読書日和

お気に入りの小説やマンガをご紹介。
好きな小説は青春もの。
日々のできごとやフォトギャラリーなどもお届けします。

大晦日

2015-12-31 12:36:03 | ウェブ日記
今日12月31日は大晦日。
2015年最後の1日を迎えました。

26日に帰省してから2回ほど飲み会がありました
1回目が28日で2回目が昨日の30日でした。
1回目は中学校の同級生であり科は違うものの高校の同級生と、2回目は高校の同じ科の同級生との飲み会でした。
帰省した時に飲み会をしたのは久しぶりで楽しかったです
縁があるのは良いものです。

2015年に読んだ小説の数は38冊でした。
その他に今年はノンフィクション・エッセイを1冊、実用書を2冊読みました。
この3冊はいずれも心理学の本で、この分野は来年も読もうかなと思います。
そして来年は小説を50冊読みたいと思います。

この年末年始は珍しく気温が高めの日が多くなっています。
ただそれでも朝晩はかなり寒く感じます。
冬場は体調を崩しやすいので気を付けたいと思います。

皆さん良い年越しになればと思います。
楽しく2016年を迎えましょう
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『「どうして私ばっかり……」と思ったとき読む本』石原加受子

2015-12-30 15:06:10 | 心理学・実用書
今回ご紹介するのは『「どうして私ばっかり……」と思ったとき読む本』(著:石原加受子)です。

-----内容-----
あの人はラクしていて、私はやることが増える一方……。
いつも私ばかり、あくせく働いている……。
もっと自分を優先しよう。
あなたはもう、我慢しなくていいのです。

-----感想-----
「どうして私ばっかり……」はうんざりとした気持ちになること、卑屈な気持ちになることでもあります。
私もそんな気持ちになることがあるので読んでみました。
内容は全般的に職場や家庭でうんざり気味の女性向けに書かれていました。
ただ男性が読んでも参考にはなる内容でした。

この本によると不満・悩みのもとは「他者中心」の考え方にあるとのことです。
「常識的に考えれば、自分がどんな無神経なことをやっているかわかるはずだろうに」
「あれだけ迷惑かけてるんだから、お礼の一言ぐらい、言うべきじゃないの」
このように、相手のことで頭がいっぱいになっていることを、他者中心の状態と言うようです。
これは私にも覚えがあります。

この本では、「損する」という言葉が非常によく出てきます。
『部屋の掃除をしながら、頭の中で「損する、損する」と思考。
料理をしながら「損する、損する」と思考。
資料を揃えたり作業をしながら「損する、損する」と思考。』
これらは全て他者中心の考えから来ていて、私の場合はここまで損する、損すると考えはしないです。
ただし嫌なことが重なった時などに「つくづく上手くいかない」と思ったり、卑屈になりやすいところがあるので注意が必要と考えています。
なので卑屈になりそうになった時、意識してその考えを「よいしょ」とどかしてあげる意識を持つようにしています。

他者中心になっていると、自分の感情や感覚に鈍感になるために、つい我慢してしまいます。
これはそのとおりだと思います。
我慢が続けばやがては限界が来て、怒りが爆発するか精神的に参ってしまうかのどちらかになるのではと思います。

この他者中心に対して、「自分中心」という考え方があります。
自分中心は他者中心とは違い、調子の良い人が作業を頼んできた時などに、「損する、損する」と思いながら引き受けるのではなく、断ることになります。
その人自身にやらせたほうがその人のためになるという考えです。
自分中心の基本概念は
「私が楽になることは、結果として相手も楽になる」
「私が幸せであることは、結果として相手も幸せである」
という考え方になります。

そして私は「自分中心」を頂点まで極めたような人を見ると不快になります。
これは私自身が極度の自分中心の振舞い、自分勝手な振舞いを良くないことと思っているからだと思います。
「面白くてよくわかる! ユング心理学」(著:福島哲夫)にこのことについて書かれていました。
「人は鏡」ということであり、相手がやっていることで嫌だなと感じることは、自分自身が普段から嫌だなと思っていることです。
自分自身が嫌悪していることを相手がやっているため、見ていて「ああはなりたくない!」と思います。

自分を認められないと、客観的に自分を知ることはできません。
自分を認めるというのは、言葉にするだけなら簡単そうですが、実際にはハードルが高いです。
例えば、認めたくない負の部分があったとして、それも入れて、全てひっくるめて現在の自分が形作られているのだと受け入れることが「自分を認める」ということです。
私は今は自分自身を認められるようになっていますが、認められていない時期もありました。

