読書日和

お気に入りの小説やマンガをご紹介。
好きな小説は青春もの。
日々のできごとやフォトギャラリーなどもお届けします。

東京マラソン2015 仮装大賞なランナーたち その3

2015-02-28 16:55:27 | フォトギャラリー
「東京マラソン2015 仮装大賞なランナーたち その2」からの続きとなります。
その2をご覧になる方はこちらをどうぞ。
その3では後半から観戦場所が変わります。
今回も色々なランナーが登場しますので楽しんでみてください
写真は全てクリックで拡大されます。

----- 東京マラソン2015 仮装大賞なランナーたち その3 -----


まずは「妖怪ウォッチ」のジバニャン!


ちょっと怖いミッキーマウス


バナナ


ロールケーキ!


またもやバナナ
トマトとバナナで熱い戦いになっていたらしいです(笑)


カラフルな花


イカ!





「一心不乱」の野球ユニフォーム!


「二児の父になりました」のタスキの人!
立派に東京マラソンを走っています


「魔女の宅急便」のキキ!
さらに遠くのほうに白鳥軍団!


白鳥軍団、なかなか目立っていました(笑)


たい焼き!


富士山


野球ユニフォーム!


仮面ジョガー!
ゼッケンの下に「カメんジョガー」とあります。
どうやら他にも仲間がいるようですね^^


うさぎ


バイキンマン!
実はひらがなで「ばいきんまん」と書くのが正式名称らしいです。


ひげメイド


トマト!


再び「魔女の宅急便」のキキ!


カニ!


サラリーマン!


トマト!
トマトもよく見かけました。


アヒルの新郎新婦!
ウエディングスタイルで登場です


相撲の横綱!


「ONE PIECE」のモンキー・D・ルフィ!


ワンちゃん


他力本願!
さすがに他力本願で完走できる距離ではないと思います^^;


一番!
他力本願との差が凄いなと思います(笑)


アヒル!


タケコプターとカラフルヘア!


リボン


マリオ!


獅子舞!


アメリカの保安官っぽい人!


まどかさん!
バレーボールのマスコットキャラ、バボちゃんを頭に載せています。


これは何のキャラでしょうかね。


ピーター・パン!


ばっちり決めポーズ


ジバにゃん!


マクドナルド!
不祥事からの巻き返しを期してか、今大会はマクドナルドのランナーを何回か見かけました。


ガチャピン!


これまた魔女の宅急便でしょうか。
左手は黒猫のジジに見えます


東京スカイツリー!
gooブログでもスカイツリーの絵文字が登場してほしいところです。


トマト!


警察官!
ちなみに今大会はリアル警察官も「ランニングポリス」としてコースを走って警備に当たっています。


ひょっとこ!


笑顔!
ぜひ笑顔でゴールしてほしいと思います



そしてここから観戦場所が変わります。
銀座の中央通りへとやってきました。
日比谷、有楽町から品川まで行ったランナーが折り返してここに来ます。


その1に登場した「NARUTO」のうずまきナルト!


逃走中の囚人!


矢印!


バットマン!


落花生!


ジバニャン!


その1に登場のガッチャマン!


犬のおまわりさん


その1に登場のミリタリーの人!


その1に登場のめっちゃテンションの高かったミニーちゃん!


この銀座のど真ん中を走れるのは気分も爽快だと思います


その1に登場のマトリックスのような雰囲気のサラリーマン!


タイガー!


悪代官!


大きなマントの人!


「ドラえもん」ののび太くん!


清水の次郎長!


コックさん!


「妖怪ウォッチ」のコマさん!


バナナ
台湾国旗を付けているのでもしかすると台湾からの参戦かも知れません。


その1に登場した名探偵コナンの怪盗キッド!
祝還暦のランナー、頑張っています

というわけで、その3はここまでとさせて頂きます。
続きは「その4」を楽しみにしていてください

※「その1」をご覧になる方はこちらをどうぞ。
※「その4」をご覧になる方はこちらをどうぞ。
※「その5」をご覧になる方はこちらをどうぞ。
※「その6」をご覧になる方はこちらをどうぞ。


※フォトギャラリー館を見る方はこちらをどうぞ。

※横浜別館はこちらをどうぞ。

※3号館はこちらをどうぞ。
コメント (4)
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東京マラソン2015 仮装大賞なランナーたち その2

2015-02-25 21:50:00 | フォトギャラリー
「東京マラソン2015 仮装大賞なランナーたち その1」からの続きとなります。
その1をご覧になる方はこちらをどうぞ。
その2も引き続き有楽町駅から少し歩いた、皇居方面から走ってくるランナーが通る沿道での観戦です。
次々と駆け抜けていく仮装ランナーたちを楽しんでみてください
写真は全てクリックで拡大されます。


----- 東京マラソン2015 仮装大賞なランナーたち その2 -----


本日二人目の怪盗キッド!


スライム!


「ドラゴンボール」のスーパーサイヤ人べジータ!
後ろにはバースデーケーキで「私はS27年2月22日生まれです」でこの日誕生日の人!
おめでとうございます


ピカチュウ!


ミッキーマウス!


マリオ!


アヒル!


ビクトル!
名前での声援を受けていました^^


カウボーイ!


「ONE PIECE」のトラファルガー・ロー!


レインボーアフロ!


白クマ!


自動販売機!
よく見ると左上が売り切れになっています(笑)


メッチャ強そうなヒーローと、広島東洋カープ!
黒田投手がメジャーから帰ってきて優勝への機運がかつてなく高まっています


シンプルにリボン


ヒョウ!


カップラーメン!


「ももいろクローバーZ」みたいな方々!


紫、赤、緑、ピンク、黄色で5色揃っていました。


おんせん県!
どこの県かと思ったら大分県でした


お星さま


妖怪ウォッチのキャラクターでしょうか。
「目指せ10000ハイタッチ」とあります


戦国武将伊達政宗!
後ろには忍者もいます。


スーパーマリオブラザーズのマリオとルイージ!


さらに登場のマリオとルイージ!
今大会かなりの人気仮装になっていました。


「FREE HUGS(フリー・ハグズ)」。
この場合は走りながら色々な人とハグしようというコンセプトのようです。


ジバニャン!
大会屈指の人気仮装で、東京マラソンに妖怪ウォッチ旋風を巻き起こしています。


ミニーちゃん!


ド派手な人!


神戸牛


アントニオ猪木!


ドラゴンボールの孫悟空!


うさぎさんと、後ろにくまモン!


台湾のランナー!


「アナと雪の女王」のオラフ!





ワンちゃん
後ろにはマクドナルドの人!


スウェーデンからの参戦!


台湾からの参戦!
台湾の人は結構何人も見かけました。


ファインディングニモ!


ジバニャン一気に二人!


アンパンマン!


「スラムダンク」湘北高校の10番は、桜木花道!


八女!
大家族の八女さんなのでしょうか。


かぼちゃのような帽子。


将棋の飛車!


ふぐ!


「Dr.スランプ」のあられちゃん!


マジシャン!


蝶々!
蝶が好きなのでしょうかね。


とんでもないモジャモジャアフロ!


スパイダーマン!


スーパーウーマン!


北海道テレビ放送 (HTB)のマスコットキャラ、onちゃん!


セサミストリートのクッキーモンスター!


これは何のキャラクターでしょうかね。


迷彩ガール!


鳥!


ミニーちゃん!


台湾ランナー!
この格好は大学卒業時の正装でしょうか。


トマト!


onちゃん二人目!


カエル


寄せ書き入りのカッパとともに走るランナー


何かのヒーローでしょうか。


ミッキーマウス!


警視庁の「ランニングポリス」!
今大会話題になった走る警察官です。
テロ対策のため、ランニングポリスが走りながら警備に当たっています。


富士山のマスコットキャラ、「フジちゃん」を頭に載せた人!

というわけで、「その2」はここまでとさせて頂きます。
「その3」では後半で観戦場所が銀座に変わると思いますので、そちらも楽しみにしていてください

※「その3」をご覧になる方はこちらをどうぞ。
※「その4」をご覧になる方はこちらをどうぞ。
※「その5」をご覧になる方はこちらをどうぞ。
※「その6」をご覧になる方はこちらをどうぞ。


※フォトギャラリー館を見る方はこちらをどうぞ。

※横浜別館はこちらをどうぞ。

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東京マラソン2015 仮装大賞なランナーたち その1

2015-02-22 22:10:03 | フォトギャラリー
昨年は見に行けなかったため、2年ぶり7回目の参戦となった東京マラソン2015。
今年は皇居周辺の二重橋の近くと、2013年と同じ有楽町駅から少し歩いた所の皇居方面から走ってきたランナー達が通っていく道、そして銀座の三ヶ所で観戦&応援しました。
テロ対策で仮装に規制が入る中でもランナーさん達が見せてくれた楽しい仮装、楽しんでみてください
写真は全てクリックで拡大されます。

----- 東京マラソン2015 仮装大賞なランナーたち その1 -----


朝9時前に到着した二重橋近くの沿道。
ランナーが走ってくる時間が近づくにつれ、どんどん沿道の人の数が増えていきました。


先頭集団のランナーが猛スピードで駆け抜けていき、その後も実業団ランナーや市民ランナーの中でも最も速い人達がどんどんやってきます。


さっそく登場!
クマの被り物!


ドナルドダック!


アフロ!


上半身素っ裸の人!
ボクシングの試合にでも出るつもりでしょうか


プリン!


漫画「ONE PIECE」より、ゴッド・ウソップ!


白鳥!
ゼッケンの頭文字「A」は、市民ランナーの中で最も速いクラスであることを意味しています。


恐竜!


全身金色の人!


多摩川ナイスパス!
市民サッカーのチームでしょうか


「妖怪ウォッチ」のジバニャン!
今大会はこの仮装をよく見かけました。


ピカチュウ


アフロコンビ!


ウォーリー!
子供の頃に「ウォーリーを探せ」でよく遊びました


ジバニャン!


職人さん!


「セサミストリート」のクッキーモンスター!


スライムとアフロ、その後ろには宮城県石巻市の人!


大阪名物たこ焼き!
私も大好きです


マリオ!
左腕しか見えていませんが実はルイージもいます(笑)


ウルトラマン!


サラリーマン!
今大会は会社にも行かずに東京マラソンを激走するサラリーマンも何人も見かけました(笑)


ここから場所が変わります。
JR有楽町駅方面に少し歩いた、2013年とほぼ同じ場所にやってきました。


遠くのほうにうさぎさんと富士山


見るからに悪役。


ジバニャン、亀、後ろのほうにはチアガール!
亀のご年配のランナーさんは「東京マラソン2013 仮装大賞なランナーたち その3」のラストの写真の人と同一人物だと思います。


ミニーちゃん!


