スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

モハメド・ヨネ&第三の場合

2008-09-29 19:27:45 | NOAH
 一昨日の晩はワンナイト興行としてNOAHの大阪大会があり,佐々木健介選手のGHCヘビー級王座にモハメド・ヨネ選手が挑戦する選手権試合が行われました。
 ヨネ選手は札幌での抽選式シングルマッチで敗れたので,この戦線からは一歩後退との印象がありましたが,佐々木選手の挑戦が決まるや敵意を剥き出しに。前ツアーでは森嶋選手と佐々木選手の前哨戦が2試合組まれていたのですが,共に森嶋選手のパートナーを務め,自ら佐々木選手のパートナーを短時間で降していました。また,ベルトの流出となった翌日には健介オフィスの道場まで押しかけていって,この挑戦権をもぎ取りました。
 ヨネ選手が入場前に佐々木選手を襲撃し,セレモニーなしに試合開始。佐々木選手もヨネ選手の一連の手法には怒り心頭で,チョップ,ラリアート,そして珍しいパンチを軸に,潰すようなファイトスタイルに出ました。ただ,ヨネ選手もデビューは藤原組で,バトラーツを経てNOAHに入団した選手ですので,こうしたスタイルは望むところ。キック,エルボー,張り手を中心に応戦。ラリアートの打ち合いでもなかなか負けませんでしたし,キックも有効。僕が思っていたより頑張りましたし,佐々木選手としても想像していた以上の手応えがあったようです。
 試合は最後,ハーフネルソン,ドラゴンの投げ捨て2発からラリアートを挟み,なんと佐々木選手がキン肉バスター。佐々木選手としてもこれで決めたかったのではないかと思いますが,ここはヨネ選手が凌ぎました。結局,自分の得意技であるノーザンライトボムの方で決めています。
 ヨネ選手はNOAHに移籍して7年。GHCシングルはこれが初挑戦だったのですが,それよりもむしろ,佐々木選手というのが自身が最も燃えられる相手であったのかもしれません。

 明日は王座戦五番勝負第三局。羽生善治王座が勝ちますと防衛ということになります。木村一基八段が一矢を報いることができるでしょうか。

 取手記念は決勝です。並びは牛山ー武田ー戸辺ー十文字ー神山の茨城栃木,小嶋ー加藤の中部に立石で,小林が単騎。これは武田選手で仕方ないでしょう。

 ここで役に立つのが第三の場合の失禁ということになるのです。
 それを強い意味でいうとしても,また,弱い意味で主張するのだとしても,もしも人間の身体が,自分の精神の決定に従って運動をなすというなら,少なくともこの第三の場合の失禁といわれるような排尿という運動は,人間の身体には生じ得ないということになります。なぜなら,人間の精神が自分の身体に対して排尿という運動をなすことを否定するように決定している限り,いい換えれば,人間の精神が自分の身体に対して排尿という運動をなさぬように我慢することを肯定するように決定している限り,人間の身体は排尿という運動をなさないということを認めなければ,この主張はまったく成立しないからです。しかるにこの主張に無理があるということ,つまり人間が第三の場合の失禁をするということ,あるいは少なくともこうした失禁をする可能性があるということについては,僕はだれも否定できないと思います。実際,この第三の場合の失禁というのを自分自身で経験したことがない人でも,自分にはこの種のことは絶対に生じないと断言はできないでしょう。いや,むしろこの状態が長く続く限り,必ず生じるといわざるを得ないのではないでしょうか。
 このことから,第三部定理二が,経験的にも正しいということが明らかに証明できていると僕は思います。人間の身体は,人間の意志とは無関係に,それ自身の原因と結果の連結と秩序によって運動しますし,とくにこの第三の場合の失禁のように,人間の意志に反するような運動をする場合さえあるのです。少なくとも,人間の意志が自分の身体の運動の原因にはなり得ないということについては,これで経験論的な観点からも証明することができたといえるのではないでしょうか。

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