スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

大井記念&精神との関係

2008-05-16 20:53:27 | 地方競馬
 2600メートルというやや変則的な距離で争われる大井記念。今年は一昨日の晩でした。
 マズルブラストは出遅れ。先手を奪ったのはトップサバトン。2番手にコーワキング。最初の向正面ではシーサーハーンがこれに続いていましたが,徐々に下げ,ウエノマルクン,チェレブラーレといったあたりが上がってきました。最初の1000メートルは63秒0。トップサバトンはかなり行きたがっているように見えましたが,平均ペースに落ち着きました。
 かなり後ろからのレースとなったコウエイノホシが向正面で一気に進出。これにルースリンドが対応し,逃げたトップサバトンと3頭で後ろを離しました。追ってくるのはチェレブラーレで直線へ。
 馬場の中ほどへ出てきたトップサバトンを外からコウエイノホシが交わすと内からルースリンド。しかしコウエイノホシが凌いで優勝。ルースリンドは2着で,トップサバトンは最後はチェレブラーレに詰め寄られましたが3着を確保。人気上位馬による順当な結果となりました。
 優勝したコウエイノホシはJRA4勝で川崎に転入。転入初戦となった前走で大きな差をつけて勝ち,ここに臨んでいました。もちろん南関東重賞は初制覇。距離は長い方がいいようで,JRAではなかなか思うようにレースに使えないため,このレースを目標に転入したとのことで,この判断が大成功でした。2着のルースリンドは重賞でも勝ち負けできるレベルの馬。ここは斤量面でアドバンテージがありましたが,少なくとも長距離ではこの馬もそうしたレベルにあると考えてよさそうです。鞍上は大井の坂井英光騎手で昨年のロジータ記念以来の南関東重賞制覇。長谷川三郎調教師ともども大井記念は初優勝となりました。

 明日から競輪は宇都宮記念です。北日本がかなり手薄になりましたので,関東勢に小嶋選手が立ち向かうという図式になりそうです。

 それ以上は分割できないような個体が実在するのではないかということは,スピノザの哲学では,精神というものとの関係からも類推できることであると僕は考えています,ただ,スピノザの哲学でいうところの精神というのは,僕たちが普通に使っている精神ということばとはやや意味合いが異なるところがありますから,まずそれを簡単におさらいしておきます。
 第二部定理七系が示していることは,形相的に,すなわち知性の外に実在するどんなものにも,その十全な観念が神のうちにあるということです。このとき,スピノザの哲学を特徴付けるひとつの考え方である平行論によれば,Xが形相的にあるとき,このXとXの観念は同一個体であり,合一しているということになります。そしてこの両者が合一しているということを思惟の属性の側から,すなわちXの観念の側からいうなら,これがXの精神であるということになります。また僕は,この合一を逆に形相的なものの側からいう場合,これをXの身体とみなします。そこで形相的にあるどんなものも精神を有するということになります。これは第二部定理一三備考の一文に著されている通りであり,またそれは,その文章のままに忠実に理解しなければならないというのが,僕がこの一文をテーマに設定したときに考察した結論でした。そこでこの結論は,ここで精神について考察する場合にも有効であるものとします。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする