スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

サクラローレル&こりん星の十全な観念

2007-07-07 21:16:05 | 名馬
 ゴールデンウィークに船橋で東京湾カップを優勝したウエスタンローレル。今日はこの馬の父,サクラローレルを紹介することにします。
 デビューは3歳。2勝してダービートライアルの青葉賞で3着。これでダービーの出走権利を得たのですが,出走せず4ヶ月休養。暮れにオープン入りすると4歳1月の金杯(現在の中山金杯)で重賞初制覇。続く目黒記念は2着。ここから実に1年以上の休養を余儀なくされ,復帰戦となったのが5歳3月の中山記念。休み明けをものともせずにこれを制すると,続く天皇賞(春)では人気になっていたナリタブライアンマヤノトップガンをまとめて差し切り大レース優勝を達成。秋,オールカマー優勝をステップに天皇賞(秋)に進んだもののここは馬群を捌けずに3着。ジャパンカップをスキップして挑んだ有馬記念で大レース2勝目を達成し,この年(1996年)の年度代表馬に選出されました。
 翌年,天皇賞(春)を2着し,秋は凱旋門賞を目指して渡仏したのですが,前哨戦で故障を発症。残念ながらそれで引退となってしまいました。
 やや重厚な血統構成のため,コンスタントに活躍馬を出すような種牡馬ではなく,凡庸な産駒も多いものの,何頭かが大物に育つといったタイプなのではないかと思います。

 キャッシュコールマイルの日本馬は4着が最高でした。日本時間明朝はアメリカンオークス。ここはローブデコルテが1番人気のようです。詳細はまとめて。

 明日から弥彦記念です。優勝争いとは別に,91期生が参加してくるのはひとつの注目点です。

 こりん星の観念ideaについては,ここまで検討してきたこととは別に,これを神の観念idea Deiと関連させた場合に,次のような疑問を提示することができます。
 たとえば小倉優子の精神mensのうちにこりん星の観念があるという場合,第二部定理一一系の意味から考えれば,これは,小倉優子の精神の本性naturaを構成するとともに,ほかのものの観念を有する限りで,神のうちにこりん星の観念があるという意味になります。これは,観念というものがそれ自体で積極的に虚偽falsitasを構成することはないという第二部定理三三証明した仕方から考えても,そうでなければならないということになると思います。
 次に第二部定理七系の意味からして,このような仕方でこりん星の観念が神のうちにあるとき,神のうちにあるこりん星の観念は十全な観念idea adaequataであり,十全な観念の定義Definitioからして,これは真の観念idea veraであるということになります。さらに第一部公理六により,この観念は観念の対象ideatum,すなわち,形相的なこりん星に一致することになります。
 ところが,ここでの考察はこりん星が形相的にformaliterは実在しないということを前提としているのであって,これについてはだれも異論のないところだろうと思います。するとこれはあたかも,形相的に実在しないものの観念が実在するという意味になり,非実在的な対象に実在的な観念があるという意味になりますから,観念とその対象ideatumの秩序ordoは一致するという第二部定理七に反することになります。一体いかにして神のうちにこりん星の観念があることができるのでしょうか。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 棋聖戦&こりん星の否定 | トップ | キャッシュコールマイル・ア... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

名馬」カテゴリの最新記事