読書日和

お気に入りの小説やマンガをご紹介。
好きな小説は青春もの。
日々のできごとやフォトギャラリーなどもお届けします。

中秋の名月

2015-09-30 21:26:07 | ウェブ日記



写真は9月27日の夜に見た月です
9月27日は十五夜でした
「中秋の名月」とも呼ばれ、すごく綺麗な十五夜お月様が見られる日として知られています。
この日が満月とは限らないのも興味深いところです。

9月27日の夜はうろこ雲が出ていて、その合間から月が顔を覗かせていました。
なので雲に隠れ気味になることもありますし、はっきりと見えることもあります。
月がはっきりと見えるまで、少しの間静かに空を見ながら待ちました。

月に照らされたうろこ雲の空は何とも怪しい雰囲気です。
どこかのお城に忍者が忍び込んだり、京の都に鵺(ぬえ)のような物の怪が出る時はこんな雰囲気なのではと思いました。

9月の十五夜、10月の十三夜と秋は月が綺麗です
十三夜は団子でも食べながら見てみたいなと思います

「予言村の同窓会」堀川アサコ

2015-09-26 18:33:05 | 小説
今回ご紹介するのは「予言村の同窓会」(著:堀川アサコ)です。

-----内容-----
不思議な事が日常的に起こる「こよみ村」。
地元中学の同窓会開催にあたり村役場まで乗り出す大騒ぎに。
転校生・湯木奈央とボーイフレンド・溝江麒麟は大人の恋のさや当てに巻き込まれ、有力者の孫・十文字覚は人知れず重い悩みを抱える。
恋あり、怪談あり、SFあり、ミステリーありの濃密ファンタジー第2弾。

-----感想-----
この作品は「予言村の転校生」の続編となります。
今作は以下の四話で構成されています。

第一話 恋愛ジャック!
第二話 心霊写真始末記
第三話 B級民俗学同好会
第四話 夕方のシンデレラ


「第一話 恋愛ジャック!」
前作の終わりから二ヶ月ほど経ち秋になった10月初旬、深山閣という高級旅館でこよみ村中学校の同窓会が行われているところから物語は始まります。
前作で湯木奈央の父、育雄とこよみ村村長の座を争った十文字丈太郎が大広間でカラオケを歌っていました。
深山閣は十文字家が経営するリゾート施設で、十文字丈太郎はこよみ村では村長を凌ぐ実力者です。

この同窓会は大友大輝という村役場の解決課の課長が実行委員をしているのですが、大友大輝が並外れた男前であるがゆえに、この場にいる三人の女性の心が掻き乱されていました。
一人目がこよみ村中学校教諭の朝比奈ゆず子。
大友大輝の同級生で、湯木奈央とボーイフレンドの溝江麒麟、そして最近竜胆市の中学校から転校してきた十文字覚(さとる)らの担任の先生です。
二人目が解決課の部下である水野香澄。
朝比奈ゆず子や大友大輝の二年後輩となります。
三人目が水野香澄の同級生の長井風美(ふみ)で、こよみ村を出て竜胆市役所に勤めています。
それともう一人、片倉和夫という男も異彩を放つ存在として同窓会の会場にいます。
片倉和夫は中学校時代から一途に長井風美を想い続けていて、こっそりと長井風美の写真を撮りまくるストーカーじみたところがあります。

同窓会の会場にはこよみ村中学校二年の湯木奈央、溝江麒麟、十文字覚の三人も来ていました。
覚には過換気症候群という過呼吸の発作があるのですが、同窓会の会場で覚が発作を起こし倒れます。
覚は息も絶え絶えに
「あいつが―来た。あいつが―来た。来たんだよ」
と言っていました。
あいつとは誰のことなのか、気になるところでした。

覚が担ぎ出されてすぐ、同窓会の会場で事件が起こります。
大友大輝に想いを寄せる三人の女性のうちの一人が猟銃を携えた仲間とともに会場をジャック。
同窓会の会場を結婚式の会場に見立て、大友との結婚を強行しようとしたのです
猟銃が放たれシャンデリアが砕け散り、ジャックされた会場の中で強制結婚式が執り行われました。
想いが募り犯罪に走ってまで結婚しようとするのは尋常ではないと思いました。

三人の女性の立ち位置は次のようになります。
水野香澄はこよみ村の村役場で大友の部下として働いているのですが、村役場に入ったのは大友先輩が好きで追いかけてきたからです。
長井風美は昔から人のものを欲しがる人で、水野香澄が大友を好きなのを知り、略奪しようとしています。
朝比奈ゆず子は最初水野香澄から大友のことについて相談を受けていたのですが、香澄が大友を大好きなのを見て、自分も大友に恋愛感情を抱くようになりました。
長井風美と同じく略奪的なことになっていて、香澄はドロボウ猫と非難していました。