どうして腹が立つのか、相手ではなく、「自分の気持ち」に焦点を当ててみる。
これは私はできています。
複雑な心境になった時などに「ああ、今はこういう気持ちなんだ」と気持ちを整理することができています。

結婚している女性をモデルに、『物事を損得に結びつける人には、「心の自由」がない』と書かれていました。
彼女は自分が得するように予約して、自分の気分によって気楽にキャンセルするので、見方によっては「得な人生」を歩いているように映るかもとありました。
ただ私は彼女を見て羨ましいとは思わないので、あまり物事を損得で捉えてはいないことが分かりました。
この本では何度も「損しないように」というキーワードが出てきて、またこのキーワードかと思うことがありました。
これは先ほど「面白くてよくわかる! ユング心理学」(著:福島哲夫)を例に書いたように、私が物事を損得でばかり考える人が嫌いということだと思います。

通信販売のセールスの人から電話が来てあれこれ聞いてきた時の断り方は興味深かったです。
「使いたいと思ったときには、こちらから電話しますね」
この手法は良いと思います。
この前服屋で使った戦法でもあります。
服を選んでいたら店員さんが寄ってきてセールストークをしてきたので、「試着したいのがあったらまたお声掛けしますね」と言って帰ってもらいました。

この本は「私はいつも損ばっかりしている…」とうんざりしている人に向けた本のようです。
内容は今の私にはあまり合わなかったですが参考にはなりました。
そして良いものについては上手く取り入れていくのが良いと思います。


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慰安婦問題で日韓が合意

2015-12-29 16:05:10 | 政治
昨日、慰安婦問題で日韓が合意しました。
日本の岸田文雄外務大臣と韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外務大臣との会談で「問題を最終的かつ不可逆的に解決」することで合意しました。
合意の内容は次のようになっています。

1.慰安婦問題は最終的かつ不可逆的に解決されることを確認。
2.慰安婦問題は当時の軍の関与の下に多数の女性の名誉と尊厳を傷つけ、日本政府は責任を痛感している。
3.安倍晋三首相が「心からのおわびと反省」を表明。
4.元慰安婦を支援する財団を韓国政府が設立し、日本政府が10億円を支援。両政府が協力して事業を行う。
5.国連など国際社会で、慰安婦問題に関する相互批判をやめる。

今回の合意、韓国政府が設立する元慰安婦を支援する財団に日本政府が10億円も支援するなど納得いかない部分がありますが、曲がりなりにも韓国が公に「最終的かつ不可逆的に解決」と認めたことは大きいです。
「最終的かつ不可逆的に解決」とは金輪際二度と蒸し返さないということです。

根本的に、慰安婦問題は1965年の「日韓請求権協定」において完全に解決済みです。
にも関わらず韓国はこれを無視し、これまで度々慰安婦問題を蒸し返し、日本からお金をむしり取り、さらには日本に嫌がらせをしてきました。
その嫌がらせは韓国の日本大使館前に慰安婦像を建てる、アメリカ各地に在米韓国人の手によって慰安婦像を建てる、国際社会の様々な場で日本の評判を下げるために悪評をばらまく(告げ口外交)など、極めて悪質なものでした。
とても先進国とは呼べないやり口です。
合意の中に「国連など国際社会で、慰安婦問題に関する”相互”批判をやめる」とありますが、韓国が一方的に国際社会の様々な場所で日本の評判を下げるために悪評をばらまいており、仕方ないので日本は「それは違う」と反論していることを指摘しておきます。

韓国の場合、「平気で裏切る国」でもあります。
代表的で記憶にも新しい例として、今年のユネスコでの世界遺産登録の件があります。
ユネスコの世界遺産登録で「お互いの候補が世界遺産に登録されるように協力しましょう」と事前に日韓で合意し、まず韓国の世界遺産登録では日本も賛成し無事に登録され、次に日本の世界遺産登録の番になったら平気で裏切り「反対」を表明するという最悪なことをしていました。
今回慰安婦問題を「最終的かつ不可逆的に解決」と認めたことも、韓国の今までのパターンから見て裏切ってまた蒸し返す可能性が高いです。
しかしそうなった場合は「韓国は国家間での公式な約束を平気で破る最低な国」と国際社会にアピールすれば良いです。
これは韓国がしているような悪評のばらまきではなく事実なのですから正当性があります。

岸田外務大臣が日韓外相会談後の会見で語った「慰安婦問題は、当時の軍の関与のもとに多数の女性の名誉と尊厳を傷つけ~」という文言。
これはギリギリの表現でどちらにも取れます。
日本側としては、たしかに軍が「募集慰安婦」という形で関与していましたが人さらいのように無理やり強制連行したわけではないと言うことができます。
慰安婦自体はいましたが、それは高い給料で雇われた募集慰安婦であり、朝日新聞と韓国が先頭に立って主張してきた「従軍慰安婦」なるものは存在しません。
完全な捏造です。
※「朝日新聞がついに従軍慰安婦の嘘を認める」の記事をご覧になる方はこちらをどうぞ。
※「朝日新聞吉田調書、従軍慰安婦捏造報道 謝罪に至る経緯」の記事をご覧になる方はこちらをどうぞ。
一方で韓国側は「慰安婦問題は、当時の軍の関与のもとに多数の女性の名誉と尊厳を傷つけ~」という文言から軍の関与=強制連行=従軍慰安婦だと言い出しそうです。
テレビ朝日、TBS、朝日新聞、毎日新聞、東京新聞など日本国内の反日左翼マスコミもこの文言を「軍の関与を認めた、つまり従軍慰安婦だ」と日本ではなく韓国の側に立つ反日左翼報道を展開する可能性が高いです。

また、今回の日韓外相会談での合意後、安倍晋三首相は朴槿恵(パク・クネ)大統領に「1965年の日韓請求権協定において完全に解決済みという立場に変わりはない」と伝えています。
その上で、慰安婦のために韓国政府が設立する財団に日本政府として10億円支援しましょうということです。
安倍晋三首相は合意後、「子どもたちに謝罪し続ける宿命を負わせるわけにはいかない。その決意を実行に移すための合意だ」とも語りました。
これは今年の8月14日に発表された戦後70年談話「安倍談話」でも語られていました。
子どもたちに謝罪し続ける宿命を負わせないため、「最終的かつ不可逆的に解決」と公の場で韓国に確約させたことは評価できると思います。
後はきちんと約束が守られるか、またしても蒸し返し最低な裏切り国家となるかは韓国次第です。
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果物

2015-12-28 15:07:10 | ウェブ日記


写真は26日に帰省した際、東京の池袋駅の「新宿高野 フルーツパーラー 池袋東武店」で買った「フルーツパラダイス」です。
お昼に弁当のほかに野菜か果物を食べたいと思いデパ地下を歩いていた時にこのお店を見つけました。
量り売りをしていて、100g、200g、300gから好きなのを選べます。
容器の大きさを見て私は200gにしてもらいました。

色々な果物がカットされて入っていて、キウイフルーツ、メロン、黄桃、いちご、グレープフルーツ、パイナップル、オレンジが入っていました。
私は果物が好きです
食べると気分的にも少し爽やかになります。
実家に帰省してからは毎日みかんを食べています。
冬場は風邪を引きやすくもあるので、みかんでビタミンCを摂れば風邪の予防にもなります。

色々な果物がカットされて入っている場合はそれぞれの味を楽しめるという良さがあります。
キウイフルーツや黄桃はしばらく食べていなかったので新鮮でした。
ビタミン摂取にも良いので色々果物を食べていきたいと思います。
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「鴨川ホルモー」万城目学

2015-12-27 22:52:30 | 小説
今回ご紹介するのは「鴨川ホルモー」(著:万城目学)です。

-----内容-----
このごろ都にはやるもの、勧誘、貧乏、一目ぼれ。
葵祭の帰り道、ふと渡されたビラ一枚。
腹を空かせた新入生、文句に誘われノコノコと、出向いた先で見たものは、世にも華麗な女(鼻)でした。
このごろ都にはやるもの、協定、合戦、片思い。
祇園祭の宵山に、待ち構えるは、いざ「ホルモー」。
「ホルモン」ではない、是れ「ホルモー」。
戦いのときは訪れて、大路小路にときの声。
恋に、戦に、チョンマゲに、若者たちは闊歩して、魑魅魍魎は跋扈する。
京都の街に巻き起こる、疾風怒濤の狂乱絵巻。
都大路に鳴り響く、伝説誕生のファンファーレ。
前代未聞の娯楽大作、碁盤の目をした夢芝居。
「鴨川ホルモー」ここにあり!!

-----感想-----
これはかなり特徴的な作品でした。
冒頭の「はじめに」でホルモーという言葉について語られます。
ホルモーとは対戦型の競技で、競技人数は20人、敵と味方でそれぞれ10人ずつになり、敵方と競って勝敗を決めるとありました。

主人公は安倍という京都大学の新入生。
京都が舞台で京都大学の学生が主人公ということで、すぐに森見登美彦さんの作品が思い浮かびました。
文章も少し似たものを感じます。
安倍は5月15日に行われる京都三大祭の一つ、葵祭(あおいまつり)の”路頭の儀”にエキストラのアルバイトで参加していました。
そこで同じくアルバイトで参加していた京都大学の新入生、高村(たかむら)と知り合います。
二人で話しながらの帰り道、菅原という男から「京大青竜会」なるサークルへの勧誘を受けます。
胡散臭く感じながらも安倍はお金がないことから、このサークルの新勧コンパに参加して無料で料理を食べまくろうと考え、新勧コンパの会場である三条木屋町居酒屋「べろべろばあ」に行ってみます。
「べろべろばあ」には高村も来ていて再会することになりました。
さらに早良京子という美しい女性が来ていて、安倍はこの人に一目惚れします。
ただ安倍は早良京子の鼻の美しさに惹かれていて、何だか異様な一目惚れの仕方でした
コンパの挨拶で京都大学青竜会第499代会長である菅原真(まこと)が登場。
安倍と高村を勧誘してきた人物であり、499代とはすごい長さだなと思います。
後日安倍は京大青竜会が二年に一度しか新入部員を勧誘しない謎のサークルであることを知ります。

この作品にも森見登美彦さんの「宵山万華鏡」と同じく「祇園祭宵山」が出てきました。
1ヶ月に渡って続く祇園祭において「本祭」に次ぐ盛り上がりを見せる「宵山」、一度は見てみたいものです。

スガ氏(菅原)の策略で安倍も高村も京大青竜会のメンバーに入れられます。
他にも安倍が想いを寄せる早良京子、安倍と因縁の仲になる芦屋、ミステリアスな雰囲気の楠木ふみなど、計10名が京大青竜会の新たなメンバーになりました。

安倍のアパートの部屋は六畳で、森見登美彦さんの作品の代名詞でもある「四畳半」ではなくて良かったです(笑)
また、安倍は部屋にクーラーがないので、夏の深夜になると鴨川の川べりのベンチでしばらく涼んでから部屋に戻って寝るようにしています。
ある日、隣のベンチで女性が泣いているところに遭遇し、何とそれが早良京子でした。
早良京子がなぜ泣いていたのかが謎でした。

祇園祭宵山の日、四条烏丸交差点で4つの浴衣軍団が一堂に会する場面は印象的でした。
京大青竜会が全員何の模様もない青一色の浴衣を着ているのに対し、他にも白の浴衣、真っ黒の浴衣、朱色の浴衣の一団が現れます。
青の浴衣が京都大学、白の浴衣が立命館大学白虎隊、黒の浴衣が京都産業大学玄武組、朱色の浴衣が龍谷(りゅうこく)大学フェニックス。
いずれもホルモーをやっているサークルであり、この4チームで長い年月の間、京都の街を舞台にホルモーを競ってきました。
ちなみにどのチームも上回生10人、新入生10人の20人で、4チーム合わせて80人の集団が三条木屋町居酒屋「べろべろばあ」で大宴会を行いました。
4チームの浴衣の色には意味があり、まず御所を中心にして東に京都大学、南に龍谷大学、西に立命館大学、北に京都産業大学があります。
そして4チームのチーム名は青竜、朱雀(フェニックス)、白虎、玄武。
この4つは四神(しじん)と呼ばれていて方角がそれぞれ決まっています。
東の青竜、南の朱雀、西の白虎、北の玄武です。
ホルモーは「鬼や式神を使って争い事をする」と言われていて、この時点では現実感が乏しかったのですが、この青竜、朱雀、白虎、玄武の話を読んだら現実味が増してきました。

やがて吉田神社での「吉田代替りの儀」を経て上回生が引退。
安倍達がホルモーを戦うことになります。
吉田代替りの儀における儀式を経て安倍達も「オニ」が見えるようになっていました。
オニ達は茶巾絞りの「絞り」のような顔をしているとあり、どんなものなのか気になるところでした。
そして安倍達は2回生になり、ホルモーが始まります。
ここからは「オニ」を駆使した戦いが行われました。
ただホルモーをするだけではなく失敗による挫折や失恋などがあり、青春物語になっています。

「杳(よう)として」という言葉が出てきた時は、使い方の意味は違いますが山陽でよく聞く「ようせんぞ」「よう食えんです」といった言葉が思い浮かびました。
ネットで調べてみると西日本では「よう○○しない」といった言い回しがよく使われるようです。
早良京子への恋が儚く散った時の「空中楼閣が空中分解」の言い回しは面白かったです。
言い回しにも森見登美彦さんと似たものがあります。
「有頂天家族」でよく出てくる「下鴨神社糺(ただす)の森」も出てきました。

やがて安倍と芦屋が対立。
芦屋はホルモーでは圧倒的に強いのですがだいぶ傲慢なところがあり、高村がミスをした時の態度を見て安倍の怒りが爆発しました。
京大青竜会に分裂騒動が起こります。
鍵を握るのは「ホルモーに関する覚書」第17条で、これが何なのか気になるところでした。

『京都には八坂神社を中心に神社間をつなぐ”龍穴”という地下通路が縦横無尽に走っている』というのは興味深かったです。
調べてみるとどうやら本当にあるようです。

ホルモーという謎の対戦型競技を軸に、挫折、失恋、サークル内分裂騒動などがある青春物語になっていました。
最初はホルモーという謎めいた言葉が出てきてどうなるかと思いましたが面白く読める物語でした。
続編の「ホルモー百景」があるようなのでいずれそちらも読んでみたいと思います。


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帰省

2015-12-26 22:36:03 | ウェブ日記
今日は朝4時に起きました。
5時に出発し、電車に乗りました。
広島駅まで行って新幹線に乗り換え、そこから約4時間かけて東京に向かいました。
この時間帯での帰省はゴールデンウィークに帰省した時と同じです。
ただし今回は冬至が終わったばかりで非常に日が短くなっているため、広島に6時少し過ぎに着いた時もまだ外は真っ暗でした。
新幹線に乗って30分くらいするとようやく空が明るくなってきました。

新幹線に乗っている時は矢継ぎ早に母親や友達からメールが来ました。
メールが重なる時というのがあります。
高校時代の友達と帰省した時に飲み会でもしようかとなっていたのですが、年末年始に仕事が入り無理そうというメールがありました。
やはりそう簡単には集まれないものです。
もしかしたら30日に少し時間が出来るかもと言っていましたが、無理せず運が良ければ集まるくらいで行こうと言っておきました。

今日は朝早かった影響でかなり眠いので早めに寝るとします。
明日はゆっくり小説レビュー書きと、その後は読書の予定です。
年越しまでにあと2冊本を読みたいところです。
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帰省のお土産選び

2015-12-25 17:31:18 | ウェブ日記
今日は明日からの帰省に向けてお土産を買っていました。
買ったのは「藤い屋」のもみじ饅頭、「にしき堂」の生もみじ、「瀬戸田檸檬菓子工房 パティスリーオクモト」の瀬戸田レモンケーキ”島ごころ”、スナック菓子として「Calbee じゃがりこ」の中四国限定お好み焼き味です。
私の中では帰省時の定番の組み合わせになってきています。
もみじ饅頭は、食べた中では藤い屋と宮島にある坂本菓子舗が特に美味しく、手に入りやすいのは藤い屋なのでそちらにしています。
藤い屋は包装もすごく品がありお土産に向いていると思います。
※藤い屋のもみじ饅頭の記事はこちらをどうぞ。
※坂本菓子舗のもみじ饅頭の記事はこちらをどうぞ。

瀬戸田レモンケーキ”島ごころ”は、もともとは山陽に来て広島がレモンの生産量日本一であることを知り、それならレモンの菓子をお土産に買おうと思ったのが始まりです。
購入したのは瀬戸田レモンケーキ”島ごころ”で、これが大当たりでした
素晴らしく美味しいレモンケーキでありお土産としてお勧めです。
※瀬戸田レモンケーキ”島ごころ”の記事はこちらをどうぞ。

「Calbee じゃがりこ」のお好み焼き味は、9月のシルバーウィークの帰省で買って帰った時に、妹の子供である姪っ子が美味しそうに食べていたのが印象に残っています。
9月の時点ではまだ1歳5ヶ月だったのですが、小分けされたじゃがりこの袋を持ってきて「これあげる」とばかりにこちらにあげようとしていたのが可愛らしかったです^^
お正月に妹夫婦が来るらしいので姪っ子にも食べてもらえればと思います。

というわけで、無事に帰省のお土産を買うことができました。
昨年より少し早い帰省となります。
ゆっくり休んで疲れを取りたいと思います。
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「13階段」高野和明

2015-12-24 15:48:08 | 小説


今回ご紹介するのは「13階段」(著:高野和明)です。

-----内容-----
反抗時刻の記憶を失った死刑囚。
その冤罪を晴らすべく、刑務官・南郷は、前科を背負った青年・三上と共に調査を始める。
だが手掛かりは、死刑囚の脳裏に甦った「階段」の記憶のみ。
処刑までに残された時間はわずかしかない。
二人は、無実の男の命を救うことができるのか。
第47回江戸川乱歩賞受賞作、江戸川乱歩賞史上に燦然と輝く傑作長編。

