読書日和

お気に入りの小説やマンガをご紹介。
好きな小説は青春もの。
日々のできごとやフォトギャラリーなどもお届けします。

「火星に住むつもりかい?」伊坂幸太郎

2015-05-31 22:38:20 | 小説
今回ご紹介するのは「火星に住むつもりかい?」(著:伊坂幸太郎)です。

-----内容-----
住人が相互に監視し、密告する。
危険人物とされた人間はギロチンにかけられる―身に覚えがなくとも。
交代制の「安全地区」と、そこに配置される「平和警察」。
この制度が出来て以降、犯罪件数が減っているというが……。
今年安全地区に選ばれた仙台でも、危険人物とされた人間が、ついに刑に処された。
こんな暴挙が許されるのか?
そのとき!
全身黒ずくめで、謎の武器を操る「正義の味方」が、平和警察の前に立ちはだかる!

-----感想-----
「平和警察」という組織が住民から情報の寄せられた人物について取り調べを行い、「危険人物」と判断されればギロチンで公開処刑されるという架空の日本を舞台にした物語です。
しかも平和警察は危険人物の疑惑を持った人物を取り調べる時は拷問を駆使して相手が明らかに無実であっても問答無用で「私は危険人物です」と認めさせるため、一度でも平和警察に目をつけられたら拷問で死ぬか危険人物として公開処刑されるかの二通りしかありません。
恐ろしい世界だと思います。

「今、平和警察が取り調べを行っている。いずれ、その報告が出るだろう」
報告を待つまでもない。
平和警察に睨まれた人物とは、つまり、危険人物に他ならない。
中世の魔女狩りでは、魔女だと疑われた人間は、拷問によって死ぬか、もしくは魔女だと自白して処刑されるかのどちらかしか選択肢がなかった。


冒頭、高校一年生の佐藤誠人は高校二年生の上級生、多田国男に絡まれていました。
その時、全身黒づくめの謎の男が登場し、佐藤を助けてくれます。
物語の最後にかけて重要な鍵を握ることになる「正義の味方」の、最初の登場でした。

伊坂さんの作品らしく、別々の物語が交互に展開されていきます。
町内会の集まりに、岡嶋、そして蒲生(がもう)義正という男が来ていました。
二人は「地域安全対象地区」、通称「安全地区」のことを話していました。
毎年二月から運用される安全地区にその年は宮城県が選ばれていて、二ヶ月近くが経っているとありました。
この安全地区に選ばれた県では住民が不審な人物の情報を平和警察に通報することになっていて、そうして集められた不審な人物の情報をもとに、平和警察が動き出します。
私怨による嘘八百の通報であったとしても平和警察は問答無用で「危険人物」と断定するのでどうにもなりません。

ある日、岡嶋の家に平和警察が来ます。
町内会の集まりでの会話がそれを聞いていた誰かによってねじ曲げられて解釈さる、密告されたようなのです。
岡嶋を待っていたのは取り調べとは名ばかりの拷問で、万事休すでした。
この件とは別に田沼継子という人が、早川医院の奥さんが気に入らないからという理由で院長の嘘の悪評を流して回った結果、平和警察が来て院長は連行、処刑されてしまうという事件もありました。

同時進行していく物語の中に、とある理容室を舞台にしたものがあります。
登場するのは理容師、その妻、仙台名物の煎餅メーカーの社長、そして大学生の鴎外(おうがい)君。
最初は謎めいていたこの物語が次第に大きな意味を持つようになっていきます。

平和警察の賛否について、テレビで討論している時の描写は興味深かったです。
左に四人、右に四人、男女が二人ずつ並び、「双方の意見を対等に放送してます」というアリバイ作りをしているとありました。
私はこれを見て、TBS「サンデーモーニング」やテレビ朝日「報道ステーション」ではもはやこのアリバイ作りさえもやらず、一方的な偏向報道を展開していることが思い浮かびました。

連行された人間が、戻ってくる確率はいったいどれくらいなのか。
臼井彬という男が、近所の雲田加乃子が連行された時に思い浮かべたこの言葉は怖かったです。
連行されたら最後、生きては帰ってこられません。

薬師寺警視長、加護エイジ、肥後武男など、平和警察の人間も次々登場。
やりたい放題な部署だけあって歪んだ人ばかりでした。
「金子ゼミ」という、平和警察に疑問を持つ大学教授が主催するゼミも登場。
蒲生義正と臼井彬も参加していました。
金子ゼミは平和警察が行っている拷問の証拠を押さえるべく動き出します。
しかしこの金子ゼミが…

早稲田大学の極悪サークル「スーパーフリー」をモデルにしたグループも登場。
水野玲奈子という人が窮地に立たされます。
その時、再び全身黒づくめの謎の男が登場し、玲奈子を助けてくれました。
ちなみに、正義の味方は戦う時にボールを使います。
謎のボールを転がすと、なぜか相手は重力に引っ張られるようにバランスを崩します。
この謎のボールの正体が何なのか気になるところでした。

やがて謎の男「正義の味方」の捜査のために真壁鴻一郎という捜査官が登場。
警察庁の特別捜査室に所属している天才捜査官です。
真壁鴻一郎の専門分野は警察職員が被害者になる事件や、もしくは加害者になる事件の捜査です。
平和警察の二瓶という、物語の語り手の一人でもある男が真壁の案内役になります。
真壁は天才ではありますが変わり者でもあり、昆虫の話をよくします。
キャベツとアオムシの話はかなり面白かったです。
キャベツは青虫に葉を食べられると、アオムシコマユバチという寄生バチを呼び寄せます。
この寄生バチがアオムシに寄生してアオムシの数を減らすことができるのですが、どうやって寄生バチを呼ぶかの仕組みが興味深かったです。
真壁は「相手の力を利用してやっつける合気道みたいなもの」と言っていました。
やがて真壁は正義の味方には何か「救う基準」があるのではと考えます。
平和警察に連行されたり連行されそうになっているところを助けにきたことが何度かあるのですが、何人も捕まっている人がいた時に全員を助け出したわけではありません。
その基準が何なのか気になるところでした。
物語は第一部、第二部、第三部の三部構成になっていて、平和警察の酷さとそれに対抗する「正義の味方」の登場がメインだった第一部に対し、第二部は真壁鴻一郎の捜査がメインになっています。

第二部でも時折登場する、理容室を舞台にした話。
そこに髪を切ってもらいに来る大森鴎外君という学生が段々気になる存在になっていきました。
ただこの美容室を舞台にした話にはどんでん返しがあって、さすが伊坂さんという話になっていました。
理容室を舞台にした話では「三日後、録画装置の設定通り、この場面は消去された」という文が何度も出てきて、これも気になるところでした。
いずれ消去されない時、何らかの事件が起こる時が来るのかなと思いました。
真壁が次第に大森鴎外に興味を持ち足跡に迫っていくようになり、二つの物語が重なる時が来るのか、楽しみでした。
そして第二部ではラストで衝撃的なことが起こりました。

第三部の語り手は理容師の人。
名前は久慈羊介と言います。
冒頭から衝撃的なことが語られて驚きました。
またこの話では「秋の恒例行事、芋煮会」というのが出てきました。
これは「居酒屋ぼったくり3」にも出ていたので、芋を煮たものではなく豚汁的なものだというのが分かりました。

第三部は仙台駅の東口広場で行われる「公開処刑」を舞台に、大勢の人が集う大規模な話が展開されました。
平和警察の「公開処刑」が行われるのか、それとも「正義の味方」が阻止するのか、どんなラストになるのか興味深かったです。

ラストでは「この人物がこんな目に遭うのか」や「あの人物が実は!」といったなかなか驚きの展開になっていました。
あの展開を受けて平和警察の生みの親、薬師寺警視長はどう思っているのだろうと思いました。
平和警察については、いくら犯罪件数を減らすことが出来ても、自分達が狂気の犯罪者集団になってしまってはただの暴走だなと思います。


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東京新聞5月4日の一面

2015-05-28 23:24:34 | 政治
私の実家では東京新聞を取っています。
東京新聞5月4日の一面は以下のようになっていました。
※の付いている部分について、記事紹介後に私の意見を書いています。

--------------------


大勢の人で埋め尽くされた憲法集会の会場=3日午後2時30分ごろ、横浜市西区の臨港パークで(本社ヘリ「あさづる」から)


横浜で集会 青空に「9条守れ」と3万人 

日本国憲法の施行から六十八年を迎えた憲法記念日の三日、「平和といのちと人権を! 戦争・原発・貧困・差別を許さない」をテーマにした集会が、横浜市西区の臨港パークで開かれた。安倍政権が解釈改憲で集団的自衛権行使を可能にし、改憲を進めようとする中、主催者発表で約三万人が参加。その数がアナウンスされると、会場は拍手でわいた。危機感を募らせ集まった市民らは、戦争放棄をうたう九条を引き継ぐ思いを新たにした。


◆世代を超えて 思い引き継ぐ

 埼玉県ふじみ野市の団体職員塚越あゆみさん(33)は三月に生まれたばかりの長男を抱いて参加した。
「今、ぼやっとしていて、いつのまにか戦争する国になっていたら絶対に後悔するから」。
母と夫、子供二人の三世代で来た。
「平和を守りたい思いに、この子たちを産んでからは家族を守りたいという思いが加わりました」と二人の子の顔を見た。
母のみよ子さん(64)は亡き父が第二次世界大戦に出征し中国で戦った。
「(安保法制で)自衛隊に入る人が減れば、徴兵制になってもおかしくない」と危ぶんだ。


 東京都狛江市の平井里美(さとみ)さん(53)は夫の滋さん(51)と子ども二人と参加。
里美さんは来日する外国人の日本語教師。
「うちの子も紛争地の子も同じ命。誰かの都合で奪われてはいけない。
話し合いで解決しようとせず、なぜ戦争をと考えるのか(※1)」と政権の姿勢を疑う。
 安倍晋三首相の「わが軍発言」を受けて知人が作った「戦争法案を阻止せよ 『わが軍』を迎え討つのはわが九条(※2)」と書いたのぼりを掲げた。
長男の草次郎(そうじろう)君(10)は「僕と同じ年代の子が戦争で殺されるのはイヤだな」と顔をしかめた。


 「核兵器の廃絶というのは、憲法が目指している平和への第一歩だと思っています」。
青空の下、誓いの言葉が響いた。 
青山学院大3年の相原由奈さん(21)=横浜市緑区=は、他の大学生2人とともに若者代表としてステージで発表した。
3人は、高校時代に核兵器廃絶を訴える署名を集める「高校生平和大使」を務め、スイス・ジュネーブの国連欧州本部に届けた仲間だ。

 相原さんが平和の問題を考えるようになったのは、高2の夏。
修学旅行で長崎市を訪れ、被爆者の話を聞いた。
「平和のバトンを次の世代に渡してほしい」。
その言葉が胸に響き、平和大使に応募し、103条ある日本国憲法の全文も読んだ。「世界平和を誓った前文や、憲法9条は世界の誰が読んでも大事と思えるのでは(※3)」。
だが、大学の講義で自民党が2012年にまとめた改憲草案を習うと、9条が変更され、自衛隊は「国防軍」とされていた。

 「環境権とか新たに加えてもいい権利もあるが、9条は変えてほしくない」。
相原さんはこう願いつつ、同世代の責任を語った。
「今の憲法や自民党の草案をきちんと読み、変わるならどうなっていくのかと考えていくことが大事」

--------------------


※1
「話し合いで解決しようとせず、なぜ戦争をと考えるのか」とのことですが、話し合いで解決する気がなく、問答無用で力で解決しようとしているのはどう見ても中国のほうですよ。
現在進行形で南沙諸島を侵略してフィリピンらと激しく対立し、日本の尖閣諸島についても領海侵犯を繰り返し、ついには領空侵犯までし、領土を侵略しようとしています。
その現実を見ておらず、また最初から見ようともしていないのだと思います。
これが噂に名高い、憲法九条を極度に崇拝する人の考え方かと驚いています。

※2
『わが軍』を迎え討つのはわが九条
軍をも止められるというその九条で、『中国軍』の侵略を止めてはくれないのでしょうか。
こういった人達は文字通り”軍”を率いて武力で日本を始めとする他国の領土を侵略しようとする中国については一切を見ないようにして何も言わず、日本が中国の侵略から国家国民を守ろうとする時だけ「戦争反対!」と叫びます。
そこにものすごい矛盾を感じます。
日本に国家国民を守らせないようにし、侵略されて滅んでほしいのでしょうか。
どうかしているのではと思います。

※3
「憲法9条は世界の誰が読んでも大事と思えるのでは」
九条がそれほど素晴らしいのであれば、なぜ世界のどの国も自国の憲法に「憲法9条」と同じものを取り入れないのでしょうか。
他に取り入れている国は一ヶ国もありません。
素晴らしいはずなのに、矛盾を感じませんか。
実際には世界のどの国も現実をきちんと見ており、他国の侵略から自国を守れる憲法を定めています。


記事を読むと分かるように、東京新聞は九条を極度に崇拝する人達を猛烈に応援しています。
※のところなど、明らかに言っていることがおかしいのに、そこには一切触れずに全面的に絶賛するという状態です。
この報道ぶりにもかなり疑問があります。
だいぶ前から新聞というより社民党や共産党の機関誌と化してしまった印象があり、愕然としています。

私は憲法九条の改正を望みます。
現実の一切から目を逸らし九条に縋り付くのではなく、領土を侵略してくる国がいるという目の前に迫っている危機に対応できる憲法にしてほしいです。
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お刺身定食

2015-05-26 23:59:58 | グルメ
以前ご紹介した「天亀茶屋」に再び行ってきました。
今回頼んだのはお刺身定食。
ヘルシーなものを食べたい気分だったので注文しました。
ご飯を大盛りサービスしてくれたのは嬉しかったです。

刺身はたこ、マグロの赤身、イカ、甘エビ、エビ、アカアジなど。
こういった刺身においてはわさび醤油が抜群に威力を発揮します。
刺身の良さが引き出され、ご飯がよく進みました。
刺身のツマにワカメがあるのはこの店に来て初めて見ました。
今まで食べたのは大根と大葉がほとんどなのですが、ワカメも意外と合うなと思いました。

今回も副菜がたくさんあり、まずニラと玉子のおひたしがありました。
味はかなり良かったです。
コンソメか鶏ガラを少し入れているかも知れません。

ゴボウとこんにゃくをゴマで炒めたものもありました。
炒める前に煮ていたのか、ゴボウには味が染み込んでいて美味しかったです。

アジキマグロとイワシ、タコを竜田揚げにしたものを甘酢でお浸しにしている副菜は、前回来た時も頂きました。
このお店の常備的な副菜なのかも知れません。

このお店は主菜だけでなく副菜も充実しているなと思いました。
品数があると色々な味が楽しめて良いものです。
また他のメニューも食べに行ってみたいと思います♪
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福ちゃんのお好み焼き

2015-05-25 23:50:35 | グルメ
私が山陽地方に来て最初に食べたお好み焼きは「福ちゃん」というお店のお好み焼きです。
JR広島駅南口の近くにあります。
広島では「広島風お好み焼き」とは言わないらしく、どのお店も広島”の”お好み焼きと言っているようです。


こちらはお好み焼きを作っている様子。
カウンターに座ったので見ることができました。
これを見れば広島のお好み焼きでは麺がたくさん入っているのが分かるかと思います。
たくさんのお好み焼きが同時進行で次々作られていく様子は壮観です


こちらが豚肉、玉子、焼きそば、イカ天の組み合わせにねぎをトッピングしたお好み焼きです。
この組み合わせは「広島では定番のトッピングで、広島ならではの味が楽しめる」とのこと。
「迷ったなら、これ!うちのおすすめ」とあったので注文してみました。

