無限性は,直接無限様態によって考えられ,また存在することになります。しかしそれは誤りなのです。間接無限様態であれ直接無限様態であれ,無限性の由来,また永遠性の由来というのは,属性なのです。だからここでは,間接無限様態の起成原因が,属性だとされているのです。
 つまり属性が直接無限様態という様態的変状に様態化したものは,直接無限様態ではなく属性です。この文脈がそれを明らかにしています。

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