-----感想-----
樹原亮(きはらりょう)は31歳の死刑囚。
死神(死刑囚にこれから死刑が執行されるのを告げに来る人。死刑囚から見ると死神に見える)は午前9時に独居房にやってきます。
この時間は決まっているようで、毎朝9時になると独居房には緊張が走ります。
樹原亮は東京拘置所の死刑囚舎房、通称「ゼロ番区」に収監されて7年になります。
樹原は7年もの間、死の恐怖に怯えながら生きてきました。

「自分は処刑されてしまうのか。
まったく身に覚えのない罪のために。」


この作品は冤罪によって死刑判決を受けた死刑囚、樹原亮を救い出すための物語です。
樹原はバイク事故の影響により、自身が死刑判決を受けることになった事件前後数時間の記憶がないのですが、石田という男が死刑囚舎房から出房となり 死刑台に連れて行かれたその日、「あの時」死の恐怖に駆られながら階段を上っていたことを思い出します。

この物語の主人公の一人、三上純一は松山刑務所で仮出獄許可決定書を手に、仮出獄許可決定書交付式に出ています。
そんな純一を微笑をたたえて見ているのは、もう一人の主人公である看守長(首席矯正処遇官)の南郷正二。
純一は27歳、南郷は47歳です。
梅雨入り間近の6月から物語は始まります。

純一には8歳年下の弟、明男がいます。
実家を出てアパートに住んでいる明男のところに行ってみると純一を見た明男は露骨に嫌そうな顔をします。
人殺しとなった兄のせいで明男は高校を中退していました。
明男の口から聞いた、三上家が被害者の父親、佐村光男に払わなければならない慰謝料の額は7000万円。
この時純一はなぜ両親がぼろぼろの家に引っ越していたのか思い知ることになりました。

純一は旗の台にある雑貨店「ファンシーショップ リリー」を訪れます。
ここには木下友里という高校時代のガールフレンドがいます。
二人の会話の中で木下友里が「私は10年前のあの時から時間が止まっている」と言っていたのが印象的でした。
10年前に何かがあったようです。

純一が働こうと思い父のやっている小さな町工場「三上モデリング」に行くと、何とそのすぐ後に南郷がやってきます。
南郷は死刑囚の冤罪を晴らす仕事を一緒にやらないかと持ちかけてきます。
死刑囚の事件が起きたのは千葉県中湊郡。
純一が高校時代に木下友里と補導されたのも中湊郡、純一の傷害致死事件の被害者の実家があるのも中湊郡で、奇妙な偶然になっていました。
南郷からこの事件の成功報酬は一人につき1000万円であることが明かされます。
払う賠償金がまだ2700万円残っていることもあり、純一はこの仕事を引き受けます。

純一は南郷とともに動き始め、まず南郷の依頼人である杉浦弁護士が登場。
死刑囚の事件がどんなものだったかが語られます。

------------------------------
1991年8月29日午後8時30分頃。
中湊郡磯辺町に住む教員、宇津木啓介は妻の芳枝を連れて年老いた両親が住む実家への山道を軽自動車で上っていました。
実家手前300メートルの地点で路上に倒れている男に遭遇します。
男の後方にはオフロードバイクが投げ出されていて、状況から見てバイク事故であり、宇津木夫妻はすぐ先にある実家から119番通報しようと再び車に乗り込みます。
ところが実家に駆けつけた夫婦が見たものは、大型の刃物で襲撃された両親の惨殺死体でした。
殺害されたのは67歳の無職、宇津木耕平とその妻、康子。
耕平は定年まで地元の中学校の校長をした後、7年前からはボランティアとして保護司活動に従事していました。
捜査陣は現場から300メートル下でバイク事故を起こしていた樹原亮という青年に注目します。
当時22歳だった樹原は少年の頃の非行歴と、20歳を過ぎてから起こした軽微な窃盗事件のため、保護観察処分を受けていました。
そして彼を担当する保護司が、被害者の宇津木耕平だったのです。
捜査員が樹原亮が搬送された救急病院に向かうと、樹原亮の持ち物から宇津木耕平のキャッシュカードが入った財布が発見されます。
さらに後の鑑定で樹原亮の衣類からは二人の被害者の血液が検出されます。
状況は明らかで、樹原亮は面識のある保護司の家に上がり込み、宇津木夫妻を殺害した後、金品を盗み、バイクで逃走。
ところがその途中、カーブを曲がりそこねて転倒し、皮肉にも被害者の遺族によって発見されるという事態になりました。
樹原亮は入院中に強盗殺人の容疑で逮捕されることになりました。
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この事件には被告人の樹原亮がバイク事故のショックで犯行時刻の前後数時間の記憶を失っているという特異な点があります。
記憶がないのは裁判では不利で、裁判官に「改悛の情(反省して悔い改めること)」がないと判断されてしまい、無期懲役か死刑かの判断で死刑側に行きやすくなります。
また、自分がやったかどうかの記憶がないので検察側が主張する公訴事実にも反論のしようがないです。

南郷の依頼人である杉浦弁護士にはさらに依頼人がいて、杉浦弁護士曰く「匿名の篤志家」とのことです。
依頼人が行動を起こそうとしたきっかけは樹原亮が失われた記憶の一部を思い出したからとのことで、樹原は思い出せない四時間弱の時間のどこかで死ぬかも知れないという恐怖を感じながら階段を上っていたと言っています。
階段を探し出せば犯行現場から消えた凶器や他の証拠が見つかるかも知れないと考え、純一と南郷はまず階段を探そうと動き出します。

純一と南郷はまず惨殺された宇津木夫妻の息子夫婦、啓介と芳枝のもとを訪れるのですが、ここでの場面は印象的でした。
南郷達が樹原亮の再審請求をしようとしていると察知すると啓介が激怒。
その凄まじい怒りを見て純一は「死刑判決に疑義を呈するのは、被害者感情を蹂躙する行為なのだ。そこに論理がつけ入る隙はない。」と胸中で述べていました。

純一と南郷の話と同時進行で、樹原亮の死刑執行への手続きも着々と進んでいきます。
東京霞ヶ関の中央合同庁舎6号館、法務省刑事局にて、「死刑執行起案書」が作成されます。
この起案書は5つの部署、13名の官僚の決裁を受けることになっています。
また、死刑判決の言い渡しから執行までの手続きの数も13あります。
死刑までに上っていく階段、13階段です。

やがて純一と南郷は樹原亮が断片的に思い出した「階段」が一向に見つからないことから、階段を探すのではなく、真犯人を探す方向に作戦を変更します。
樹原亮死刑執行へのタイムリミットが迫る中、少しずつ手掛かりを得ていきます。
南郷の後輩の岡崎刑務官や樹原亮の公判で死刑を求刑した中森検事、さらに公判に出廷した弁護側の情状証人の二人、安藤紀夫(のりお)と湊大介など、色々な人に話を聞きながら調査していきます。
真犯人には驚きましたし、クライマックスの展開にも驚きました。
クライマックスは二つの物語が同時進行されたのですが、どちらもかなり狂気じみた怖い展開になっていました。
一つが「怒り」の感情でもう一つが「恐怖」の感情で、どちらも時として人を殺害する狂気の感情になることがあるのだと思います。

ミステリー小説だけに「冤罪を晴らす」「真犯人を探す」という謎解きの要素が面白かったです。
さらに物語の節目節目で着々と進んでいく死刑執行への手続きが緊迫感を与えていました。
先の展開が気になりどんどん読んでいける面白い小説でした。


※図書レビュー館(レビュー記事の作家ごとの一覧)を見る方はこちらをどうぞ。

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冬至

2015-12-22 19:32:58 | ウェブ日記
今日12月22日は冬至。
二十四節気の一つで、一年で最も昼間の時間が短い日です。
先日「12月折り返し」という記事を書いた時に「12月の後半は22日の冬至、クリスマスイブ、クリスマス、有馬記念、大晦日と年末らしいイベントが続く」と書きましたが、まず最初のイベント日を迎えました。

何だかあっという間に冬至まで来てしまいました。
冬至といえばゆず湯に浸かったりかぼちゃを食べたりしますが、今年はどちらもしていないです。
かぼちゃは気が向けば近いうちに食べようと思います。
ゆずは湯に浸かる機会はなさそうですが、料理でならゆずを楽しむ機会があるかも知れません。

冬至が終わると今度は再び昼間の時間が長くなり始めます。
ここ何週間か毎朝6時10分に起きるとすっかり真っ暗になっていますが、これも1ヶ月後くらいには徐々に明るくなり始めるでしょう。
ただし寒さのピークはこれからやってきます。
12月下旬~1月終わりくらいまでが一年の中で一番寒く感じます。
風邪を引かないように注意して、年末年始の休みを楽しみたいと思います。
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津久根島の天ぷらコース料理

2015-12-21 22:12:16 | グルメ
広島にある「江戸前天冨良 津久根島」というお店に再び行きました。
※前回の「津久根島の天丼」の記事をご覧になる方はこちらをどうぞ。
今回は夜にお店に行き、天ぷらのコース料理を食べました。
竹コースと特別コースの二種類あり、私は竹コースにしました。


まずこちらのセットが運ばれてきます。
野菜サラダに漬物、そして大根おろし天つゆにレモンです。
天ぷらは塩、カレー粉、大根おろし天つゆ、レモンのどれでも好きなものをかけて食べられます。
出てきた順番にご紹介していきます。


トップバッターは車海老とシソ海老。
カリッと揚がっていて塩がよく合います。
お店の人によると「えびは天ぷらにするのが一番。甘味が出て非常に美味い」とのことで、たしかにそうだなと思います

次は「はなっこりー」という野菜。
初めて聞く名前で、ブロッコリーと中国のサイシンという野菜を掛け合わせているとのことです。
これは大根おろし天つゆが合いそうだと思い浸けて食べてみました。
苦味もなく美味しかったです。

ぬかご。
どんぐりより少し大きいくらいの実が楊枝に3つ刺さっていました。
これも初めて聞く名前で、塩で食べてみるとホクホクとしていてあまり味はなかったです。
山芋のつるにできるもので、調理方法はあまりないが、揚げると良い香りが出るとのことです。
塩ゆでにしても良いらしいですが、津久根島では天ぷらにしているとのことでした。
興味深い食材だと思います。

しいたけ。
えびの擂り身つみれが入っています。
このしいたけがかなり美味しく、まさかしいたけがこんなに美味しく食べられるとは思いませんでした
天ぷらで揚げたてのしいたけは良いと思います。


穴子。
お好み焼き、牡蠣と並ぶ広島の名物に「穴子めし」があります。
穴子めしは既に何度か食べていてかなりの美味しさです。
※「月あかり」の穴子めしの記事をご覧になる方はこちらをどうぞ。
その穴子、天ぷらにしても非常に美味しいです。
まず塩で食べて、カレー粉も合うと言うので試してみたところかなり合っていました。
ややくせのある魚なのでカレー粉の香辛料は合うとのことでした。

豆腐とこんにゃくの串。
これは最初からみそダレが付いていて、そのまま食べてとのことでした。
豆腐もこんにゃくも天ぷらのイメージはなかったのですが食べてみると美味しかったです。
中がかなり熱々でした。
またこんにゃくとみそは相性が良く、これはたしかにみそダレで食べるのがベストだと思います。

ごぼうを大葉(しそ)で巻いたもの。
しその香りが良いです。
ごぼうは「きんぴらごぼう」のように切られているため、天ぷらにするとカリッとして良い食感になります。
大根おろし天つゆで美味しく頂きました。


イカを大葉で巻いたもの。
イカに厚みがあるのが特徴です。
これも大根おろし天つゆで美味しく頂きました。
イカは刺身やイカリングフライのイメージがあるのですが、天ぷらも良いものだと思いました。

キス。
キスの天ぷらはオーソドックスなようで、わりと色々な場所で見かけます。
スーパーで売っていたりもしますし、天丼チェーンの「てんや」にもキスの天ぷらが入る天丼があります。
揚げたてのキスはふわっとした食べ心地の良さがあり、天ぷらに向いている魚だと思います。
塩でシンプルに美味しく頂きました。


最後はかきあげ。
どんぶりか天茶にできるので、どんぶりにしてもらいました。
ミニ天丼です。
天茶はかきあげのお茶づけで、隣の人が天茶にしたので見ていたらお椀に揚げたてのかきあげを入れていました。

このかきあげはコーンとホタテの貝柱、インゲンをカットしたもので構成されています。
私はコーンのかきあげはこのお店に来るまで見たことも食べたこともなかったです。
お店の人に聞いてみたら、このお店の先代の店主(2年前に他界)がコーンのかきあげを考案したとのことです。
40年くらい前、東京で修行した先代店主が広島で天ぷら専門店「江戸前天冨良 津久根島」を開いた時、「これからは女性の時代だ。女性に食べてもらえるようなかきあげを作ろう」と考え、誕生したのがコーンのかきあげです。
まだ男女平等が確立されておらず、男尊女卑の傾向があった時代にこれは画期的だなと思います。
そんな挑戦をしながらきちんとお店が続いているところを見ると、先見の明のある店主だったのだと思います。

というわけで天ぷらのコース料理、美味しく頂きました。
揚げたての天ぷらはほんと素晴らしいと思います
まだまだ食べに行きたい天ぷらのお店です


※『津久根島の天ぷら「丸十」』の記事をご覧になる方はこちらをどうぞ。
※「津久根島 野菜の天ぷら各種」の記事をご覧になる方はこちらをどうぞ。
※「江戸前天冨良 津久根島 宮島店」の記事をご覧になる方はこちらをどうぞ。
コメント (2)
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