読書日和

お気に入りの小説やマンガをご紹介。
好きな小説は青春もの。
日々のできごとやフォトギャラリーなどもお届けします。

横浜に帰って来た!

2007-03-31 19:25:01 | ウェブ日記
ついに、横浜に帰ってきました。
JR新横浜で新幹線を降り、桜木町方向の電車に乗りました。
窓から見える懐かしい風景に見とれました

アパートに到着。
まずポストの異変に気づきました。
ものすごい量のダイレクトメールや光熱費のお知らせなどが、溢れんばかりに入っていました(実際溢れていました)。
部屋の主不在のまま放置されていた部屋がどうなってしまったのか、ちょっと怖い感じがしました。
いざ、ドアを開けて中に入る…。
ぱっと見た限りでは目立った異変はないので一安心。
でもよく見ると、あちこちに埃がたまっているような…
ひとまず部屋の掃除をしようと思い、さっそく掃除を開始。
ベランダの枯れ葉を掃き、窓を拭き、部屋の備品を片っ端から拭き、掃除機を掛け、バスルームを掃除し、さっきの郵便物の整理をして何とか終了。
掃除だけで3時間もかかってしまいました
まあ、今日からここに住むんだしきれいにしておかないとですね。


1年間ほったらかしになっていたパソコンは無事に起動したし、これでインターネット回線を申し込めば新生活の準備完了です
長澤まさみの「フレッツ光」にしようかと思います。


明日は引越しの荷物が届く日なので、まだ慌しさは続きそうです。
荷物整理が終わったら服でも買いに行こうと思います。
それではまた。



さらば大阪

2007-03-31 11:32:57 | ウェブ日記
ついに大阪とお別れです。
新幹線が新大阪を出発しました。
今は新幹線の中からブログを書いています。
これで大阪とサヨウナラだと思うと寂しいものです…


一年と一ヵ月、ずいぶん長い月日を大阪で過ごしました。
久しぶりに横浜に戻って、生活環境の変化についていけるのか心配です。
まずは部屋の掃除から始めないと。
大変そうな気がします



何となく大阪は食の街というイメージがあります。
そこで、私がよく行ったお店を紹介してみます。
JR塚本駅近くにある中華料理屋「赤坂」、あれは美味かったです。
さらに量も多いし値段も手頃、お気に入りのお店です。
できれば最後に中華丼を食べておきたかったです。

JR大阪駅からお初天神通りに入るとあるラーメン屋「げん家」も美味かった。
ここでラーメン食べて、すぐ近くの「Airs Cafe」に行ってブログを書くというのをよくやってました。


この記事を書いている間にも新幹線は着々と進んでいて、今は名古屋を出発しています。
もう少ししたら富士山が見えるかも知れません。
駅弁でも食べながら残りの時間を過ごそうと思います。
それではまた。

引越しまであと3日

2007-03-28 20:20:18 | ウェブ日記
私はもともと横浜に住んでいて、今は長期出張で大阪に来ています。

そして、3月31日に横浜に帰ることになりました。

これから新幹線の切符を買わないとです。

1年ぶりに会社に帰れるので嬉しいですが、不安もありますね…。

久々に本業の仕事に戻っていきなり出来るものなのか…。

職場もいつのまにか知らない人がいたりで、どうなるのやら…。

春は出会いと別れの季節、なんとなく気持ちが落ち込みがちになります。

今までの経験上、こういうときは時間が解決してくれるまで静かに待つしかないです。

少しでも早く心を落ち着かせたいですね。

何はともあれ、あと3日で引っ越すのは確定なので、今のうちに大阪を楽しんでおきたいですね。

それではまた。


安藤美姫さんのエキシビジョン

2007-03-26 16:41:28 | スポーツ
こんにちは。
昨日行われたフィギュアスケート・エキシビジョンは華やかでしたね。


男子シングルで4位のトマーシュ・ベルネル選手が「日本」と書いてある鉢巻を上下逆にしめて演技してましたね。
あれは面白かったです。
実況の人が「おしむらくは鉢巻をちゃんと…」と言っていてさらに爆笑しました。


