読書日和

お気に入りの小説やマンガをご紹介。
好きな小説は青春もの。
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「5年3組リョウタ組」石田衣良

2010-07-31 17:30:32 | 小説
今回ご紹介するのは「5年3組リョウタ組」(著:石田衣良)です。

-----内容-----
希望の丘小学校5年3組、通称リョウタ組。
担任の中道良太は、茶髪にネックレスと外見こそいまどきだけれど、涙もろくてまっすぐで、丸ごと人にぶつかっていくことを厭わない25歳。
いじめ、DV、パワハラに少年犯罪……教室の内外で起こるのっぴきならない問題にも、子どもたちと同じ目線で真正面から向き合おうと真摯にもがく若き青年教師の姿を通して、教育現場の”今”を切り取った、かつてなくみずみずしい青春小説!

-----感想-----
小学校を舞台にした教師の物語ということで、先生と子どもたちの触れ合いを予想しながら読み始めました。
主人公は中道良太という25歳の若手教師で、茶髪にネックレスの今どきな外見です。
しかし熱血教師というわけではなく、どちらかというと「何となく」教師になった人です。
どこかに書かれていましたが、熱血教師、スター教師などというのはほんの一部で、多くは「普通」の教師とのことです。
いくら教師だからといって、全員が職務に全身全霊を注ぎ込むとは思えませんしね。
無難にこなすタイプの先生のほうが多いかと思います。

良太の場合は、教師には何となくなったと言いつつも、子どもたちに向き合う姿は常にまっすぐです。
問題のある児童(問題の頭文字を取り、通称M児童と呼ばれているらしいです)が何か問題を起こしたときも、子どもたちの心とまっすぐ向き合っていきます。
その子どもと1対1でじっくり話し合ったりしていました。
また両親を学校の校長室に呼び出した場面はとても緊張した空気があり、印象に残っています。
こういう場合、学校側は両親を威圧するために、4人くらいで取り囲むらしいです。
最近はモンスターペアレントと呼ばれる非常識な親が増えているため、その対策も兼ねているのかなと思います。
うるさく騒ぎ出す前に、先に威嚇しておく戦術かと思います。
とはいえ、大勢で取り囲まれたらいかにも罪人扱いされている気がして、ちょっと気まずいものがありますね

ほかには、教師同士のいじめの問題もありました。
一見穏やかで人当たりが良さそうに見えるベテラン教師が実は、影で気に入らない若手教師を執拗にいじめているという話で、怖いものがありました。
あくまで校長や教頭やほかの教師には愛想良く応じているというところがタチが悪いです…
子どもたちには「いじめはいけません」と教えているのに肝心の教師がいじめをやっていては話になりませんね。
良太と、良太と同期の「染谷先生」の二人でこの問題の調査に乗り出したのですが、いじめられている先生は家に引きこもってしまっていて、話を聞くことさえできません。
そしていじめている先生のほうは素知らぬふりをするばかりで証拠もなく、八方塞がりになってしまいます。
どうやってこの問題を解決させていくのか、とても興味深い話でした。

こんな感じで、教室の内外で色々な問題が起こっていきます。
それらに真摯に向き合っていくうちに、良太も徐々に成長していったのではないかなと思います
イメージ的にはテレビドラマに向いているような気がします。
石田衣良さんは今「美丘」がドラマになっているので、次はぜひこの作品でと思ったりもしました^^
とても読みやすい青春小説でした


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パワースポット

2010-07-29 23:03:44 | ウェブ日記


写真は明治神宮の参道にある大鳥居です。
この明治神宮は「パワースポット」の一つと呼ばれています。
よく耳にする「パワースポット」ですが、その意味がどんなものなのかは漠然としか分かりません。
私的には「パワーがもらえる場所」と認識しています。

