読書日和

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思考、感情、感覚、直観タイプテスト

2015-09-14 22:58:50 | ウェブ日記
「面白くてよくわかる! ユング心理学」(著:福島哲夫、出版社:アスペクト社)のレビューで触れた、自分が思考、感情、感覚、直観のどのタイプに属するかが分かるタイプテストについて、この記事では詳細にご紹介します。
本からの掲載紹介にあたり、アスペクト社様のご許可を頂きました。
ありがとうございます。

まずはタイプテストにて、自分がどのタイプに属するのかを調べます。
各質問に「はい」は2、「いいえ」は0、「どちらでもない」は1を空欄に記入します。
私の回答が入っていますが、あまり気にせず参考程度にしてください。
1枚目の写真の最後と2枚目の写真の最初はつながっているので、上手くつなげてみてください。

P75




この表の一番下にある「合計」欄は、左から順に外向思考、内向思考、外向感情、内向感情、外向感覚、内向感覚、外向直観、内向直観となります。
最も得点の高かったものが主機能で、それがその人の心の働き方の特徴を示しています。
そして最も得点の低かった機能が劣等機能となります。
ただし「劣等」と言っても劣っているという意味ではなく、あまり働いていない、もしくは機能として荒削りなものを言います。

また、ここで言う外交、内向は日常でよく聞く外交的な人、内向的な人という意味ではなく、心のエネルギーが外に向かっているのか、内に向かっているのかによって外交、内向と分けています。

P77

こちらは思考、感覚、感情、直観の図です。
自分の属する機能の両隣は比較的相性の良い「補助機能」であり、主機能を補助する役割を持っています。
主機能だけでなく補助機能を上手く活用するとより良く生きることができると考えられているとのことです。
また、自分の機能の向かいにある機能は「対立」と書かれているように、最も活発に働いている主機能に比べるとあまり働いていない劣等機能です。
これを認識し、劣等機能を働かせてあげるのも良いとありました。

これらの主機能や補助機能のことを見て、私は漫画「HUNTER×HUNTER」の念能力の系統(強化系、変化系、具現化系、放出系、操作系、特質系)のことが思い浮かびました。
念能力もそれぞれの系統ごとに性格的な特徴があったり、自分の系統の両隣は比較的相性が良かったりします。
もしかしたら「HUNTER×HUNTER」作者の冨樫義博さんはこれをモデルにしたのかもと思いました。

ここからは四つのタイプテストそれぞれの特徴となります。

P78 思考1

P79 思考2


P78 感情1

P79 感情2


P80 感覚1

P81 感覚2


P80 直観1

P81 直観2



タイプテストの結果、私は外向感覚タイプとなりました。
まず感覚型の特徴を見てみると、「物事をそのまま感じ取る。好き嫌いとは関係なく、物事を並列的に捉えている。事務的な処理も淡々とこなせる」とあります。
そして外向感覚型ならではの特徴として、「外からどう見えるかを気にする。ファッション、グルメに興味。社会のことは無関心。」とあります。
結構当たっているなと思います。
たしかに事務的な処理も比較的淡々とこなせるほうではあります。
そして外からどう見えるかは気になるほうで、あれこれ考えてしまいがちです。
ファッション、グルメに興味があるのもそのとおりです。
山陽地方に来て、美味しいお好み焼きを求めて色々なお店に行ってみたりもしました。
が、しかし。。。
「社会のことは無関心」は納得いきませんね。
「詳細解説 戦後70年談話」「戦争に近づいているのは -集団的自衛権-」など、そこそこ政治の記事も書いている私を無関心呼ばわりとは、ドラゴンボールのフリーザさんが「許さん…許さんぞ」となっているシーンが思い浮かびました^^;

私のテスト結果を見ると、補助機能である思考と感情について、5点という2位タイの数字が出ています。
内向思考と内向感情で、いずれも内向の機能です。
自分でも心のエネルギーは内側に向かう印象があったのでこれは納得でした。
むしろ1位が「外向」感覚となったのが意外なくらいでした。
ただ振り返ってみれば今までも感覚については外側に向いていたかも知れません。
二つの補助機能で上手く外向感覚の機能を生かせればと思います。