女子シングル2位の浅田真央選手が登場。
片手ビールマンスピンが美しかったです。
エッジを持ち替えるときの動作が自然な感じで、浅田さんの武器はトリプルアクセルだけではないと感じました。


そしてエキシビジョンのクライマックス、ついに安藤美姫選手が登場しました。
大トリです。
曲は絢香さんが「I believe」を生で歌うというので楽しみにしていました。
安藤選手と絢香さんは生年月日が全く同じで、それがきっかけで仲良くなったそうです。
「I believe」に乗った安藤選手の滑りに期待を高めて見ていました。
しかし、演技が始まってすぐ、私はガッカリしてしまいました…。
カメラが安藤さんと綾香さんを交互に写していたのです。
当然、安藤さんの演技は途切れ途切れにしか見ることができません。
会場にいた人は良いかも知れませんが、テレビを見ている人はあんなことをされたら中途半端にしか状況がわからなくなります。
歌手が生で歌うのだから写すべき、と判断したのかも知れません。
しかし主役は安藤さんのはずです。
他の選手の演技は全て見ることが出来たのに、安藤さんのときだけ途切れ途切れというのはどうかと思います。
放送していたのはフジテレビですね…。
両方写せば視聴率が取れると思ったのでしょうか。
これは歌手のコンサートではなく「フィギュアスケート・エキシビジョン」なのだから、フジテレビはもう少しそのことを考えるべきです。
視聴率を取るという魂胆が見え見えで不快でした。
勘弁してよフジテレビ…。
安藤さんの演技を楽しみにしていた方はがっかりされたのではないでしょうか?


安藤選手は最後4回転に挑戦していました。
残念ながら転倒しましたが、今シーズン最後の滑りで4回転に挑戦したのは意味があると思います。
インタビューで「来シーズンは4回転をプログラムに入れる」と言っていたので楽しみです。
浅田選手の存在が、そうさせるのかも知れません。
今大会、浅田選手がショートプログラムで失敗しなかったなら、安藤選手は銀メダルになっていたと思います。
浅田選手にはトリプルアクセルという最大の武器があります。
これに対抗するには、4回転ジャンプは避けて通れないのではと思います。
辛く苦しい時期を乗り越えた安藤選手なら、きっとやってくれるでしょう。

安藤美姫さん金メダルおめでとう!

2007-03-25 17:39:48 | スポーツ
こんにちは。
昨日の夜はフィギュアスケートに夢中になりました。
安藤選手の見事な演技、そして涙の金メダルに感動です。

激闘を振り返ってみます。
前日のショートプログラムが終わった時点での順位は、

1位 キム・ヨナ(韓国)          71.95
2位 安藤美姫               67.98
3位 カロリーナ・コストナー(イタリア)  67.15
4位 キミー・マイズナー(アメリカ)    64.67
5位 浅田真央               61.32


浅田選手の出遅れは予想外でした。
3回転-3回転が3回転-1回転になってしまったとき、会場から悲鳴が聞こえたのが印象的でした。
会場の全員が浅田選手がジャンプを失敗するわけないと思っていたのだと思います。
それだけ実力が知れ渡っているということですね。


カロリーナ・コストナー選手は2005年の世界選手権で銅メダルを取っています。
このときの世界選手権にはイリーナ・スルツカヤ選手、サーシャ・コーエン選手、ミシェル・クワン選手、荒川静香選手、村主文枝選手といった世界クラスの選手が勢ぞろいしていました。
その中で銅メダルを取ったのだから、コストナー選手の秘める力は相当なものがあると思います。


キミー・マイズナー選手は2006年の世界選手権で金メダルに輝いています。
トリノオリンピックにも出場していましたが、そのときは世界クラスの実力ではなかったように思います。
その1ヶ月後の世界選手権で見事金メダルを獲得。サーシャ・コーエン、村主文枝両選手を倒しての金メダルなので、まぐれではないと思います。ディヘンディングチャンピオンとして迎えた2007年世界選手権、その心の内はどうだったのでしょうか。


キム・ユナ選手は浅田選手のライバルとして有名ですね。
2006年世界ジュニア選手権で浅田選手を破って優勝しています。
さらに2006年グランプリファイナルの金メダリストでもあります。
腰を痛めているそうですが、ショートプログラム1位になる底力はすごいと思います。


そして安藤選手です。
トリノオリンピックでは15位に惨敗。
しかしこの年は2003年や2004年に比べて明らかに体の切れが悪かったです。
オリンピックでも勝ち目がないのはわかっているのに、マスコミがしつこく4回転を煽ったりして可哀相でした。
トリノでの演技は痛々しいものでした。
スポーツ新聞に「これがトラウマにならなければ良いが…」とあって、読んだとき心が沈んだのを今でも憶えています。
そして迎えた2007年世界選手権。
安藤選手は見事な演技を見せました。
滑りのスピードがトリノのときとは全く違います。
ジャンプも安定感も抜群!
ショートプログラムでキム・ヨナに次ぐ2位につけます。逆転は十分可能な位置。

3月24日、いよいよフリー。
最終滑走者として登場した安藤選手。
この時点で浅田選手がトップに立っているので、日本人が金メダルを取るのはもう確定。
そして安藤選手の演技が始まる!
序盤の難易度の高い3回転-3回転を余裕で決め、次に飛ぶのは4回転サルコー。
とにかく成功率の低いこの技。
テレビの前で「たのむ、飛ばせてあげて!」と思わず声が出る。
いよいよその瞬間!
回転数が少ない、と思ったら「トリプルにしましたね。」と解説の八木沼さん。
どうやら3回転に切り替えたようです。
でも無事に着氷してくれたのでまずは一安心。
その後も無事にジャンプを決めていく安藤選手。
テレビに釘付けになっていた私はとにかく早くジャンプが終わってほしいと思った。
そして最後、3回転-2回転-2回転を決めジャンプをノーミスでクリア!
ここからストレートラインステップの始まり!
やはりトリノのときとは切れが全然違う、見事なステップ!
会場から手拍子が起き、私も一緒に手拍子を送る。
タンッタンッタンッタンッ!と送られる手拍子を受けて舞う安藤選手。
「メリハリのいいストレートラインステップですね。これはポイント高いです。」と八木沼さん。
いよいよメダルへの期待が高まる。
演技が終了し、会場からは溢れんばかりの拍手と喝采!
かなりの数の花束が投げ込まれていた。
ニコライ・モロゾフコーチと採点を待つ安藤選手。
会心の滑りをみせ、金メダルか銀メダルを取るのはもう間違いない。
問題は金メダルに輝くのが安藤、浅田どちらになるのか…。

浅田選手の得点は 194.45 
この得点を超えることができるのか…。

そして安藤選手の得点が発表された!

195.09

オオーッという大歓声!
歓喜してニコライ・モロゾフコーチと抱き合う安藤選手。
この瞬間、世界王者・安藤美姫が誕生した!
その後すぐ彼女は泣きくずれた。
今までの苦労以上に、努力が報われたという嬉しさが溢れたのかも知れません。


こんなに泣いた安藤選手は見たことがないです。
私ももらい泣きしてしまいました。
金メダルが決まった瞬間の感動は忘れません。
2位の浅田選手との差はわずか0.64、これ以上ないくらいの激戦に心が熱くなりました。
トリノから見事に立ち直った安藤選手に勇気づけられました。


安藤美姫さん、金メダルおめでとう!