気になったので調べてみたら、「良い波動(エネルギー)を持っている場所」というような意味のようです。
そこで明治神宮に行ったときのことを思い出してみると、たしかに独特な雰囲気を持った場所だと思います。
原宿駅から歩道を通って向かっているときは喧騒の中にいるのですが、明治神宮入り口の大鳥居をくぐると、一気に雰囲気が変わります。
ほんの数メートルの差で世界が変わってしまう感じです。
参道の両脇に深い緑があるからか体感温度も少し低めで、静かな雰囲気に満ちています。
そして歩いていると心地良い緊張感のようなものが湧いてきます
気持ちはとても落ち着いているのですが、心の奥底ではワクワクした気持ちがあって、両方が合わさって心地良い緊張感のように感じているのだと思います。
これこそが、パワースポットと呼ばれる所以なのではと思います。
まさしくパワーをもらえる場所です^^
写真にもどことなくそんな雰囲気が出ている気がします
明治神宮には何ヶ月かに1度は参拝しているので、またいずれ参拝に行ってパワーをもらってこようと思います

風の強い日に…

2010-07-28 20:20:22 | ウェブ日記
今日は結構風が強かったです。
相変わらずの暑さですが、風があった分多少は良かったかなと思います。
しかしその風により、思わぬアクシデントが…
帰り道でハンカチを取り出したとき、いきなり突風が吹きハンカチが手を離れていってしまいました。
そのままハンカチは飛んでいき、車道に落ちました。
振り向いてその光景を見た私は「どうする、取りにいくか?」と一瞬考えました。
しかし車が行き交っていて、さらにハンカチはなおも飛ばされそうな気配。。。
さすがに無理かと思い、諦めてその場を去りました。

たった一枚の、大して高くもないハンカチなのですが、これを失ったことで何だか心に穴が開いたような心境になりました。
長く使っていたので愛着があったようです。
使っているうちにぼろくなって処分するのならともかく、この別れ方は予想外でした。
ちょっと可哀相だった気がします。
こんなときドラマなら運命の人が現れてハンカチを拾ってくれるのでしょうが、現実世界はそううまくはいきません
申し訳ない、ハンカチ…

手持ちのハンカチが1枚減ってしまったので、そのうち新しいのを買いたいと思います。
考えてみればハンカチは普段あまり買いません。
使っているのがぼろくなったときに補充する程度かなと思います。
久々にハンカチ売り場を見て回ることになるので、何か良いのが見つかれば良いなと思います

串刺しメロン

2010-07-26 21:54:17 | グルメ


写真は果物屋さんで売っている串刺しメロンです。
一本100円とお手頃価格でした
他にはパイナップルやイチゴなども串刺しで売っています。
これを食べるのは今回が初でした。
以前読んだ「池袋ウエストゲートパーク」という小説に串刺しになった果物が出てきて、おやつ感覚で手軽に食べられるので良いなと思っていました。
しかし普段果物屋には行かないので、今まで食べる機会はなかったです。
そんな中、先日果物屋の前を通りがかったときこれがあったので、すかさず買ってみました。
買ってみると、意外とボリュームがありました。
もっと薄切りなのかと思いきや、なかなか厚みがありました。
露店の「チョコバナナ」が200~300円することから考えて、これで100円は良心的かも知れません^^
一人暮らしだとメロンを一玉買うのは量が多いので、こちらのほうがお手軽です。
また果物屋の前を通りがかったら買ってみようかなと思います

ゆずのかき氷

2010-07-25 23:06:19 | グルメ


ついに今年もこれを食べました。
ずばり、ゆずのかき氷です
かき氷にゆずはあまり聞きませんが、これがとても美味しいのです。
とにかくさっぱり感が半端ではありません。
食べるとゆずの甘酸っぱさ、爽やかさが口いっぱいに広がり、間髪入れずに氷の冷たさも広がってきます。
ゆずシロップに果汁があるからか、いちご味やメロン味に比べてかなり味わい深いです
心なしか氷のシャリシャリ感も他の味より際立つ気がします。

ちなみにこのかき氷は、お台場の大江戸温泉物語で食べました。
今のところゆずのかき氷はここでしか見たことがありません。
大抵はいちご、メロン、ブルーハワイ、レモンなどですしね。
今年は連日猛暑になっていますし、かき氷で暑さをしのぐのも良いかも知れません

真夏の夕焼け

2010-07-24 23:59:32 | ウェブ日記


写真は横浜みなとみらいの「汽車道」で撮った夕焼け空です。
すごく鮮やかな色をしています
先日テレビのニュースで聞いたのですが、夕焼けは気温が高いほど赤みのある鮮やかな色になるらしいです。
となると、連日猛暑が続いている今はまさに夕焼け日和
今日の夕方も晴れていたので、私も夕焼けを撮ってみました^^