イカ天は大阪のお好み焼きの流れを汲む関東のお好み焼きでは食べたことがなく、珍しいなと思いました。
イカ天があるとまた少し違った味わいになり、お好み焼きとの相性もなかなか良かったです。
広島のお好み焼きでは一般的なトッピングとのことです。

キャベツの切り方は細めでした。
店によって切り方にも差があって面白いなと思います。

焼きそばの麺はやや細めで焼き方は硬めにしています。
そして意図して「おこげ」になる部分を作っているようでした。
食べた時にパリパリっとする食感があり、なかなか新鮮でした。

ちなみにこのお好み焼き屋さんでは「カープソース」を使っています。
店によって「おたふくソース」だったりもして、広島のお好み焼きではどのソースを使うかにもこだわりがあるようで、「○○ソース」と使っているソースを書いているお店が多いです。

最初に食べたこのお店のお好み焼きが美味しかったので、他のお店でもどんどん食べていくようになりました。
イカ天がよく合うお好み焼きなので、ここで食べる時は積極的にイカ天も入れるようにしたいなと思います
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山の上の岩国城

2015-05-24 16:35:11 | フォトギャラリー
※錦帯橋のフォトギャラリーをご覧になる方はこちらをどうぞ。
※吉香公園のフォトギャラリーをご覧になる方はこちらをどうぞ。

吉香公園から岩国城に行くロープウェイが出ています。
錦帯橋を歩いている時に既に見えていた岩国城、気になる存在なので行ってみました。

---------- 山の上の岩国城 ----------


というわけで、ロープウェイに乗って岩国城に行きます。


山の上にやってきました
ここから徒歩で5分ほど歩くと岩国城に着きます。




岩国城に続く階段。
これを上ると、


ついに岩国城に到着です!


さっそく歩いてみます。






お城の全景。


山の上にあるのは、敵が簡単には攻めてこられないようにするためとのことです。


岩国城跡旧天守台。
もともとの岩国城はここにあったようです。


岩国城の中に入ってみました。


日本刀などが展示されています。


刀身の名称についての解説もありました。


時代劇で城攻めに来た相手をこういう窓から鉄砲で迎え撃つ場面が思い浮かびます。


脇差(わきざし)。


直線的な刀。


しなりのある刀。
やはり刀によって個性がありますね。


鉄砲。


昔の錦帯橋の絵。


琵琶。
演奏した時の音は以下の動画が参考になるかと思います。
3:40頃から琵琶の演奏にスポットを当てた部分があります。

Rin'「八千代ノ風」



くさり鎌。


鎧。


短筒。


昔の錦帯橋の絵。
岩国藩第3代藩主吉川広嘉によって造られた橋です。


天守閣にやってきました。


さすがに眺めが良いですね


錦帯橋周辺の街並みを一望することができます。


天守閣から見た錦帯橋。


観光バスも来ていて、みなさん続々と錦帯橋を歩いていっていました。

というわけで山の上にある岩国城、この立地だけあって良い景色を見させてもらいました。
ロープウェイだけでなく山登り用の道もあるので、ハイキングを兼ねて歩いて岩国城まで行ってみるのも良いかも知れないと思いました


※フォトギャラリー館を見る方はこちらをどうぞ。

※横浜別館はこちらをどうぞ。

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緑豊かな吉香公園

2015-05-24 12:21:32 | フォトギャラリー
吉香(きっこう)公園は旧岩国藩主であった吉川家にまつわる公園です。
錦帯橋と岩国城の間にあり、岩国城に行く場合はこの公園から出ているロープウェイに乗っていきます。
とても緑が豊かな公園で、園内を歩くと気分も晴れやかになります

---------- 緑豊かな吉香公園 ----------


吉香公園にやってきました。
錦帯橋を渡った先に日本一のソフトクリーム店「むさし」などがあり、その先がすぐ吉香公園になっています。


吉香公園は美術館や資料館、レストランなどがある総合公園で、かなり綺麗に整備されているのが印象的でした。
桜の名所としても知られていて、錦帯橋と共に日本さくら名所100選に選定されています


