スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

王将戦&原因の探求

2011-02-19 19:25:30 | 将棋
 久保利明王将の故郷である兵庫県加古川市での対局となった第60期王将戦七番勝負第四局。
 久保王将の先手で三間飛車石田流。豊島将之六段は左美濃からの持久戦を志向しましたが先手が早々に銀を繰り出して仕掛けていきました。後手も堂々と応戦したので1日目から戦いに。あまり差のつかないねじり合いが長く続いたというのが僕の印象です。
                         
 後手はここで△1六歩と取り込んでいきました。先手は手筋の▲1四歩。後手が△同香と応じたので▲1五歩と叩き,△同香に▲1四飛と打ちました。以下,△2六歩▲同歩△4四角に▲1五飛と香車を取り,△2七歩▲同銀△5三角に▲1六飛で歩も取って第2図。
                         
 後手玉は盤面左側に逃げ出せる形になったものの,1筋は先手に明け渡すことに。ここで△3一玉と早逃げせざるを得ない分,後手が苦しそうだと感じました。この後,後手も110手目の△4四角や122手目の△2五銀など,勝負手を繰り返して頑張りましたが,最後は一手の差を生かす形で先手が押し切っています。ただ,全体としては最終盤での後手の頑張りの方が強く印象に残りました。
 久保王将が3勝目で防衛に王手。第四局は来月8日と9日です。

 僕はスピノザ主義者であろうとする人間ですから,スピノザ哲学の基本中の基本であるともいえる第一部公理三のことは常にといっていいくらい念頭にあります。したがって,今回のHbA1Cの悪化ということについても,その原因を探求してみたくなりますし,また探求せずにはいられないのです。もちろんこの悪化というのは,あくまでも結果なのであって,この結果から原因を分析していくという行為は,スピノザ哲学がその方法論として認可する演繹法とは対極にある帰納法的思考です。しかし一方でこの定理が示しているのは,HbA1cの悪化というのは必然的に生じたことであり,ある何らかの原因によって必然的にもたらされたということでもあるのです。
 まず考えられるのは,糖尿病というのはインスリンの分泌が影響する病気ですから,そこに今までにはなかったような新たな事態が生じたということです。僕はⅠ型糖尿病ではありますが,インスリンの分泌は皆無というわけではなく,基礎分泌として現在でもいくらかは分泌されていると考えられます。そこでその分泌される量というものが,この間にさらに減少したとすれば,当然ながら血液中の糖分はそれだけ細胞内に吸収されにくくなりますので,血糖値は高くなり,結果的にHbA1cの値も高くなるでしょう。
 しかし今回の場合,これは原因として考えにくい面があります。というのは,前年の冬にやはりHbA1cの値が悪化したとき,その原因は上述したようなことであったと考えられます。しかるにそのときは,朝の血糖値というのがそれまでよりもはっきりと高い水準で推移したという結果が得られていました。そこでもしも今回も同じようなことが原因で数値が悪化したのだとすれば,やはり日々の血糖値の測定の結果として,同じような結果が得られるであろうと予測されます。原因が同一ならば結果も同一にならなければならないからです。ところが今回は,朝の血糖値というのが高いという日もあるにはあったのですが,昨冬ほどのはっきりとした傾向としてそうであったとはいえません。むしろ今回は,血糖値の変化としては,あるときに突如として高くなり,その状態が少しばかり続いたら,また穏やかになるという繰り返しのような状況であり,昨冬とはここのところがはっきりと異なっていたからです。
コメント
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