物語は一度事件から一ヶ月前に戻り、事件までの間にどんなことがあったのかが明かされていきます。
湯木奈央、溝江麒麟、十文字覚の三人が大友と女性三人の痴情のもつれを巡りかなり動き回っていました。
奈央は「生来のおせっかいで好奇心旺盛」と形容されるように気になることにはどんどん関わっていくタイプです。
覚は気弱なところがあり明朗活発なモーレツ人間が苦手なのですが、なぜかその急先鋒である奈央が嫌いではないとありました。
奈央はサイバーオタクでもある片倉和夫に頼んで調査に乗り出します。
長井風美のことが大好きな片倉にとっても、風美が深く関わる今回の問題は一大事でした。


「第二話 心霊写真始末記」
この話では覚が学校を休みがちになっています。
こよみ村中学校同窓会で過呼吸の発作を起こしてからでした。
あの時覚は「あいつが―来た。あいつが―来た。来たんだよ」と言っていて、どうやらその時に見たものが学校を休むことにつながっているようです。

こよみ村は今、空前の幽霊ブームになっています。
心霊写真を撮影しようとするお客たちが村に詰め掛けていました。
騒ぎの震源地は十文字丈太郎が経営する高級旅館・深山閣で、最初の心霊写真が撮られたのは同窓会の頃でした。
半透明の女の顔が映し出されていました
以来、こよみ村ではあちこちでこの女の心霊写真が撮られています。

覚によると心霊写真の女は覚を探しているとのことでした。
夏休み、覚は海で泳いでいて溺れます。
それを女の人が助けてくれたのですが、女の人も溺れてしまいました。
二人はライフガードに助けられるのですが、女の人のほうが症状が重く、救急車で運ばれたとのことです。
覚は女の人が死んでしまい、覚のことを恨んで霊になって探し回っていると奈央と麒麟に打ち明けます。
恨みから覚のこともあの世に連れて行こうとしていると言っていました。
そのため学校にも行かず極力外に出ないようにして家に籠もっていました。
このままでは学校に行けない日々が続くため、奈央と麒麟は心霊写真の女の問題を解決するために動き出します。
奈央には竜胆市に住む小川静花という親友がいるのですが、その静花の兄、京輔(きょうすけ)は竜胆大学のB級民俗学同好会というサークルに所属しています。
B級民俗学同好会は超常現象や幽霊的なものを調べるのが好きで、こよみ村の心霊写真のことも既に知っていました。
同好会からの助言を参考に心霊写真の女に迫ります。


「第三話 B級民俗学同好会」
この話では第二話に少し登場した小川京輔が語り手になります。
B級民俗学同好会の話です。
B級民俗学同好会のメンバーは四人で、部長の岬忠信と小川京輔は二年生、後輩の雨宮さんが一年生、伊藤海渡(かいと)という部室で常に小説を書いている人が三年生です。
京輔は雨宮さんのことが好きです。
しかし雨宮さんは岬忠信のことが好きで、この三人で三角関係になっていました。

『今昔異端書物語』という本に収録されている『うつろ舟の蛮女』なる物語に、うつろ舟という円盤(UFO)が出てきます。
そのうつろ舟がこよみ村の民俗資料館に展示されているということで、伊藤海渡以外の三人はこよみ村を訪ねます。
そして実際にうつろ舟を目の当たりにしますが、展示されているのは模型でした。
ただし模型を寄贈した木ノ内家のおじいさんとおばあさんが出てきてからは思わぬ方向に話が向かっていきました。
「はらやどり」という『うつろ舟の蛮女』の舞台となった地名が出てきたり、その「はらやどり」が木ノ内家の先祖が本物の「うつろ舟」を見つけた場所であることが明らかになったりします。
さらには『うつろ舟の蛮女』そのものなのではという木ノ内時子なる女性も登場しました。
小川京輔も危険な目に遭います。
「予言村」シリーズでは始めて奈央があまり登場しない話になっていました。


「第四話 夕方のシンデレラ」
この話ではB級民俗学同好会に所属しているものの超常現象を調べることには参加せず、部室でひたすら小説を書いている伊藤海渡が語り手となります。
冒頭、海渡は小学校からの友達でアングラ芝居の役者をやっているタミオ、そしてB級民俗学同好会の後輩、小川京輔の三人で居酒屋にいました。
超常現象を調べる活動には参加しませんが飲み会は好きでよく参加しています。
飲み会の帰り道、海渡は公園で謎の女に遭遇します。
海渡はこの女の美しさに呆気に取られることになりました。
この女は駅のホームで再び見かけ、さらにビル清掃のバイト先でも見かけます。
女はビルの会議室で、夫の白戸氏が浮気をしているのでは、それで出張先から帰ってこず行方をくらましたのではと夫の会社の人に相談していました。
やがて女は白戸真夏(まなつ)という名前だと明らかになります。

