スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

桜花賞&無限と有限との関係

2008-03-22 19:41:27 | 地方競馬
 19日に浦和で行われた桜花賞の回顧です。しかしいくらなんでも3月19日に桜花賞というのはちょっと早すぎるのではないかという気がします。
 先手を奪ったのはブルーザミント。これをフィリアレギスが追って,ハタノギャランが内,トミノプラネットが外を追走。前半の800メートルは51秒9。ペースだけでいえばミドルペースですが,良馬場とはいえ雨の中でのレースであった点を考慮すれば,前の組にかなり有利であったと思います。
 3コーナー手前辺りからペースが上がると,後方のマダムルコントはまったくついていけずに脱落。直線は逃げたブルーザミントの外に出したフィリアレギスが抜け出して快勝。2着争いはブルーザミント,フィリアレギスの外から追ってきたインカローズ,最内をついたハタノギャランの争いになりましたが,インカローズが捕えて2着,逃げ粘ったブルーザミントが3着でした。
 優勝したフィリアレギスはこれで4戦3勝。南関東重賞は初制覇。いくらか恵まれた部分はありますが,キャリアを考えれば立派で,もう少し成長も見込めるものと思います。大井の戸崎圭太騎手は先々週のダイオライト記念も制していますが,管理する川崎の池田孝調教師ともども,桜花賞は初優勝です。

 明日は日本選手権競輪の決勝です。並びは山崎-渡辺の東日本に合志,平原-藤原の関東,小嶋-山田-山口-浜口の中部。僕は中部だと思います。

 かつて無限と有限というのをテーマに設定して考察したことがありました。スピノザは限定ということを否定と考えますので,限定と否定の関係を文法論的に考えました。そしてその場合,無限であるものは有限ではないという命題は真の命題でなければなりませんが,これが真の命題であるためには,有限であるものは無限ではないという命題は何らかの意味で偽の命題でなければならない,逆にいえば,有限であるものは無限であるという命題が何らかの意味で真の命題でなければならないことを示しました。実はこの無限であるものと有限であるものとの関係が,スピノザの哲学が汎神論とみなされることと,ある一定の関係を有していると僕は考えています。なぜなら,神は絶対に無限な実体であり,個物というのは有限である様態のことだからです。
 これを上の命題文に当てはめて考えてみましょう。神は個物ではないという命題は絶対に真の命題でなければなりません。これを否定することは,神は個物であるという命題が真の命題であると主張すること,すなわち神を個物と主張することですから,それ自体で明らかです。しかしこれが真の命題であるためには,個物は神であるという命題が,何らかの意味で真の命題でなければならないのです。もしもそれがあらゆる意味で偽の命題であるならば,神と個物の関係は互いが互いを否定し合うような関係である,いい換えれば互いが互いを限定し合うような関係であるということになり,個物によって否定ないし限定される神は,無限であるということにはならなくなってしまうからです。
コメント
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