読書日和

お気に入りの小説やマンガをご紹介。
好きな小説は青春もの。
日々のできごとやフォトギャラリーなどもお届けします。

選挙における1票の価値

2021-10-31 14:52:01 | ウェブ日記


(日本の国会議事堂。写真はネットより)

今日10月31日は第49回衆議院議員総選挙の日です。
私は早めに済ませようと思い9時前に投票所に行きました。
朝の時間帯でも投票に来る人は居るもので、何人もの人が受け付けで手続きをして投票用紙を貰っていました。

仕切りのされた記入場所は二段階に分かれています。
1回目で小選挙区の候補者名を書き、2回目で比例代表の政党名を書くのと最高裁判所裁判官国民審査(不信任の裁判官の欄に×を記入)をします。

小選挙区の候補者名を書こうとした時、ふと厳粛な気持ちになりました。
国レベルの大きな判断に自身も参加しているのだなという実感が湧きました。
「選挙権(投票出来る権利)」は、現代では18歳以上(数年前までは20歳以上)の全ての人に与えられていますが、昔はそうではありませんでした。
人間、「与えられて当たり前」という認識だとその尊さも忘れてしまいがちで、投票に行かない人も多く、投票率は伸び悩む傾向にあります。

ありがちな意識として、「自身の1票くらいで影響はないので投票に行かない」があります。
たしかに1人だけであれば、大勢に影響ない場合が大半かと思います。
ところが、同じ意識の人が1万人、10万人と増えてくると状況が変わってきます。
その1万人、10万人が誰に投票するかで戦局を大きく左右する場合があると、私は思います。

また稀に当選者と落選者の票差が数10票あるいは数票というごくわずかの差になる場合もあります。
そういった際どい差での決着になると、自身の1票の重さをずしりと感じるようになります。

これらのことから、自身の手元にある小選挙区、比例代表のそれぞれ1票は、決して無駄ではないと思います。
権利には責任もあり、投票に行かなかったのに後で不満を言っても、「あなた投票に行かなかったでしょう(責任を果たしていない)」と言われればそれまでです。
付与された権利を当たり前と思って慢心せず、大事に扱う意識を持って行きたいと思います。
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駅そばの文化

2021-10-30 11:34:08 | ウェブ日記


写真は山口県のJR山陽本線徳山駅の「駅一食堂 とくやま」のわかめそばです。
同駅近くで行われた「HiKaRi」というピアノ、ヴァイオリン、エレクトーンによるユニットのコンサートを聴きに行った時に食べました。
日本には「駅そば」という文化があります。
駅の構内の場合もあれば郊外の場合もあり、主にそばやうどんを提供しています。

頻繁に食べるわけではないですが、たまに食べると素朴な美味しさを感じるのが駅そばの特徴かなと思います。
提供時間の速さやお値段の安さ重視なので純粋な美味しさでは専門店に及ばない場合が大半かと思います。
「安く、提供時間も早く、そこそこ美味しい」が駅そば文化のコンセプトの印象があります。
ごく稀に駅そばの限界を遥かに超えた美味しさのお店もあるのかも知れませんが私はまだ巡り会ったことがないです。
凄く美味しいそばやうどんを食べたい場合は専門店に行くのが良いかと思います。

新型コロナウィルスの自粛の影響で大半の飲食店が閉まった時、お腹が空いていて駅そばに助けられたこともありました。
駅には人が来るので、春夏秋冬問わず一定の需要も見込めます。
「なくても凄く困りはしないがあるとちょっと嬉しいお店」としてこの先も続いていってほしい文化です
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「一瞬の風になれ」舞台化

2021-10-24 11:48:56 | ウェブ日記


(左から「春野台高校」根岸康行/志村玲於さん、鳥沢圭子/菅原りこさん、一ノ瀬連/織部典成さん、神谷新二/富本惣昭さん、ライバル校「鷲谷高校」仙波一也/山内圭輔さん、高梨正己/黒木文貴さん。写真はネットより。以下同じ)

2007年の本屋大賞受賞作「一瞬の風になれ」(著:佐藤多佳子)が舞台化されることになりました(作・演出:松多壱岱)。
神奈川県相模原市にある春野台高校陸上部(モデルは麻溝台高校陸上部)を舞台にした青春物語で、原作は「バッテリー」(著:あさのあつこ)「DIVE!!」(著:森絵都)らと肩を並べ、日本の青春スポーツ小説の話題でほぼ必ず名前が挙がる名作です




(左から宮本大誠さん(鷲谷高校大塚先生役)、菅原りこさん、山内圭輔さん、織部典成さん、富本惣昭さん、志村玲於さん、飯窪春菜さん、野村宏伸さん(神谷の父役))

10月20日から25日にかけてまず東京都葛飾区の「かめありリリオホール」で東京公演が行われています。
11月1日と2日には神奈川県相模原市の「杜のホールはしもと」にて相模原公演が行われます。
作品の舞台が相模原市なのでお膝元の相模原市でも公演するようです





(風に髪をなびかせ微笑む菅原りこさん)

私は女優、タレントの菅原りこさんが出演するのがきっかけで舞台化に興味を持ちました。
菅原りこさんは新潟県を本拠地とするアイドルグループNGT48を卒業後、女優、タレントとして活動しています。



(麦わら帽子を持つ菅原りこさん)

2020年2月の「罪のない嘘 ~毎日がエイプリルフール~」(脚本:三谷幸喜)を観劇した際、細身でスラリとしてルックスが抜群な上に声もよく通り、非常に舞台映えするのが印象的でした。
「一瞬の風になれ」でも舞台適性の高さを発揮しているのではと思います。




(左から志村玲於さん、織部典成さん、富本惣昭さん、飯窪春菜さん、菅原りこさん)



(4×100mリレー バトンを渡す場面)



(春野台高校と鷲谷高校の対決場面)

小説の「一瞬の風になれ」では練習や試合で走る場面の描写もたくさんあります。
特に試合では文章を読んでいるだけでワクワクドキドキしてくるので、その走る場面をスペースの限られた舞台でどう表現するのか気になります。
天才なのにやる気のない一ノ瀬連に主人公神谷新二や根岸康行が激怒する場面に代表される、青春の熱い場面もたくさんあり、それらが登場するのかも気になります
今回舞台を観劇しに行くのは無理ですが、DVD化されるとのことで、そちらをぜひ観てみたいなと思います。
明日までの東京公演に加え11月には相模原公演もあるので、ぜひ一人でも多くの人に興味を持って頂きたいです


-----菅原りこさん出演作品・コンサートの感想記事-----
「罪のない嘘 ~毎日がエイプリルフール~」三谷幸喜
「辰巳真理恵 菅原りこ 追川礼章 SPECIAL CONCERT」


-----原作小説の感想記事-----
第28回吉川英治文学新人賞、第4回本屋大賞受賞作
「一瞬の風になれ 1 イチニツイテ」
「一瞬の風になれ 2 ヨウイ」
「一瞬の風になれ 3 ドン」



<東京公演>
日程:2021年10月20日(水)〜25日(月)
会場:かめありリリオホール 東京都葛飾区亀有3-26-1

<相模原公演>
日程:2021年11月1日(月)・2日(火)
会場:杜のホールはしもと 神奈川県相模原市緑区橋本3-28-1



出演:
富本惣昭 / 織部典成 /飯窪春菜 菅原りこ /志村玲於(SUPER★DRAGON)田中稔彦 五十嵐啓輔 山木透 優(CUBERS) 柳川るい 香音有希 小栗諒 伊藤あいみ / 黒木文貴 山内圭輔 / 宮本大誠 /野村宏伸 /

アンサンブル:梅田祥平 桜町たろ 野島大貴 渡邊崇
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エリザベト音楽大学 大学祭2019

2021-10-17 14:48:21 | コンサート、演奏会
2019年の5月18日と19日、広島県広島市のエリザベト音楽大学で大学祭が行われました。
当時はまだ新型コロナウィルスの脅威に晒される前で、一般向けに解放された大学祭が開催されていました。
2019年の大学祭は「愛響(愛を響かせる)」というテーマになっていて、音楽大学の大学祭らしく音楽による催しがたくさん行われるのが特徴です
前年の2018年に偶然遭遇したのがきっかけで大学祭のことを知り、2018年はあまり見られなかった催しを2019年はたくさん見てみたいと思い足を運びました


-----5月19日-----



エリザベト音楽大学に着くと、文化祭らしい雰囲気になっていました。
私はロビーコンサートが行われている1Fロビーへ急ぎました。
1つ目は終演していましたが2つ目から見ることが出来ました。



「テューバアンサンブル研究会」

パンフレットの一言挨拶には (' ▽') という顔文字だけがありました



テューバ4年玉井菜々子さん、テューバ1年山村漱さん、ユーフォニアム3年若林怜奈さん、ユーフォニアム2年平川瑞貴さん。



巨大な楽器がテューバ、テューバよりは小さい楽器がユーフォニアムです。



「エリザベトの薔薇」

一言挨拶には「漢なら歌え。」とありました。



パーカッション(打楽器)3年上條拓未さん、声楽3年佐伯南紀さん、声楽2年山崎雄太さん、ピアノ2年金森陽大さん、トロンボーン2年小林廣之進さん、幼児音楽教育2年沖中春志郎さん、音楽文化1年橋詰直毅さん、1年平岡真一さん、大学院声楽2年ピタス・ジョセフさん、大学院声楽1年大迫和磨さん。



挨拶文のとおり男性メンバーによるユニットで歌唱を披露していました。



「Luce」

一言挨拶には「クラシックの名曲を4手、6手連弾で楽しく演奏します!ぜひ立ち寄ってください♪」とありました。



ピアノ3年中原朱梨さん、平原唯さん、村上瑶奈さん。
この後登場するユニットによって、一番手前の方は村上瑶奈さんと分かりました。



「4手連弾」もたまにしか見たことがないですが、「6手連弾」はこの時初めて見ました。
表現の幅は広がりますが3人の息を合わせないとなので簡単ではないと思います。



司会の方によるインタビューもありました。



「エリザベトといっしょ♪」

一言挨拶には「お客さんと一緒に楽しめる演奏会にしたいと思っています!」とありました。



3人並んで立っているうちの一番左の人は、後に「エリザベト音楽大学 2019年度卒業演奏会」に登場する徳弘梓弓さんという方で、一番右の人も同じく卒業演奏会に登場する龍緋花里さんという方です。



コミカルなミュージカルになっていました



パーカッション(打楽器)を叩いているのは、前年の大学祭でも活躍していた吉永有紗さんという方です。



お客さんと一緒に楽しむという言葉どおり、ロビーを広々と使い時には客席まで来ていました



先ほどまでピアノを弾いていた人が歌唱に回り、歌唱していた人がピアノ演奏に回りました。
全く違うことに即座に対応していて、音楽大学生の凄いところだと思います。



さらにピアノの演奏者が変わり、めまぐるしく布陣が変わっています。



声楽4年徳弘梓弓さん、龍緋花里さん、福寿洸樹さん、オルガン4年中川千慧さん、パーカッション4年吉永有紗さん、声楽3年岩原綾子さん、佐伯南紀さん、声楽2年山崎雄太さん。



「電子オルガン ソロ」

一言挨拶には「楽しんで弾くので、楽しんで聴いてください!」とありました。



電子オルガン3年の片山奈央圭さん。



楽しさは音楽の原点だと私は思います。



「ミュージカル研究会」

一言挨拶には「楽しく元気に歌って踊ります!!」とありました。



ミュージカル研究会一同での出演とありました。



「エリザベトといっしょ♪」で一番最初にピアノを弾いていた人が今度はミュージカルの主役的人物で登場しました。



先ほど打楽器を叩いていた吉永有紗さんがピアノの演奏をしていて驚きました。
音楽大学生は凄いなとここでも思いました



このミュージカルも客席近くでのパフォーマンスがあり、ミュージカルはステージを広々と使っての躍動感が良いなと思います。



衣装も様々なものがあり凝っているなと思います



「のしん&たまちゃん」

一言挨拶には「呉市宮原の先輩、後輩デュエットです。トロンボーンとピアノの素敵なハーモニーをあなたに!!」とありました。



トロンボーン2年小林廣之進さん、ピアノ3年村上瑶奈さん。





小林廣之進さんがハイテンションで「同郷の先輩後輩で良かったです!」的なことを言うと村上瑶奈さんが「私はそこまでは…」的な戸惑った反応になり、テンションに差のあるコンビになっていたのが面白かったです。



「Gruppo Compagno」

一言挨拶には「Gruppo Compagnoの2人が学祭にて演奏します!」とありました。
ユニットを組んでいるようで、音楽大学ではそういったユニットがコンサートを開催することもよくあります。



サクソフォン3年梅本舜也さん、トランペット3年小山祐貴さん。



エレクトーンの明神あみさんは、後に今年2月の「川上統門下作曲作品発表会」で1曲でしたが演奏を聴く機会があり、良い演奏をされるなと思いました。
いつの日か長い時間のコンサートでじっくりと演奏を聴いてみたいです。



-----5月18日の夜-----



夜に「セシリアホール」で行われた「学祭ブラス」という吹奏楽のコンサートを聴く事が出来ました。


1. バーンスタイン:キャンディード序曲



凄く明るい曲で、「ターターター」で始まるハイスピードで伸びやかな胸が躍るような音色の演奏が良いなと思いました。



学祭ブラスはトランペット3年の小山祐貴さんの指揮(スターウォーズのTシャツの方)、クラリネット3年の馴田洸奈さんの司会(黄色いTシャツの方)で進んで行きました。
学祭らしく皆さん面白い格好になっています



2. リード:アルメニアン・ダンス







ゆったりとした綺麗な音色に引き込まれました



3. 映画「スターウォーズ」より:メインテーマ



人数の揃った吹奏楽の演奏で、ワクワク感が凄かったです


4. メドレー:カーペンターズフォーエバー



カーペンターズは約50年前に結成された海外のグループですが、日本でも現在まで歌い継がれる名曲があるのが凄いです。
「イエスタデイ・ワンス・モア」や「トップ・オブ・ザ・ワールド」は、グループの現役時代を知らない私でもすぐにフレーズが思い浮かぶ超有名曲です。



アンコール:テキーラ





非常にノリの良い楽しい曲なのが印象的で、アンコールにピッタリだと思います



映画「スターウォーズ」の有名なオープニング「遠い昔、はるかかなたの銀河系で…」のフレーズが思い浮かぶくらい、新型コロナウィルスの脅威のなかった時代は昔のことのように思えてきます。
社会に与えた影響が極めて大きく、大学祭のようなお祭りも、演奏会やコンサートも、開催するのが難しくなりました。
私は音楽大学の学生にとって、一般向けに解放された演奏会やコンサートなどの催しは、貴重な「表現の場」ではないかと思います。
なのでその表現の場が新型コロナウィルスによって奪われるのは、表現者にとって死活問題だと思います。
一日も早く脅威が脅威ではなくなり、安心してお祭りや演奏会、コンサートなどが出来る日が来ることを願います



関連記事
「エリザベト音楽大学 大学祭2018」

※「コンサート、演奏会記事一覧」をご覧になる方はこちらをどうぞ。
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威風堂々クラシック in Hiroshima 2019

2021-10-10 09:57:37 | コンサート、演奏会


(握手を交わす指揮者の大植英次さんと、コンサートミストレス(オーケストラのまとめ役)の木村紗綾さん)

2019年12月1日、広島県広島市の「広島文化学園HBGホール」に、「威風堂々クラシック in Hiroshima」コンサートを聴きに行きました。
「威風堂々」は広島市生まれの世界的指揮者、大植英次さんのプロデュースで2012年から新型コロナの影響を受ける前の2019年まで毎年行われていた大規模なコンサートです。
「広島の街を音楽でいっぱいに」というコンセプトを持ち、2019年は11月30日と12月1日の2日間、広島市内の様々な場所でコンサートを行いました。
日程の一番最後に行われたのが広島文化学園HBGホールでの「広島心音オーケストラ」によるコンサートで、大植英次さんの「音は耳で聞くのではなく心で感じるものだ」という考えに基づき、心音と名付けられた若手によるオーケストラです




公演会場の「広島文化学園HBGホール」に行くと行列が出来ていました。



人気の高いコンサートで、前年に行った時も満員になっていました。



幸いまずまず良い位置の席に座ることが出来ました。



コンサートミストレスの木村紗綾さんがチューニング(演奏前の音合わせ)の指揮を執っている場面で、その右手最前列には、他の演奏会で演奏を聴いたことのある浦川莉緒さんの姿がありました。
最前列には各楽器の中心的存在が座り、この時大勢居るヴァイオリンの中で中心的役割を果たしていました。

演奏プロクラムは次のとおりです。

1. コープランド/ホーダウン
2. モンティ/チャルダッシュ
3. ムソルグスキー/禿山の一夜
4. コープランド/リンカーンの肖像
5. ベートーヴェン/交響曲第7番第4楽章
 休憩
6. ホルスト/木星
7. チャイコフスキー/交響曲第4番第4楽章



1. コープランド/ホーダウン

陽気な始まりで、その後も明るい音色で演奏されました。
パーカッション(打楽器)の「タンタタ タンタタ」というリズムでの演奏が良いなと思いました。
ヴァイオリン、管楽器の小刻み演奏も良かったです。
最後は「えいじっ」の掛け声で終わったのも印象的で良かったです



演奏後のトークで大植英次さんが「申込書を出せば入れるのは世界でこのオーケストラだけ」と言っていました。
楽器の経験があってコンサートで演奏したい思いがあれば誰でも入団出来るようで、若い人にとって敷居が低いのは嬉しいと思います。
そしてコンサートが成功出来るのは大植英次さんのプロデュース力があってこそではと思います。



2. モンティ/チャルダッシュ



(2曲目に向けて握手を交わす大植英次さんと木村紗綾さん。木村紗綾さんは2曲目のソリスト(ソロ演奏者)を務めます)



(オーケストラが盛り立ててくれる中で、ソリストは起立しての演奏となります)

2016年から「威風堂々」でコンサートミストレスを務めてきた木村紗綾さんは、中心メンバーとしての参加はこれで最後とのことでした。
演奏は情感たっぷりで非常に上手かったです。
手元に残っているメモには「かなりワクワクした」という記載もあります



(演奏を終え、インタビューに答える木村紗綾さん。今までお疲れ様でしたと思うとともに、寂しくも思いました)



3. ムソルグスキー/禿山の一夜

不穏な始まりで、不気味さ、迫力、緊迫感がありました。
パーカッションの「鐘」とチェロのピッチカート(指で弦をポロンポロンと鳴らす演奏)だけになる場面、さらには「鐘」とコントラバスのピッチカートだけになる場面があり、独特な魅力がありました。
「禿山の一夜」は初めて聴きましたが良い曲だと思いました



(3曲目演奏後、大植英次さんトーク中)



(トークの間に次の曲の準備が行われます)



4. コープランド/リンカーンの肖像



(松井一實(かずみ)広島市長が登場しました)

誇り高い雰囲気の演奏で始まり、途中で陽気にもなりました。
この曲はアメリカ合衆国の第16代大統領エイブラハム・リンカーンによる、「人民の人民による人民のための政治を地上から決して絶滅させない」ことを決意した有名なゲティスバーグ演説をスピーチする場面があります。
オーケストラが支える中で松井一實市長がスピーチをしていて、淡々とした語りの中に気高さを感じたのが印象的です。