「蹴りたい背中」綿矢りさ

2007-03-22 19:28:18 | 小説
こんにちは。
なんと今回で、第一の目標にしていた20記事に到達です!
ブログを始めて1ヶ月、やっと使い方もわかってきました。
20記事記念ということで、僕が本を好きになったきっかけとも言うべき小説をご紹介したいと思います。

第130回芥川賞受賞作「蹴りたい背中」(著:綿矢りさ)です。
2004年1月、2月は芥川賞がものすごい話題になったのは記憶に新しいです。
たしかテレビのニュースでも大騒ぎでしたが、1月の時点ではそんなに読んでみたいとは思いませんでした。
2月になって、文藝春秋という文芸誌の宣伝をあちこちで見かけるようになり、綿矢りさって上品な女の子だなあと思い始め、蹴りたい背中に興味を持ちました。


当時は東京の八王子に住んでいて、JR八王子駅近くの本屋に行って購入しました。
装丁がすごくさわやかで「これは買わなくては!」と思いました。


家に帰ってさっそく本を開いてみる。
そして最初の3行でこの小説に引き込まれました。
今まで読んだことのない独特な世界観。
文章が流れるような切れの良さで読みやすい。
最初の舞台は高校の理科実験室。
主人公「ハツ」の心情はよくわかります。
20才前後の人なら「これはたしかに」と思うのではないでしょうか。

「今日は実験だから、適当に座って五人で一班を作れ。先生が何の気なしに言った一言のせいで、理科室にはただならね緊張が走った。適当に座れと言われて、適当な所に座る子なんて、一人もいないんだ。ごく一瞬のうちに働く緻密な計算-五人全員親しい友達で固められるか、それとも足りない分を余り者で補わなければいけないか-がなされ、友達を探し求めて泳ぐ視線同士がみるみるうちに絡み合い、グループが編まれていく。」

この文を読んだとき、これはその通りだなと思いました。
中学や高校のときは誰でもこういうことを考えるのではと思います。
私も考えていました。
一人が怖くて、みんなと一緒でないと不安になるという気持ちですね。
私は中学のときがそうでしたね。
高校になると精神的に余裕が出てくるので何とかなるのですが、中学のときは毎日焦っていました。
休み時間になると常に友達と一緒にしゃべって、一人になるのを防いでいました。
綿矢さんも同じ年代なのでこの気持ちがわかるのでしょうが、それを書けるというのがすごいと思います。
普通はそんな生々しいことは怖くて書けないと思います…。


この小説は「ハツ」と「にな川」の妙な関係が話の中心になっています。
にな川は「オリちゃん」というモデルに異常なまでの興味を持つオタクで、かなりの変わり者です。
クラスから孤立したこの二人の微妙な関係は恋愛ではないですね。
にな川はハツを「オリちゃんと会ったことのある人」として興味を持っているだけです。
会った場所を地図に書いてとか言うくらいですから、かなりのオタク少年なのですね。


小説の終盤、にな川、ハツ、絹代の3人でオリちゃんのライブを見に行くときは、にな川が男らしいところを見せましたね。
ライブ会場に行くまでの流れるような展開が何度読んでも好きです。
ライブが始まるとにな川はオタクに戻ってしまいますが…。
しかもライブ後にオリちゃんに詰め寄ろうとして暴走するし…。
ハツがにな川に抱く気持ちは最後まで微妙なままでした。
絹代に恋敵はオリちゃんだねとからかわれてはいたものの、ハツとにな川は恋人関係とはぜんぜん違う感じです。
ハツはにな川に対して、もっと惨めになれと思っているようです。
最後のページで背中を蹴ったとき、ハツはごまかしたものの、にな川は気づいていたと思います。
この後の展開がすごく気になります。
夏休みが終わって、クラスのはみ出し者の二人がどうなっていくのか、色々なことを考えてしまいますね。
絹代との仲はますます希薄になっていくと思うし、そうなると頼りはにな川だけです。
オリちゃんオタクのにな川とどんな関係になっていくのか、続きが読めないのは残念です。
たぶん無理でしょうが、綿矢さんが続編を書いてくれないかなと期待してしまいます。


綿矢さんはこの前発売された「夢を与える」で全く違った作品を描いたし、「蹴りたい背中」のような世界観の小説はもう書かないのかも知れません。
でもこの「蹴りたい背中」はこの先もずっと残っていくだろうし、綿矢さんの代表作として語り継がれていくのではと思います。
ハツの気持ちは今の子なら良くわかるはずです。
お勧めの本なので読んでみてください☆
それでは、この辺りで失礼します。