トマトとりぼん。
トマトはかなりよく見かけました


パンダ


ガッチャマンと、その後ろにはレインボーアフロ!


福島県相馬市の人!
そしてここでついに最前列のベストポジションに踊り出ました


名探偵コナンの怪盗キッド!
「祝還暦」とあるので60歳を迎えられたようです。
おめでとうございます


ルパン三世!


ミニーちゃん!
めっちゃテンションが高いです


ミリタリーとスーパーウーマン!
そして後ろには台湾のランナー!


富士山
富士山の仮装もよく見かけました。


神主と巫女!


漫画「NARUTO」より、うずまきナルト!


泥棒!
見るからに怪しいスタイルで登場です(笑)


富士山!
日本一の山です。


ミニーちゃん!
ミニーちゃん仮装は毎年高い人気を誇っています。


「妖怪ウォッチ」のコマさん!


セーラー服!


祭りの法被!


ドレスな二人
何か名前があるのでしょうか。


トランプのハートの3。


ドナルドダック!


これは何のキャラなのか気になるところです。
そして隣にはタイガーマスク


アンパンマンと食パンマン!


「SLAM DUNK(スラムダンク)」の桜木花道!


「男はつらいよ」のフーテンの寅さん!


アヒル、ジバニャン、そして「ONE PIECE」のチョッパー!


スパイダーマン!


ドナルドダック!
クマのプーさんやミッキーマウスなど体にたくさんぬいぐるみを付けています。
その後ろにはサッカー日本代表


これは名前が出てこないです。
分かる方がいましたらよろしくお願いします。


ドラえもん!


富士山とサンタクロース


半端ないアフロの人!


アニメ絵シャツの人!


囚人!
ちゃんと罪を償ってほしいところです。


侍!
サッカー日本代表「サムライブルー」のユニフォームの上に侍の着物を着ています。


キティちゃんと、もう片方は「妖怪ウォッチ」のキャラクターでしょうかね。


サラリーマン!
映画「マトリックス」のような雰囲気です。


スターバックスコーヒー!


ミッキーマウス!


獅子舞!


「ONE PIECE」のトラファルガー・ロー!


スライム!


マイケル・ジャクソン!
ムーンウォークと華麗なステップを披露してくれました


ビール


なすび!
毎年必ず一人は見かける仮装です^^


そして「その1」のトリを飾るのはこちら、「お父さんは頑張るゾッと」さん
この方は過去のフォトギャラリーにも登場していて、「東京マラソン2013 仮装大賞なランナーたち その3」では写真10枚目に登場。
今年は奥さんと娘さん二人の家族四人での参戦とのことで、ピースサインを送る娘さんが非常にトリに相応しい雰囲気を醸し出していました^^
ランナーさんと沿道から応援する人でネットを介してちょっとした交流が生まれたりするのも東京マラソンの良いところだと思います。

というわけで、「東京マラソン2015 仮装大賞なランナーたち その1」はここまでとさせて頂きます。
続きは「その2」をどうぞ楽しみにしていてください

※「その2」をご覧になる方はこちらをどうぞ。
※「その3」をご覧になる方はこちらをどうぞ。
※「その4」をご覧になる方はこちらをどうぞ。
※「その5」をご覧になる方はこちらをどうぞ。
※「その6」をご覧になる方はこちらをどうぞ。


※フォトギャラリー館を見る方はこちらをどうぞ。

※横浜別館はこちらをどうぞ。

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いざ、東京マラソンへ!

2015-02-22 06:56:09 | ウェブ日記
東京マラソン2015を翌日に控えた昨日、新しいデジカメを買いに出掛けてきました。
以前デジカメの調子が悪くなってから新しいのに買い替えようかと思いながら、なかなか重い腰を上げずにいたここ数年。
ついに今回、重い腰を上げることになりました!

買ったのは以前から使っていたキャノン「IXY」の後継機種。
この機種はお手頃価格でコンパクトサイズ、さらに操作もしやすいため気に入っています。
ズームは12倍まででこれより高価な機種の18倍や30倍には及ばないものの、沿道からランナーの写真を撮るには12倍でも十分すぎるくらいです。
もともとズームの機能の調子が悪くなり、ここ数年はズームに頼らずに撮影していたくらいですし。
ズームを使わない遠くから眺める感じの写真も良いので、撮りながら使い分けしていこうと思います。

バッテリーはフル充電で190枚の撮影とあったので、予備を二つほど買っておきました。
これで今日私が撮れる最大の枚数は、単純計算で570枚。
無駄には使えない数字です。
例年どおり、バッテリーと相談しながらランナーさん達の激走を撮っていこうと思います。
SDHCカードも8GBの予備を買っておいたので、体勢は万全です。

天気予報によると今日の東京は雨が降るかもしれないらしいです。
天気が心配されるところですが、もともと東京マラソンは2007年の第1回~第4回まで毎年のように雨が降ったり雪が降ったりしていました。
あまりに倍率が高く、出られなかった人の涙が空から降ってくると誰かが言っていたのが印象的です。

物凄い倍率を突破して、36000人のランナーが東京都心を走り抜けていく第9回東京マラソン。
「東京がひとつになる日」に相応しい、まさに年に一度のお祭り、マラソンの祭典です。
新たなデジカメも手に入れたことですし、張り切って観に行ってきます!
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東京マラソンとランニング