また、相性の悪い「直観」の機能についても、内向直観については2位タイの5点となったのは興味深かったです。
「P81 感覚2」の『劣等機能「直観」を開発』を見ると、「劣等機能である直観を育てられれば、繊細な感覚とひらめきを伴った芸術家になれる。トップデザイナーなどの流行を先読みした創作ができる芸術家タイプ」とあります。
繊細な感覚という言葉を見てピンときました。
私の最大の長所は実は感性の鋭さにあると見ています。
現在の職業はトップデザイナーや芸術家とは似ても似つかないですが、そういった感覚は大事にしていきたいと思います。

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「面白くてよくわかる! ユング心理学」福島哲夫

2015-09-14 21:22:15 | 心理学・実用書


今回ご紹介するのは「面白くてよくわかる! ユング心理学」(著:福島哲夫、出版社:アスペクト社)です。

-----内容-----
心の中に広がる豊かな世界を発見した、ユングの心理学を徹底解説。
心の苦しみがすーっとラクになるスピリチュアルな心理学。
自分の心と向き合うレッスンをする1冊。

-----感想-----
「ユング名言集」(著:カール・グスタフ・ユング、編:フランツ・アルト、訳:金森誠也)からの流れで読んでみました。
名言集ではそれぞれの名言ごとにユング本人の考えも書かれていたのですが全体的に言葉が抽象的で、何度か読み返さないと意味を理解できないものもありました。
こちらの「面白くてよくわかる! ユング心理学」ではユングの考えについてかなり分かりやすく書かれていて読みやすかったです。
二冊をセットで読むと理解も深まると思います。


P11 「私たちは自分の中の不都合な部分や非効率的な部分、そして一見弱点や欠点と思われる部分を無視して突っ走るのではなく、それらを十分に生かしてトータルな自分を生きる必要があるのです。」
これは冒頭の「はじめに」に書かれていた言葉です。
そのとおりだと思います。
自分自身の弱点や欠点も把握しておくことが大事です。
把握しておくと、対策を立てることができます。


P38 「科学は確かに私たちの知識を増やし、技術を発達させて生活を便利にしてくれた。だが「私たちはなぜ、この世に生まれてきたんだろう?」「私たちは何のために生きているんだろう?」といった、非常に根本的な問いには答えてくれない。神話のみが、たとえ非科学的ではあっても、私たちの根元的な問いに必ず解答を与えてくれると、ユングは考えた。」
いきなり神話が出てきたことには驚きましたが、この考えは興味深かったです。
ギリシャにギリシャ神話があるように、日本にも日本神話があります。
そういえば日本神話について詳しくは知らないので、この機会に読んでみるのも良いかもと思いました。
太陽の神である天照大御神(あまてらすおおみかみ)や国を造ったイザナミ、イザナギなど興味深いです。
漫画の「NARUTO」に出てくる技には日本神話をモデルにしたものがあります。


P46「神話を重視したユングは各地の伝承を研究した。その結果、人間の心の中には、場所や時代を超えて受け継がれてきた共通のイメージパターンがあることに気づく。これをユングは「元型」(アーキタイプ)と名付けた。」
母親のイメージには古今東西、共通したものが存在するともあり、なるほどと思いました。
時代が違っても国が違っても共通しているようです。
そういった共通したものを「元型」と名付けていて、世界人類の心に共通して宿っています。


P58 「ユングは、さらに心の奥深くに自己(セルフ)という元型があると考える。自己とは無意識も含めた「自分の中心」。自己は「完全なるもの」「最高なるもの」のイメージパターン。」
これは自分にとっての最高、完全とは何かを自己が表しているということです。
心の奥深くにあり、さらに無意識をも含んでいるとなると、自己を把握するのは簡単ではないと思います。
私にとっての最高、完全とは何なのか、興味深いところです。


P68 「社会的な役割や立場などのために、人前で演出している自分の姿を、ユングはペルソナと名付けた。ペルソナを身につけることは、社会で生きていくためには大切なこと。ただしペルソナと一体化してしまうと本当の自分を見失うことになるため注意が必要。」
特に聖職者である教師が、学校以外の場所でも先生の姿でいる場合などが、ペルソナとの一体化の例として紹介されていました。
学校でも家でも教師モードでいると疲れてしまうと思います。
やはりプライベートではリラックスして本来の自分の姿でいたいものですね。


P70 「人が「ああはなりたくない!」と強く思う性質がその人にとっての影。」
「ユング名言集」(著:カール・グスタフ・ユング)のP232「他人に接して苛つくことのすべては自分自身の理解に役立つ。」と同じ意味だと思います。
「人は鏡」ということであり、相手がやっていることで嫌だなと感じることは、自分自身が普段から嫌だなと思っていることです。
自分自身が嫌悪していることを相手がやっているため、見ていて「ああはなりたくない!」と思います。
そしてユングがこうしたその人にとって不愉快な性質を影と呼んだのは、こうした性質が不愉快に感じている当人の内面にもあるものだからとありました。
私は周りに聞こえるように愚痴ばかり言っている人を見ると嫌だなと感じるのですが、たしかに自分自身の内面にも、愚痴を言いたい気持ちはあります。


P72 「人間の心の働きを研究し続けたユングは、どの働きが強いかにより、人を思考、感情、感覚、直観の四つのタイプに分けた。思考は文字通り、物事を論理的に捉え、理屈で判断しようとするタイプ。感情は自分の好き嫌いや喜怒哀楽を大切にするタイプ。感覚は文字通り、物事を感覚的にそのまま捉えるタイプ。そして直観はひらめき型で、物事の本質を直観的に捉える能力の優れたタイプ。」
これはかなり面白かったです。
自分がどのタイプに属するかが分かるタイプテストもあるので、後ほど別記事にタイプテストをご紹介します。
4つのタイプそれぞれに「外向型」「内向型」があり、タイプテストの結果、私は外向感覚タイプになりました。
※「思考、感情、感覚、直観タイプテスト」の記事をご覧になる方はこちらをどうぞ。


P84 「ユングの言う外向、内向は、心のエネルギーがどこに向かっているかという意味。」
日常でよく聞く外交的な人、内向的な人という意味ではなく、心のエネルギーが外に向かっているのか、内に向かっているのかによって外向、内向と分けているとのことです。
なので私の「外向感覚タイプ」は、心のエネルギーが外に向かう感覚タイプの人となります。
ただ私の場合はメインとなる「外向感覚」を補助する機能は「内向」となっています。
タイプテストの記事に詳しく書こうと思います。


P88 「大切なのは、私たちの心は複雑で、「このタイプ」と一つに決めつけられないものだと理解すること。また、機能としての優劣を問うのはナンセンス。自分のタイプを知り、個性として上手に伸ばしていくことが大切。」
たしかに自分の診断結果を見ても、自分の心はこのタイプ一本だと決め付けられるようなものではないです。
それで良いのだと思います。
機能としての優劣を問うのはナンセンスはまさにそのとおりで、他のタイプを羨ましがるより、自分のタイプを伸ばしていったほうが良いと思います。


P90 「自分がより得意とする分野で同じだけ頑張ったほうが、より大きな成果をあげることができる。」
長距離走が得意な人が、短距離走の陸上選手を目指すのは非現実的な行動とあり、自分の得意な分野を伸ばすことについて書かれていました。
ふと漫画「HUNTER×HUNTER」の念能力のことが思い浮かびました。
強化系の人が具現化系を極めようとしても上手くはいかないもので、ユングの言っていることとよく似ているなと思いました。
もしかしたら「HUNTER×HUNTER」作者の冨樫義博さんはこれをモデルにしたのかもと思いました。


P118 「コンプレックスを完全に払拭するのではなく、共存を考える。」
無理に消し去ろうとするのではなく、コンプレックスを認めた上で上手く付き合っていくということで、良い考えだと思います。
ムキになって消し去ろうとしてもストレスを溜めるだけかも知れません。


P162 「ユング心理学が日本人の心と相性が良いのは、ユングの考え方の中に東洋的なものの捉え方が息づいているから。」
たしかに読んでいてユングの考え方との相性の良さを感じました。
あまり抵抗なく心に入ってきます。


というわけでユング心理学についての本、楽しく読むことができました。
すごく分かりやすく書かれていて、「ユング名言集」では解説がなくて理解し切れなかった部分についても理解を深めることができました。
中学生の頃、家で取っていた教材の付録に心理テストがあり、自分がどんなタイプの人なのか興味津々でテストしながら遊んだことを思い出しました。
時には人間の心について学んでみるのも面白いなと思います。


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