※「蹴りたい背中」再読感想記事をご覧になる方はこちらをどうぞ。

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「ひとり日和」青山七恵

2007-03-21 18:41:19 | 小説
ひとり日和(著:青山七恵)をさっき読み終わりました。
第136回芥川賞受賞作です。
春の青空と満開の桜の木という装丁がほのぼのとしていて良いですね。


20歳の知寿(ちず)と71歳の吟子さんが暮らす春・夏・秋・冬の1年間を描いています。
春、仕事を求め東京に上京した知寿は、吟子さんの家に住まわせてもらうことになります。
吟子さんの家の中で二人が会話する場面が多いですね。
最初の何ページかは、読みづらさを感じていました。
一つ一つの文章が早く読むのに向かないというのでしょうか。
どうしても読むのが遅くなってしまう感じです。
インストールや平成マシンガンズに比べてかなり話のテンポが遅いです。
ほのぼのした雰囲気を出すために意図的に遅くしているのかも知れません。


「春」編の40ページを読み終わり次は「夏」編です。
ここで急に話のテンポが良くなったように感じました。
「夏」編で知寿は駅のホームの売店でアルバイトを始めます。
そこで駅員のアルバイトをしている「藤田君」と出会い恋をします。
また、吟子さんとの会話が独特なテンポを醸し出すようになってきて、この二人の会話が楽しみになりました。
文章自体はそれほど読みやすくないのですが、会話は一言一言が短くて読みやすいですね。
さっぱりした会話も良いものです。


「秋」編では知寿と藤田君の恋が終わってしまいます。
それだけなら良くあるパターンですが、その後、はっとする文章がありました。
122ページ
「救いようがない。いつになったら、ひとりじゃなくなるのだろうか。思って、はっとした。私はひとりがいやなのか。ひとりがいやだなんて、子どもじみていて恥ずかしいと思っていたのに。」

作者は23歳だし、この心情がわかるんですね。
平成世代が抱える心の寂しさです…。
中学のときとか、みんなでいないと不安でたまらないと思ったものです。
私は高校でこの思いからは抜け出せましたが、他の人はどうなのでしょうか…。


「冬」編。クリスマスパーティをしたり、中国から帰って来た母親と会ったり、吟子さんとバレンタインチョコを買いに行ったりと、よくありそうな日常が続きます。
この感じは島本理生さんのリトル・バイ・リトルと似ていますね。
派手さはないのですが、全体として見るときれいにまとまっています。
新たな会社でアルバイトを始めていた知寿は、年明け初日の出勤で正社員にならないかと勧められます。
そして冬の終わり、知寿は吟子さんの家を出て、新たな生活が始まるのです。


最初は読みづらかった「ひとり日和」ですが、途中からは良いテンポで読むことができました。
知寿と吟子さんという全く年代の違う2人の会話は面白かったです。
常にひょうひょうと会話する吟子さんが、知寿との別れのとき泣いたのは以外でした。
日常を題材にした小説を読むと不思議な気分になります。
デビュー二作目で芥川賞受賞、これからも頑張ってほしいです。


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「窓の灯」青山七恵

2007-03-19 22:02:54 | 小説
こんにちは。今日は携帯からモブログです。
さて、今回ご紹介するのは「窓の灯」(著:青山七恵)です。
青山さんは先月、「ひとり日和」で芥川賞を受賞されました。
昨日本屋で「ひとり日和」を見かけて、装丁のさわやかさもあって購入したくなりました。
そのとき、となりに置いてあったのが「窓の灯」です。
この作品は2005年の冬に発売され、文囈賞を受賞していました。
しかしその当時僕はもう一つの文囈賞受賞作「平成マシンガンズ」に興味が行っていて、「窓の灯」は読む気が起きませんでした(苦笑)
今回たまたま「窓の灯」と巡り合ったのも何かの縁かなと思い、「ひとり日和」と一緒に「窓の灯」も 購入しました。
さっそく「窓の灯」を読んでみました。
この作品は主人公まりもが自分の部屋から見る「向かいの部屋」が話の中心にあります。
他人の部屋の様子をのぞくのはまずい気がしますが、まりもはたびたびベランダに出て向かいの部屋の様子をうかがいます。
その部屋には男が住んでいて彼女を連れ込んだりしていますが、窓には常にカーテンがしまっていて、まりもはカーテン越しに中の様子をうかがうというわけです。
それだけ聞くとただの悪趣味に見えますが、不思議とそんな気がしなくて、どんどん次のページをめくりたくなります。