2015-02-15 20:06:36 | ウェブ日記
ある方と話していて、趣味の話になった時。
来週ある東京マラソンも昨年は行けなかったものの、その前の年までは毎年のように観に行っていて今年も行くつもりだと言うと、次のような言葉が返ってきました。

「ご自分も走ってみたらどうですか。ランニングはリフレッシュにもなって良いですよ」

これまでにも東京マラソンを観るのが好きだと言うと「走ってみないの?」「走るほうはどうなの?」と質問されることはありましたが、独特なテンポで話すその方が言うと今までとは違った印象を持ちました。
その方もランニングをするとのことで、休みの日に5kmくらい走っていると言っていました。
また、最初の話題が「疲れた時の気分転換」で、そこから「好きなこと(趣味)で気分転換」となり、7日後に迫った東京マラソンの話になったことから、走るのは良い気分転換になると勧めてきました。

たしかに私自身、ランニングは向いていると思います。
私の趣味を並べてみると、読書、散歩、風景撮影、ブログがあります。
このうちの「散歩」は街を歩いたりしながら興味深い街並みや景色を楽しんでいくもので、長い距離を散歩することもあり、もともと歩くのは好きなのです。
なのでその延長の「ランニング」も楽しめるのではないかと思っています。
しかし実際に走るとなると疲れるし、休日に休むどころかバテバテになってしまうのではという懸念があり、ランニングはせずにいました。
ただ今日その方と話していて「ランニングはリフレッシュにもなって良いですよ」とお勧めされた時、ふと走ってみようかなと思いました。
もしかすると、埼玉県からはるばる週一で皇居ランをしに行ったりするようになる日が来るかも知れません。

ひとまずは、今週末2月22日の「東京マラソン2015」、絶対見に行きたいと思います。
「お父さんは頑張るゾッと」さんの勇姿を二年ぶりに沿道から見たいのです。

「東京マラソン2013 仮装大賞なランナーたち その3」

このフォトギャラリーのコメント欄に2013年(写真10枚目の方です)、見に行けなかった2014年、そしてつい先日の2015年と、コメントを頂いています。
こういったランナーさんと観戦&応援する人の面白い縁があるのも東京マラソンの良いところだなと思います。
今年はこの方を見つけたら必ずお声掛けしようと思います。
もしこの記事を読まれているようなら、今のところ2013年に近い位置での観戦を予定しているので、沿道沿いを走っていて頂ければ必ず見つけられると思いますのでよろしくお願いします(最終的にどの辺りで観戦するかは直前の記事で書くと思います)。
奥さんと二人の娘さんの家族四人で参戦するとのことなのでぜひとも全員完走してほしいと思います。
そして今年も色々な仮装ランナーさんに巡り会えるのを楽しみにしています


東京マラソン2013 仮装大賞なランナーたち その1
東京マラソン2013 仮装大賞なランナーたち その2
東京マラソン2013 仮装大賞なランナーたち その3
東京マラソン2013 仮装大賞なランナーたち その4
東京マラソン2013 胸のときめいたあの瞬間
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「珈琲店タレーランの事件簿4 ブレイクは五種類のフレーバーで」岡崎琢磨

2015-02-14 14:38:59 | 小説
今回ご紹介するのは「珈琲店タレーランの事件簿4 ブレイクは五種類のフレーバーで」(著:岡崎琢磨)です。

-----内容-----
「主人公はレモンが書店で爆発する場面を想像して、辛気くさい思いを晴らしたんやったな」
-五年前に失意の美星を救ったのは、いまは亡き大叔母が仕掛けた小さな“謎”だった-。
京都にひっそりとたたずむ珈琲店《タレーラン》の庭に植えられたレモンの樹の秘密を描いた「純喫茶タレーランの庭で」をはじめ、五つの事件と書き下ろしショート・ショートを特別収録したミステリー短編集。

-----感想-----
珈琲店タレーランの事件簿シリーズの第4巻です。
今作はそれぞれの話ごとに語り手の変わる短編集になっています。
タレーランの店主、切間美星の出番もいつもより少なめで、番外編のような印象を受けました。
短編の構成は以下のようになっています。

午後三時までの退屈な風景
パリェッタの恋
消えたプレゼント・ダーツ
可視化するアール・ブリュット
純喫茶タレーランの庭で
特別書き下ろし掌編リリース/リリーフ

「午後三時までの退屈な風景」は、午後2時から午後3時までの物語。
冒頭、午後3時に美星が青山に店で起こった出来事を解説するところから物語が始まり、すぐに時間は一時間前へと遡ります。
午後2時、語り手の「僕(青山と思われる)」は午後3時までタレーランで退屈な時間を過ごすことになっていました。
よほど退屈だったようで、店内のお客さんの観察をしていました。
「僕」が観察していたのは母と幼い息子の二人連れと、カップルの二組です。
そして観察していた2組ともトラブルが起こります。
この話では「じょうご」というのが印象的でした。
聞き慣れない言葉だったので調べてみたら漢字では「漏斗」と書き、液体または粉体を口径の大きい容器から、口径の小さい穴または管を通して投入したりする器具とのことで、この器具自体は知っていました。
ただ名前は知らなかったので「じょうご」と聞いてもピンときませんでした。
また、この話では最後、「語り手」にマジックがあります。
これは驚かされました。


