スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

ふるさとダービー&第一部定理二一証明

2007-08-07 22:16:15 | 競輪
 天候にはあまり恵まれなかった今回の函館でのふるさとダービーは,予定通りに今日,決勝が行われました。
 号砲で飛び出したのは村上選手と望月選手。内枠を利して村上選手の方がSを取り,そのまま前受け。中団が山崎選手で後方が佐々木選手。残り2周のホームで上昇した佐々木選手が前を抑えると,山崎選手がこのラインを追うように上昇,バックでは村上選手に蓋をするような形から,打鐘を迎えて発進。前で構えていた佐々木選手も合わせて出ましたが,山崎選手のスピードが勝り,ホームでは叩いてこのラインが出きりました。村上選手はバックから巻き返していったのですが,3番手で一杯。結局,山崎ラインでの決着となり,逃げ切った山崎選手が優勝。マークの佐藤選手が2着で3着も3番手の望月選手でした。
 優勝した福島の山崎芳仁選手は1月の競輪祭に続き今年2度目のビッグ優勝。4月には川崎記念を勝っていて,グレードレースはそれ以来。昨日の準決勝,今日の決勝と同じようなレースで勝っていて,相手が違っても同じように勝てるというのは強さの証明。大ギアはこのような展開になったとき,末の威力を発揮するようです。今年の競輪界は東の山崎,西の小嶋を軸に推移していきそうです。

 明日から王位戦七番勝負第四局。羽生善治王位がタイに追いつくか,深浦康市八段が王手を掛けるか,シリーズの行方を左右する大きな一番です。

 第一部定理二一と第一部定理二二は,同じ方法によって証明することが可能です。スピノザもそのために第一部定理二二の方は証明Demonstratioを省略していますので,ここでは僕も第一部定理二一の方だけを証明することにします。なお,この定理Propositioは,直接無限様態が無限infinitumでありかつ永遠aeterunusであるということを意味していますが,現在の目的に合わせ,ここでは無限であるということだけを詳しく証明します。
 まず,神Deusのある属性attributumAがあり,このAのうちにXという様態modiがあるとして,このXが有限finitumであると仮定してみます。すると,第一部定義二によって,同じAの属性のほかのものによって限定されるということになります。ほかのものである以上,これを限定するのは,AのうちにあるXではなくて,Aのうちにあるほかのもの,たとえばAのうちにあるYであるということになります。
 実はこれだけでこの定理は証明されています。なぜなら,この仮定においては,Xをそのうちに含まないようなA,たとえばAのうちにあるYがあるということになるからです。どういうことかというと,ここで属性Aと仮定されている属性は無限ですから,もしもその絶対的本性を原因としてXが生じるのであれば,Aある限りXはそのうちにあるでしょう。ところがこの仮定にはXを含まないようなAの存在が必要とされます。よってこの仮定は不条理である,つまり,もしもXがAの絶対的本性を原因として生じるのであれば,Xは有限であることができない,すなわち無限であるということになるのです。
 Xが永遠であるということについても,ここでは詳しく証明しませんが,ほぼ同様の仕方で証明することが可能です。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« クロフネ&第一部定理二二の意味 | トップ | ダイナゴン&第一部定理二三 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

競輪」カテゴリの最新記事