ある日、海渡の部屋の前に不審な男がいました。
その男が去ってから部屋を開けると、部屋には母が来ていて海渡は二連続で驚くことになりました。
海渡は母のことが嫌いです。
さらに公園では謎の老人が海渡に話しかけてきて、アルバイトをしないかと持ちかけてきました。
海渡の周りで色々なことが次々起こります。
老人は坂田といい、病気によりもうすぐ死んでしまうので見舞いと遺品整理、墓参りをしてほしいと頼んできました。
それがアルバイトの内容です。
非常に怪しいのですが、海渡はこのバイトを引き受けることにします。

やがて坂田氏の謎、白戸真夏の謎、それぞれ明らかになります。
この話では奈央が全く登場しませんでした。
ただ話の面白さはかなりのもので、特に終盤で明らかになった謎には驚かされました。
続編も出そうなので、このシリーズが今後どんな展開を見せていくのか楽しみにしています

※「三人の大叔母と幽霊屋敷」の感想記事をご覧になる方はこちらをどうぞ。


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「あの家に暮らす四人の女」三浦しをん

2015-09-23 20:34:50 | 小説
今回ご紹介するのは「あの家に暮らす四人の女」(著:三浦しをん)です。

-----内容-----
謎の老人の活躍としくじり。
ストーカー男の闖入。
いつしか重なりあう、生者と死者の声―
古びた洋館に住む女四人の日常は、今日も豊かでかしましい。
ざんねんな女たちの、現代版『細雪』。

-----感想-----
好きな作家である三浦しをんさんの最新作。
何となく帯の紹介文からドロドロした物語なのかなと思いましたが全然そんなことはなく非常に楽しい作品でした。

物語の中心人物は鶴代、佐知、雪乃、多恵美。
佐知は刺繍作家であり刺繍教室も開いています。
鶴代は佐知の母で、雪乃は佐知の友達、多恵美は雪乃の会社の後輩であり佐知の刺繍教室の生徒でもあります。
鶴代は70近く、佐知と雪乃は37歳、多恵美は27歳です。
女ばかり四人で奇妙な共同生活をしています。

四人が暮らす庭つきの古い洋館は東京の杉並区にあります。
善福寺川が大きく蛇行するあたりにあり、電車の最寄り駅はJR阿佐ヶ谷駅とありました。
もともとは鶴代と佐知の牧田家二人が住む家で、そこに雪乃と多恵美がそれぞれ事情があって転がり込んできました。
四人で共同生活するようになって一年経っています。

杉並区について佐知から見た印象が書かれていました。
郊外とも都心とも言えぬ中途半端な立ち位置で、どっちつかずの眠ったような町とありました。
また、半グレの構成員は杉並区と世田谷区が多いとのことです。
“半グレ”(はんグレ)とは堅気と暴力団の中間に位置し、暴力団に所属せずに犯罪を繰り返す反社会的集団のことです。
杉並区には極左活動家が多いのは把握していましたが反グレについては知りませんでした。

牧田家の敷地には山田一郎という80歳の謎の老人が住んでいます。
守衛小屋と呼ばれる、牧田家の表門を入ってすぐのところにある小屋に住んでいるのですが、守衛というわけではありません。
佐知は山田のことを「居候とも使用人とも家族とも言いがたい微妙な立ち位置の存在」と言っていました。
山田は今は亡き鶴代の祖父に恩があり、本人は鶴代と佐知のお目付役の気でおり、頼んでもいないのに「二人をお守りせねば」と使命感に燃えています。

多恵美には本庄宗一という元彼がいるのですが、この人がストーカーになり、多恵美のことを付け回しています。
多恵美が鶴代と佐知の家に転がり込んだのは本庄から逃れるためでした。
物語が進むとこのストーカー、本庄の影が迫るようになります。

佐知はたまに
「ねえ、気づいてる?私たち、『細雪』に出てくる四姉妹と同じ名前なんだよ」
と言います。
それで小説の帯に「ざんねんな女たちの、現代版『細雪』」とあったのかと思いました。
『細雪』に詳しい人ならすぐに気が付いたかも知れません。

この作品には時折古風な言葉や良い表現が出てきます。
「おぽんち娘」は初めて聞く言葉で、意味を調べてみると「坊っちゃん的なぼんぼんの娘」という意味かなと思いました。
「花のもとで宴会をしたり、そぞろ歩いたりする人々は、さながら雲の下を行き交うツバメのごとしだ」
これは読んでいて良い表現だと思いました。
三浦しをんさんの作品の中でも屈指の表現力に優れた作品だと思います。

