スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

ユニバーサル杯女流名人位戦&血圧降下剤

2011-01-23 18:35:04 | 将棋
 昨年とは立場が入替っての再戦となった第37期女流名人位戦五番勝負第一局。対戦成績は7勝7敗の五分。
 出雲市長による振駒で里見香奈女流名人の先手。▲7六歩に清水市代女流六段が△8四歩としたので中飛車を選択。先手が銀冠,後手が左美濃の戦型に。先手の誘いに乗るような形で後手が8筋から仕掛け,角交換となりました。その後,後手がやや狭いところに攻めの角を打ったのに対し,先手が自陣に受けの角を打ち,後手の攻め,先手の受けという中盤の骨格が定まりました。
                            
 将棋で攻撃の主導権を握ることはひとつのポイント。ただ,本局の場合,後手の玉形が通常の左美濃よりさらに弱い形なので,多少よくなったとしても,攻め合いに出られるともろいもの。したがってここは,どちらが勝ちやすいかでいえば,先手の方が勝ちやすいかもしれません。この将棋も後手が有利に展開したようなのですが,強力な反撃を食らうことになりました。
                            
 後手の駒得ではありますが,もうそれが生きるような形ではありません。玉頭が急所で▲2五歩。後手も△3四金から何とか受け止めようとしましたが,銀冠の厚さを生かした先手が上から押し潰すような形に。最後はやや差が開いてしまい,先手の勝ちとなっています。
 地元対局を制して里見名人がまず1勝。このシリーズはこれまでとは違った戦いが見られるような気がしてきました。第二局は30日です。

 また話が少しだけ前後してしまうのですが,母は退院日が正式に決定した後,治療方針の変更とまでいってはやや大げさすぎるかもしれませんが,療養の内容にある変化がありました。
 すでに説明しましたように,小脳出血に関しては,それ自体では完治したというのが主治医であるN先生の判断でした。そもそもそれより以前,2階の緊急病棟から3階のリハビリ病棟に移動した時点で,すでに投薬による治療も中止されていましたし,栄養補給のための点滴も外されたわけです。ところが,退院が決定しますと,今度は薬物治療がまた開始されたのです。もちろんこれは,今回の小脳出血に関係している治療ではありません。母が服用することになったのは血圧降下剤で,これを朝食後に1錠だけ飲むということになったのです。
 N先生の回診というのは毎日あったわけではありません。しかし看護師が病床に来ないということはあり得ず,そしてそのときには血圧も計測していました。それが示している値というのは,特段に高かったというわけではありません。それは,それまではこの薬を服用するようには指示されなかったということからも明らかでしょう。
 もちろん高血圧というのは,小脳出血だけでなく,脳内出血のリスクというのを高めます。ただ母は,会見の前にはCT撮影もしていて,今回の出血部位と別に,どこか危険な部位があったというわけではありません。そうした諸々の事情というのを考慮するなら,素人考えかもしれませんが,これは必要な処置であったっというようには思えません。
 ただ,なぜ急にこの血圧降下剤が処方されることになったかということに関しては,何となく合点はいきます。というのも,もしこうした処置が何もされずに退院するということになれば,それ以上はもう病院に通う必要すらないということになります。しかし何らかの薬物が処方されるとなれば話は別で,薬がなくなれば通院しなければならなくなるわけです。つまり,これは退院後の通院を確実にするための処置であったように思うのです。これについては母自身も僕と同様の見解でした。ただ,これは悪いことではなく,定期的に通院する方が僕としても安心です。
 母の退院後の最初の通院日として指定されたのは今月13日の木曜日。これについてはまた後で説明するということにします。
コメント
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