国指定重要文化財、旧目加田家住宅。




重要文化財とのことなので、住宅の様子を見て回りました。


目加田家は吉川元春、吉川広家の吉川家に仕えていた中級武家とのことです。


そして中級武家の住宅としては全国でも数少ない遺構の一つとして重要文化財に指定されました。






この向こうにも住宅は続いています。


昔の家の特徴として「風通しの良さ」があります。
写真のように障子を開けると家の向こう側まで直線状に風が抜けるようになっています。






次は吉香神社に行ってみます。


池には鯉や亀がいます。
みんなエサをやるからか、鯉は全体的に結構大きかったです。




美しい新緑が印象的でした。


手水舎(てみずや)。
二つある紋は両方とも吉川家の家紋のようです。


二つ目の鳥居。
絵を描いている方々がいました。




吉香神社も国指定重要文化財となっています。






かなり緑が豊富な公園だなと思います。


この新緑の雰囲気は好きです
陽の気を強く感じて気分も晴れやかになります


ツツジの花も咲いていました。





ここからは岩国城に行って帰ってきてからの写真となります。
岩国城については後ほどフォトギャラリーを作ります。


池では亀が何匹も甲羅乾しをしていました


またまた神社がありました。


白山比(しらやまひめ)神社と言います。


「僕は人に役立つことをしたい」
日本のエジソン、電気界の父、藤岡市助博士の10歳の時の言葉です。
「至善」の二字は「僕は人に役立つことをしたい」と対をなす博士の生涯の生活信条とのことです。
調べてみたらこの人も岩国市の生まれでした。


もみじの木。
黄緑色の新緑に太陽が当たり、木漏れ日が差す姿は温かみがあってとても良いと思います


この奥に本殿があります。


池には虹が出ていました


こだわりの珈琲 光風堂。
以前書いた「光風堂 山口県No.1のプリン」のお店です。


剣豪、佐々木小次郎の像。


「祖先以来、岩国の住、姓は佐々木といい、名は小次郎と親からもらい、また剣名を巌流ともよぶ人間は、かくいう私であるが……」
吉川英治氏の小説「宮本武蔵」の一説である当地では、古くから佐々木小次郎が、ここ錦帯橋畔において、柳の枝が燕を打つのを見て、燕返しの剣法「巌流」を自得したと言伝えられている。

「アーチ型の錦帯橋」のフォトギャラリーの最後から4~6枚目の写真に小次郎が修行した柳の木が出てきます。


幸福は幸福を呼ぶ 宇野千代

宇野千代さんも岩国市の出身で、大正・昭和・平成にかけて活躍した小説家、随筆家であり、多才で知られ編集者、着物デザイナー、実業家の顔も持っていたとのことです。
「幸福も不幸も本人の望み方次第なのである 自分が不幸であると思えば不幸であるし 幸福であると思えば幸福なのである」という言葉が印象的です。

ここまで見て回り、岩国市は地元出身の先人の言葉や活躍を大事にしているなと思いました。
そしてそれは、


この岩国市民憲章に由来しているのだと思います。
「伝えたいもの それは 歴史や伝統 文化の薫り」
岩国市に来た私にも、この地が持つ歴史や偉人の言葉、活躍といったものがしっかりと伝わりました。

というわけで、なかなか参考になる公園でした。
緑も豊富なので、晴れた日に森林浴を兼ねてまた散策しに行ってみたいなと思います


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アーチ型の錦帯橋

2015-05-23 20:23:36 | フォトギャラリー
4月25日に岩国市の観光名所である錦帯橋(きんたいきょう)に行ってきました。
錦帯橋はアーチ型が特徴的な木造の橋で、日本三名橋や日本三大奇橋の一つに数えられています。
何とも不思議な形の橋、興味深かったです。

---------- アーチ型の錦帯橋 ----------


というわけで、錦帯橋にやってきました
朝から素晴らしい快晴で絶好の散策日和でした


川原には露店のテントが出ています。


川の名前は錦川と言います。
かなり綺麗な川です


さっそく錦帯橋を歩いていきます。




アーチの部分はゆるやかな階段状の造りになっています。


川は非常に綺麗で底が透きとおって見えています。


写真の中央からやや右の岸辺に小鳥がいます。
何という名前なのか気になるところです。




錦帯橋を渡りながら見る景色は凄く緑豊かで流れる川も綺麗で、この場に居ると心が澄んできます。




橋の上から魚が川を泳いでいるのが見えました。
本当に綺麗な川だなと思います








後ろを振り返るとこんな感じです。


五連のアーチ橋も終盤となり、そろそろ向こう側が見えてきました。


向こう側ではシートを敷いて軽いピクニックを楽しんでいる方々がたくさんいました^^


そして錦帯橋は桜の名所としても有名で、吉香(きっこう)公園と共に日本さくら名所100選に選ばれています


山の上には岩国城が見えています。


岩国城についても後ほどフォトギャラリーを作りたいと思います。


錦帯橋を渡りきり、向こう側へとやってきました。
以前書いた日本一のソフトクリーム店「むさし」もここにあります。


驚いたのがこちら「金賞コロッケ」。
これは以前書いた「食べ歩き in 明治神宮ふれあい広場」で紹介した「昭ちゃんコロッケ」のことだと思います。
NHK全国コロッケコンクールで金賞を受賞した有名コロッケで、作っている会社は山口県にあると書きました。
明治神宮のほかに「神宮外苑いちょう祭り」でも食べたことがあり、活発に東京に進出しているのだなと思いました。
縁あってこのコロッケのお膝元の県に来ることになり、感慨深いものがあります。


「錦帯橋を世界文化遺産に」。
壮大な目標を掲げていますね



ここからは吉香公園、岩国城を見て帰ってきてからの写真となります。
西日の時間帯になっています。


五つの橋のうち、両端の端には支えがありますが、内側の三つの橋には支えが何もないです。
この橋を編み出した先人の発想は凄いなと思います。


錦帯橋を構成する五つの橋と、水面に映る逆さ橋。


「巌流ゆかりの柳」。


巌流と聞けば一人しか思い浮かばないように、この柳は、


剣豪の佐々木小次郎が秘剣「つばめ返し」を編み出すために修行した柳の木とのことです
小次郎は岩国の出身とのことで、これはあまり意識していなかったので驚きました。


ちなみに錦帯橋は生田流箏曲演奏家の吉永真奈さんの「五橋の舞」という曲のモデルになっています。
「古(いにしえ)の五つ橋」という歌詞が出てきて、これが錦帯橋のことです。
曲で聴いていた場所に来ることになり、これもまた感慨深いです。




夕方の時間帯も昼間とはまた違った情緒があって良いですね。

というわけで、五つの橋から成る錦帯橋、楽しませてもらいました。
すぐに吉香公園と岩国城のフォトギャラリーも登場することになると思いますので、引き続き楽しみにしていてください


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気質が合う

2015-05-22 21:36:58 | ウェブ日記
初めて山陽地方に住むようになって、この地との相性が良いなと感じています。
人の雰囲気が良く、話しやすく感じます。
どうやら気質が合うようです。

また、平和記念公園に行くために広島の街を歩いた時は路面電車のある風景が良いなと思いました。
両サイドをビルが建ち並ぶ中を大きな道路が通っていて、その真ん中に路面電車用の線路があります。
ビルと路面電車の組み合わせが新鮮で、私はあの街並みが好きになりました。
いずれフォトギャラリーで登場すると思います。

そんなわけで、山陽地方には好印象を持ちました。
散策してみたい場所もたくさんあります。
宮島の厳島神社や広島の広島城、縮景園など、まだ行っていない色々な場所に行ってみたいと思います。
土地との相性の良さを感じているので色々見て回るのが楽しみです
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もみじ饅頭

