スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

宇都宮記念&質的側面

2008-05-20 22:11:24 | 競輪
 先週は競輪は全日本プロ選手権という競技会があったためにグレードレースはお休み。そこで佐藤友和選手と伏見選手が負傷,また山崎選手も欠場となったため,予定されていたメンバーからは少し小粒になってしまったのが今回の宇都宮記念。今日が決勝(動画)でした。
 小野選手がSを取って岡部選手の前受け。武田選手が3番手,小嶋選手が6番手で,この後ろはコメントの通りに初手から競り。南選手が最後尾で周回。
 残り2周から小嶋選手が上昇。武田選手を封じ込める位置まで上がって打鐘。ようやく小嶋選手が岡部選手を叩いて前に出ると武田選手が発進。小嶋選手の番手は北野選手が取りました。ホームから小嶋選手も突っ張って先行争い。一旦は武田選手が叩きましたが,インから小嶋選手が巻き返し,小嶋選手の突っ張り先行に。3番手の浜口選手は離れ,手島選手がこちらにスイッチ。しかし脚を溜めていた岡部選手が大外を捲っていくと,妨害もなくすんなり出て,直線で前をすべて捕えて優勝。4コーナーで手島選手と武田選手の間を割るように直線中央を伸びた地元の神山選手が2着。3着は結果的に神山選手マークという形から内目を伸びた浜口選手でした。
 優勝した福島の岡部芳幸選手は,昨年は平塚の北京五輪日本選手応援競輪でGⅢを優勝していますが,記念競輪は一昨年の名古屋記念以来。捲り一辺倒ですので展開に左右されるタイプの選手。ただ力は確かなので,大きな着順を取るケースはあまりなく,現在もS級S班。そういう意味では今日は小嶋選手と武田選手という強い選手同士が叩き合い,展開に恵まれました。

 人間の精神と馬の精神の機能の相違の根拠は,もうひとつ,質的側面からも考えることが可能であると思います。これは単純にいえば,人間の精神が馬の精神よりも総合的には有能であるのは,人間の身体が馬の身体よりもより多くのことをなし得るからなのですが,その根拠は,人間の身体を構成する個物の量と馬の身体を構成する個物の量にはさほどの相違はないのだけれども,人間の身体を構成する個物は,やはり総合的な観点からみた場合には,馬の身体を組織する個物よりも,より多くのことをなし得る,別のいい方をすれば,人間の身体を構成する個物は,総体的にみて,馬の身体を構成する個物と比較して,外部の物体に影響を与え,また外部の物体から影響を与えられるのにそれだけ適していると考える方法です。したがってこの場合は,人間の身体が馬の身体よりも,総合的には複雑であるということの意味は,人間の身体を構成する各部分は,馬の身体を構成する各部分と比較した場合に,それら部分のなし得ることは,人間の身体を構成する各部分の方が,総合的には多いということになります。
 実際,たとえばAとBが,同じ量の部分から構成されていると考えた場合に,Aを組織する各々の部分の方が,Bを組織する各々の部分よりもより多くのことをなし得るならば,このことによってAはBよりも複雑であるといい得るだろうと思います。したがって人間の精神と馬の精神,またひいては一般的にすべての精神について,その機能の相違を,このような質的側面に求めることもやはり可能であると思います。
コメント
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