語り手は佐知だけではなく、四人それぞれが語り手になっていきます。
雪乃が語り手になった時、洋館にある「開かずの間」がクローズアップされました。
「開かずの間」は鶴代によると物置がわりにガラクタを詰めこんでいるとのことですが、佐知は物心ついて以来鶴代がこの部屋へ出入りするのを見たことがありません。
鍵もなくなってしまったらしく、40年近く「開かずの間」となっています。
雪乃は元々住んでいたアパートの部屋が上階からの水漏れ被害に遭い、鶴代と佐知の住む洋館に転がり込むことになりました。
しかしある日、洋館の雪乃の住む部屋が水漏れ被害に遭います。
鶴代に「水難の相でも出ているのではないか。海や川には行かないほうが良いのでは」と言われていました。
部屋はリフォームすることになりそれまでの間佐知の部屋に居ることになったのですが、それも悪いだろうと思った雪乃は「開かずの間」を掃除して移り住もうとします。
しかしここには恐るべき物体があり雪乃は驚愕することになります。
悲鳴を聞いて佐知と多恵美も駆け付けるのですが、多恵美の話し方が語尾を伸ばす形でのほほんとしているために、緊迫した場面でも笑える感じになっていました。
開かずの間で発見されたものに最も動揺したのは佐知でした。
ちなみに佐知を落ち着かせるために「ノンカフェインのたんぽぽコーヒー」というのを飲ませていました。
たんぽぽを原材料にしていて味はコーヒーと同じとのことです。
私はたぶん飲んだことがなく、どんなものなのか興味深かったです。

「開かずの間」を開けたことがきっかけとなり、佐知が生まれてすぐに離婚し、一度も姿を見たことがない父親の話になっていきます。
鶴代は大学生時代、神田幸夫君という同級生の男と恋に落ちます。
大学は学生運動の真っ只中で、70年安保闘争の前哨戦の様相を呈していました。
鶴代が恋に落ちた神田君は学生運動に熱心で、ミンセイに入っているとありました。
何の因果か、ここでミンセイが出てくるとは思わず驚きました。
ミンセイとは民青同(日本民主青年同盟)のことで、日本共産党傘下の極左過激派暴力集団として知られています。
つい最近では安全保障法制に反対する大学生団体「SEALDs(シールズ)」と名乗り、民青同(日本民主青年同盟)という実態を隠して活動していることでも知られています。
小説には学生運動、ミンセイ、左翼運動、ゲバ棒、機動隊など、70年安保闘争当時を象徴する言葉が色々出てきていました。
学生運動は暴力を丸出しにした極左暴力活動であり、そんな人と恋に落ちてしまったのは鶴代の悲劇だったと思います。
この恋がきっかけとなり、牧田家は衰退することになりました。

この作品にはまれにフィクション的なできごとがあります。
鶴代の大学生時代のことを語ったのは「善福丸(ぜんぷくまる)」というカラスでした。
善福寺川の周辺を根城にしているカラスの中のカラス、カラスの集合知とありました。
善福丸の語りになると文体も変わり面白かったです。

物語の冒頭では冬の終わり頃でしたが、そこから春、梅雨、夏と、物語が進むとともに季節も進んでいきます。
四人それぞれ、人物像やどんな事情があるのかも明らかになっていきました。
多恵美に付きまとうストーカー、本庄とは決着を着ける時が来ました。
「追い詰められると”結婚しよう”と言い多恵美からお金を引き出すのは本庄の常套手段」とあり、酷い男だなと思いました。
ストーカー男に”結婚しよう”や”心を入れ替える”と言われるとあっさり騙されてしまう多恵美の悪い面も明らかになりました。

佐知も洋館に侵入者が来て窮地に立たされることになります。
そこではカラスの善福丸の時と同じく、かなり意外なものが語り手として登場しました。
そして「開かずの間」で発見された驚愕の物体も意外と役に立つことがあるのだなと思いました。

最後はまた古風な言い回しが出てきました。
「夜空を見はるかそう」で使われた「見はるかす」は、広い範囲にわたって遠くまで見るという意味だと知りました。
「ロウソクのかそけき灯り」のかそけきは幽けきと書き、今にも消えてしまいそうなほど薄い、淡い、あるいは仄かな様子を表す語とのことです。
この作品のおかげで奥深い日本語の表現に触れることができました。

冒頭に書いたとおり、読む前はドロッとした物語を連想していました。
しかし読んでみるとかなり楽しく読める物語でした。
三浦しをんさんらしさがよく出た面白い作品だと思います。


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図書ランキング、リニューアル

2015-09-22 22:54:07 | ウェブ日記
以前作った「図書ランキング」
そこから6年7ヶ月経ち、読んだ小説の数も大幅に増えました。
そこで今回、今日までに読んだ小説をもとに図書ランキングをリニューアルしました。
今回はコンパクトでシンプルな作りにしました。
読書をしようとして、どんな作品を読むか考え中の人は参考にしてみてください。