(心音オーケストラに入った中学1年生の女子のエピソードについて話す大植英次さん)

演奏後に小学1年生の時に大植英次さんが投げたETのぬいぐるみを取った女の子の話になりました。
その子が今年中学1年生になり心音オーケストラに入ったとのことでした。
大植英次さんが「これが心音オーケストラの心です」と言っていたのが印象的で、かつての観客がメンバーになるとは素敵だと思います




(間もなく任期が切れる広島市の文化大使について、継続のお願いをする松井一實広島市長)

松井一實市長から大植英次さんへのお願いもあり、間もなく任期が切れる広島市の文化大使をまたお願いしたいとのことでした。
音楽で広島の街を彩る大植英次さんは文化大使にピッタリだと思います



5. ベートーヴェン/交響曲第7番第4楽章



(5曲目の演奏になる場面)

ベートーヴェンが作曲した交響曲の中で最も好んだのが第7番とのことでした。
凄く明るい音色で始まり、途中でややミステリアスになって、最後はまた凄く明るくなりました。
ベートーヴェンは暗い音色が得意な印象もありますが、有名な交響曲第9番も第4楽章は明るさが爆発する場面があり、明るい音色も大得意なようです。

5曲目の後に祝電の読み上げがありました。
先日自民党総裁選挙で勝ち、第100代内閣総理大臣(日本国首相)に就任した岸田文雄さんの名前がありました。
広島県ゆかりの衆議院議員で、「威風堂々」のことを気にかけてくれているようです。



6. ホルスト/木星



(6曲目演奏前のチューニング)



(演奏前の全員立ち上がっての挨拶の場面です。心音オーケストラは人数も多く迫力があります)

木星は「喜び、平和をもたらす神」と紹介がありました。
2018年も演奏された曲で、平和都市広島で活動する心音オーケストラにとって重要な曲なのかも知れないと思いました。
音の厚みが非常に良いなと思い、ゆったりとした重厚な響きの中で気持ちが安らぎました



7. チャイコフスキー/交響曲第4番第4楽章

演奏の前、大植英次さんが日本で最初にシンフォニーを「交響曲」と訳したのが森鴎外だと言っていました。
「協奏曲(コンチェルト)」も森鴎外が訳したとのことで、知らなかったので驚きました。
音楽はそういった歴史や作曲の背景などを知っていくのも面白いなと思います。
チャイコフスキーの交響曲第4番第4楽章はかなり盛り上がる楽章で、迫力のある音色にやはり気持ちが盛り上がりました



最後の7曲目演奏後、退場した大植英次さんが、



拍手に迎えられて指揮台に戻って来ました



アンコール: エルガー/威風堂々
「威風堂々」はコンサートのタイトルにもなっていて、心音オーケストラの代表曲になっています。
多くの人が小学校の音楽の授業で習うのではと思い、お正月の「芸能人格付けチェック」というテレビ番組で流れることでも知られ、馴染み深い曲です。
冒頭の勇ましい雰囲気の部分、途中で訪れるゆったりとした部分どちらも好きです


大植英次さんが1階と2階の観客席を回ってお礼を言って回っている間、オーケストラによって「夕焼け小焼け」「七つの子」「ふるさと」が演奏されました。
いずれも美しさや寂しさを感じるゆったりとした曲で、コンサートの終わりが近いことが分かります。





最後、法被を着た大植英次さんが見つめる先には、



太鼓を前にバチを構える人がいました。
2019年も最後は「外山雄三:管弦楽のためのラプソディより「八木節」」という曲が演奏され、お祭り的な音色で盛り上がりました


広島心音オーケストラはやはり、「広島在住の若い人が申込書を出せば誰でも入れる」のが最大の特徴だと思います。
楽器の経験のある若い人に夢を与えてくれていて、特に2019年は中学1年生の参加者にとても驚きました。
また心音オーケストラの第一線から退く木村紗綾さんも、今後はサポートメンバーとしてオーケストラを支えて行くとのことで、次へとバトンが受け継がれ、それを支えて行くのはとても素敵なことだと思います。
ぜひ少しでも早く新型コロナの影響がなくなり、また「威風堂々」のコンサートが開催出来るようになってほしいと思います



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威風堂々クラシック in Hiroshima 広島心音オーケストラ2019 団員 楽器別

ヴァイオリン
木村紗綾(コンサートミストレス)
浦川莉緒 大迫日奈 大塚風花 甲斐裕子 形山羽奈
木本実伶 久保川朋音 佐々木春名 末田玲子 末松唯花
瀧本朋代 田中綾 塚本まり 二見涼叶 三浦万帆
村上もも 山口怜旺 脇中日向子

