analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

V.W.さんのHP復活

2022-03-01 00:01:34 | CfD‐7 (イントラ反転アンプの試作)

タイトルのV,W,はドイツの自動車メーカーではない。

前回SRPPがダメだな、と思ったあとにネットを開いて見たら、valves’ world さんのHPが復活していた。

多分サーバーのメンテだったのだと思う。

 

早速No143を見てみた。構成は、

1:1のIPT、6DJ8による電圧増幅、インターステージトランスNC-16、6CA7PP、FX-40-5。

このIPTの前に、12AX7のインピーダンス変換バッファアンプを追加した構成になる。

6DJ8のグリッドに直接TF‐3を直接つないでるので、三極管の5687にもTF‐3をインターステージトランス使えないか?と思ったのだった。

このバッファはSRPPを、上管のグリッドを入力してプレートから出し、下管のグリッドに入りプレートフォロワにして出力する。

よって反転した信号は管を一本多く通る。

35年前のステサン誌にSMEのフォノイコで採用してたと記事が有ったが、設計検討はもう少し前か?オルトフォンが作ろうとしたこのアンプは、更に遡るとしても70年までは行かないと思う。

V.W.さんの記事を見て行くと、66年ころにテクニクス30Aと言うプリアンプに採用されたと有る。

足跡さんのHPを見ると68年発売と有るので、こちらが大元のような気がする。

回路図がネットに有ったが、トーンコンを通ってるようだがなるほど似たような回路だ。

定数が分からなかったのが残念。

 

組んだが、下管のカソード電圧が出なくて梃子摺った。

元回路にはグリッドに入るとこにコンデンサーが有った。これを省略したため、カソード電流がグリッドから入力ボリュームからアースに入ったか、グリッドに直流が入ったか(これの動作異常については解らない、初速度電流か、グリッドリークか)。

F特はこちらもかまぼこだ。

TF‐3一次側の抵抗を100kΩになるようにしてたが、設計通り270kΩになるように変更した。

計算したら入力抵抗250kΩとなり、古いプリのボリュームと同じだと思った。

初段の電圧を設計に近付けるよう上げていったが、出力段との兼ね合いでもう少しと言うところで限界が来たようだ。

カソード電圧が若干低いようだがこれで良しとした。

F特はほとんど変わらない。

高域は伸びたが低域なんてSRPP(K)より悪くなった。

歪はSRPP(K)よりは良かった。5Vで1.3%程だが、感度が悪く音量が上がらないアンプだ。

 

音出しは次回。

 

20220109

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