スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

大山名人杯倉敷藤花戦&血圧の低下

2018-11-16 19:05:10 | 将棋
 6日に指された第26期倉敷藤花戦三番勝負第一局。対戦成績は里見香奈倉敷藤花が6勝,谷口由紀女流二段が1勝。
 大山名人記念館館長による振駒で里見倉敷藤花の先手。初手☗2六歩で居飛車を明示。後手が態度を保留しているうちに舟囲い模様に組んだので,谷口二段も居飛車を選択。力将棋からの大乱戦になりましたが,先手の囲いの不備を突いた後手の攻めが強力で,勝ちの局面まで進みました。
                                     
 後手が6六に銀を打ち,5五にいた先手の龍が逃げた局面。ここに至るまでに後手は詰みを逃しているのですが,この局面も後手の勝勢というより勝ちといっていいくらいだと思います。
 ここでは☖8四龍と引くか☖6四金と打つのがよかったと思われます。実戦の☖5三金はとても筋がよい手で指したくなるところですが,このために☗5二角という手が生じました。
 さらに☖7二玉と逃げたのもよくなく,☖7一玉とするべきでした。先手は☗4一角成の一手。後手は☖5四金打と押さえます。これには☗5二桂成か☗6七桂の二択ですが,後者が選択されました。これは☖5五金打とされたときには桂馬を渡す方がましなので,当然の選択かもしれません。
 7二に玉が逃げた上に5四に金を打ったので,ここでは一旦は☖8一龍と引いて4一の馬を排除しにいかなければならなかったようです。ただ,そういう手順が必要なら,すでに難しくなっているといえるでしょう。実戦は☖6七同銀不成☗同歩☖4八龍と攻めを続けました。
                                     
 第2図は逆転しています。☗5四龍☖同金で金を入手した先手が☗8四桂以下の即詰みに打ち取りました。
 里見倉敷藤花が先勝。負けの局面が長かった将棋を粘っての逆転なので大きな1勝でしょう。第二局は24日です。

 8月5日,日曜日。僕は妹にとってグループホームと通所施設での生活はハードであり,妹の睡眠時間が不足しているのではないかという心配を常に抱いています。したがって妹が休日に家にいて,何らかの用事,たとえばピアノのレッスンがあって支度をしなければならないというような事情がない限り,妹を起こすことはしません。この日も同様だったのですが,妹は午後の3時まで起きてきませんでした。それから食事をさせて見舞いに行っていたのでは大変ですし,翌日は通所施設に出勤しなければならないのですから,それに支障を来してしまうおそれもありました。なのでこの日は見舞いには行きませんでした。前日に遺言めいたことを言われていたこともあったので,これはこれでよかったのだと思っています。
 8月6日,月曜日。妹を通所施設に送りました。妹がいませんので午後は僕が見舞いに行きました。こちらから呼び掛けますと明らかな反応があり,目を開いたりもするのですが,話をすることはできませんでした。すでに記したように正確な意味での会話をすることができたのは4日が最後で,別れ際に母が妹と僕に対してことばを発したのは,母自身がこれが最後になるだろうということを予期していたからだったのかもしれません。
 8月7日,火曜日。午前7時半に病院から電話がありました。母の血圧が70台まで低下しているという連絡でした。ただ,看護師が声を掛けるとそれには反応するので,すぐに死んでしまうという可能性は低いだろうということでした。なので僕はすぐには病院には行かず,もしまたもう一段階,母の病状が悪化するということがあればすぐに連絡をくれるようにと依頼をしておきました。
 僕が病院に行ったのは午後です。このとき,Kさんが見舞いに来てくれていました。僕とは会わなかったのですが,Kさんは1日にも見舞いに来たとのことでした。この日は無理でしたが1日であれば話をすることができた筈で,おそらくKさんと母との間で最後の会話があったのはその日のことだったろうと思います。
 看護師の話では,血圧の低下は急激なものではなく,徐々に下がっているということでした。
コメント
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