ヴィオラ
石本暁子 小川珠奈 式田千紘 長岡佑磨 藤川眞衣

チェロ
一瀬奈津帆 岡田直也 荻野李紗 北尾文 住野綺音
十河拓巳 西野友博 西村英弥璃 野口颯真

コントラバス
柏原百合菜 谷本豊 反納沙雪 長岡真実 

フルート
飯盛麻帆 石田花萌 上田桃佳 浦田奈々 大塚璃音 
猫本明花 八山菜摘 光野萌 村上健

オーボエ
有田晴妃 久保田千貴 高木蒼生 土井嘉音 古川瑞記
山田綾香

クラリネット
岩本奈々 櫻井南緒 島本惇 馴田洸奈 平野美優
藤原由子 水戸しのぶ 森脇萌 門枡咲良 山田息吹

ファゴット
小椋皇輝 門永望 宮地絵美

ホルン
井下智貴 植竹ののか 北崎ほなみ 坂谷友理 桟敷若奈
東條美月 中村心香 福尾望佳 芳之内実来

トランペット
井上竜人 上田麗 風早ももか 加登岡創太 串岡紗樹 
鈴木良太郎 住川七星 寺上紗生 中原泰尚 藤原なつみ
藤原芳葵

トロンボーン
井上友里愛 上綱音々 越智亮太朗 加藤寛之 賀谷梨菜子
高岡愛里 中丸敏樹 中本祐希 藤田栞那 頼近恭典

バストロンボーン
谷川雄亮 松元岳

チューバ
桑村和寿 高木里奈

打楽器
秋村政希 安部柚希 岩﨑透子 川上愛 川崎友仁
橘高快周 櫻井彩結 柴崎楓歌 林いずみ 山藤滉己
渡辺詩織


Special thanks(特別協力)

ヴァイオリン
久保川玲子 白井朝香 山田聖華 横田詠美

ヴィオラ
岸野有加利 十河泰成 西原知加子 林賀子 吉海めぐみ

チェロ
脇中弓子

コントラバス
守谷みさき 吉田有音

トランペット
横田健徳

ピアノ
鹿取裕美子

チェレスタ
鹿取裕美子

ハープ
高橋智代

朗読
松井一實

練習指揮
鈴木恵里奈

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関連記事
威風堂々クラシック in Hiroshima 2018


木村紗綾さん出演のコンサート、演奏会の記事
一楽章f未完成 Violin & Cello Duo Concert
安田女子中学高等学校 第8回復興支援チャリティーコンサート
木村紗綾さん ヴァイオリン・サマーコンサート
ひろしま美術館 ミュージアムコンサート(出演:木村紗綾)
CHRISTMAS IN PEACE CONCERT 2019
「新進演奏家育成プロジェクト オーケストラ・シリーズ 第54回広島」
木村紗綾さんオンラインヴァイオリンリサイタル ~クラシックで満ち満ちて~
第52回福山音楽祭府中エリア特別演奏会 木村紗綾ヴァイオリンリサイタル
広島プレミアムコンサート~海外から凱旋した広島のアーティスト達
アンサンブル・プリエール 第1回演奏会 ~広島ゆかりの若手演奏家が紡ぐアンサンブルの調べ~
音のマリアージュ Vol.1 ~あなたが決める名曲コンサート~


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HiKaRi Library Concert 2021年10月

2021-10-04 19:28:08 | コンサート、演奏会


(写真左からピアノ田中香織さん、ヴァイオリンrio(浦川莉緒)さん、エレクトーンRIONさん)

10月2日、山口県周南市立徳山駅前図書館の2階広場で行われた、新感覚音楽ユニットHiKaRi(ヒカリ)のHiKaRi Library Concertを聴きました。
新感覚音楽ユニットとあるように、HiKaRiはヴァイオリン、ピアノ、エレクトーンという他のコンサートであまり見かけない珍しい編成になっています。
偶数月にコンサートを開催していて、6月に初めて演奏を聴いた時に良い演奏だなと思い、その後8月、そして今回と連続で聴きに行きました。
秋の開催となった今回は序盤で一気に世界観の良さに引き込まれながら聴くことになりました


1. アニメ「ルパン三世」より:ルパン三世のテーマ(3人で演奏)





(RIONさん演奏中。今回はハロウィンの時期なので楽器がハロウィン仕様になっていました)



(田中香織さん、rioさん演奏中)

誰でも一度は耳にしていそうな、有名な「タータタッタ~~、タータター」のメロディをヴァイオリンが演奏する時、1回目を低めの音で演奏していたのを2回目で高音に変えてきた時に胸が高鳴りました
この曲の演奏は音色がとても楽しく、「音がよく伸び、よく走り、よく響いている」と思いました。
しかも今回のコンサートで何回も思うことになりました




(1曲目終了後の挨拶の様子)

1曲目にルパン三世のテーマを持って来た選曲のセンスが良いと思いました
胸が躍り、一気にワクワクしてコンサートの世界に入って行けました



2. Superfly:愛をこめて花束を(3人で演奏)





(エレクトーンは足も活発に使って演奏するので、自在に演奏出来るようになるのはかなり大変ではと思います)



凄く良いと思いました。
音色が派手で華やかで、ドラマチックでキラキラしている印象を持ちました
6月に聴いた時も良いと思いましたが今回はさらに良いと思いました。

2曲目のドラマチックさ、きらびやかさでコンサートの成功を決定付けたように思います。
1曲目から2曲目への構成の良さが際立っていました。



3. アンダーソン:舞踏会の美女(ヴァイオリンとエレクトーンで演奏)







「舞踏会の美女」はクラシックの曲で、クラシックのコンサートはたくさん聴いていましたがこの曲は初めて聴きました。
ゆったりとした音色が「楽しそう」なのが印象的で、ノリノリだなと思いました
音が躍っているかのようでした



4. ディズニー映画「アラジン」より:アラジンメドレー(ピアノとエレクトーンで演奏)



最初に有名なアラジンのテーマ「A Whole New World」が演奏され、ドラマチックな音色でワクワクした気持ちになりました。
そこから緊迫した音色の曲へと変わり、緊迫感と対照的に雰囲気が良いなと思い引かれました。



5. モンティ:チャルダッシュ(ピアノとヴァイオリンで演奏)



(ヴァイオリンの弓の構えは大まかに、低音を演奏する時は地面に対して水平に近い位置、高音を演奏する時は垂直に近い位置になります。なので写真は低音の演奏中となります)

「チャルダッシュ」はクラシックの曲で、コンサートでもよく演奏される人気曲です。
フィギュアスケートの浅田真央さんが現役時代に使用したこともあります。
ヴァイオリンの音の伸びが非常に良いなと思いました。
音の強弱の変化も良く、ダイナミックで立体感のある聴こえ方をしていました



6. 寺井尚子:IN THE MOOD FOR RAG(3人で演奏)





(ピアノもハロウィン仕様になっていて、少しお化けが見えています)



「IN THE MOOD FOR RAG」とは「ラグな気分で」という意味で、ラグな気分とはどんな気分なのかが気になりました。
調べてみると「肩肘張らずに気楽に」といった意味合いになるのかなと思いました。
とても楽しい曲で、スピードが速くコミカルでもあってかなり盛り上がりました



7.ReoNa :虹の彼方に(ピアノとヴァイオリンで演奏)



とてもしっとりとした安らぐ音色で、そのしっとりさの中でピアノが力強くなった場面が特に良かったです
秋の月夜の晩によく合うと思いました。



8. 嵐:カイト(ヴァイオリンとエレクトーンで演奏)



こちらもしっとりとした安らぐ音色でした。
7、8曲目は終盤に向けて一旦しっとりとした雰囲気になっていて、この辺りの緩急のついた構成も上手いなと思いました。



9. Shakatak(シャカタク):Night Birds(ピアノとエレクトーンで演奏)







Shakatakはイギリス出身のフュージョンバンドで、フュージョンとはジャズを基調にロックやラテン音楽、電子音楽、クラシック音楽などを融合させた音楽のことです。
ロマンチックな音色で、ピアノのきらびやかで弾むようなタッチがまるでスキップしているかのようでした
それに続いたエレクトーンの音色がかなり印象的で、気だるげに窓の外を見ているような面白い響きをしていて、この曲も秋の夜に合っていると思いました。





10曲目演奏前にメンバー紹介がありました。
良い演奏をされているのでぜひ長く活動していってほしいです



10. TOTO(トト):Child's Anthem(3人で演奏)





(写真のヴァイオリンの弓の構えは地面に垂直近くなっていて、高音の演奏となります)

かなり良かったです。
冒頭エレクトーンがゆったりとドラマチックに、少し悲しそうに演奏を始め、そのまま行くのかと思ったら一気に速いスピードで力強く刻む演奏になって驚きました。
ガラッと変わった音色にインパクトがあり、さらに曲全体を通してドラマチックな雰囲気がありとても引かれました



(Child's Anthem演奏時の動画です)



11. 葉加瀬太郎:情熱大陸(3人で演奏)



コンサートの司会進行をしている田中香織さんが「HiKaRiと言えばこの曲」と言っていたように、今回も最後は楽しく情熱大陸を演奏しました。
6月から3回聴いた中で一番良いと思いました


今回のコンサートもとても楽しかったです。
周りを見るとたくさんの人が聴いていて、中でも立ち見の母親に連れられた小さなお子さんが大きな声も出さずに聴き入っていたのが印象的で、それだけ楽しくて興味を引く演奏だったのだと思います。
いつも以上に音がよく伸び、よく走り、よく響いているように聴こえ、3回聴いた中で今回のコンサートが一番良いと思いました。
12月もぜひ聴きに行きたいと思い、次はどんな演奏になるのか今から楽しみです


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演奏者プロフィール

ヴァイオリン【浦川莉緒(rio)】(音楽家・演奏家)

クラシックからポピュラーまで幅広いジャンルを手掛ける実力派ヴァイオリニスト。
音楽大学首席卒業。
フランスへ短期留学、数々のコンクールで入賞し実績を残しながら、国内外の著名なマスタークラス等で研鑚を積み演奏活動を始める。
人柄が現れる音色に魅了されるファンも多い。


ピアノ【田中香織】(ヤマハシステム講師)

乳幼児から大人までの幅広い層への総合音楽指導にあたる。
コンクールなどでは自身も実績を残してきたが、現在は多くの優秀生を輩出し、ピアノ指導の育成を行っている。
イベント等での演奏も行うが、他楽器の伴奏者としても演奏し、関係者から高い支持、信頼を得ている。


エレクトーン【RION】(音楽大学1年生・シンガーソングライター)

3歳で初めて作詞作曲をし、5歳からエレクトーン曲等の作曲を始める。
毎年全国各地のコンサートで自作曲を演奏し、高い評価を得る。
また、毎年数々のコンクールで受賞してきた。
ソロ活動として様々なプロアーティストと多彩なコラボをし、全国各地の多くのミュージシャン、関係者から評価を得ている。
シンガーソングライターとして2020年春、全国CDデビューをし、2021年春、セカンドアルバムも発売。
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-----HiKaRiのコンサート-----
HiKaRi Library Concert Vol.27(2021年6月)
HiKaRi Library Concert Vol.28(2021年8月)
HiKaRi Library Concert 2021年12月
HiKaRi Library Concert 2022年4月
HiKaRi Library Concert 2022年6月


-----rioさん登場のコンサート、演奏会-----
エリザベト音楽大学 Autumn Concert
エリザベト音楽大学 第77回定期演奏会
一楽章f未完成 弦楽四重奏コンサート
エリザベト音楽大学 ザ・シンフォニック・エンターテインメント
威風堂々クラシック in Hiroshima 2019
エリザベト音楽大学 2019年度卒業演奏会


-----徳山ゆかりのフォトギャラリー -----
出光興産徳山事業所 「海賊と呼ばれた男」ゆかりの地
遠石八幡宮 整った綺麗な神社


-----徳山ゆかりの小説-----
「海賊とよばれた男 (上)」百田尚樹
「海賊とよばれた男 (下)」百田尚樹


※「コンサート、演奏会記事一覧」をご覧になる方はこちらをどうぞ。
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「人望」について

2021-10-02 16:57:58 | ウェブ日記
9月29日、任期満了に伴う自民党の総裁選挙が行われました。
マスコミの事前予想では河野太郎氏が大本命となっていましたが、結果は岸田文雄氏が勝利し、自民党の新総裁になり次の首相になることが確実になりました。

1回目の投票
河野太郎氏 議員票86票、党員票169票、合計255票
岸田文雄氏 議員票146票、党員票110票、合計256票
高市早苗氏 議員票114票、党員票74票、合計188票
野田聖子氏 議員票34票、党員票29票、合計63票

河野太郎氏は1回目の時点で1位になることが出来ず、1票差ではあるものの2位に甘んじました。
厳しいのが議員票で、岸田文雄氏に加え高市早苗氏にも水を開けられて3位に終わっています。
「同職」である国会議員の支持が思うように得られていないことが分かります。

決選投票(1回目の上位2人で実施)
河野太郎氏 議員票131票(1回目から+45)、都道府県連票39票、合計170票
岸田文雄氏 議員票249票(1回目から+103)、都道府県連票8票、合計257票

決選投票では、1回目からの議員票の伸びが河野太郎氏の+45票に対し、岸田文雄氏は+103票で2倍以上の差がつきました。
この差が決定的だと思います。

私は河野太郎氏が国会議員の支持を思うように得られないのを見て、「人望」という言葉が思い浮かびました。
率直に人望がないのだろうなという印象です。
国会議員も人間ですから、投票の際には政策面に加え「信用出来る人間か」も見るということだと思います。




河野太郎氏には「パワハラ」という一面があるようで、官僚の人を尊大な態度で怒鳴りつける音声が流出して話題になっていました。
また次の写真のような、「相手によって態度を変える」という一面も話題になっていました。




(偉そうな態度で椅子に座り官僚と対峙する河野太郎氏)



(外務相時代、へりくだった態度で中国の王毅外相と対峙する河野太郎氏。偉そうな態度で椅子に座る写真と比較され、相手によって態度を変える人物という印象を持たれました)


身の周りに置き換えて見ても、怒鳴り散らしたり、相手が偉い人ならへりくだり下の立場の人なら尊大に振る舞うといった、「最低限の言葉遣いや態度が出来ない人物」は印象が悪いです。
主義主張の前に人間として信用出来ないということになり、なかなか厳しいと思います。
国会議員は同じ職場で働いている分、テレビに映っていない時の河野太郎氏がどんな態度なのかを目にする機会があると思います。
なので投票結果を見るとその態度が信用を得られず、人間性に厳しい目が向けられているのではないかなと、私は思います。

古くは関ヶ原の戦いで徳川家康と争った石田三成のように、時として人望のなさが敗戦の原因になることがあります。
人間誰しも、生きていく上で人との付き合いは生まれるものです。
人望を失わずに済むように、日頃から言葉遣いや態度に気を付けて行くのは大事だと、総裁選を見て思いました。
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