何度か図書ランキングをリニューアルしようと思ったのですが、なかなか実行できずにいました。
ただ一度作り出せばわりとすぐに作り替えられるものです。
どんなジャンルの小説を読みたいかの好みもあると思うのでいくつかに分けてみました。
作った図書ランキングはまだ暫定なので今後少し変えていくと思います。
しかしリニューアル版の原型を作ってしまえば後はどんどん追加したり変更したりすることができます。
このシルバーウィーク中に作り替えることができて良かったです。
今後も図書レビュー館フォトギャラリー館なども、構成を変えたほうが良いかなと思った場合は作り替え、より良いものにしていこうと思います。

図書ランキング

2015-09-22 20:39:35 | 図書ランキング


-----ご挨拶-----
前回図書ランキングを作ってからだいぶ経ち、読んだ小説の数も大幅に増えました。
そこで最新の読書状況から図書ランキングをリニューアルしました。
どんな小説を読むか考えている方は参考にしてみてください。
新たに素晴らしい作品に出会ったらランキングも変えていこうと思います。


-----図書ランキング-----

感性に響く小説
1位 蹴りたい背中(著:綿矢りさ)     第130回芥川賞受賞作
2位 るり姉(著:椰月美智子)
3位 かわいそうだね?(著:綿矢りさ)


爽やか青春小説
1位 一瞬の風になれ(著:佐藤多佳子)    第4回本屋大賞受賞作
2位 風が強く吹いている(著:三浦しをん)
3位 チア男子!!(著:浅井リョウ)


心に染みる青春小説
1位 サクラ咲く(著:辻村深月)
2位 少女は卒業しない(著:朝井リョウ)
3位 ココロ・ファインダ(著:相沢沙呼)


お仕事小説
1位 スコーレNo.4(著:宮下奈都)
2位 メロディ・フェア(著:宮下奈都)
3位 舟を編む(著:三浦しをん)       第9回本屋大賞受賞作


エンターテイメント小説
1位 夜は短し歩けよ乙女(著:森見登美彦)
2位 死神の精度(著:伊坂幸太郎)
3位 有頂天家族(著:森見登美彦)


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シルバーウィーク3日目

2015-09-21 13:58:38 | ウェブ日記
今年は6年ぶりに9月が5連休となりました。
5月の大型連休をゴールデンウィークと呼ぶのに対し、こちらはシルバーウィークと呼ばれます。
ただしシルバーウィークは毎年あるわけではなく、次にシルバーウィークがあるのは11年後とのことです
貴重な秋の5連休、有効に使いたいところですね。
24日と25日を休みにし、9連休にする人もわりといるのではと思います。

私は19日に実家に帰省しました
相撲を見たり小説を読んだり、昨日は妹の赤ちゃんと遊んだりしながらゆっくり過ごしています。
だいぶ疲れていたので一昨日、昨日と早く寝ています。
このシルバーウィークはよく寝る期間にしようと思います。
体が休まっていないと日々がしんどくなりますしね。
窓から入ってくる秋の風を心地よく受けながら、今日は読書をしようと思います。

女性への一方的暴力

2015-09-20 22:22:06 | 政治



参議院平和安全法制特別委員会での安全保障関連法案採決時、女性への暴行事件が起きていました。
暴行をしたのは民主党の津田弥太郎参院議員。
採決時に委員長席に野党が押し掛け、ダイブをして委員長を襲撃する人(民主党の小西洋之参院議員)などもいて激しい混乱が起きていました。

この時、委員長席での混乱とは関係のないところで暴力事件が起きます。
委員長席からは離れた位置にいた自民党の大沼みずほ参院議員に対し、民主党の津田弥太郎参院議員が突如後ろから襲撃。
羽交い締めにし引きずり回し、投げ飛ばしていました。
セクハラ暴行事件としてネットでは大問題になっています。
複数の人が目撃していて証拠の動画もあり、言い逃れはできないです。
※羽交い締めにされ引きずられていく様子を詳細に捉えた動画がこちら

これは完全に婦女暴行の犯罪です。
女性の尊厳、人権が暴力によって蹂躙されています。
力の弱い、しかも無防備な女性を後ろから襲撃する卑劣さ、引きずり回し投げ飛ばす暴力性はとても国民の代表たる国会議員とは思えません。
告発し逮捕すべきです。

