スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

広島記念&委任状

2011-01-01 14:14:25 | 競輪
 昨年最後の記念競輪となったのは広島記念で,決勝(動画)は26日でした。並びは岡部に加藤,小嶋-上田の中部,浜田-佐々木の四国に鈴木-望月の南関東が続き,林は単騎。
 前受けは小嶋。中団に浜田が入り,林を挟んで岡部が後方という周回。残り3周のバックで岡部が上昇して中団に。引いた浜田が残り2周から巻き返していき,林まで一列で続き,その後ろに岡部,小嶋は後方に。バックから岡部が捲っていくも番手の佐々木に併せられて万事休す。直線はマークした鈴木の猛追を凌いだ佐々木の優勝。鈴木が2着で3着にも鈴木マークの望月。
 優勝した高知の佐々木則幸選手は2007年9月の取手記念以来となる久しぶりの記念競輪優勝。かつてはビッグの表彰台にも乗った選手で,また衰えるような年齢でもないのに最近は鳴りを潜めていました。ここは浜田が行ってくれての番手捲りですから,展開には恵まれ,そのわりにはきわどく詰め寄られてしまったいう気もします。今年は完全復活してほしい選手のひとりです。

 僕はこの種の書類を申請すること自体が初めてでしたので,委任状などは作成したことがありません。しかし,このような仕方で作成すればよいというマニュアルのようなものももらいましたので,それに則って作成しました。ただ,署名だけは本人の自署でなければならないということでしたから,名前だけは妹に書かせたわけです。
 このようにしなさいという指示がありましたし,またこの指示通りにしなければ妹の印鑑登録証は発行してもらえませんでしたからこのようにしたわけですが,僕はこの委任状のシステムには甚だ疑問を感じざるを得ませんでした。というのは,これはまったくもって形式的なものにすぎないと思えたからです。
 実際のところ,妹は重度知的障害であり,自分の名前を書くことくらいはできますが,委任状の中身の何たるかを知っていたわけではありません。そもそも,この委任状の内容を知るためには,相続の何たるかを理解していることが不可欠ですが,妹にそれを理解させるというのははっきりいって無理な相談です。つまりこの委任状は,形式はいくら完璧なものであったとしても,実際の内容は何も伴っていない,こういってよければ0だったのです。
 しかるに,もしもこのような方法で実印の登録ができるのであれば,別に僕でなくとも,だれであっても妹の印鑑登録をすることが可能です。ただ委任状に名前だけを書かせればよいわけですからこれは簡単。実印の登録自体は,何の不利益も被らないようなことかもしれませんが,これを悪意で利用することは可能です。また,このようなシステムで申請できる書類は,たぶん印鑑登録だけではない筈ですから,妹に具体的な不利益を被らせるということもいとも容易にできてしまうのではないかと思います。
 こうした悪意による詐欺というのは,現実的に発生していると思います。そしてこの形式だけで内容をいっかな伴わないような委任状という制度は,そうした犯罪というのを後押ししているとか助長しているとまでいってはいいすぎかもしれませんが,少なくとも誘発しているのではないかと思います。
 だれもが同じようにすべてのことをきちんと理解できるというものではありません。制度を作り,また運用していく立場の人間は,そのことをもっとよく理解しておく必要があるのではないかと思います。
コメント
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