読書日和

お気に入りの小説やマンガをご紹介。
好きな小説は青春もの。
日々のできごとやフォトギャラリーなどもお届けします。

「神様のカルテ3」夏川草介

2013-01-31 20:05:15 | 小説
今回ご紹介するのは「神様のカルテ3」(著:夏川草介)です。

-----内容-----
「医者をなめてるんじゃない?
自己満足で患者のそばにいるなんて、信じられない偽善者よ」
青年医師・栗原一止(いちと)に訪れた、最大の転機!
映画も大ヒットの超ベストセラーシリーズ、2年ぶりの最新作!

-----感想-----
この作品は「神様のカルテ」シリーズの第3作目になります。
※1作目のレビューはこちらをどうぞ。
※2作目のレビューはこちらをどうぞ。
「最大の転機」というだけあって、今作は激動の展開でした。
そしてシリーズの最高傑作だったと思います。

まずは内容欄にある
「医者をなめてるんじゃない?自己満足で患者のそばにいるなんて、信じられない偽善者よ」
という言葉。
一止が勤める信州長野県、松本市の「本庄病院」に新しく赴任してきた消化器内科の女医、小幡奈美先生によるものです。
この小幡先生、12年目になるベテランの医師で、かつては一止の師である大狸先生(タヌキみたいな人なので一止はこう呼んでいます)に師事していたとのこと。
いわば一止にとって姉弟子に当たる先生です。
この小幡先生、当初は「ベテランで、気さくで、人当たりがよくて、おまけに美人」ということで、医師からも看護師からも好評でした。
歓迎会の宴席でも「お互い、信州のゴッドハンドの弟子同士というわけ。よろしくね、栗原先生」と気さくに一止に話しかけていました。

しかし、その評判に次第に不穏なものが混じるように。。。
主任看護師の東西直美さん曰く、
「なんて言えばいいのか……、そう、顔は笑っているのに、目は笑っていない感じ。気さくなはずなのに、一瞬近づきがたくなる感じ……」とのことです。

また看護師達を束ねる看護師長の外村(とむら)さんは、一止が小幡先生について
「小幡先生なら、仕事もできて快活な人ですし、看護師たちも働きやすいんじゃないですか?」
と問うた時、
「先生って意外に人を見る目ないわよね」
と意味深なことを言っていました。
そして患者達に対する診察でも、普段は隙のない完璧な処置をするのに、「アルコール依存性」の患者に対しては妙に冷たい扱いをするなど、次第に「時として冷酷になる」という問題点が見えてきます。
やがてその冷酷さが元で起きたある事件をきっかけに一止と、一止と同期で外科医の砂山次郎先生で小幡先生のもとに説明を求めに行くのですが…
そこで飛び出すのが、内容欄にあるような激烈な言葉です。
「私、栗原君には失望したのよ」
「バカじゃないかと思ってるわ」
当初の印象とは全く違う、真の姿。
小幡先生は「医者としての最新医療の研究、修得」を第一に考えていて、「医者としての良心」を第一に考える一止や砂山先生とは対極にいる人でした。
そこには「医師」というものに対する哲学の差がはっきりと出ていて、こればかりは話し合ったところでどうにもなりません。

「わかるでしょ。栗原君と私では、目的としている世界が違うのよ。そういう人に、私のやり方を理解することはできないわ」

冷たく言い放つ小幡先生に、一止は答える言葉もありません。
最強の修羅のような医者である小幡先生が示す哲学とどう向き合っていくのか、今作ではこれが大きなテーマだったと思います。
一見すると小幡先生が極悪な医者のようにも見えますが、「最新医療の追求」は医者としてとても大事なことであり、間違っているわけではありません。
日々進歩していく最新医療のおかげで救われる命もたくさんあるからです。
なので「最新医療の追求」VS「医者の良心」という哲学の激突は非常に興味深かったです。

そして今作で面白かったのが、一止を取り巻く女性看護師達の言葉。
救急部看護師長の外村さんなどはかなり存在感があって良い味を出していました
この外村さん、よく病院の外にある河原で「フィリップモリス」なる煙草をくゆらせているのですが、そこに一止が出くわし、軽く話すことがよくあります。
ここでの軽妙なやり取りが面白いです。

「なんにも聞かされていないの?」
「なんにも、という訳ではないですが、本人が秘密だと言って話しません」
「バカね……」
「全くです。ひとりで悩んでいるくらいなら、話してくれれば…」
「バカって言ったのは先生のことよ」
「女に、秘密だって言われた時は、意地でも聞きだす努力をするのが男の仕事よ」
「矛盾に満ちた注文ですが…」
「山ほど小説読んでるわりに、女心がまったくわかってないのね、先生は」

これとか、なかなか面白いやり取りでした^^
こういう軽妙なやり取りがよく見られたのも今作の特徴でした。
最強修羅の女医が大いに暴れる今作において、思わず笑ってしまうような場面がたくさんあるのは良かったです。
まあ最強修羅さんのほうも結構笑える言動があったりもするのですが、いかんせん棘がありまくりなのが難点ですね

私的には、「神様のカルテ」シリーズでは今作が一番面白かったなと思います。
シリアスさといい、随所に見られる軽妙なやり取りといい、全てにおいて充実していました。
もしさらに続編が出るようであれば、そちらもぜひ読んでみたいと思います


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中日新聞が暴走

2013-01-30 19:34:26 | ウェブ日記
昨日から話題になっている中日新聞の暴走。
あんまりぶっ飛んだ暴走をしているため、もはやギャグとして扱われお笑いの対象になっています(笑)
以下の中日新聞のコラム「夕歩道」、最後の一文に注目してみてください。
http://www.chunichi.co.jp/article/column/yuhodo/CK2013012902000257.html

以下に引用。

【コラム】 夕歩道

日銀の物価2%目標の深い意味を銀行マンが教えてくれた。
…ゼロ金利以下には金利を下げられないから、物価2%になるまで金利は上げません、という時間を使ったいわばマイナス金利なのさ。
似た話は少し前のヘリコプター・ベンと呼ばれた男。飛行機乗りじゃない。
大国アメリカの金融政策を決めるベン・バーナンキFRB議長。
ドル紙幣をどんどん刷ってヘリでばらまけ、とほえた。
いずれも銀行に預けた貯金の値打ちは、時間のたつほど減ってゆく。だからお金を使えという。
でもお金が回ることと、お金を無理に使わせることはちがう。
調子に乗りすぎるなよアベノミクス。


はい、最後の一文に注目
「調子に乗りすぎるなよアベノミクス」とのことです。
これって完全にチンピラの恫喝じゃないですか(笑)
とても新聞社が書いた文章とは思えない酷さです
「やりたい放題すき放題」とはまさにこのこととも言うべきマスメディアの暴走ですね

※用語解説
アベノミクス…経済を表す「エコノミクス」と、安倍晋三氏を合成させた造語。マスコミが作った言葉とのことです。

この場合問題なのは安倍晋三首相の経済政策への論評云々ではなくて、中日新聞のあまりに偏った記事の書き方。
もはや「偏向報道」どころか「ただの恫喝」になっています
私も昨日の夜にツイッターで中日新聞が「調子に乗りすぎるなよアベノミクス」などとチンピラみたいなことを書いているというツイートが目に入って、「ほんとかよ」と思い見に行ってみたら本当だったので驚きました(笑)
ヤクザの恫喝じゃないんですから…もう少し言葉遣いに気を使ったほうが良いのではないかと思います
何となくどういう人達が「マスコミ」をやっているのかが垣間見えるコラムですね。

ちなみに中日新聞、実は民主党の岡田克也前副総理の実弟が政治部の部長を務める新聞社だったりします。
上記のコラムの最後の一文も民主党政権が壊滅したことへの恨み節のようなものを感じますし、なかなか分かりやすい構図です。

しかし中日新聞というのは以前も新聞一面を使ってでかでかと安倍晋三首相への誹謗中傷を書いていたし、どんだけ安倍さんのことを敵視しているのでしょうかね。
もはや朝日新聞と同レベルの、安倍さん叩きが社是(社の方針)の新聞社になっているような気がします。
※詳細は「時代のうねり」を参考にどうぞ。
これが大した影響力のない新聞ならまだしも、愛知県、岐阜県、三重県など中部地方を中心に大きな影響力を持ち、発行部数も200万部を超えるというのだから問題です。
日頃ジャーナリズムがどうのこうの、社会正義がどうのこうのと言っているマスコミが平気でこんなことをやっているのだから困ったものですね
「小雪さんの韓国で出産の件」に代表されるフジテレビ等のテレビ局もそうですが、暴走するマスコミを何とかできないものかと思います。
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早くも出番

2013-01-28 20:20:16 | ウェブ日記
先日「好きな絵文字」という記事を書きましたが。
なんと今日、早くもの絵文字の出番が回ってきました。

今日の東京は朝に雪が舞っていました。
積もるほどではなかったのですが、言っているそばからの絵文字を使うことになってちょっと驚きましたね。
この「雪!デンッ!」とした爽やかでいて温かみがあり和ませてくれる絵文字は好きなので、使う機会があるのは嬉しいことです
かえるさんがマフラーとPコートらしきものを着ているところがポイントです。

ちなみに今回の雪、千葉県では局地的に大雪になって学校も約60校ほど休校になるなど、だいぶ混乱したようですが。。。
やはり関東の、特に南部は雪に慣れていないので、数センチでも積もると交通機関に甚大な影響が出てしまいますね。
子供の頃は積もると嬉しかった雪も大人になると交通の弊害にしかならないのが世知辛いところです
ただニュースで千葉の高校生が言っていた「今日は雪で休校になりました。嬉しい!」というのは気持ちがよく分かります。
私も中学生や高校生の頃雪で休校になったことがあって、突如降って沸いた「休み」に心が踊ったものです
まあ雪で休みを満喫出来るのは学生さんの専売特許みたいなものなので、貴重な休みの時間を謳歌してもらえればと思います
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茨城県からの旅路

2013-01-27 22:42:34 | ウェブ日記
それは私が先日、某駅に所要で来ていた時のこと。
駅のホームで電車を待っていたら、左斜め後ろから「すみません」と声をかけられました。
「ん?」と思い振り向くと、そこには年の頃40歳くらいと思われる、整った感じのおばさまの姿が。
何かと思い聞く体勢を取ると、「日暮里駅」に行きたいとのこと。
そして日暮里駅に行くにはこのホームの電車に乗れば行けるのでしょうか?と聞かれました。
つかの間、頭の中で考えました。
日暮里…行けることは行けるが、この電車(京浜東北線の快速電車)だと止まらずに通過してしまう。
なので手前の適当な駅で一度降りて、山手線に乗り換える必要がある。
どこが良いか…最短の時間で行くなら上野駅が一番妥当かな、と思いを巡らせ、その旨伝えました。

するとおばさま、自身の事情をちょっと困った感じで話し始めました。
それによると、おばさまは茨城県から出てきていて、娘さんと日暮里駅で落ち合う予定になっているとのこと。
また日頃の移動手段は全て車のため、電車にはほとんど乗ったことがなく、東京の電車の複雑さにほとほと困惑しているとのこと。
人もやたら多いですよねと言っていました。
後になって、なぜ茨城から出てきてこの場所にいたのだろうと疑問に思いましたが、何か用事があって来たは良いものの娘さんとの待ち合わせ場所への行き方が分からなくなってしまったか、もしくは電車の乗り方を間違えてしまったのかなと思いました。
そんな感じだったので、これは適当な説明ではとても日暮里駅には辿り着けないだろうと思い、丁寧に説明することにしました。
まずはやってきた京浜東北線に乗り、上野駅まではそのまま乗っていれば問題ないことを説明。
次に上野駅で下車し、「池袋方面行き」の山手線に乗り換えれば日暮里駅に行けると説明。
ここでおばさまも大分安堵してくれました。
その後やってきた京浜東北線の快速電車には二人とも乗ったので、私のほうからもう一度話しかけて、より詳しく説明することにしました。
何だか素朴で良い人オーラが出ていて、「何とかしてあげよう」と思わせるものがあったんですよね。
そして本当に日暮里駅に着けるのか心配でもありました(^_^;)
電車の中では乗降口の扉の上に付いている電子モニターのことを説明。
そこに停車する駅や、それぞれの停車駅に到着するまでの時間が表示されているので、上野駅で降りておかないと日暮里駅は通過してしまうことを再度説明。
私のほうが先に降りたので、降り際に「上野駅で降りたら、池袋方面行きの山手線に乗ってくださいね」と再度言い、お別れしました。
果たして無事に日暮里駅に行けたか気になるところですが、たぶん大丈夫でしょう。
「池袋方面行きの山手線」を強調しておいたので、上野駅で降りた時にホームにある表示を見れば分かると思います。

ちなみに日暮里駅には、東京都から茨城県に行けるJR常磐線があります。
なので日暮里で娘さんと落ち合った後はそのまま常磐線で帰るのだろうと思いました。
慣れない電車の旅とのことですが、私も初めて山手線に乗った時は窓の外に見える都会の景色に感嘆としたものなので、そういうのを新鮮に感じてもらえれば良いなと思います♪
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「残り全部バケーション」伊坂幸太郎

2013-01-26 20:52:06 | 小説
今回ご紹介するのは「残り全部バケーション」(著:伊坂幸太郎)です。

-----内容-----
「実はお父さん、浮気をしていました」
突然の告白から、家族三人は「岡田」と名乗る男と、ドライブに…。
人生、まだ、続いていくから。
裏稼業コンビ「溝口」と「岡田」をめぐる5章構成の傑作連作集。

-----感想-----
いい加減で大雑把な性格の「溝口」と、大人しく真面目な性格の「岡田」。
そんな二人の職業は「裏稼業」。
車でわざと後続車にぶつからせてお金を取る「当たり屋」や、他人を脅迫したりするなど、物騒なことばかりやっています
毒島(ぶつしま)さんという組織のトップから指令が来て、その「仕事」のために暗躍する感じですね。

で、物語は内容欄にある、父の浮気が原因で離婚することになった家族三人が、父のひょんな行動から「岡田」とドライブに行くところから始まっていきます。
実は岡田、その真面目な性格から「裏稼業」の仕事をやめようかなと考えています。
一方の「溝口」のほうは岡田とは正反対の性格で、行き当たりばったり、あまり物事を深く考えてはいなく、「裏稼業」のほうも独立開業してまで続けていく気満々です。
もっともこの独立が毒島(ぶつしま)さんの怒りを買い、まずいことになるのですが。。。
この物語は、「溝口」と「岡田」の二人の人物を巡って展開されていきます。

物語は全部で5章になっていて、それぞれに溝口や岡田が出てきたり、ほかの裏稼業の人が出てきたり、岡田の幼少期の話だったりしますが、必ず溝口か岡田どちらかが絡む話になっています。
そして徐々に、二人のことが分かっていきます。
意外と大雑把で何も考えていないような感じの溝口が岡田のことをことのほか気にかけていたのが印象的でした。
そして何も考えていないように見せかけて、実は色々考えているんだなとも思いました。
砕けた感じのぶっきらぼうな口調の先に、ずっとあることを思い描いていたのが終盤で明らかになります。

そしてこの作品でも伊坂さん得意の仕掛けが炸裂していました
ある章で何気なく出てきた「政治家の愛人の写真を撮る」という仕事が、実は後の章の物語と密接につながっていたり、この章に登場するこの人物は、実は現在のあの人なんじゃないか?など、伊坂さんらしい仕掛けがたくさんありました^^
極めつけは作品中に何度も登場した「食べ歩き日記」なるブログで、甘党な溝口はよくスマートフォンでこのブログを見ているのですが、このブログが終盤で大きな意味を持ちました。
サキさんという女性が運営しているケーキ等のスイーツ関連のブログなのですが、実はこのブログを運営しているのはその女性ではなく、まさかまさかの人物なのではという疑問が出てきたりもして。
最後にまさかのどんでん返しがあるのがやはりミステリーな小説を書く伊坂さんらしいなと思いました
このどんでん返し、結末がどうなるのかは別にして、「そうであってほしいな」と願っていたことでもあったので嬉しかったです
今回の作品の終わり方は続きがかなり気になる終わり方だったのですが、そこは読者それぞれの想像に任せるということなのだろうと思います。
私は希望的に捉えたいと思いました


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好きな絵文字

2013-01-25 19:55:51 | ウェブ日記
先日成人の日に雪が降った時に使いましたが。
私は結構の絵文字が好きです。
この雪だるまとかえるの「雪!デンッ!」とした感じが好きです^^

成人式の雪の後も二回ほど雪が降るような予報があったのですが、どちらも雨がメインで、あの時ほどの雪は降っていません。
なのでこのの絵文字も出番が回ってこないというわけです(笑)
まあ東京で雪が積もると交通機関に影響が出て大変なことになるので、あまり降られても困るのですが。。。
軽~く舞うような雪が降れば、またこのお気に入りの絵文字の出番になると思います
冬しか出番のない絵文字なので、あと一度くらい軽めの雪を期待したいところです

gooブログは結構絵文字の種類が豊富なところも良いなと思っています。
デザインもソフトな感じで、親しみやすい絵文字が多い印象です。
ここ数年色々なSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が登場していますが、今後もぜひ頑張っていってほしいと思います
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朝日新聞の暴挙 -被害者遺族の方が激怒、同社に抗議文を送付-

2013-01-24 20:19:48 | ウェブ日記
アルジェリアの人質事件。
ある遺族の方が朝日新聞の記者から「実名公表はしない」という約束で取材を受けたところ、朝日新聞がその約束を破り、勝手に被害者の実名を公表するという事件がありました。
これがきっかけになりフジテレビが犠牲者の遺族のところに押し掛けてインタビューをしたり、その次にはNHKも政府や日揮の遺族への配慮を無視して実名報道を強行したりと、雪だるま式に実名報道が広がっていきました。
昨日の夜はNHK「ニュースウォッチ9」、テレビ朝日「報道ステーション」、日本テレビ「ニュースZERO」、いずれも実名報道をしていて、政府も日揮も「被害者の実名公表は控える」としているのに、既に実名報道が当たり前の事態になってしまいました。
「報道ステーション」に至っては判明している犠牲者七人全員の名前をテロップ付きで報道していて唖然としました。
「アルジェリア人質事件、政府と日揮が被害者の実名公表を控えているのにマスコミが勝手に公表」の記事でも書きましたが、こういうやり方はいかがなものかと思います。

この一連の実名報道事件、朝日新聞が遺族の方との約束を破って実名報道したのが全ての始まりなのですが、当該遺族の方が朝日新聞に激怒し、抗議文を送付する事態になっています。
当該遺族の方はツイッターで憤る胸中を打ち明けていましたので、一連のツイート(つぶやき)について6つほど、以下にご紹介します。

1.
本白水智也@motoshiromizu
朝日新聞の記者は2つ約束をしておりました。
「実名は公表しない」「本白水さんの許可がなければ絶対に記事にしない」。
この2つの約束を破りました。
2013/01/23 09:30:48
6006人がリツイート

2.
本白水智也@motoshiromizu
叔父の子どもが住むマンションには報道各局が押し寄せ、14世帯中13世帯に取材をし、近隣に迷惑をかけております。
さらに郵便受けの中身を確認していたそうです。
やめてくれ。
2013/01/23 09:34:20
4659人がリツイート

3.
本白水智也@motoshiromizu
朝日新聞が実名報道したから、実名がばれ、テレビ局の取材が入り、遺族が晒されたわけです。
2013/01/23 10:36:22
2110人がリツイート

4.
本白水智也@motoshiromizu
我が家にもテレ朝と日テレとTBSが取材申し込みにきて、政府と日揮は実名は公表しないと言っているのに、こんな卑怯なやり方で公表された情報に乗っかって、メディアとしてのプライドはないのかと言ってやりました。
2013/01/23 10:38:46
3306人がリツイート

5.
本白水智也@motoshiromizu
いま実名が出たら、ただでさえ憔悴しきっている親族に追い討ちをかけることになる。
私はいとこたちや両親を守らなければならない立場なのに自ら彼らを傷つけることになる。
本当にお願いしますから実名報道だけはやめてください。
と懇願したのに、朝日新聞記者は実名報道しました。 #asahi
2013/01/23 11:14:14
6378人がリツイート

6.
本白水智也@motoshiromizu
私は情報提供者の同意があれば実名報道も許されると思います。
しかし今回アルジェリア邦人拘束事件の #朝日新聞 の実名報道は「実名は公表しない」「許可がなければ記事にしない」という約束を記者が破り、憔悴しきった一般家庭の遺族をさらに追い込んだということが問題なのです。 #asahi
2013/01/23 12:16:56
4071人がリツイート


それと、当該遺族の方が朝日新聞に送った抗議文もネットで公開されているので、以下にご紹介します。
原文⇒ http://livemedia.jp/?p=1265
※アクセスが殺到しているためエラーが出やすいようですが、何度かアクセスすると開けます。

以下に転載します。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
朝日新聞の実名報道及び無許可報道に対する抗議文
投稿日: 2013年1月23日 作成者: 本白水智也

株式会社 朝日新聞
代表取締役社長 木村 伊量 様

貴社は今回の2013年1月16日より起こっているアルジェリアの一連の事件報道において、事前の取材協力の際の約束を反故にし、無許可で犠牲者の実名報道を行った。

今回のアルジェリアの一連の事件に関しての取材に協力する際に、私は被害者の親族として事実関係を報道することに協力する意をもって取材を受けましたが、前提として私と「人物が特定できるような記事は書かない」「記事にする際には私に許可を取る」とした約束をしました。

しかし、2013年1月22日 貴社の朝刊にて残念ながらその約束は破られ、被害者の実名が公表され、結果として私たち遺族と私たちの生活に関わる全ての方々に多大なるご迷惑をおかけしてしまう事態となりました。
さらに現在では他のマスメディアでも追随した報道がなされるようになり、近隣の皆様にも大変申し訳ないことに更なるご迷惑をおかけしてしまっている次第です。

貴社には現状の報道体制に関して、今後こうした報道を行わないように、管理体制及び今回の報道に関係する全部門のありとあらゆる体質改善を求め、また今回の貴社が行った実名報道及び無許可報道に関する誠実な謝罪を、社会一般的に誠実な態度をもって、被害を受けている関係各位の皆様に対して求め、強く抗議いたします。

平成25年1月23日 被害者親族 本白水智也
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐


注目は、当該遺族の方も「情報提供者の同意があれば実名報道も許されると思います」と言っている点だと思います。
この件での最大の問題は朝日新聞が「実名は公表しない」「許可がなければ記事にしない」という約束を公然と破ったことですね。
こういったことはマスコミとしてあってはならないことであり、良識を疑われると思います。
マスコミというのはどこか一社が実名報道に踏み切れば「それならうちも」とどんどん追随してエスカレートしていくものなので(実際そうなってしまいました)、朝日新聞の約束無視での実名報道の罪は重いです。

政府や日揮、遺族の意向無視での被害者実名報道の件は、もはやマスコミがどんどん報道して既成事実化してしまって、政府や日揮が公表せざるを得ない方向に持っていこうとしているように見えます。
最新のニュースでは菅義偉官房長官が「明日、政府専用機が到着をし、御遺体が帰国した後、私(官房長官)の定例記者会見で、政府として責任の下に(犠牲者の実名を)公表したいと思っています」と意向を示したようですが、さすがにマスコミにこれだけ好き放題報道されてしまっては、もはや公表せざるを得ないのかなと思います。

ちなみに、今回朝日新聞が使った手は明らかに「禁じ手」です。
「実名の公表はしない」という約束で取材をしておきながら平気でそれを破るのはあまりに酷すぎます。
非常に波紋を呼んでいて、上記の遺族の方のツイートもものすごくリツイートされて情報が拡散されていますし、今回の件で朝日新聞は「マスコミとしての信用」をさらに失墜させることになるのではと思います。
過去に「時代のうねり」等の記事で朝日新聞の酷さには触れていますが、まさかここまでモラルの欠片もないほど酷いとは…と絶句しました

ツイッターのほかに、私のようにブログでこの朝日新聞の暴挙を伝える人もいるでしょうし、フェイスブックで伝える人もいるでしょう。
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が飛躍的に発達した今、今回の朝日新聞のようにマスコミに好き放題されても、そのまま泣き寝入りする時代ではもうないと思います。
犠牲者の実名より、卑劣な手段を使ってまで犠牲者の実名報道にこだわるマスコミの醜悪な実態のほうこそ、多くの国民に知られるべきだと思います。
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アルジェリア人質事件、政府と日揮が被害者の実名公表を控えているのにマスコミが勝手に公表

2013-01-22 22:16:47 | ウェブ日記
アルジェリアのイスラム武装勢力による人質事件。
テロリストによる卑劣な犯行と、アルジェリア軍による強硬な軍事作戦によって、現時点で日本人七名の命が失われてしまいました。
そんな中、政府と日揮が遺族感情を考慮して被害者の実名公表を控えているのに、マスコミがそれを無視して勝手に被害者の名前を発表するという暴挙に打って出ました。
この件、大変な波紋を呼んでいて、マスコミの遺族感情無視の勝手な報道に物凄い怒りの声が上がっています。
毎日新聞の記者の方のツイッターでのつぶやきが引き金になり、炎上状態にもなっています。
以下、ツイッターでの印象的なツイート(つぶやき)をご紹介します。


mogo @momogorin
毎日新聞の記者が、亡くなられた方の氏名を公表すべきだとツイートしているのをRTで知った。
それが何よりの弔いだとも。
何よりの弔いだなんて、近親者でもない人間が言うことなのか?
遺族も会社も公表は控えて欲しいと言っているのに。。。
2013/01/22 00:23:43
584人がリツイート


フィフィ@FIFI_Egypt
記者がTwitterで「アルジェリア人質事件で死亡した人の名前をマスコミに発表しろ!それが何よりの弔いでプライバシーを勘違いするな」と発言し炎上
マスコミと世間の感覚のズレかな。
2013/01/22 12:45:51
586人がリツイート


問題の毎日新聞の記者の方のツイートがこれです↓

小川一@pinpinkiri
亡くなった方のお名前は発表すべきた。
それが何よりの弔いになる。
人が人として生きた証しは、その名前にある。
人生の重さとプライバシーを勘違いしてはいけない。
2013/01/21 23:44:33
1073人がリツイート


杉下京子@kyouko_sugisita
フジはご遺族に突撃、朝日は「実名を公表しないという約束で答えた取材の内容に実名を加え、さらにフェイスブックの写真を無断で掲載」。
結局、メディアは晒し上げするために実名知りたかっただけじゃん。
2013/01/22 14:34:26
39人がリツイート


stbeelimit @stbeelimit
フジテレビェ・・・。
亡くなられた方のご遺族の所に押し掛けて、泣いてるインタビュー撮ってるし。
日揮や政府が名前非公表の配慮しても、マスコミがこれだもんな・・・・。
2461人がリツイート


wplhc@wplhc
またフジか。つかやっぱりフジか RT @m2nc だから嫌われてるテレビ局1位なんだね RT @stbeelimit 日揮も政府も非公表にしてるのに、亡くなられた方の顔写真と実名出して、ご遺族の所まで押し掛けてインタビューって何考えてるんだろうな。フジテレビェ・・・・。(´A`)
2013/01/22 11:59:36
211人がリツイート


たけぽん@take_voice2
日揮「社員が財産。社員ひとりひとりがエンジニア会社の命」
マスコミ「犠牲者の公表は?」
なにこの落差?
2013/01/22 00:36:47
145人がリツイート


sengenshikai@sengenshikai
クズだ…本当にクズだ… @l9_9b: 【日揮・被害者遺族】実名公表しないで。
【菅官房長官】公表しない。
【朝日新聞】実名に加えフェイスブックの写真を無断で掲載。 
【毎日新聞】亡くなった方のお名前は発表すべき…
【フジテレビ】「今のお気持ちは?」
これがマスゴミ
2013/01/22 15:33:27
422人がリツイート


あっきー@gi_go_syoku
政府や日揮が公表しててそれを粛々と伝えるなら報道だと思うが、被害者特定して勝手に公表し、世界で闘う企業戦士はこれだけ大変なんだこれが日本の誇りだなんて特集組むのは決して「報道」ではないだろう。
事実をネタに安いドラマ作るなよお前ら #fujitv
2013/01/22 17:16:35
23人がリツイート


青木文鷹@FumiHawk
テロ被害者氏名公表を要求するマスコミは、まず全ての報道を担当者の実名明記した署名報道にするといい。
被害者のお名前が公表されることでご遺族の心痛と無用の取材攻勢で心労を激増させるより、報道の責任の所在が明確になる方が国民のためになる。
社会の木鐸(ぼくたく)を自認するならその程度出来るでしょ?
2013/01/22 08:46:06
1400人がリツイート


apj@apj
アルジェリアの事件の背景を掘り下げるとか、今後どんな対策が可能かとか、海外で資源確保のためにがんばっている日本企業の姿を伝えて今の日本の豊かさが何に依っているかを考えさせてくれるような報道なら見たいけど、遺族を追いかけ回すなんてすべきじゃないし見たくもない。
2013/01/22 01:12:06
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すずきよーこ@yokorocks
日揮、そっとしといてあげてほしい。
社員個人を追っかけまわすのもやめてほしい。
彼らは、日本国内に石油化学プラントの市場がなくなるなか、危険地帯も多い政情不安定な国もある海外市場を切り開き、そこで何十年も仕事をしてきた人たちだ。
一番つらい思いをしているのは同僚を失った彼らだと思う。
2013/01/21 23:51:55
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myaomyao@myaomyao5
被害者の名前には非公表と政府がいってもくいつき、伝えなきゃいけない事が他にもたくさんあるのに報道しない 
都合のいい時だけ報道を語るのはやめてほしい 
2013/01/22 00:21:52
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DEEPBLUE@DEEPBLUE1219
多くの人がテロ犠牲者の氏名公表に反対なのは、公表それ自体にではなくて、デリカシーのないマスコミによる馬鹿な報道に対してだよね。
マスコミ各社も、文句垂れるばかりでなくて、日頃の行いを少しは自省なさい。
縁の下から日本を支えてくださった方々に、心からの哀悼とご冥福をお祈り申し上げます。
2013/01/22 00:58:32
87人がリツイート


※用語解説
リツイート…ツイッターにおいて、その人のツイート(つぶやき)が他の人にも紹介され、拡散していくこと。

RT…リツイートの略称。

木鐸(ぼくたく)…社会に警鐘を鳴らすこと。

マスゴミ…テレビや新聞の報道が捏造報道や偏向報道ばかりであまりに酷いため、このように呼ばれています。当ブログでは「マスコミ」で統一しています。


今回の件、最大の問題は政府も日揮も「遺族感情を考慮し、被害者の実名公表はしない」としているのに、マスコミがそれを無視して勝手に実名公表に踏み切ったこと。
遺族の方から「実名公表はしないでほしい」との要望を日揮が受け、日揮はそれを政府に伝えました。
そして菅義偉官房長官もその思いを汲み、昨日の会見で「実名公表はしない」としていました。
これを踏みにじったのがフジテレビや朝日新聞などのマスコミです。
朝日新聞は「実名を公表しないという約束で遺族の方が答えた取材の内容に実名を加えて報道し、さらに遺族の方のフェイスブックの写真を無断で掲載しました。
まさに外道の所業ですね。
フジテレビも遺族の方に突撃して「今のお気持ちは?」などと迫ったようですが、そんなのは聞くまでもなく悲しいに決まっているでしょう。
なぜわざわざ遺族の方に追い討ちをかけるような真似をするのでしょうかね。
大方「そのほうが視聴率が取れる」という思惑があるのでしょうが、マスコミというのは本当に酷いなと思います。
普段は国民に知られたくないことを「報道しない自由」で隠蔽するくせに、こういう時だけは「報道の自由」を振りかざすのだから始末に負えません。

そして、そんなに実名公表にこだわるのであれば。
ならばなぜ、日本で在日韓国人、在日朝鮮人、在日韓国・朝鮮人が犯罪をした時、実名ではなく「通名」で報道してさも日本人の犯行のように伝えるのでしょうか?
この決定的な矛盾を指摘しておきます。
「実名、実名」と言うのであれば、こういったこそ実名で報道すべきなのでは?
在日外国人犯罪者は「通名」で報道して日本人の犯行のように見せかけて庇っておいて、今回の日揮のような犯罪被害者については遺族感情を完全無視で実名報道しろと?
そんな馬鹿な。
日本のテレビや新聞の反日左翼マスコミのこういうところが、私には理解不能です。
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鳩ポッポさん -宇宙人-

2013-01-20 17:04:46 | 政治
その理解しがたい言動から、「宇宙人」とも呼ばれる鳩山由紀夫さん。
この人がまた、やってくれました

中国に招待され、多くの人から「やめておけ」「嫌な予感がする」の声が上がる中、のこのこ中国に出向いて行った鳩山氏。
そこでなんと、「尖閣諸島を日中間の係争地と認めるべきだ」という、日本政府の見解と全く相反する驚くべき発言をしたのです
日本政府の見解は「尖閣諸島は日本固有の領土であり、領土問題は存在しない」であり、安倍晋三首相も「尖閣諸島は日本固有の領土。交渉の余地などない」と断言しています。
これによりにもよって味方であるはずの日本の政治家が水を差したのが、今回の鳩山発言というわけです。
さらにまずいことに鳩山氏は元首相であるため、中国に「元首相の発言」として宣伝に利用されるのは必至であり、鳩山氏の渡航前から多くの人が危惧していたとおりの最悪の展開になってしまいました。

尖閣諸島を「係争地」と認めるということは、「中国の領土かも知れない」という余地を国際的に与えることになってしまいます。
「日本固有の領土」であるからこそ中国の行為は「侵略」なのであって、「係争地」だと「領土を巡る紛争」ということになって外交的な意味合いが大きく変わってしまいます。
この「日本側に領土問題の存在を認めさせること」こそが現在中国が狙っていることであり、鳩山氏はまんまと中国の思惑に乗せられてしまった形です。
この人にはこんなことも分からないのでしょうかね。。。
まさしくイカレポンチと言うほかありません。
せっかく安倍晋三首相がベトナム、タイ、インドネシアの三ヶ国を訪問し、「ASEAN(東南アジア諸国連合)」との関係を強化して中国を牽制する外交を展開していたのに、それにも水を差す愚かな行為です。
BSのテレビ番組で小野寺五典防衛大臣が「久しぶりに『国賊』という言葉が頭をよぎった」と言ったそうですが、ほんとにそのとおりだと思います。
鳩山氏がやったことはまさしく『国賊』であり、諸外国であれば国家反逆のスパイとして逮捕されてもおかしくない事例です。

鳩ポッポさんが驚異的なのは、全く日本の国益のことなど考えず、平気で中国に国を売り渡すような真似をすることですね。
しかも本人は「良いことをしているんだ」と思っている節があるのが始末に負えないです。
「宇宙人」「ルーピー」と呼ばれる由縁がここにあります。
こんな歩く売国人間のような人が日本の首相をやっていたと思うと恐ろしいですね…
ツイッターでも批判のほかに「呆れ」の声を結構見かけました。
またやったか、この人は…といった感じです。
私も鳩ポッポさんには好き勝手飛び回って日本を困らせるようなことはせず、大人しくしていてほしいと思います。

ちなみに。。。
普通の国のメディアであれば、このような自国を陥れるような国賊行為は大々的に報道し、厳しく追求していくものなのですが、日本の場合はどうでしょうか。
私が週末にテレビ報道を見ていた限り、申し訳程度に報道はするものの、あまり批判はしない番組ばかりでした。
これまで書いてきたように、日本のマスコミは世界でも珍しい「反日左翼思想」のマスコミなので、日本ではなく中国や韓国の味方なのではというような報道をすることがよくあります。
あとは売国行為をする政党(民主党など)を異常に擁護し、日本の国益を重視する政治家(自民党の安倍晋三氏や麻生太郎氏などが該当)を異常に叩くといった特徴があります。
「偏向報道」と呼ばれる、露骨に偏った報道の仕方です。
鳩山由紀夫氏のこの国賊行為をろくに追求しないところに、反日左翼マスコミの特徴がよく現れているように思います。

コメント (2)
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「ONE PIECE FILM Z ワンピースフィルム ゼット」

2013-01-19 16:10:26 | 音楽・映画


話題のワンピースの最新映画を観てきました
今回ご紹介するのは「ONE PIECE FILM Z ワンピースフィルム ゼット」です。

-----内容-----
新世界の海を行く麦わらの一味一行は、右腕に巨大な武器を装着したゼットという男を海で拾い、手当を行う。
意識を取り戻したゼットは、ルフィたちが海賊だと知るといきなり攻撃を始めてきた。
彼は海賊に恨みを持ち全ての海賊の一掃を狙っているNEO海軍のリーダーだったのだ。
NEO海軍は古代武器に匹敵する巨大なエネルギーを持つ“ダイナ岩”を盗み出し、海賊を壊滅させるため、3つのエンドポイントを破壊しようとしていた…。

-----感想-----
というわけで、「ONE PIECE FILM STRONG WORLD(ワンピースフィルム ストロングワールド)」以来3年ぶりとなる映画です
この日をとても楽しみにしていました
漫画本編が「新世界編」に入ってから初の映画であり、今作でも原作者の尾田栄一郎さんが総合プロデューサーとして参加しています。
となれば期待十分、かなりワクワクしながら観に行きました

今作での敵は元海軍大将“黒腕(こくわん)のゼット”。
この男がルフィ達の前に立ちはだかります。
かつて全ての海兵達を育て上げた、伝説の海軍大将です。
青キジも、赤犬も、黄猿も、この男に育てられました。
「正義」であるはずの男がなぜ、海賊達を全滅させるためとはいえ、一般人もろとも新世界そのものを壊滅させようとするまでになったのか。
その理由が映画の中で語られていくのですが、ゼットにも同情すべきところはありました。
海軍大将であった「ゼファー」はある海賊を巡る事件が引き金になり「海軍」に決定的に絶望し、組織から出ていきます。
そして「ゼット」と名を改め「NEO海軍」を立ち上げ、憎むべき海賊を壊滅させるために新世界そのものを壊滅させてしまおうという狂気の考えに至ります。
古代武器に匹敵する巨大なエネルギーを持つ“ダイナ岩”を使って新世界にある3つのエンドポイントを破壊し、新世界そのものを消滅させようとするゼット。
ルフィ達とゼットの戦いは、新世界の命運をかけた重大な戦いになることに。。。

今作で驚きだったのが、二年前の「マリンフォード頂上戦争」の後、赤犬との「海軍元帥」の座をかけた戦いに敗れて海軍を去った青キジが登場したこと。
海軍を去ったことから「海軍大将」ではなく「”元”海軍大将」になっています。
この青キジが所々で登場して重要な役割を果たすんですよね。
既に海軍を離脱した身であるため、ルフィ達と戦うつもりはないようでした。
ゼットについても、自身にとっての「育ての親」であるため、色々と情報を知っていました。

そして今作で強烈に感じたのが「世代交代」
ゼットは70歳代の高齢であり、海賊王ゴールド・ロジャーや二年前の「頂上戦争」で命を落とした大海賊”白ひげ”、「ワンピースフィルム ストロングワールド」で登場した「金獅子のシキ」らと同じ世代の人物です。
そしてやはり二年前の「頂上戦争」の後に海軍の第一線から退いた元海軍元帥のセンゴク、中将ガープらとも同じ世代です。
私はこれは今作でも総合プロデューサーとして参加した尾田栄一郎さんからの、「本格的に新時代が始まる」というメッセージのように感じました。
エンディングに麦わら海賊団のほかにキッド海賊団の船長「ユースタス・キャプテン・キッド」、ホーキンス海賊団船長「バジル・ホーキンス」、オンエア海賊団船長「スクラッチメン・アプー」、ハートの海賊団船長「トラファルガー・ロー」が登場していたのも気になるところでした。
いずれも二年前の「頂上戦争」の後に新世界に入り、名を上げている海賊達です。

そして、それら海賊船長達とともにさりげなく登場していたのが「王下七武海」の「ドンキホーテ・ドフラミンゴ」。
何となくこの先の漫画本編でこれらの海賊達がド派手に暴れることが予感させられました。
映画の終わり方も、「旧時代に区切りをつける」という感じでしたし。
今作「ワンピースフィルム ゼット」によってまたしても、「新時代の幕開け」が強く意識された気がします。
コメント (2)
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