スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

しらさぎ賞&静止状態の集積

2008-05-01 19:20:14 | 地方競馬
 一昨日,浦和で争われた牝馬限定の南関東重賞,しらさぎ賞の回顧です。
 先手を奪ったのはアストリッドで,これは予想通り。メジャーロマンスが外の2番手につけ,パフィオペディラムは内の3番手。前半の600メートルは37秒2。スローといってもいいくらいのミドルペースになりました。
 前半は最後尾に位置していたティーケーニケがこのペースに向正面で進出していきました。これに中団のベルモントノーヴァは対応できずこの時点でほぼ脱落。しかしティーケーニケも前に追いつくところまではいかず,結局は前3頭での争いに。逃げ切ったアストリッドが優勝。直線で外に出したパフィオペディラムが2着に上がり,メジャーロマンスは3着。
 優勝したアストリッドは昨年のこのレースを3着した後休養に入り,ここが叩き3走目で南関東重賞初制覇。ここは流れにも恵まれましたし,斤量も52キロと有利ではありましたが,これで18戦9勝2着6回という堂々たる成績で,もう一段階の上積みは見込めるかもしれません。大井の戸崎圭太騎手は3月の桜花賞に続く南関東重賞制覇。このしらさぎ賞はかなりレース条件の変更がありますが,戸崎騎手,船橋の川島正行調教師ともに初制覇です。

 明日は平塚記念の2日目優秀です。並びは予想になりますが,伏見には手島,稲垣-前田の近畿と,井上-紫原の九州。山口が近畿中部で近畿にいくなら石橋に三宅ですが,石橋-山口で三宅が単騎とか,三宅-山口で石橋が単騎という可能性もありそうです。僕は稲垣選手。

 実はこの運動の非連続性ということは,そもそも今回のテーマである第二部自然学①公理一にも反していると僕は考えています。
 たとえば1枚の写真の中にアキレスが写っているとしましょう。この写真の中に写っているアキレスは運動しているか静止しているかといえば,僕は静止していると思いますし,またそのように答える人が多いのではないでしょうか。そもそも1枚の写真の対象は運動であるか静止であるかというなら,これは静止であると考えられるからです。そこでこのことは,S地点にいるアキレスが撮影されたものであろうとR地点にいるアキレスが撮影されたものであろうと,もちろんP地点にいるアキレスが撮影されたものであろうと,同様であると考えなければなりません。
 そこでもしも運動というものが,そうして撮影された写真の連続であるというならば,これは運動というものが静止状態の集積であるとか,あるいは運動とは静止状態の算術的和であるとかいうことを主張しているに等しいことになります。したがってこれは,運動している物体は静止しているということを主張することになりますから,公理一に反するということになるでしょう。第二部自然学①公理一の意味の中には,運動している物体は静止していないということが含まれると考えられるからです。
 すなわち,数列の稠密性を排除することは,運動というものが静止状態の集積であるということ,つまり運動とはぱらぱら漫画やコマ送りのようなものにほかならないということを結論させるわけです。よって,スピノザ哲学の実在論の立場からすれば,この考え方はどうしても排除されなければならないということになるのです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする