第39回ジャパンカップ。
発馬は互角でしたがマカヒキはすぐに控えました。逃げたのはダイワキャグニー。2番手にカレンブーケドールとウインテンダネスとダンビュライト。5番手にワグネリアンとエタリオウ。7番手にスワーヴリチャードとシュヴァルグラン。9番手にムイトオブリガード。10番手にレイデオロとジナンボーでこの11頭は集団。6馬身差でユーキャンスマイル。2馬身差でルックトゥワイス。8馬身差でタイセイトレイル。3馬身差でマカヒキと,残る5頭はばらばらの追走。最初の1000mは60秒3のハイペース。
直線に入ったところでダイワキャグニーのリードは3馬身くらい。カレンブーケドールがその外に出し,さらに外からエタリオウ。そしてダイワキャグニーとカレンブーケドールの間を突こうとし,最終的にはダイワキャグニーの内に進路を取ったスワーヴリチャードの3頭が追ってきました。ここからエタリオウは脱落。内のスワーヴリチャードと外のカレンブーケドールは一杯になったダイワキャグニーを差し,カレンブーケドールの外から3番手に追い上げてきたのはワグネリアン。最内のスワーヴリチャードの伸び脚が優って優勝。カレンブーケドールが4分の3馬身差で2着。前の2頭には追いつけなかったワグネリアンが1馬身半差で3着。
優勝したスワーヴリチャードは昨年の大阪杯以来の勝利で大レース2勝目。その後は勝てていませんでしたが,大きく崩れたケースは少なく,今日のメンバーなら最有力候補ではないかと思っていました。内目の枠から内を回って,最後も最内を突けたことなど,恵まれた点もありましたから,あくまでも今日のメンバーの中での能力レベルの差で勝つことができたとみるのがいいのではないかと思います。時計が早くなってしまうよりは,適度に掛かる方が力を発揮しやすい馬だというのが僕の見方で,その点では今日の馬場状態もプラスに作用したのではないでしょうか。父はハーツクライ。
騎乗したイギリスのオイシン・マーフィー騎手はナッソーステークス以来の日本馬に騎乗しての大レース2勝目。日本での大レースは初勝利。管理している庄野靖志調教師は昨年の大阪杯以来の大レース4勝目。ジャパンカップは初勝利。
スピノザが疑惑dubitatioと不確実性すなわち確実性certitudoの反対概念を混同していたという見解opinioから得ることができたスピノザの哲学に関係する概要は以下の通りです。
まず,確実性とは,ある人間の知性intellectusのうちに観念ideaがあるとき,その観念が確実であるということ,他面からいうと観念の対象ideatumについて確実であるということを知るという意味です。そしてこの確実性は,真の観念idea veraに依拠します。つまり知性のうちにある観念が真の観念であれば,その知性は確実性を獲得することができます。
次に確実性の反対概念としての不確実性は,実際にはスピノザの哲学には存在しません。ある知性のうちに観念があるとき,それが不確実であること,他面からいえば観念の対象について不確実であるということを保証する観念があるとすれば,それは確実性を保証する真の観念ではあり得ない以上,真の観念ではない観念,すなわち観念を外来的特徴denominatio extrinsecaからみた場合の誤った観念idea falsaしかあり得ませんが,誤った観念はそのことを保証しないからです。一方,知性のうちに真の観念と誤った観念が同時に存在する場合は,知性は真の観念の確実性を獲得すると同時に,誤った観念の不確実性も獲得します。なぜなら,真の観念は確実性の規範であると同時に,不確実性の規範でもあるからです。
最後に,疑惑は不確実性とは異なります。すなわち疑惑とは,観念についてそれが不確実であるということを知るということを意味するのではなく,確実であるか不確実であるかが不明であるということを意味します。ところで,知性のうちに真の観念があれば,真の観念については確実性を有することができ,誤った観念には不確実性を有することができるのですから,実は疑惑は生じません。一方,誤った観念があるのだとしても,それがひとつしかないならおそらくその知性は疑惑を有さないでしょう。単に確実性を有することはできないが,不確実性も有していないという状態になるからです。ですがふたつ以上の誤った観念があるならそれらを比較することによって,疑惑が発生する場合があり得ます。たとえば表象の動揺は,複数の誤った観念を比較することによって生じる疑惑ということができるからです。