こちらの写真は、夕焼けした雲が斜めにスパッと途切れているのが印象的です。
途切れている場所を境に、気圧が違っていたりするのかも知れませんね。


鮮やかな夕焼けを見ていると、とても壮大な雰囲気を感じます。
造られたものと違って刻々と姿を変えていくので、その時々によって色々な姿を見せてくれます。
このときはランドマークタワーの上空に夕焼けのパワーが結集しているように見えました

それにしても、やはり夕焼けを撮るなら横浜が良いなと思います。
街並みとのグラデーションが良い感じです^^
本当は海を入れた写真も撮りたいところでしたが、ちょっとタイミングが合わなくて無理でした。
次に行ったときはそういう写真も撮りたいなと思います

新時代へ紡ぐかけ橋

2010-07-23 23:59:08 | 音楽・映画
一つ前の記事を書いていて、音楽業界の時代の移り変わりへの印象も書いてみようかなと思いました^^
登場するのは3人の歌姫で、いずれも社会現象になったほどのすごい存在です。
どうも漫画「ONE PIECE」の最近の展開が凄すぎて、影響を受けてブログにも「時代の変化」をテーマにした記事を書いたりしていますが、できれば飽きずにお付き合い下さいませ(笑)

私が日本の歌姫と聞いて思い浮かぶのが、宇多田ヒカル、安室奈美恵、浜崎あゆみの3人です。
この3人は本当に偉大です
90年代後半~00年代前半を生きた若者の鏡です。
しかし年月は流れ、今は2010年。
この3人もかつてとは状況が変わってきています。
以下に一言ずつまとめてみます。

宇多田ヒカル→全盛期は最強だったが、ここのところ名前を聞かなくなった

安室奈美恵→復帰後に低迷が続いたが、ここ何年かは勢いを取り戻しつつある

浜崎あゆみ→長くトップクラスで活躍してきたが、近年は衰えが見られる

これを見て分かるように、この3人はいずれも全盛期ほどの勢いはないです。
たぶん多くの人がピークは過ぎていると思っているのではと思います。
しかし今なおこの3人の威光は薄れることがなく、特に安室奈美恵と浜崎あゆみはピークでなくてもJ-POPのトップクラスで活躍を続けています。
これはすごいことであると同時に、ライバルが手薄ということでもあるのかなと思います。
何となく、最近新しく出てくるアーティストにはこの3人が全盛時代だった頃のような層の厚さを感じないんですよね。
音楽業界全体が低迷気味なのもあるのでしょうが、だいぶ層が薄いイメージがあります。
最近はAKB48や西野カナがブレイクしていますが、この3人と比べると、まだまだ遠く及ばないように思います。

宇多田ヒカル、安室奈美恵、浜崎あゆみが偉大な存在といえども、いつかはこの3人に肩を並べるほどのアーティストが出てきてほしいなという思いがあります
そうでないと新鮮さがありませんし。
いつの時代にも、圧倒的なカリスマ性を持ったアーティストは、きっと現われると思うんですよね。
そしてできれば、3人が現役のうちに現われてほしいものです。
そこから新たな時代の幕開け!という感じになれば、低迷する音楽業界に新たな風が吹くのかも知れません

The Times They Are A-Changin' -時代は変わる-

2010-07-21 23:58:03 | ウェブ日記
今回のタイトルは漫画「ONE PIECE」の第572話「The Times They Are A-Changin'」を引用しています。
The Times They Are A-Changin'…時代は変わる。
一体何の時代が変わるのかというと、最もポピュラーなメディア・「テレビ」です。
といっても、アナログ放送が地デジ放送に変わるという話ではなく、「ネット」というテレビを凌ぐほどの存在が現われたことによる時代の変化です。
今回は「テレビ」の衰退と、「ネット」の躍進について考えてみます。

テレビといえばかつては絶対的なメディアという感じでしたが、近年はそうでもなくなってきています。
「テレビ離れ」という言葉が生まれたように、若者を中心にテレビの視聴時間が減ってきているとのことです。
これはネットが躍進したことが大きく影響していて、パソコンを持っている人はテレビよりインターネットを優先する傾向があるようです。
また最近は「ipad」が登場したことにより、さらにインターネットが活気付くのではと思います。
テレビから見ると自身に匹敵するメディア機器が次々と登場していることになり、相対的にかつてほどの存在感はなくなっていったのかなと思います。

