スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

玉野記念&第二部定理一一系の意味

2007-03-13 22:40:20 | 競輪
 玉野記念決勝(動画)。斎藤選手がSを取って北日本の前受け。中団の4番手から九州で,6番手に手島選手。三宅選手は最後方で周回。残り2周のバックから中団の牧選手が動き,岡部選手を抑えて先頭に。東日本と三宅選手が続きました。あっさり7番手まで引いた岡部選手がホームから巻き返し。このカマシが決まってこのラインの先行になりましたが,斎藤選手が離れてしまったため牧選手が3番手を追う形に。手島選手はバックでも動かず,三宅選手が後方から捲りましたがこれは前段まで届かず。結果的に最高の展開となったのが岡部選手の番手の有坂選手で,直線で踏み込むと抜け出して優勝しました。3番手から追い込みの形になった牧選手と有坂選手の間を割った小野選手が2着で,牧選手が3着となっています。優勝した秋田の有坂直樹選手はいわずと知れた昨年の競輪グランプリの覇者。記念競輪は昨年5月の宇都宮記念以来。今日は絶好の展開で,有坂選手の力をもってすれば当然の優勝といえると思います。その有坂選手を引き出して4着に沈んだ岡部選手には斎藤選手が離れてしまったのが何よりの誤算。手島選手は単に中団にこだわっただけで,今日のレースはあまりにも消極的すぎたように思えます。手島選手が不発で,渡辺晴智選手の決勝2着の記録もここで途切れました。三宅選手は九州を追走した方がよかったかもしれません。
 明日は女流名人戦五番勝負第四局。よくもまあ僕を呆れさせるようなことが次から次へと続いているのですが,ここは将棋に注目です。
 そして大井では東京シティ盃。ここはコアレスタイム◎に期待して,ナイキアディライト○とフジノウェーブ▲。ほかではグローリーウイナー△とエイシンブーン△を少々。

 第二部定理一一系にスピノザが託した意味というのは,直後に述べられているように,ある精神の本性を構成する限りでの神のうちにAという観念があるということは,その精神がAを十全に認識するということであり,ある精神の本性を構成するとともにほかのものの観念を有する限りで神のうちにある観念があるとは,その精神がAを混乱して認識するということでいいと思います。そこでこれを実在性の観点に照らし合わせて考えると,あたかも僕は混乱した観念は十全な観念より大きな完全性(実在性)を有するといっているように思われるかもしれませんが,それは違います。僕がその完全性を比較しているのは,人間の精神のうちにある十全な観念と混乱した観念ではなくて,ある人間の本性を構成する限りでの神のうちにある観念と,ある人間の精神の本性を構成するとともにほかのものの観念を有する限りでの神のうちにある観念の方です。したがってこれらは第二部定理七系の意味からしてともに十全な観念であるということになりますので,僕はある十全な観念の,完全性と,それとは別の十全な観念の完全性とを比較した上で,一方が他方より完全であるといっていることになります。混乱した観念が十全な観念より完全であるというのは,エチカの考え方に根本的に反しますので,その点には注意して理解してください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする