読書日和

お気に入りの小説やマンガをご紹介。
好きな小説は青春もの。
日々のできごとやフォトギャラリーなどもお届けします。

せっかくなので比較

2010-11-02 23:35:08 | マンガ
先日「君に届け」で初めて少女漫画を読んだと書きました。
読んでみると、少年漫画とは全く違っていました。
そこで、せっかくなのでそれぞれのぐっときた台詞とともに少年漫画「ONE PIECE」と少女漫画「君に届け」を比較してみました(ネタばれあり)。


こちらは少年漫画の「ONE PIECE」。
コミックスの59巻です。
ちなみに、中央にいる血まみれで刀の刺さっている人が大海賊”白ひげ”です。
既に瀕死の重傷。。。
この巻は「ONE PIECE」の大きな分岐点となりました。


そしてこちらは少女漫画の「君に届け」。
コミックスの12巻です。
一番右にいる人が主人公の”貞子”こと「黒沼爽子」です。
中央が爽子の母、左が父です。
この巻は爽子と風早に色々と進展があり、こちらもまた大きな分岐点となっています。


まずは「ONE PIECE」のぐっときた台詞から(ここ最近のもの)。

「おれの愛する息子は 無事なんだろうな………!!!!」by白ひげ
一言解説:大戦争編での白ひげ登場シーンの台詞です。ONE PIECE史上に残る盛り上がった場面です^^

「始まるんだよォ!!!誰も見た事のねェ”新しい時代”が!!!」byユースタス・キャプテン・キッド
一言解説:白ひげの死により、一つの時代が終わり、次の時代が始まるのを感じ取った際のキッドの言葉です。

「何が海賊王だ… 俺は!!弱い!!」byモンキー・D・ルフィ
一言解説:大戦争編において、兄であるエースを救うことができず、大きく挫折してしまった際のルフィの言葉です。


次は「君の届け」のぐっときた台詞です。

「しってる?友達ってね 気づいたらもうなってんの!」by吉田千鶴
一言解説:これはかなりの名言だと思います。ほんと、気づいたらなってるものです

「とても自然体ではいられない……もっと一緒にいたいな もっとそばに…近づきたいな」by黒沼爽子(心の中での思い)
一言解説:な、なんという台詞。。。少年漫画ではまずありえん台詞ですね

「あたし 必要以上に声のでかい奴は信用しないのよ だって大体頭悪くて無神経か悪意でわざと聞かすでしょ? でもあんたはちがうのね 必要なんでしょ? 大きな声で 気持ちが届くように」by矢野あやね(心の中での思い)
一言解説:最後の「気持ちが届くように」のところで、何とも言えないハッとした気持ちになりました。


こうして台詞を並べてみると、両者の作品世界が全く違うというのがよく分かります。
冒険、ロマン、バトルの「ONE PIECE」に対して、友情、恋愛、心情の「君に届け」。
台詞一つとっても、バトルの雰囲気が出まくりであったり、恋愛の雰囲気が出まくりであったりと、言葉だけでも特徴が出るものです。
「ONE PIECE」の白ひげの場合は一つ一つの言葉に偉大さがにじみ出ていて、もはや少年漫画史上最も偉大な男なのではと思うくらいです
それに対して「君に届け」の黒沼爽子の場合は一つ一つの言葉に純粋さがにじみ出ていて、もはやこんな子がいたら確実に惚れてしまうだろうなと思うくらいです

「ONE PIECE」は先日、前人未到の発行部数2億部を達成しました。
驚異的な数字ですね
日本一の漫画として、この先もどんどん記録を伸ばしていってほしいと思います。

そして「君に届け」のほうも、少女漫画では異例の発行部数1400万部を達成したとのことです。
こちらもファン層が広がっていっているようなので、この先さらに記録を伸ばしていくことと思います。

どちらの漫画も素晴らしい作品なので、興味のある方はぜひ読んでみてください
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「君に届け」 -漫画-

2010-10-24 13:46:19 | マンガ
今回ご紹介するのは「君に届け」(著:椎名軽穂)です。

-----内容-----
北幌高校に入学した黒沼爽子(くろぬまさわこ)は、見た目が暗く、周りからは「貞子」と呼ばれ、クラスに馴染めないでいた。
しかし、クラスメイトの風早翔太や吉田千鶴、矢野あやねなどの協力を得て、周囲の誤解を解き、友情・恋愛などを通して成長していく。

-----感想-----
生涯初めて、少女漫画を読みました。
映画がとても胸に響くものだったので、原作も読んでみようと思いました。
映画のレビューで大まかな内容には触れているので、こちらでは原作ならではの部分について書いていこうと思います。

1巻を読み始めて、やっぱり絵のタッチが少年漫画とは全然違うなと思いました。
とても淡い感じです
そして心理描写が丁寧。
主人公・爽子が何を考え、どう思っているのかが、かなり丁寧に描かれています。
絵を流しながら、そこに爽子の心の声を入れていて、これが普段少女漫画を読まない私には新鮮でした。
例えば、「私はこのとき、風早君のことが…」という台詞があったとします。
これをこの漫画では
最初の絵→私は→次の絵→このとき、→次の絵→風早君のことが…
という構成にすることが多いです。
台詞を一息に並べるのではなく、短く区切りながら、次の絵に進むようにしています。
この構成の影響なのか、読んでいて爽子の気持ちがよりリアルに伝わってくるような気がします。
最初は憧れの気持ちの強かった風早に対して、段々恋愛の気持ちが芽生えてくるあたりは、読んでいて照れました(笑)
あまりの青春ぶりに結構ニヤニヤしてしまう場面もありますね^^

舞台は高校とその周辺なので、作品の世界はそれほど広くはないです。
接する人間も限られてくるし、その分それらの人との関わりが濃密になってきます。
高校くらいのときの人間関係は「狭く深く」だったのを思い出したりもしました。
球技大会や学校祭など、学校ならではのイベントもあり、そこに爽子と風早の恋が絡んできたりして、読んでいて先が気になります

ほんと、扱っている題材は日常の一コマなんですよね。
朝起きて、学校に行って、勉強して、友達と話して、気になる彼のことを考えて、そして帰って、一日が終わる。
でもその何気ない一日に、色々なドラマがあります。
友達との友情が深まったりもすれば、厄介な恋敵が現われたりもします。
色々なことを乗り越えて、最初は浮いていた爽子もどんどん成長していっているなと思います

爽子の友達・吉田千鶴の
「知ってる?友達ってねえ、気付いたらもうなってんの!」
は名言だったと思います。
そうなんですよね。。。「うちらは友達だよね?」なんて確認しなくても、気付いたら友達になっているものです^^
爽子にとって入学後初めての友達の吉田千鶴、矢野あやねとも気付いたら友達になっていました。

君に届け。
爽子の思い、風早の思い、それぞれの思いはお互いにとっての「君」に届くのか。
何とも爽やかで淡い恋の行方にやきもきしつつ、ページをめくる手は止まりません。
「胸キュン」という言葉、私は映画のレビューでも漫画のレビューでも一度も使っていませんが、この言葉がピッタリの物語だと思います。
この作品を読んで良かったなと思いました
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「ONE PIECE 57巻」

2010-03-18 23:59:00 | マンガ


世界最強の海賊動く!!

エース奪還の為、「海軍」「王下七武海」との全面戦争に突入した「白ひげ」大艦隊!!

世界を震撼させる頂上決戦に、ルフィは間に合うのか…!?

”ひとつなぎの大秘宝”を巡る海洋冒険ロマン!!


というわけで、今はとにかく「ONE PIECE」が熱いです
先日発売されたこの57巻は、初版最高発行部数となる300万部を記録し、「ハリーポッター」の持つ日本記録を塗り替えました
表紙には三日月形の髭が特徴的な”白ひげ”こと大海賊エドワード・ニューゲート。
そしてその下にはルフィと白ひげ海賊団の各隊長たち。
白ひげは「世界最強の男」とも言われていて、世界中の海賊たちの頂点に立つ存在です。
そんな白ひげ率いる海賊大艦隊が、公開処刑が間近に迫った白ひげ海賊団の2番隊隊長、ポートガス・D・エースを救出するため、「海軍本部」に総攻撃を仕掛ける!
海軍本部には「大将」「中将」をはじめ世界中から名のある海兵が集結し、さらには「王下七武海」も召集され、超豪華メンバーが勢揃い
白ひげ大艦隊VS海軍本部&王下七武海の頂上決戦が始まります。

毎週「ジャンプ」でワンピースを読んでいる者としては、この大戦争編には色々と驚きの展開がありました。
エース…
白ひげ…
ジャンプではすでに大戦争編もクライマックスになっていますが、コミックスではこれからが佳境です。
57巻は序盤から中盤にかけてはそれぞれの有名人たちの実力描写に比重がおかれています。
白ひげ海賊団の隊長たちの能力が明らかになったり、海軍大将「赤犬」の能力が明らかになったりします。
そしてラストではまさかの衝撃的な展開が待っています。
大戦争ということもあり、非常に大勢の人が入り乱れての戦いになっています。
1対1でのバトルより乱戦といった感じです。
尾田栄一郎さんのコマ割りも今までとは違ったものになっている印象を受けました。
こういった乱戦は各キャラごとの描写が少なくなるので、ともすれば淡白な内容になってしまいます。
しかしそこは尾田栄一郎さん、うまくそうならないようにまとめたのではと思います。
こと今回に関しては「バトル」ではなく「大戦争」なので、大勢の人が入り乱れるような展開のほうがそれらしい感じが出て良いのではと思います。
果たして白ひげ大艦隊はエースを救出することが出来るのか…
そしてルフィは大物揃いのこの戦場でどう動くのか…
ワンピース史上かつてない激戦は、まだまだ終わらない。
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”白ひげ”という男

2009-12-17 23:55:02 | マンガ
読書日和でもたまにご紹介している人気漫画「ONE PIECE 」。
子供から大人まで幅広く楽しめるのがこの漫画の良いところです。
先日は映画「ONE PIECEフィルム ストロングワールド」が公開され、二日間で約82万人を動員する大ヒットになっています

そんな中、ジャンプ本誌の連載もここ最近特にすごいことになってきています。
白ひげ海賊団VS海軍本部&王下七武海の戦争がついに始まり、ONE PIECE史上かつてない大規模な戦いが繰り広げられています
世界最強の男・大海賊”白ひげ”の力もついに明らかになりました。
戦争が起きることになったいきさつについてはこちらをどうぞ。
ここ最近の話のタイトルをいくつか取り上げると、

第551話 四皇”白ひげ”
第552話 ”エースと白ひげ”
第553話 ”頂上決戦”
第554話 ”大将赤犬”
  :
第558話 ”弟”
  :
第563話 ”心臓一つ 人間一人”
第564話 ”世界を揺らす男”
  :

というようになっています。
私的には「四皇”白ひげ”」の回の話が特に印象に残っています。
白ひげさん。。。既に高齢とはいえ、世界最強の男の偉大さを存分に発揮してくれます。
この回は本当に格好良かったです。
それと「心臓一つ 人間一人」の回も。
白ひげの人間の器の大きさが描かれていました。
「バカな息子をそれでも愛そう」の台詞が印象的でした。

この戦争が始まる前、多くの人が予感したであろうことに「白ひげの死」があります。
白ひげが死に、いよいよ世界の均衡が崩れるのではないかと…
もともとそういった伏線もありましたし。
そしてジャンプ本誌の連載を見ていると、徐々に、徐々に、白ひげの死が現実味を帯びてきているような気がします。
海軍本部&王下七武海の力はやはり強大で、いくら白ひげ海賊団と言えども手こずっているのは否めません。
この戦争も佳境を迎えており、これからどんな展開になっていくのか、予断を許さない状況です。
何とか白ひげ海賊団に勝ってもらってエースの公開処刑を阻止してほしいのですが、果たして…

とにかく今は「ONE PIECE 」が熱い
毎週続きが楽しみになるものがあると良いですね。
実は映画「ONE PIECEフィルム ストロングワールド」も見たので、そのうちレビューを書こうと思います
それではまた。
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最近盛り上がっている漫画

2008-09-08 23:43:28 | マンガ
今日は最近盛り上がっている漫画の話をしようと思います。

まずは、お馴染みONE PIECE(ワンピース)について。
ここ最近、かなり重大な局面を迎えています。
ついに三大勢力の均衡が崩れそうになってきています。
三大勢力というのは、世界中の海賊たちの頂点に立つ四人の王”四皇”と、海賊と戦う海軍の総本山である”海軍本部”、そして政府公認の七人の海賊”王下七武海”です。
ワンピースにはずっと前から伏線があって、三大勢力の陣営が崩壊するとき、世界に何か重大なことが起きるというものです。
既に王下七武海が崩れ始めている状況で、今度は”四皇”の一人である”白ひげ”が船長を務める白ひげ海賊団に、嵐の予感がします。

「白ひげ海賊団二番隊隊長”火拳のエース”の公開処刑が確定した」
「ええっ!?そんなことをしたら”白ひげ”が動くのでは!?」
「戦争が起きるぞ!!」

という感じに、徐々に世界がうねり始めています。
白ひげ海賊団は相当強いだろうし、政府側も海軍本部と王下七武海をぶつけてくるだろうし、ワンピースから目が離せなくなりそうです
ひょっとすると赤髪海賊団の参戦もあるのかな、と思います。
三大勢力が崩壊したとき、世界に何が起きるのか、注目して見ていこうと思います

次は、大場つぐみ&小畑健の名コンビが復活して連載が始まった、「バクマン」という漫画について。
とある二人組がコンビを組んで、漫画家を目指して奮闘していくというストーリーなのですが、この名コンビなだけに期待は高いです。
デスノートに比べると物足りない気はしますが
まだ連載4回目なので、これからどんな展開になっていくのか注目しています。
また、主人公の二人組の設定が、大場つぐみ&小畑健両先生と似ているところも気になります。
一人は、絵は上手いのだがストーリーはあまり作れなくて、もう一人は、絵はイマイチだがストーリーは上手いという感じです。
そんな二人がタッグを組めば最強になれる!というわけですね。
まずは打ち切りにならずに連載を定着させていってほしいなと思います。

それと、やはり20世紀少年が気になります。
映画の第二章が始まる前に、コミックを読んでみたいなと思います。
先日見た第一章はストーリー展開がかなり早かったので、戸惑った部分もありました。
コミックを読んで足りない部分を知っておきたいなと思います。
ネットカフェに行ってみようかな。

他には、ドラマ化された「シバトラ」を、毎週読んでいます。
たぶんシバトラはドラマより漫画のほうが緊張感があると思います。
この前から始まった新編も、衝撃の展開になりそうです。
社会性もある漫画なので、なかなかのおススメです。

というわけで、読むものが色々あると楽しいなと思います
色々と読んで、読書の秋を楽しんでいきたいです。
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「ドラゴンボール」

2008-04-18 22:11:58 | マンガ
今回の漫画ご紹介は「ドラゴンボール」(著:鳥山明)です。
内容は説明の必要がないくらい有名だと思います。
連載が終わって10年以上経った今でも、根強い人気を誇るこの漫画。
私の小学生時代は、ドラゴンボールと共にあったと言ってもいいくらいです。
小学三年生の頃、アニメでは「セル編」が放送されていて、毎週楽しみにしていたのを覚えています。
あの頃の一週間はとてつもなく長かったような気がします。
毎週、良い所で終わってしまうのですよね。
完全体になったセルに、ベジータがボコボコにされてしまったり、勝つ自信のあったトランクスも負けてしまったり。。。
地球の運命を賭けた「セルゲーム」なんてのもありましたね。
孫悟空とセルの対決。
互角に見えたが、少しずつ差が付き始めていく。
どこか余裕のあるセルと、あまり余裕のない孫悟空。
まさかの孫悟空の降参。
そして孫悟飯の登場。
仲間の窮地を前に、ついに目覚める最強のスーパーサイヤ人。
セルをも超えるスーパーパワーが炸裂!
このセル編は、ドラゴンボールの中で二番目に好きなシリーズです。
一番好きなのはフリーザ編ですが、そちらは後日書こうかと思います。

ドラゴンボールはどんでん返しが何度もあって、はらはらしながら見ていました。
すぐには決着がつかないのがまた魅力でしたね。
久々にセル編やフリーザ編を読み返してみるのも良いかなと思います。
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「みどりのマキバオー」皐月賞編

2008-03-21 18:15:11 | マンガ
今回ご紹介するのは「みどりのマキバオー」(著:つの丸)です。
春のクラシックも間近に迫ってきているので、今回は皐月賞編のご紹介をしようと思います。

-----内容-----
北海道のみどり牧場で生まれた、犬のような白毛馬・マキバオーは、牧場の借金のために母馬を連れ去られてしまいます。
母馬との再会は悲しい結果になりますが、チュウ兵衛とも知り合え、マキバオーは競走馬になる決心をします。
1歳になったマキバオーは、怪物ホース、カスケードと会い、その実力におどろきます。
2歳になったマキバオーは競走馬になり、負けなしの3連勝をします。
そして朝日杯フューチュリティステークス、カスケードとの対決でついに負けてしまったマキバオーは、モンゴルへ修行にいくのですが…
(この内容は5巻のあらすじのものです。また朝日杯のレース名と馬齢表記は、最新のものに変更させて頂きました。)

-----感想-----
「白い珍獣」の異名を持つマキバオー。
それもそのはず、マキバオーの姿はどう見てもサラブレッドには見えない、犬のような小さな馬なのです。
そのマキバオーが様々な困難を乗り越え、競走馬となります。
ライバルたちもつわもの揃い。
「黒い帝王カスケード」、「不屈の闘将アマゴワクチン」、「爆弾小僧ニトロニクス」、マキバオーの世代にはライバルがたくさんいます。
そういったライバルたちとときに励ましあい、ときにぶつかりあい、成長していくマキバオー。
そして迎える皐月賞の晴れ舞台。

皐月賞編は単行本の5巻~6巻に収録されています。
マキバオーの話の中でも皐月賞編はかなり好きです。
モンゴルでの修行から帰ってきて、前哨戦のスプリングステークスを勝利したマキバオーは、皐月賞で堂々の一番人気に支持されます。
以下に皐月賞の本場場入場時の様子を、単行本のセリフを引用させて頂いてご紹介します。


皐月賞(GⅠ)中山競馬場 芝・2000m
ダービー・菊花賞に先がけて行われる
「3歳限定3冠レース」の第1弾
その一生に一度の晴れ舞台を踏めるのは18頭


「皐月賞は速い馬が勝つ!
今日の中山競馬場のメインレースは皐月賞GⅠ・2000m!!
3冠・最初の栄誉を手に入れるのは果たしてどの馬でしょうか!?
選ばれた18頭の本場場入場です」

「2枠4番はドバイで心身共に鍛え上げた漆黒の馬体!3戦3勝無敗の王者が帰って来た!! ”黒い殺し屋”いや”黒い帝王”と言ってもいいでしょう!! カスケードだあ!!!」

「6枠11番はこの馬だ!!驚異的な速さで骨折を克服しました!!”3冠相続人”まさに”不屈の闘将”です!!!アマゴワクチン!!」

「もうミーハー人気じゃないぞ!5戦4勝!!堂々の1番人気だあ!! 主役は大トリ8枠18番”東のアイドル・白い珍獣”ミドリマキバオー!!」


そしてレースがスタート。
レースの様子も、単行本のセリフを引用させて頂いて、ハイライト風に書いてみようと思います。


「4コーナー手前約1500mあたりを通過!!残りは500m!四分の一だ!!」

「や…やりやがった…ワクチンの野郎!」

「罠だ…罠は2つあったんだ…」

「行くなー!!マキバオー引けー!!」

「フッさすがカスケード…よく見破った…」

「なるほどな…お前が今回一番恐れたのはこの俺ではなく…先に行ったあいつら…いや! ミドリマキバオーだったって訳か…」

「どうしたマキバオー!?マキバオーまでもが一杯か!?」

「ウ…ウソだろ?オレ達がオーバーペースだなんてそんなはずは…」

「何てこった!!ミスだ!!騎乗ミスだあ!!!」

「くそ…俺としたことが大失敗だ…こんなペースで最後までもつわけがねえ…完全にマークする相手を間違えた!!このレース…勝つのは…あいつ(マキバオー)じゃねえ!!」

「そうだそうだった…オレは約束しちまったんだ…無敗のままで…世界へ行くと!!」

「抜け出したのはカスケード!!やはり強い!!体重減は関係ない!!本物だあ!!!」

「くそ…このままで…このままで終われるか…」

「なんとなんと…マキバオーが伸びている!!!残り50m!!マキバオーが来たーーっ!!!」

「うなる服部のムチ!!押しまくる山本の腕!!一騎討ち!!この2頭の一騎討ちだあ!!!」


というわけで、久しぶりに熱い記事となりましたが(笑)
「みどりのマキバオー」の皐月賞編、何となく雰囲気が伝われば幸いです。
このハイライトから想像がつくと思いますが、マキバオーはアマゴワクチンの罠にはまってしまい、絶体絶命の窮地に立たされてしまいます。
しかしそこからが白い奇跡・マキバオーの真骨頂
一旦はライバルのカスケードに先頭を譲ってしまいますが、驚異の勝負根性で再びカスケードに迫るのです
この後は予期せぬ展開になり、衝撃のラストとなります。
どのレースでも読む者を感動させてくれるマキバオー。
この皐月賞の後は日本ダービーへと進みます。
機会があれば、そちらのご紹介もしようかなと思います
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「鋼の錬金術師」

2008-03-05 20:58:04 | マンガ
今回ご紹介するのは、「鋼の錬金術師」(著:荒川弘)です。

-----内容-----
エドワードとアルフォンスの兄弟は、幼き日に喪った母を錬金術により蘇らせようと試みる。
しかし、練成は失敗しエドワードは左足と弟のアルフォンスを失ってしまう。
なんとか自分の右腕を代償にアルフォンスの魂を練成し、鎧に定着させる事に成功するがその代償はあまりにも高すぎた。
そして兄弟はすべてを取り戻す事を誓うのだった…。

-----感想-----
少年向けの漫画ですが、とても奥の深いテーマを扱っています。
錬金術、賢者の石、軍の謀略。。。
人間のダークな部分もたくさん出てきます。

錬金術の基本は「等価交換」。
何かを得ようとするならそれなりの代価を払わなければいけない。

この等価交換の原則に従い、人体練成のための材料を集めたエドワードとアルフォンスの兄弟。
しかし練成は失敗。
母を生き返らせることは出来ず、練成されたのは人とは呼べない異形の物体…。
しかも人体練成の禁忌を犯した代償はとてつもなく大きかった。
ただエドワードとアルフォンスの二人は、死んでしまった母にもう一度会いたいが為に禁忌を犯したというのが、何とも切ないです。
幼心に母に会いたいと思った結果が、最悪の形となってしまいました。
なぜ理論上は完璧なはずの人体練成が失敗したのかは、物語が進むにつれて少しずつ解き明かされてきます。


そして人体練成の鍵を握るのが「賢者の石」。

それは苦難に歓喜を
戦いに勝利を
暗黒に光を

死者に生を約束する
血のごとき紅き石
人をそれを敬意をもって呼ぶ
「賢者の石」と

この「賢者の石」には恐ろしい秘密が隠されています。
「悪魔の研究」と呼ばれた「賢者の石」の生成方法とはいったい…。
これはコミックスの比較的序盤で明らかになりますが、なかなかダークな内容でした


あと、この漫画ではいろいろな錬金術師が登場します。
以下にその一部をご紹介。

鋼の錬金術師 
焔(ほのお)の錬金術師 
綴命(ていめい)の錬金術師
豪腕の錬金術師
鉄血の錬金術師

一般的に錬金術師というと、を作り出せる人を思い浮かべると思いますが、この漫画での錬金術師はそれだけではありません。
錬金術を戦いに利用できるようにしています。
それゆえに、「人間兵器」と呼ばれ嫌われることもあるようです。

今現在、単行本は18巻まで発売されています。
興味を持った方は読んでみてみてくださいね
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ONE PIECE バナロ島の決闘

2008-01-09 21:00:30 | マンガ
ONE PIECEは私の好きな漫画の中でもトップクラスに来る名作です
ONE PIECEについてはこちらをどうぞ。
今回は、「たった一話でこれほどのドラマが生まれるのか」と衝撃を受けた話をご紹介します。
単行本の46巻で、一番最初に収録されている「バナロ島の決闘」というお話。
白ひげ海賊団の二番隊隊長、ポートガス・D・エースと、黒ひげ海賊団の船長”黒ひげ”マーシャル・D・ティーチの決闘が描かれています。
黒ひげは、もともとは白ひげ海賊団のメンバーだったのですが、ある日「仲間殺し」の大罪を犯して船を脱走、それ以来”黒ひげ”と名乗り自ら海賊団を作ります。
白ひげ海賊団の船長”大海賊白ひげ”エドワード・ニューゲートは、何よりも仲間の死を許さないという熱き男です。
エースと黒ひげには、「二番隊の隊長と隊員」という関係がありました。
そのようなこともあり、黒ひげへの追っ手として、ポートガス・D・エースが送り込まれます。
そんな二人が、ついにグランドラインの「バナロ島」で対峙します。
メラメラの実を食べ炎の力を使うエースと、ヤミヤミの実を食べ闇の力を使う黒ひげの激闘が始まります
「悪魔の実の歴史上、最も凶悪とされるのがこの能力」というくらい、闇の力は強大で、エースも苦戦を強いられます。
私は断然エースを応援しました。
黒ひげがどうやってヤミヤミの実を手に入れたかのエピソードと、「仲間殺し」の大罪の謎が結びついたとき、「なんてひどいやつなんだ!」と思いましたね。
頑張れエース!と心の底から思いました。

