スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

竜王戦&新聞

2009-11-26 18:43:47 | 将棋
 渡辺明竜王の3連勝という,戦前は考えにくかった状況で迎えた第22期竜王戦七番勝負第四局。
 渡辺竜王の先手で森内俊之九段の一手損角換り3。相腰掛銀となり,先手が先に仕掛けて後手の動きを誘いました。
           
 先手は2筋の歩交換を見せているので後手としても動かざるを得ないところ。△9五歩▲同歩△7五歩▲同歩△8五桂(封じ手)▲8六銀に△2二角(第2図)と自陣角を放ちました。
           
 後手の攻めがやや単調であるのに対し,先手はいろいろな受け方がありそう。▲9六香と角のラインから逃げ,△5五銀左に▲7四歩とプレッシャーを掛けます。△7七歩▲同桂△5六銀▲同金△7七桂成▲同銀△8五桂に前の手を生かして▲7三歩成(第3図)。
           
 後手はここで△8一飛と逃げています。つまり歩成りが先手で入ったというわけ。ということは,先手が後手の仕掛けに乗じて7筋の歩を伸ばしていき,無条件にと金を作ったということになります。それで先手が悪かろう筈がありません。この後も攻防とも巧みに指した先手が,早い時間で勝っています。
 渡辺竜王が4連勝で防衛。このシリーズは森内九段のよさがいっかな出ませんで,逆にいえばそのような展開に持ち込んだ渡辺竜王の強さばかりが目立ったように思います。
               

 糖尿病教室にしろ検査にしろ,これらは毎日あったわけではありません。もちろん土,日,祝日に限らず,平日でも何もないという日があったのです。これがどういうことを意味するかといいますと,体調というのが回復してくればくるほど,入院生活においては暇な時間が増えてくるということです。テレビは見ることができたわけですが,僕は入院する前からそんなに多くの番組を視聴していたというわけではありません。まして病院のテレビというのは家と比べればチャンネルの数も限られていましたから,見たいという気になれるような番組もそう多くはありません。最初のうちはそれでもテレビをつけていることでそれなりの暇潰しにはなりましたが,すぐにつまらないと感じるようになってしまいました。
 5階の売店には新聞も売っていました。売店は7時半に開きますので,1月8日からはその時間に行って,朝日新聞を購入し,それを読むようになりました。なお,新聞は自動販売機もありましたから,そちらで買う場合にはもう少し早い時間でも大丈夫。12日からは僕が視聴していた数少ない番組のひとつ,sakusakuが新年の放映を開始。これが7時半からなので,もう少し早めに行って,自動販売機の方で買うようになりました。ただし自販機は1000円札が使えませんでしたので,小銭を用意しておく必要がありました。このために,前日のうちにわざわざお茶などを買っておくということもありました。
 新聞というのは隅から隅まで読んでいればかなり時間を潰せます。もちろんすべての記事を読むということはありませんでしたが,関心を引かれるものはテレビよりは圧倒的に多い。ということでこれ以後,少なくとも午前中は十分に時間を潰せるようになりましたし,日によっては読み終えるのに3時頃までかかるということもありました。新聞というのは130円。それでこれだけ読み応えがあるものというのはなかなかない筈で,これは安いのではないかと真剣に思うようになりました。
コメント
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