また、この暴行事件では多くのマスコミが「報道しない自由」を行使し、事件そのものを隠そうとしています。
民主党に都合の悪いことは報道したくないようです。
なのでまだ事件のことを知らない人も多いのではないでしょうか。
昨年、みんなの党の塩村文夏東京都議が都議会でセクハラヤジを受けた時は、テレビを始めとするマスコミが総出で連日連夜大騒ぎしていました。
今回はヤジどころか、それを遥かに上回る完全な婦女暴行犯罪事件なのに、大半のマスコミが黙りを決め込んでいます。
これはどう見ても異常なことです。

この二つの事件で何が違うかと言うと、今回被害を受けたのが自民党の女性議員だという点です。
自民党の女性議員なら暴行されても良いと言うのでしょうか。
突如後ろから襲撃され、羽交い締めにされて引きずり回され、投げ飛ばされても、自民党の女性議員なら知ったことではないと?
そういうのを「差別」と言うのではないでしょうか。

また、仮に報道したとしても「乱闘なのだから与党も野党もどっちもどっち」と論点をすり替え、印象操作をする可能性はあります。
民主党の津田弥太郎参院議員による大沼みずほ参院議員への暴行は乱闘からは離れた位置で行われていて、一方的に暴力を振るう完全な婦女暴行犯罪であり、「与党も野党もどっちもどっち論」は筋違いであると指摘しておきます。
ただまずは報道してもらわないと、テレビと新聞しか情報源がない人は事件そのものを知ることができません。
この事件がマスコミによって矮小化されることがなく、津田弥太郎参院議員には厳罰が下ることを願います。
民主党も揉み消そうとしたり正当化しようとしたりするのではなく、党としてきちんと自分達の非道を認め、厳正に対処すべきです。

安全保障関連法案、成立

2015-09-19 12:40:13 | 政治
今日19日の未明、参議院本会議で集団的自衛権行使容認を含む安全保障関連法案が可決、成立しました。
午前2時過ぎまで続く激しい国会になりました。

先の「大詰めの安全保障法制」の記事に書いたとおり、平和とは憲法9条を狂信的に崇拝していれば守れるようなものではありません。
中国のような領土を侵略してくる国があるという現実をきちんと見て、対策を立てることによって初めて守ることができます。
なので私は平和な暮らしを守るため、安全保障関連法案に賛成です。

安全保障関連法案について、反対する人達はよく「戦争法案だ」と言います。
しかし私はこのまま安保法制の整備をせずに居たほうが戦争を仕掛けられるリスクはむしろ高いと思います。
中国の場合は「侵略の好機」と見れば迷わず領土侵略に走ります。
かつてチベットという国だったチベット自治区と東トルキスタンという国だったウイグル自治区は中国に領土を侵略され、中国の一部にされてしまいました。
チベットとウイグルの人々には現在も人権を無視した激しい弾圧と虐殺が行われています。
「この国なら大した防衛力もないし領土を侵略できる」と思われたら最後なのです。

日本の場合は中国に尖閣諸島を侵略されそうになっています。
「尖閣諸島は中国のものだ」と豪語し、領土侵略への野望を露にしています。
南シナ海と南沙諸島においても「この辺り一帯は全て中国のものだ」と豪語し、現在進行形で領土領海を侵略しています。
フィリピン、台湾、ベトナム、ブルネイ、マレーシアが危機に晒されています。
パラオの領海を中国の不審船が侵犯してきて銃撃戦になったこともありました。
陸地でもインドやブータンの領土を侵略して激しく対立していますし、日本だけでなくいくつもの国々が中国によって領土領海の侵略の危機に晒されています。

このような極めて危険な覇権主義国家から国家国民を守るためには、抑止力を向上させることが必要です。
「この国は迂闊に侵略できない」と、相手に侵略を思い止まらせるのです。
これにより、戦争を仕掛けられるリスクを減らすことができます。
集団的自衛権行使容認を含む安全保障関連法案が可決、成立したことで日本の抑止力は今までより高くなりました。
平和を維持するための、まずは第一歩となりました。

最終的には憲法9条改正が目標となります。
ただしこれには反日左翼マスコミの問題があります。
今回の安全保障関連法案についても、テレビと新聞は法案への反対意見ばかりを報道しているものが多かったようです。
特にテレビはテレビ朝日「報道ステーション」やTBS「サンデーモーニング」「NEWS23」など、反対側の意見だけを一方的に押し付けるようなものがあります。
「NEWS23」では「メディアとして法案廃案を訴え続けるべき」とまで言っていて、もはや報道(両方の意見をきちんと報じる)ではなく法案反対への洗脳番組です。
改めて、テレビの報道について定めた放送法第4条に何と書かれているか見てみましょう。

第4条
放送事業者は、国内放送及び内外放送(以下「国内放送等」という。)の放送番組の編集に当たっては、次の各号の定めるところによらなければならない。
(1) 公安及び善良な風俗を害しないこと。
(2) 政治的に公平であること。
(3) 報道は事実をまげないですること。
(4) 意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること。