「パリェッタの恋」の語り手は伊達涼子という女性。
冒頭、藻川又次が京都国際医療福祉学院という専門学校に通う伊達涼子が試験に遅刻しそうになっていたところを助けてあげます。
涼子は国内大手の製薬会社デイト薬品の社長、伊達章三の元家族で、理学療法士になるべく専門学校に通って半年が経っています。
康士というクラスメイトと仲が良いようでした。
生体力学のテストの結果がやけに悪く、その評価について納得がいかなかったことから、涼子は生体力学担当の講師の瀬古秀平に抗議に行きます。
この抗議をきっかけに、やがて学内にある噂が聞こえてくるようになります。

またこの話ではデカケッターという、ツイッターがモデルになっているSNSが重要なキーワードになっていました。
デカケッターを使ったアリバイ工作、興味深かったです。
そしてこの話も最後に意外な展開がありました。
岡崎琢磨さんは長編よりもこういった短編のほうが合っているような気がします。
シリーズの第二作「珈琲店タレーランの事件簿2 彼女はカフェオレの夢を見る」が直接は書かなかったものの第一作より物語の完成度がダウンした印象があり、長い物語を書くのは苦手なのかなと思ったのですが、その反面短編で力を発揮するのかも知れません。
あと「銀ブラ」は「銀座をブラブラ歩く」ではなく「銀座でブラジルコーヒー」という説があるのは興味深かったです。
私は銀ブラと言えば銀座をブラブラ歩くのだろうと思っていました。


「消えたプレゼント・ダーツ」の語り手はミナトという男。
ミナトはダーツバーに来ていました。
そこに同じく来ていたおどおどした男に声を掛けるのですが、これが青山でした。
ミナトは青山とダーツをします。
そしてダーツの結果と青山の悪気はないものの相手の神経を逆撫でする態度に腹を立てたミナトは、青山の大切なダーツを隠してしまうことを思いつきます。
この話では珍しく青山の推理が冴えていたのが印象的でした。
常に的外れな推理で美星に駄目出しされている青山が名誉挽回していたなと思います。


「可視化するアール・ブリュット」の語り手は満田凛。
かつての恋人で今は学友の村治透とともに美術大学の油絵学科に通っています。
美大で油絵学科の全学生を対象にした学内コンクールがあり、それなりに権威があり成績や進路に少なからず影響を与えるのですが、凛はまだ何を描くか決められずにいます。
重度のスランプに陥っていました。
そんなある時、凛がクロッキー帳に描いたデッサンに落書きがされるという事件が発生。
クロッキー帳をしまってあったロッカーには鍵がかけてあり、鍵を持っているのは凛ただ一人です。
一体誰がやったのか、どうやって密室状態のロッカーの絵に落書きしたのか、謎を解いていくことになります。
この話では美星の妹の切間美空が登場。
美空は村治や凛が所属する軽音楽サークルの先輩です。

また、美術大学について凛がシビアな心境を吐露していました。
学生の多くが卒業後、ここで学んだこととはさほど関係のない職に就き、芸術と呼ばれる活動からもしだいに縁遠くなっていく。
才能のなさを自覚する者、生計が成り立たないという現実に打ちのめされる者、まったく別の目標を見つける者など理由はさまざまだが、そうした無数にある枝道に逸れることなく芸術家と目される職にありつく者など、一学年千人中いったい何人いるのだろうか。

特に油絵学科は最も大学での経験を活かす道のない学科のひとつとのことで、その現状は美術の教員になる以外に何があるのかとまで心境吐露していました。
音楽にしろ絵にしろ、芸術の分野を仕事にするのはほんとに大変なんだなと思います。


「純喫茶タレーランの庭で」は美星の物語。
タレーランのオーナーである藻川又次の四年半前に亡くなった奥さんがまだ健在だった頃の話です。
その頃美星は「珈琲店タレーランの事件簿」で出てきたストーカー男の事件のことで塞ぎ込んでいました。
そんな美星を奥さんが元気づけようとしてくれました。
気持ちが憂鬱になっていて、奥さんの気遣いも素直に受け取れなかったことを話した時の青山の言葉は印象的でした。

「ひどく落ち込んでいるときに、気安く励まされたりすると、そんな簡単な話じゃないんだって刃向かいたくなったりするものですから。自分ではその憂鬱から抜け出したいと思っているのに、誰かが手を差し伸べたとたん、なぜだかそれを払いのけたくなることは往々にしてあります」

これは私も意固地になることがあるのでよく分かります。
せっかくの好意を「いい、いらない」と突っぱねてしまうようなことです。

この話に出てくる「レモンの爆発の謎」はすぐに想像がつくもので、難しい謎ではなかったです。
どちらかと言えば奥さんの気遣いのほうに焦点を当てた話だったなと思います。

最後の「特別書き下ろし掌編リリース/リリーフ」は、タレーランのシャム猫「シャルル」にまつわる話。
ショート・ショートという形態でわずか11ページの物語です。
それでもショート・ショートにしては長いほうではと思います。
私が高校の国語の授業で読んだショート・ショートはわずか4ページの物語でした。

というわけで、短編集となっている今作、なかなか面白かったです。
きっと第5巻も出るでしょうから、楽しみにして待ちたいと思います。


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「運命」という言葉 AKB48 岩佐美咲さんのコンサートにて

2015-02-11 18:07:36 | ウェブ日記
今日は2月11日、建国記念の日(紀元節)です
昨年秋に埼玉県に引っ越し、さらに今日は午前中に両親が訪れたため、さすがに明治神宮の紀元祭(国の誕生日を祝うお祭り)に行くのは時間的に無理でした。
※紀元祭は過去何度か行っていて記事にも書いているので、詳細をご覧になる方はこちらをどうぞ。

なので今日は埼玉県深谷市にある「アリオ深谷」というショッピングモールに出掛けてみました。
ここは元々はイトーヨーカ堂で、子供の頃は家族で何度も来たことがあります。
現在はアリオ深谷という総合ショッピングモールになり、イトーヨーカ堂はその中の一部となっています。
今日はここで本屋を見たりカフェで一休みしたりしながら休日の午後を過ごそうと思いました。

イトーヨーカ堂を散策してカフェで一休みしている時、15時から中央広場でAKB48岩佐美咲さんのコンサートが行われるという館内放送がありました。
私は岩佐美咲さんのことは知らず、この館内放送で初めて知りました。
せっかくなので見てみようかなと思い、15時に中央広場に行ってみました。
そこにはかなりの数の人が集まっていて、用意された椅子は満席、その周りに立ち見の人が多数、二階でも多数の人が足を止めて手すり越しに広場を見ているという状態でした。

岩佐美咲さんはソロとしては演歌の歌手としてデビューしているとのことで、黒の地にピンクの桜の柄の着物姿で登場し、最初にソロのデビュー曲を歌っていました
その後はカバー曲として「津軽海峡冬景色」、さらにカバーアルバム「リクエスト・カバーズ」の中から「時の流れに身をまかせ」の二曲を歌っていました。
このカバーアルバムはファンの方から歌ってほしい曲を募集し、その上位12曲を歌って作成したとのことです。
そして最後は発売されている中で最新の曲「鞆の浦(とものうら)慕情」を歌って終了となりました。
調べてみたら1995年1月30日生まれでつい先日成人したばかりのようですが、歌っていた演歌は声量もしっかりしていて歌声も良く、大したものだなと思いました。
熱烈なファンも沢山来ていて、名前の入った団扇やペンライトを持った人を何人も見かけました。
そして歓声と声援が半端ではなく、歌の前や間奏の時に大きな歓声が上がり、「みさきーん!!」と物凄く通った声の声援が上がったりもしていて、間近で見ていた私は「これがアイドルのファンか」と驚かされました(笑)
みさきんというのが岩佐美咲さんの愛称のようです。

コンサートの後は握手会が行われました。
予想以上に歌が良かったので会場でカバーアルバム「リクエスト・カバーズ」を購入したところ、握手券が付いてきました。
なので私も握手会に参加してみました。
アイドル、芸能人、アーティストなど全てを通して握手会に参加するのはこれが初となります。

どうやら一人辺り10秒くらいの時間設定になっているらしく、そのくらいの時間になると係員の人が合図をしていました。
ファンの方は熱心に話されている方が多く、あと10秒くらい長くしてあげれば良いのにと思いましたが、人数も多いしそうもいかないのだろうと思います。
荷物は事前に預けることになっていて、さらに金属探知機でのボディチェックもあるのには少し驚きました。
これは昨年AKB48のメンバーが握手会でのこぎりを持った人に襲撃され、川栄李奈さんと入山杏奈さん、二人を守ろうとした男性スタッフの三人が負傷した事件が影響しているのだと思います。
ただそういうことがあってもファンとの交流の場を持っているのは偉いと思います。

私の番が来て、岩佐美咲さんと握手をしました。
「私は今日初めて岩佐美咲さんのことを知った、ここに来たのも偶然、ぜひ頑張っていってください」と伝えると、「また聴きに来てください」と言っていました。
その直後、「運命だし」とも言っていました。
私はこれを聞いて少し違和感を持ちました。
たぶんファンの方はテンションが上がる場面だと思いますが、私は特にリアクションを取れず、軽く会釈をしてそのまま去りました。
後から考えてみると、私の場合は気軽に「運命」という言葉を使うことに違和感を持つタイプのようです。
たしかに今日アリオ深谷に行ったのは偶然で、その結果岩佐美咲さんのことを知ることになりましたが、「運命」とまで言われると少し戸惑いを感じます。
強いて言えば、私がその場面で使うとしたら「縁」という言葉だろうと思います。
「縁」と「運命」、聞き手としてはだいぶ印象の違う言葉です。

ただつい先日20歳になって成人したばかりの子なので、まだまだこれからだろうと思います。
言葉についても、20代を過ごす中で色々身につけていってくれればと思います。
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「しゃべれどもしゃべれども」佐藤多佳子

2015-02-01 22:23:59 | 小説
今回ご紹介するのは「しゃべれどもしゃべれども」(著:佐藤多佳子)です。

-----内容-----
俺は今昔亭三つ葉。
三度のメシより落語が好きで、噺家になったはいいが、目下前座よりちょい上の二ツ目。
自慢じゃないが、頑固でめっぽう気が短く、女の気持ちにゃとんと疎い。
そんな俺に話し方指南を頼む物好きが現れた。
でもどいつも困ったもんばかりで……
歯切れのいい語り口で、言葉にできないもどかしさと不器用な恋を描き、「本の雑誌が選ぶ年間ベストテン」第一位に輝いた名作。