まりもを雇ってくれた「ミカド姉さん」が良い味を出していました。
喫茶店の主人がミカド姉さんで、そこで働くのがまりもです。
それにしてもミカド姉さんは男連れ込み過ぎですね(笑)
登場するたびに誰か連れ込んでるような感じだし…
小説には年齢が出てこなかったけど、20代後半の雰囲気だと思います。
常に妖艶な笑顔をするミステリアスな人です。
この「窓の灯」からミカド姉さんをとってしまうと、まりもの奇抜な行動だけが目立ってしまう気がします。

青山七恵さんは1983年生まれとありました。
この世代は綿矢りさ金原ひとみ島本理生というように、女性の活躍がすごいですね。
しかもいづれ劣らぬ名声を持つ人ばかり……すごい!
いつか四天王と呼ばれるようになったりするのでしょうか。
窓の灯を読み終わったので、これから「ひとり日和」を読んでみようと思います。それではまた。

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「人は見た目が9割」のご紹介

2007-03-18 17:22:03 | 心理学・実用書
さっき「人は見た目が9割」を読みました。

タイトルが印象的ですね(笑)。
よく小学校の先生に「人を見た目で判断するな」と言われたものですが、このタイトルはそれを真っ向から否定してますね。
でもたしかに見た目で判断してしまうというのはあります。

この本に女の嘘はばれにくいと書いてありました。
男が嘘をつくときは目をそらすからバレバレらしいのですが、女が嘘をつくときは相手をじっと見つめて取り繕うからばれにくいみたいです。
なんというしたたかさ…。
男には無理です…。


この本は読みづらかったです。
最後まで読む気にならず、90ページ目でギブアップしました。
内容は良いのですが、文章に味がないのが辛いです。
気が向いたら続きを読んでみることにします。


「ファンタジスタ」のご紹介

2007-03-18 16:23:17 | マンガ
今回ご紹介するのは「ファンタジスタ」です。
数年前に週刊サンデーにて連載されていました。
都立水本高校1年・坂本轍平のサッカー物語です。


「彼らがボールを持った瞬間我々はドキドキしたよ。次は、どんなすごいプレーを見せてくれるのか!?…ってね。そうゆう連中を我々はファンタジスタと呼ぶ」
今でこそ有名な「ファンタジスタ」という言葉ですが、このマンガが出るまではそんなに使われていなかった言葉だと思います。

で、このマンガで一番の見所はやはり9~12巻で繰り広げられる、ジャパンユースカップ決勝・日本対イタリアですね。
指令塔のアンドレア・ファルコーニ、最強ファンタジスタのマルコ・クオーレらを擁するイタリアに、日本は勝つことができるのか!

日本の指令塔・近藤のパスがついに坂本につながるゲーム後半は興奮の連続です。
この二人がもう少し仲良ければ良いのに…と歯痒くなったりします。
1対2で迎えた後半44分、坂本とマルコの一騎打ちを見て思ったものです。
現実の日本代表にもこういう選手がいたら良いのにと。

坂本がイタリアのディフェンスをかわして、勝ったと思った瞬間
「君ならこっちにくると思ったよ」
マルコ・クオーレが坂本の前に立ちはだかる!


すでに連載は終わってしまいましたが、何年も楽しみながら読めたマンガです。
ぜひ読んでみてください。