analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

測定の問題点

2021-04-23 00:04:59 | トランス

パワーアンプの12AU7のグリッド抵抗Rgの値を変えて色々測定してみた。

その前に、その間で起きた問題点を上げて置く。

 

 

① 最初、サイン波ではなく矩形波で、パワーのIPTの一次側を1Vに固定して二次側を測定してしまった。

その間DMMの、1009(ACは平均値)と1012(RMS値)での値の違いが出た。

平均値meanは(2/n)= 0.637

実効値RMSは1/√2 = 0.707

ざっくり言うと、サイン波の場合RMS値の一割減が平均値、か。

これが矩形波であると、クレストファクタ(波高率)は1になる。

という事は矩形波では1009でも1012でも同じ値が出る。

ハズ。

DMMを平均値表示の1009の場合。

下二段の上が矩形波、下がサイン波なのだが、うーん左のRg抵抗値が高いとそこそこ近いが、右側の抵抗値が低い方は差が出てしまう。

DMMを実効値表示の1012で測定してみた。

此方の方がRgは抵抗値が低いと大きめに出る。

数値からの判断はできないが、1012で電圧測定をした方が良いように思う。

 

 

 

② UA‐3Sの接続方法によって測定値が変わってしまう。

(1)標準の測定

プリとパワーは画像右下の1012で接続し電流を測定する(表示は1.42mA)

UA‐3SはプリのOPT二次側に接続する(表示は1V)

左下1009はパワーのIPT一次側に接続する(表示は1.000V)

 

(2)UA‐3Sを上記状態からパワーのIPT二次側に移動してみる。

左下の1009の測定値が0.666V、右下の1012は2.24mA、UA‐3Sは2.5V程になった。

UA‐3Sの内部抵抗の影響かと思う。

 

 

(3) (1)の標準状態でUA‐3Sの赤黒端子を入れ替えると電圧が下がる。

左下の1009は0.915V

UA‐3Sは0.9V程

右下の1012は1.29mA程にそれぞれ下がった。

UA‐3Sの測定端子は赤をHOT側にした方が良いようだ。

 

 

 

③ Rgの抵抗値を色々変える為に可変抵抗器を使ったが、左右が揃ってなかったりして抵抗値が思うような値になっていなかったようだ。計測結果がリニアになっていなかったので、固定抵抗で測定し直した。

画像は可変抵抗器を10kΩに合わせ、パワーOPT二次側の電圧が5.75Vとなった。

 

 

 

④ ゲインを測るため、プリ入力サイン波測定のため入力に1012を接続し測定。18mV。

パワー出力にはUA‐3Sを接続しパワーの電源を入れたらプリの入力電圧が18mVから13mVまで下がってしまった

 

 

 

 

以上、測定結果の記事の前に記しておく。

 

20210418


コメント    この記事についてブログを書く
« SP‐50を引っ張り出す | トップ | 測定 »

コメントを投稿