安全保障関連法案について反対側の意見ばかりを報じて国民の意識を法案反対に誘導する「偏向報道」を行うことは(2)と(4)に違反しています。
また法案に反対するSEALDs(シールズ)について実際には日本共産党傘下の極左過激派暴力集団「民青同(日本民主青年同盟)」が主導しているにも関わらず「一般の学生による団体」と嘘の報道をすることは(3)に違反しています。
そして公安調査庁や公安警察も監視する本物の極左過激派集団が関与するSEALDsを応援するような形で報道し、活動への参加を扇動することは(1)に違反しています。
4つ全部に違反していますね。
まさにやりたい放題です。
法律違反を繰り返し、偏向報道による世論誘導や極左活動の扇動という犯罪的行為を平気で行っているのが日本の反日左翼マスコミの実態です。
「報道は公平であるべき」と改めて書いておきます。

大詰めの安全保障法制

2015-09-18 21:09:30 | 政治
参議院で審議されている集団的自衛権の行使容認を含む安全保障法制が一昨日から大詰めを迎えています。
平和安全法制特別委員会での採決を巡り、国会では野党が徹底抗戦して非常に激しい暴力的な雰囲気になっていました。
国会前には安全保障法制に反対する人達が詰め掛けて抗議活動をしています。
平和安全法制特別委員会での採決が済んだことで、この後は参議院本会議での採決があるため、激しい抗議はまだ続きそうです。
しかしこの野党国会議員や抗議活動の人達から「具体的にどうやって平和を守るのか」のまともな案を聞いたことがありません。
ただ単に騒いでいるだけです。

一昨日のお昼のニュースで、1歳の子供を連れて抗議活動に来た33歳の女性の話がありました。
「法案が成立したら戦争になるため、いてもたってもいられなくなり子供を連れて駆け付けた」と言っていました。
また、安全保障法制に反対する一般の学生の団体を自称するSEALDs(シールズ)も激しく抗議活動しているようです。
SEALDsについては日本共産党傘下の極左過激派暴力集団「民青同(日本民主青年同盟)」が主導していて、全然一般の学生ではないことが既にバレています。

反対している人達は国会議員も抗議活動の人達も必ず「戦争法案だ」と口を揃えます。
やはりすぐ隣の国の現状を見る気はないようです。
戦争に向かっているのは日本ではなく中国です。
現在進行形で南シナ海及び南沙諸島を侵略してフィリピン、台湾、ブルネイ、ベトナム、マレーシアと激しく対立し陸でもインドやブータンの領土を侵略してやはり激しく対立。
日本の尖閣諸島についても領海侵犯を繰り返し、ついには領空侵犯までし、領土を侵略しようとしています。
武力で他国の領土、領海を奪い取る凄まじい覇権主義国家ぶりを露わにしています。
つい先日の9月3日には「抗日戦争勝利70周年記念式典」として大規模な軍事パレードを敢行。
中国人民解放軍から1万2千人が参加し、戦車、戦闘機、弾道ミサイルといった兵器が多数登場していました。
弾道ミサイルは短距離、中距離、長距離それぞれが登場し、特に長距離の大陸間弾道ミサイルにも核弾頭が搭載可能となっていることには大きな意味があります。
これはアメリカのほうまで核ミサイルを撃ち込めるようになったということであり、軍事的な威嚇となっています。
中国に領土領海を現在進行形で侵略されている南シナ海及び南沙諸島の国々にとっても中国の軍備の益々の増強ぶりはかなりの脅威となっています。

しかし、安全保障法制に反対する人達はこの実態を見る気がないようです。
そういった人達は文字通り”軍”を率いて武力で日本を始めとする他国の領土を侵略しようとする中国については一切を見ないようにして何も言わず、日本が中国の侵略から国家国民を守ろうとする時だけ「戦争反対!」と叫びます。
戦争反対と言うなら中国に言うべきです。

アジア太平洋地域の平和を乱す覇権主義国家・中国による領土領海の侵略を食い止めるためには、一ヶ国だけでは無理です。
地域の国々で協力して防衛する必要があり、ここに集団的自衛権の必要さがあります。
包囲網を組んで「中国の侵略を許さない」というメッセージを発し続ければ、さすがの中国も迂闊には戦争を仕掛けられなくなります。
平和とは憲法9条を狂信的に崇拝していれば守れるようなものではありません。
領土を侵略してくる国があるという現実をきちんと見て、対策を立てることで初めて守ることができます。
抑止力を向上させ、中国に「この国は迂闊に侵略できない」と侵略を思い止まらせることが必要です。
日本も尖閣諸島を侵略されそうになっている紛れもない当事者なのですから。
中国に侵略をさせないために、つまり平和を守るために、私は安全保障法制に賛成します。