-----感想-----
主人公は落語家の今昔亭(こんじゃくてい)三つ葉。
本名は外山達也と言い、実家は吉祥寺の井の頭公園の近くにあります。
そこでお茶の先生をしている祖母と暮らしています。
世間的には「落語家」のほうが馴染みがありますが、業界では「噺家(はなしか)」と呼ぶようです。
前座、二ツ目、真打ちと階級があり、三つ葉は二つ目です。
二つ目になると高座で羽織を着ることが許され、真打ちになると師匠と呼ばれます。
だいたい前座を3年から5年務め、二つ目を10年前後やってようやく真打ちに昇進するとのことです。
三つ葉は18歳の時に師匠の今昔亭小三文(こさんもん)の内弟子に入り、21歳で二ツ目になり、それから5年経って26歳になっています。

噺の世界の言葉もたくさん出てきました。
三つ葉が師匠について池袋演芸場に行った時に「つ離れしない」という言葉が出てきて、平日の昼席のようにお客さんの入りが悪い時に使われます。
お客さんの人数をひとつ、ふたつ、……やっつ、ここのつ、とうでやっと”つ”の字が取れて「つ離れ」となります。

主人公の一人称は「俺」で、「ろくに挨拶もしやがらねえ」など、文章は江戸っ子的なべらんめえ口調でぶっきらぼうです。
「しゃっちょこばる(緊張して硬くなる)」、「セコなこと(セコいと同じ意味)」など、普段聞かない言葉も出てきました。

今昔亭小三文が話し方教室で講演をするということで、その場に従弟の綾丸良を呼んだ三つ葉。
従弟の綾丸良は三つ葉のことを達ちゃんと呼んでいて、人前で話すのを凄く苦手にしています。
講演の場には三つ葉が「黒猫」と表したとんがった雰囲気の女性が来ていて、何と小三文の講演の途中で席を立って帰っていってしまうという無礼なことをしていました。
のちに三つ葉にも大きく関わってくることになる女性です。

三つ葉の同期には柏家ちまきという噺家がいます。
三つ葉の短気が災いして、居酒屋で喧嘩になって前歯を日本へし折ってしまったことがあります(^_^;)
また、実在の噺家の名前も出てきていて、「談志」というのは立川談志さんのことではと思います。

「今昔亭三つ葉は勢いで聞かせる」とありました。
噺家にもそれぞれ芸風があって、上手さで勝負したり勢いで勝負したりと色々あります。
ただし三つ葉の噺は師匠のをただ真似しただけのようになっていて、小三文から以下のことを言われていました。

「俺の噺の人物は俺がこしらいたんだ。同じ噺やっても、演者が変われば与太郎も熊五郎も変わるだろうが。おまえは、おまえの熊をやんなきゃいけねえよ。俺はそっくりゆずってやる気はねえんだ。いきなり出来なくてもな、努力しなけりゃいけない」

これに対し、「自分が考えたものより師匠が考えたもののほうが良いから当分は今のままで行く」とする三つ葉。
小三文は今度は以下のように言っていました。

「おまえ、侍のいる時代に生まれりゃ良かった。俺が殿様なら重宝したぜ。でもなァ、芸人は月代(さかやき)剃っちゃいけねえな。背中をちょいと丸めてやァらかく生きるんだ」

「月代」とは頭髪を前額側から頭頂部にかけて半月形に抜き、または剃り落としたもので、時代劇でよく見る侍の髪型です。
この言葉も今回初めて知りましたし、この作品は本当に珍しい言葉がよく出てくるなと思います。
「正面を切る」という落語の言葉も興味深かったです。
高座に上がって一礼して顔をあげた時、視線が真正面から客をとらえることを言い、これができないと大看板にはなれないと言われています。
5代目三遊亭圓楽さんや立川談志さん、桂歌丸さんや今の三遊亭円楽さんの「笑点」メンバーなどは皆できるのだろうと思います。

やがて綾丸良が三つ葉に話し方の個人指導をしてくれと頼んできます。
ひょんなことから「黒猫」の女性も一緒に三つ葉の話し方レッスンを受けることに。
黒猫は名前を十河(とかわ)五月と言い、年は20歳くらいです。
さらに祖母のお茶を習う村林夫人の息子、村林優(まさる)10歳もレッスンを受けることになり、妙な組み合わせでの話し方レッスンが始まりました。
話し方レッスンと言っても特に講師をしているわけでもない三つ葉は、「まんじゅうこわい」という噺を教えていくことにします。
「大変有名な噺」とあったように、これは私でも知っていました。

ちなみに良が吉祥寺の祖母の家に来る途中で食べたという「『四五六』の肉みそチャーハン」は興味深かったです。
もしかすると吉祥寺にモデルの店があるのかも知れないと思いました。
それと「上野広小路の鈴本演芸場」も興味を惹きました。

三つ葉が想いを寄せる永田郁子さんとの会話で出てきた「葛桜」がどんな食べ物なのかも気になるところでした。
ネットで調べてみたら初夏から夏に食べると良さそうな、餡を使った瑞々しい見た目の和菓子でした。
これはいずれ食べてみたいなと思います。

