タイトルのV,W,はドイツの自動車メーカーではない。
前回SRPPがダメだな、と思ったあとにネットを開いて見たら、valves’ world さんのHPが復活していた。
多分サーバーのメンテだったのだと思う。
早速No143を見てみた。構成は、
1:1のIPT、6DJ8による電圧増幅、インターステージトランスNC-16、6CA7PP、FX-40-5。
このIPTの前に、12AX7のインピーダンス変換バッファアンプを追加した構成になる。
6DJ8のグリッドに直接TF‐3を直接つないでるので、三極管の5687にもTF‐3をインターステージトランス使えないか?と思ったのだった。
このバッファはSRPPを、上管のグリッドを入力してプレートから出し、下管のグリッドに入りプレートフォロワにして出力する。
よって反転した信号は管を一本多く通る。
35年前のステサン誌にSMEのフォノイコで採用してたと記事が有ったが、設計検討はもう少し前か?オルトフォンが作ろうとしたこのアンプは、更に遡るとしても70年までは行かないと思う。
V.W.さんの記事を見て行くと、66年ころにテクニクス30Aと言うプリアンプに採用されたと有る。
足跡さんのHPを見ると68年発売と有るので、こちらが大元のような気がする。
回路図がネットに有ったが、トーンコンを通ってるようだがなるほど似たような回路だ。
定数が分からなかったのが残念。
組んだが、下管のカソード電圧が出なくて梃子摺った。
元回路にはグリッドに入るとこにコンデンサーが有った。これを省略したため、カソード電流がグリッドから入力ボリュームからアースに入ったか、グリッドに直流が入ったか(これの動作異常については解らない、初速度電流か、グリッドリークか)。
F特はこちらもかまぼこだ。
TF‐3一次側の抵抗を100kΩになるようにしてたが、設計通り270kΩになるように変更した。
計算したら入力抵抗250kΩとなり、古いプリのボリュームと同じだと思った。
初段の電圧を設計に近付けるよう上げていったが、出力段との兼ね合いでもう少しと言うところで限界が来たようだ。
カソード電圧が若干低いようだがこれで良しとした。
F特はほとんど変わらない。
高域は伸びたが低域なんてSRPP(K)より悪くなった。
歪はSRPP(K)よりは良かった。5Vで1.3%程だが、感度が悪く音量が上がらないアンプだ。
音出しは次回。
20220109