とはいえテレビが依然として強い存在であることに変わりはなく、「ONE PIECE」で例えるならば”白ひげ”的な存在なのかなと思います
ピークは過ぎたけど、築き上げた一時代はまさに伝説、といった感じで。
となるとネットはまさかの、”黒ひげ”ですかね
そういえば5年ほど前、”ホリエモン”こと堀江貴文氏が「ネットがテレビを超える」というような発言をして、テレビ界の人から「何を言っとるんだあいつは」的な反応をされたことがあったと思います。
しかしそれから5年経った今を見ると、どう考えてもネットがテレビを超えつつあるように思います。
この5年、ネットはブログの大ブーム、ツイッターの登場、ipadの登場など、どんどん力を付けてきました。
堀江氏がやったことは間違いも多くありましたが、この発言は意外と当たっていたのかも知れません。
果たしてこのまま時代は変わるのか、それともテレビが地デジに変わったときに巻き返しはあるのか、とても興味深いです。

「ダスター」の謎

2010-07-20 22:03:15 | ウェブ日記
今日はとあるお店で夕飯を食べていたとき、「ダスター」という普段聞き慣れない言葉を耳にしました。

客の女「すいませーん、ダスター借りられますかー」
店員の男「ダスター?」
(この後1~2秒くらい間が空く。たぶん客の女が何かしら補足をしたはず)
その後店員の男が「台ふき」を女のところに持っていって、一件落着。

このことから、「ダスター」が台ふきのことだと分かりました。
最近は台ふきのことをダスターというのかと思い、何となく時代の流れを感じました
ここで疑問があるのですが。。。
わざわざダスターなどと呼ばなくても、台ふきは台ふきのままでもいいのではないでしょうか。
何でもかんでもカタカナ言葉で言えば良いというものではないと思います。
これがテレビやパソコンなら、これらはもともと海外から伝わったものなので、カタカナ言葉でも自然な感じがします。
しかし台ふきはもともと日本で生まれた言葉なので、これを無理にカタカナ言葉にしても、どことなく違和感があります。
ここは日本で生まれた伝統ある言葉に自信を持って、「台ふき」で押し通すべきではないでしょうか^^

何だか今日は、保守派のような主張をしていますが。。。
一応断わっておきますと、私は旧態依然としたものを守るタイプではありません。
しかし日本語については、色々な言葉が次々とカタカナ言葉に変わっていくことに戸惑っています。
例えば、授業の「時間編成」がいつの間にか「カリキュラム」になっていたり…
人の心の傷を慰めることを、いつの間にか「ケアする」と言うようになっていたり…
これらの言葉は、何となく心証がイマイチなんですよね。
(もちろんそういった言葉を好む人もいるでしょうし、これはあくまで私の場合です)
私もカタカナ言葉を使っているので偉そうなことは言えないのですが、つまるところ使いどころが重要なのではと思います。
カタカナ語が威力を発揮する場面もあるし、反対にもともとの日本語が威力を発揮する場面もあります。
そこを考えながら、もともとの日本語とカタカナ語を上手く織り交ぜていけば、現代風の良い感じの日本語になるのかなと思いました。

木漏れ日

2010-07-19 23:06:07 | ウェブ日記


以前どこかで書いた気がしますが、私は木漏れ日がけっこう好きです^^
木々の間から太陽の光が差し込んできているのを見ると、何となく癒されます。
写真は明治神宮入り口の大鳥居のところで撮ったもので、夏の木漏れ日が差し込んできています
木々の葉が太陽の光に照らされて、鮮やかな黄緑色となっています。
そして立ち止まって上を見上げると、そこには温かな木漏れ日が。。。
こういうのを見ていると、日常の悩み事や心がかりなことなどがふっと心の中から消えます。
余計な雑念が消えて、無の心境になる感じです。
一時とはいえ、こういう時間があるのも大事なような気がします。
ま、ここを後にすればまた色々な雑念が湧いてくるのですが
そんな私の直近の悩みは「風邪」です。
とうとう本調子にならないまま三連休が終わってしまいました。
明日からまた仕事ですし、もうそろそろ治ってくれよとうんざりした気持ちでいます。