発馬は互角でしたがマカヒキはすぐに控えました。逃げたのはダイワキャグニー。2番手にカレンブーケドールとウインテンダネスとダンビュライト。5番手にワグネリアンとエタリオウ。7番手にスワーヴリチャードとシュヴァルグラン。9番手にムイトオブリガード。10番手にレイデオロとジナンボーでこの11頭は集団。6馬身差でユーキャンスマイル。2馬身差でルックトゥワイス。8馬身差でタイセイトレイル。3馬身差でマカヒキと,残る5頭はばらばらの追走。最初の1000mは60秒3のハイペース。
直線に入ったところでダイワキャグニーのリードは3馬身くらい。カレンブーケドールがその外に出し,さらに外からエタリオウ。そしてダイワキャグニーとカレンブーケドールの間を突こうとし,最終的にはダイワキャグニーの内に進路を取ったスワーヴリチャードの3頭が追ってきました。ここからエタリオウは脱落。内のスワーヴリチャードと外のカレンブーケドールは一杯になったダイワキャグニーを差し,カレンブーケドールの外から3番手に追い上げてきたのはワグネリアン。最内のスワーヴリチャードの伸び脚が優って優勝。カレンブーケドールが4分の3馬身差で2着。前の2頭には追いつけなかったワグネリアンが1馬身半差で3着。
優勝したスワーヴリチャードは昨年の大阪杯以来の勝利で大レース2勝目。その後は勝てていませんでしたが,大きく崩れたケースは少なく,今日のメンバーなら最有力候補ではないかと思っていました。内目の枠から内を回って,最後も最内を突けたことなど,恵まれた点もありましたから,あくまでも今日のメンバーの中での能力レベルの差で勝つことができたとみるのがいいのではないかと思います。時計が早くなってしまうよりは,適度に掛かる方が力を発揮しやすい馬だというのが僕の見方で,その点では今日の馬場状態もプラスに作用したのではないでしょうか。父はハーツクライ。
騎乗したイギリスのオイシン・マーフィー騎手はナッソーステークス以来の日本馬に騎乗しての大レース2勝目。日本での大レースは初勝利。管理している庄野靖志調教師は昨年の大阪杯以来の大レース4勝目。ジャパンカップは初勝利。
スピノザが疑惑dubitatioと不確実性すなわち確実性certitudoの反対概念を混同していたという見解opinioから得ることができたスピノザの哲学に関係する概要は以下の通りです。
まず,確実性とは,ある人間の知性intellectusのうちに観念ideaがあるとき,その観念が確実であるということ,他面からいうと観念の対象ideatumについて確実であるということを知るという意味です。そしてこの確実性は,真の観念idea veraに依拠します。つまり知性のうちにある観念が真の観念であれば,その知性は確実性を獲得することができます。
次に確実性の反対概念としての不確実性は,実際にはスピノザの哲学には存在しません。ある知性のうちに観念があるとき,それが不確実であること,他面からいえば観念の対象について不確実であるということを保証する観念があるとすれば,それは確実性を保証する真の観念ではあり得ない以上,真の観念ではない観念,すなわち観念を外来的特徴denominatio extrinsecaからみた場合の誤った観念idea falsaしかあり得ませんが,誤った観念はそのことを保証しないからです。一方,知性のうちに真の観念と誤った観念が同時に存在する場合は,知性は真の観念の確実性を獲得すると同時に,誤った観念の不確実性も獲得します。なぜなら,真の観念は確実性の規範であると同時に,不確実性の規範でもあるからです。
最後に,疑惑は不確実性とは異なります。すなわち疑惑とは,観念についてそれが不確実であるということを知るということを意味するのではなく,確実であるか不確実であるかが不明であるということを意味します。ところで,知性のうちに真の観念があれば,真の観念については確実性を有することができ,誤った観念には不確実性を有することができるのですから,実は疑惑は生じません。一方,誤った観念があるのだとしても,それがひとつしかないならおそらくその知性は疑惑を有さないでしょう。単に確実性を有することはできないが,不確実性も有していないという状態になるからです。ですがふたつ以上の誤った観念があるならそれらを比較することによって,疑惑が発生する場合があり得ます。たとえば表象の動揺は,複数の誤った観念を比較することによって生じる疑惑ということができるからです。
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