思考、感情、感覚、直観タイプテスト

2015-09-14 22:58:50 | ウェブ日記
「面白くてよくわかる! ユング心理学」(著:福島哲夫、出版社:アスペクト社)のレビューで触れた、自分が思考、感情、感覚、直観のどのタイプに属するかが分かるタイプテストについて、この記事では詳細にご紹介します。
本からの掲載紹介にあたり、アスペクト社様のご許可を頂きました。
ありがとうございます。

まずはタイプテストにて、自分がどのタイプに属するのかを調べます。
各質問に「はい」は2、「いいえ」は0、「どちらでもない」は1を空欄に記入します。
私の回答が入っていますが、あまり気にせず参考程度にしてください。
1枚目の写真の最後と2枚目の写真の最初はつながっているので、上手くつなげてみてください。

P75




この表の一番下にある「合計」欄は、左から順に外向思考、内向思考、外向感情、内向感情、外向感覚、内向感覚、外向直観、内向直観となります。
最も得点の高かったものが主機能で、それがその人の心の働き方の特徴を示しています。
そして最も得点の低かった機能が劣等機能となります。
ただし「劣等」と言っても劣っているという意味ではなく、あまり働いていない、もしくは機能として荒削りなものを言います。

また、ここで言う外交、内向は日常でよく聞く外交的な人、内向的な人という意味ではなく、心のエネルギーが外に向かっているのか、内に向かっているのかによって外交、内向と分けています。

P77

こちらは思考、感覚、感情、直観の図です。
自分の属する機能の両隣は比較的相性の良い「補助機能」であり、主機能を補助する役割を持っています。
主機能だけでなく補助機能を上手く活用するとより良く生きることができると考えられているとのことです。
また、自分の機能の向かいにある機能は「対立」と書かれているように、最も活発に働いている主機能に比べるとあまり働いていない劣等機能です。
これを認識し、劣等機能を働かせてあげるのも良いとありました。

これらの主機能や補助機能のことを見て、私は漫画「HUNTER×HUNTER」の念能力の系統(強化系、変化系、具現化系、放出系、操作系、特質系)のことが思い浮かびました。
念能力もそれぞれの系統ごとに性格的な特徴があったり、自分の系統の両隣は比較的相性が良かったりします。
もしかしたら「HUNTER×HUNTER」作者の冨樫義博さんはこれをモデルにしたのかもと思いました。

ここからは四つのタイプテストそれぞれの特徴となります。

P78 思考1

P79 思考2


P78 感情1

P79 感情2


P80 感覚1

P81 感覚2


P80 直観1

P81 直観2



タイプテストの結果、私は外向感覚タイプとなりました。
まず感覚型の特徴を見てみると、「物事をそのまま感じ取る。好き嫌いとは関係なく、物事を並列的に捉えている。事務的な処理も淡々とこなせる」とあります。
そして外向感覚型ならではの特徴として、「外からどう見えるかを気にする。ファッション、グルメに興味。社会のことは無関心。」とあります。
結構当たっているなと思います。
たしかに事務的な処理も比較的淡々とこなせるほうではあります。
そして外からどう見えるかは気になるほうで、あれこれ考えてしまいがちです。
ファッション、グルメに興味があるのもそのとおりです。
山陽地方に来て、美味しいお好み焼きを求めて色々なお店に行ってみたりもしました。
が、しかし。。。
「社会のことは無関心」は納得いきませんね。
「詳細解説 戦後70年談話」「戦争に近づいているのは -集団的自衛権-」など、そこそこ政治の記事も書いている私を無関心呼ばわりとは、ドラゴンボールのフリーザさんが「許さん…許さんぞ」となっているシーンが思い浮かびました^^;

私のテスト結果を見ると、補助機能である思考と感情について、5点という2位タイの数字が出ています。
内向思考と内向感情で、いずれも内向の機能です。
自分でも心のエネルギーは内側に向かう印象があったのでこれは納得でした。
むしろ1位が「外向」感覚となったのが意外なくらいでした。
ただ振り返ってみれば今までも感覚については外側に向いていたかも知れません。
二つの補助機能で上手く外向感覚の機能を生かせればと思います。

また、相性の悪い「直観」の機能についても、内向直観については2位タイの5点となったのは興味深かったです。
「P81 感覚2」の『劣等機能「直観」を開発』を見ると、「劣等機能である直観を育てられれば、繊細な感覚とひらめきを伴った芸術家になれる。トップデザイナーなどの流行を先読みした創作ができる芸術家タイプ」とあります。
繊細な感覚という言葉を見てピンときました。
私の最大の長所は実は感性の鋭さにあると見ています。
現在の職業はトップデザイナーや芸術家とは似ても似つかないですが、そういった感覚は大事にしていきたいと思います。