物語の最初は早春でしたが、季節は段々と進んでいきます。
梅雨の時期のある日、山田太郎と名乗る男が祖母に連れられてやってきます。
その男は真っ黒のサングラスに鼻まで隠れる巨大なマスク、太い首、腕は丸太ん棒で、強盗のような出で立ちでした。
その正体は湯河原太一という元プロ野球選手で、この人も話し方のレッスンを受けたいとのことでした。
お喋りな祖母が三つ葉の話し方教室のことをあちこちに吹聴して回ったことで湯河原太一の耳にも入ったようでした。
湯河原太一は引退してから野球の解説をしているのですが、これが物凄く下手で、野球に詳しい村林優に馬鹿にされていました。
「バット一本で体を張って生きてきた男が、舌先三寸の世界に足を踏み入れて七転八倒しているわけか」と三つ葉は湯河原太一のことを表していました。
これは野球以外の世界でも言えることで、同じ業界でも技術職と営業職では全然やることが違うように、職が変わって上手く行くとは限りません。

7月になり、入谷の朝顔市と浅草のほおずき市のことが出てきます。
そして何と、三つ葉はほおずき市に「黒猫」こと十河五月と一緒に行くことに。
十河は相変わらず怒ったような口調で話し、三つ葉も喧嘩っ早い性格のため、この二人の会話はすぐに喧嘩になってしまいます。
ほおずき市も最初は問題なく歩いていたのですが、途中から十河の態度が頑なになり、一気に喧嘩状態に。
その態度の激変ぶりはまさに気ままな猫のようでした。

綾丸良、十河五月、村林優、湯河原太一の四人にレッスンをする中で、三つ葉は自分自身のことについても気づかされることがあります。
湯河原太一との会話で以下のやり取りがありました。

「落語家風情に何がわかる。ウケる、ウケないでやってるんじゃないんだ。俺の仕事は正しいことをしゃべることだ」
「違うな。間違っててもいい。面白けりゃいいんだ。人の言えないことをしゃべったら強い。俺の商売と似てらァね。要は個性だ」
自分の言葉にハッとした。同じことを人に言われたら、俺は返す言葉がないような気がした。
俺もまた、面白さや個性より、正しくあることを望んでいる。古典落語の正統派の技術を身につけることばかり考えている。
湯河原より始末が悪い。
たしかに、野球解説は正しければいい。
しかし、落語が正しくて、客が喜ぶか?

同期の柏家ちまきが創作落語で新作を作って客を喜ばせているのとは対照的に、三つ葉は古典落語に強いこだわりがあります。
その古典落語の正統派の技術だけで客を喜ばせられるのか、疑問に思ったようでした。

小三文師匠の弟弟子に、草原亭白馬師匠という人がいます。
年は40の終わりのほうで、集客力では一、二を争う人気者とのことです。
この二人には古典派の名跡である小三文の名をめぐっての確執があります。
真打ち昇進の時に、将来を見込まれた噺家は由緒ある名前を襲名するのですが、小三文の名を襲名したのは二ツ目の頃からその才能を注目されていた白馬ではなく、当時は売れずに地味にやっていた三つ葉の師匠のほうでした。
また、白馬は左党(酒飲みの人という意味)とのことで、この言葉も初めて聞きました。
調べてみたら大工さんが「ノミ」を持つのが左手であり、ノミ=飲みという言葉遊びから来ているようです。

9月になった頃、三つ葉は「まんじゅうこわい」の30分にも及ぶ噺を覚えた村林に刺激を受け、落語の研究を本気でやり出します。
図書館で歴史と古文の勉強をしたり、好きな師匠の噺を聞き歩いたりしていました。
また、レッスンを受ける四人とも抱えている悩みがあり、三つ葉はそれらとも向き合っていきます。
学校でいじめ(本人は喧嘩と言い張っている)に遭っている村林優のことも段々明らかになってきます。
そもそもの問題の根っこは、母親にあるのではないかと思った。普通好きの、東京を普通と決めて疑いもしない、この母親の。
三つ葉のこの考えは鋭いなと思いました。
母親は村林の関西弁を標準語に直そうとしているのですが、標準語以外は認めないというような母親の態度に三つ葉は反発を抱いていたようでした。

「自信」についての三つ葉の考えは印象的でした。
自分の能力が評価される、自分の人柄が愛される、自分の立場が誇れる―そういうことだが、それより、何より、肝心なのは、自分で自分を”良し”と納得することかもしれない。

綾丸良は”良し”が圧倒的に足りない。十河五月も”良し”がもっと必要だ。村林優は無理をした”良し”が多い。
湯河原太一は一部で極度に多く、一部で極度に少ない。
外山達也は満タンから激減して何がなにやらわからなくなっている。


十河五月の「言うべき言葉が言えない」という悩みも印象的でした。
「言葉が必要なの。どうしても言わなければいけない言葉というのがあるの。でも、言えないのよ!」
でも言えないという気持ち、何となく私にも分かるものがあります。
この言葉を言うべきだなと思うものの、躊躇ってしまってタイミングを逃してしまうことがあります。

やがて三つ葉は今昔亭の一門会に、話し方レッスンの四人は「まんじゅうこわい」の発表会に臨んでいくことになります。
「まんじゅうこわい」を発表するのは上方落語版の村林優と江戸版の十河五月の二人で、『まんじゅうこわい、東西対決』と銘打った発表会です。
そこで物語は最高潮を迎えます。

しゃべることに何らかの悩みを抱える四人と、自信が崩れてスランプになった今昔亭三つ葉の物語、後半になるにつれどんどん面白さもアップしていきました。
読んでいて惹き込まれましたし、先が読みたいと思わせる面白さがありました。
機会があれば読み返してみたいと思います。


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