エース:「”力”に屈したら男に生まれた意味がねえだろう。おれは決して人生に”くい”は残さない!!!わかったかバカ」
黒ひげ:「生きてナンボのこの世界……まったく残念だエース。闇に死ね!!!」

この場面が最大の見せ場でしたね。
そしてこの話の最後の一コマに今後のドラマを感じました。

”偉大なる航路(グランドライン)”「バナロ島の決闘」―
この二人の海賊の争いは
後に起こるあの極めて大きな事件の…「引き金」として語られることとなる

そして現在ジャンプ誌上では、その極めて大きな事件が着々と近づいています。
まだ明らかにはなっていませんが、大方の予想がつく展開になってきました。
今後の展開が楽しみです
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「クニミツの政」

2008-01-04 23:54:11 | マンガ
すごく面白かった政治漫画があります。
今回ご紹介するのは「クニミツの政」(原作:安藤夕馬、漫画:朝基まさし)です。

‐‐‐‐‐内容‐‐‐‐‐
姓は武藤、名は国光。
中学中退、出前迅速。
喧嘩と祭りに生きると決めたが、気付いちまったぜ!
ニッポンは腐ってるってよぉ!
小さいオツムにどでかい心、政治家秘書・クニミツの波乱万丈、世直しものがたり、ここに開幕!

‐‐‐‐‐感想‐‐‐‐‐
クニミツの政(政と書いて「まつり」と読みます)は、以前に週間少年マガジンで連載されていました。
主人公の武藤国光が新千葉ヶ崎市を舞台に、悪徳政治家たちの腐敗した政治を正すため戦っていく漫画です。
堅苦しいと思われがちな政治の世界を、クニミツの型破りな性格がわかりやすく描きだしてくれます。
クニミツの政では、物語の中心に「市長選挙」があります。
現市長がとんでもない悪徳政治家で、すでに新千葉ヶ崎市は不正が蔓延するひどい市になっていました。
新千葉ヶ崎市を立て直すべく、坂上竜馬という人が市長選を目指すことになり、クニミツは坂上竜馬先生を市長にするため、先生の秘書になり戦っていきます。
市長選までの道のりには、悪徳政治家や謎の宗教団体など、数多くの敵が立ちふさがります。
果たしてクニミツたちは、腐ってしまった新千葉ヶ崎市を再生させることができるのか。。。

この漫画は、日本の政治の腐敗している部分を描きだしていて、読んでいて憤りを感じることもありました。
昨年は政治と金の問題が次々と噴出してきました。
安倍元首相も大臣のそういった問題に翻弄されましたし。
でも、全員が汚職に手を染めているわけではないはずです。
強い志を持った政治家はたくさんいると思います。

クニミツの政の1巻で、坂上先生が言った印象的な台詞があるので、それをご紹介します。
「見てくれこのつぎはぎだらけの道路。必要のない工事を毎週のように繰り返し、掘っては埋め埋めては掘ってきたその結果がこのありさまだ。今の日本はこの道路と一緒だよ。」

このときクニミツは、坂上先生の志に胸を打たれたのでした。
現実の政治の世界でも、坂上先生やクニミツのような人がいれば、政治がもっときれいになるのではと思います。
なぜこの漫画をご紹介したかというと、昨年は特に政治と金の問題に振り回された年だったので、今年はもっとしっかりしてほしいとと思ったからです。
政治家の人たちにこの漫画を読んでほしいですね。

政治のことがわかりやすくなる漫画なので、興味を持たれた方は読んでみてください。
自信を持ってオススメできる漫画です☆
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