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11日に指されたレディースオープン決勝三番勝負第一局の回顧です。これはタイトル戦ではないトーナメントの公式棋戦なのですがかなり注目を集めているようです。決勝に進出したのは一方が矢内理絵子女流名人。名人になったため対局数が減っています(名人挑戦者を決めるリーグ戦に不参加のため)が、今期(昨年4月以降)はこの日まで女流の公式戦は9勝1敗と好調でした。注目の要因はもう一方の山から里見香奈女流一級が勝ち上がったため。まだ中学生です。対局は制服(セーラー服)で通しているようで、初々しい感じです。振駒で里見一級の先手。里見一級は相手が居飛車であれば先手・後手には関係なくほとんどの将棋が中飛車。この将棋も得意の中飛車でした。ただし、ごきげん中飛車ではなくオーソドックスなもの。実は僕は将棋を覚えたての頃、近所の伯父とよく指してもらったのですが、その人が中飛車一辺倒。個人的にも懐かしい感じがしました。矢内名人は玉頭位取りにしましたが、結果的に駒組みに進展性を欠いてしまったようで序盤から里見一級がリード。その後、形勢に揺れ動きはあったようですが、先手が決定的に悪くなったという局面はおそらくなく、里見一級が先勝しました。僕が面白いと思ったのは終局後の談話。里見一級はリードしていたと思われる局面でも苦しいと思っていたというのもそうですし、81手目の▲6四歩で勝ちになったと思ったというのも、局面としては早いような気がします。一方の矢内名人は、ベスト4が出揃った段階で、決勝に進出したことがあるのは自分だけという発言をされていたようですし、この将棋を負けた後も、三番勝負なのでひとつは負けても大丈夫という趣旨の発言ですから、これはかなり強気だと思います。手としては、相手が81手目で勝ちになったと思ったといっているのですから、感想戦にもあるように、80手目の△5四歩が最終的な敗着でしょう。里見一級の先勝でさらにこの先が楽しみになってきた感があります。第二局は25日です。
第一部定理一五を証明する前に、これはまだ紹介していませんでしたので、第一部定義五を採りあげておくことにします。
「様態とは、実体の変状、すなわち他のもののうちに在りかつ他のものによって考えられるもの、と解する」。
これ自体の意味は、様態とは実体の変状のことであって、いい換えれば、ほかのもののうちにあり、またほかのものによって概念されるもののことである、ということで問題ないと思います。ただ、実際の問題としては、第一部公理一により、自然のうちに実在するものは実体と様態だけということにエチカにおいてはなっていますから、様態にとってほかのものといえるのは実体しかないということになり、この定義の中の「他のもの」というのも実体と考えて差し支えないだろうと僕は思います。したがって、僕が考えるこの定義の意味は、様態とは、実体のうちにあり、あるいは実体によって考えられるもののことである、ということになります。なお、僕はこの定義に関しては、この定義そのもの中から様態の実在が生じるという意味でも、この定義の前提として様態の実在が保証されているという意味でも、実在的な定義であるとは考えません。そこでさらに正確を期するなら、もしも自然のうちに実体のうちに存在し、実体によって考えられるものがあるなら、そうしたものについてはそれを様態という、というのがこの定義の意味になるでしょう。
11日に指されたレディースオープン決勝三番勝負第一局の回顧です。これはタイトル戦ではないトーナメントの公式棋戦なのですがかなり注目を集めているようです。決勝に進出したのは一方が矢内理絵子女流名人。名人になったため対局数が減っています(名人挑戦者を決めるリーグ戦に不参加のため)が、今期(昨年4月以降)はこの日まで女流の公式戦は9勝1敗と好調でした。注目の要因はもう一方の山から里見香奈女流一級が勝ち上がったため。まだ中学生です。対局は制服(セーラー服)で通しているようで、初々しい感じです。振駒で里見一級の先手。里見一級は相手が居飛車であれば先手・後手には関係なくほとんどの将棋が中飛車。この将棋も得意の中飛車でした。ただし、ごきげん中飛車ではなくオーソドックスなもの。実は僕は将棋を覚えたての頃、近所の伯父とよく指してもらったのですが、その人が中飛車一辺倒。個人的にも懐かしい感じがしました。矢内名人は玉頭位取りにしましたが、結果的に駒組みに進展性を欠いてしまったようで序盤から里見一級がリード。その後、形勢に揺れ動きはあったようですが、先手が決定的に悪くなったという局面はおそらくなく、里見一級が先勝しました。僕が面白いと思ったのは終局後の談話。里見一級はリードしていたと思われる局面でも苦しいと思っていたというのもそうですし、81手目の▲6四歩で勝ちになったと思ったというのも、局面としては早いような気がします。一方の矢内名人は、ベスト4が出揃った段階で、決勝に進出したことがあるのは自分だけという発言をされていたようですし、この将棋を負けた後も、三番勝負なのでひとつは負けても大丈夫という趣旨の発言ですから、これはかなり強気だと思います。手としては、相手が81手目で勝ちになったと思ったといっているのですから、感想戦にもあるように、80手目の△5四歩が最終的な敗着でしょう。里見一級の先勝でさらにこの先が楽しみになってきた感があります。第二局は25日です。
第一部定理一五を証明する前に、これはまだ紹介していませんでしたので、第一部定義五を採りあげておくことにします。
「様態とは、実体の変状、すなわち他のもののうちに在りかつ他のものによって考えられるもの、と解する」。
これ自体の意味は、様態とは実体の変状のことであって、いい換えれば、ほかのもののうちにあり、またほかのものによって概念されるもののことである、ということで問題ないと思います。ただ、実際の問題としては、第一部公理一により、自然のうちに実在するものは実体と様態だけということにエチカにおいてはなっていますから、様態にとってほかのものといえるのは実体しかないということになり、この定義の中の「他のもの」というのも実体と考えて差し支えないだろうと僕は思います。したがって、僕が考えるこの定義の意味は、様態とは、実体のうちにあり、あるいは実体によって考えられるもののことである、ということになります。なお、僕はこの定義に関しては、この定義そのもの中から様態の実在が生じるという意味でも、この定義の前提として様態の実在が保証されているという意味でも、実在的な定義であるとは考えません。そこでさらに正確を期するなら、もしも自然のうちに実体のうちに存在し、実体によって考えられるものがあるなら、そうしたものについてはそれを様態という、というのがこの定義の意味になるでしょう。
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