2015-05-21 22:39:50 | グルメ
広島県といえばもみじ饅頭というように、もみじ饅頭は全国的にも名の知れた広島のお土産です。
広島東洋カープ、広島風お好み焼きとともに、広島と聞いて思い浮かぶ人が多いのではないかと思います。
私もゴールデンウィークで帰省した時は広島のもみじ饅頭をお土産に買っていきました。


こちらがもみじ饅頭です。
写真のは「にしき堂」というお店のもみじ饅頭で、いくつもあるもみじ饅頭のお店の中ではわりと有名なお店のようです。


袋を開けると、まさしくもみじの形をした饅頭が出てきます。
にしき堂のもみじ饅頭にはこし餡、つぶ餡、抹茶、芋、餅、チーズクリームといった種類があります。

写真のもみじ饅頭はこし餡で、もみじ生地と餡が絶妙にマッチしていてかなりの美味しさです。
口当たりは柔らかく、甘さもちょうど良いです。
大きさも手頃に食べられる小さめサイズのためとても食べやすいです。
家族にも好評でさすがに名物和菓子だけあると思いました。
色々なお店がもみじ饅頭を出していてバラでも売っているので、どんどん食べていきたいなと思います
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名勝負 - 未来永劫破られない-

2015-05-20 22:15:11 | ウェブ日記
※この記事は「浅田真央選手が現役続行を表明」からの続編となります。




まだ私が競馬を見始める前の、1997年の第115回天皇賞(春)。
サクラローレル対マヤノトップガン対マーベラスサンデーの「三強対決」で盛り上がったレースです。
このレースは90年代屈指の名レースとして有名で、「未来永劫破られない」と言われた大記録が生まれたレースでもあります。

見所はまず1:14の辺りで、NHK実況の刈屋富士雄さんが「あっ、ここにいました。14番のマーベラスサンデーはサクラローレルの後ろ。ピッタリとマークしています」と言うところ。
一番人気サクラローレルをピタリとマークする三番人気マーベラスサンデー、激戦が予感されました。
その次の見所は2:00の辺りからサクラローレルが上がっていくところ。
馬が掛かってしまって(騎手の意に反し前に行こうとしてしまうこと)一気に上がって行ったのですが、これを見てマーベラスサンデーも前に行き、激しいレースになっていきました。
そして2:57頃から最後の直線の攻防に入っていきます。
ここからは全てが見所です。
直線に入って途中まではサクラローレル対マーベラスサンデーのデットヒートが繰り広げられます。
刈屋富士雄さんが「サクラローレルとマーベラスサンデー、武豊(マーベラスサンデーに騎乗している騎手)左の鞭が入る!」と言っています。
しかしその直後!
「外のほうから―」
「外のほうから―」
「外のほうからマヤノトップガン!!外からマヤノトップガン!!」
二番人気マヤノトップガンが物凄い末脚で追い込んできます。
何度動画を見ても毎回鳥肌が立つシーンです。
「交わした!交わした!交わした!マヤノトップガン勝った!」
「最後素晴らしい末脚―王座奪還!!」
「マヤノトップガン、欲しかった欲しかった春の盾、ついに取りました!!」

三強対決の激闘を制したマヤノトップガンが出した優勝タイムは3分14秒4。
それまでのレコードタイムを2秒7(約16馬身)も更新する大レコードタイムでした。

「未来永劫破られない不滅の大レコード」と呼ばれたマヤノトップガンの優勝タイム3分14秒4。
この大レコードタイムが2006年の第133回天皇賞(春)でディープインパクトという歴史的名馬によって破られることになります。




ディープインパクトが出した優勝タイムは3分13秒4。
不滅のレコードをさらに1秒も更新する大レコードタイムでした。
こうして歴史は紡がれていき、また新たな名勝負、新たなスーパースターが生まれていくのだと思います。
フィギュアスケートの浅田真央選手について「もう未来永劫現れない大フィギュアスケーター」と思うとともに、この天皇賞(春)のことが思い浮かんだのでした。
まずは浅田真央選手の競技生活晩年を応援したいと思います。
そしていつの日か、浅田真央選手を超えるような大フィギュアスケーターがまた現れてくれたら嬉しいです。
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