ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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老人は恥ずかしがらずに、ささやかな経験でも、若者に語り継いで欲しい(学校で教えてくれない経済学)

2011-06-29 23:35:12 | 経済学
「ステルス弾圧」という言葉が近着の二ュ―ズウイーク日本版に出ていた。「一端出獄させた反体制派を軟禁して当局の監視下に置き、外部との接触を制限すること」。先日保釈された現代アーチスト、アイ・ウエイウエイさんもその一人である。「89年の天安門事件以降は今ほど激しい政治弾圧はなかった」などと書いていた。

「アイ・ウエイウエイは、小さな刑務所から外の『刑務所』に移されたにすぎない。常にのど元にナイフを突き付けられているようなものだ。政府批判を続ければすぐに、喉をかき切られる」と、元共産党幹部で天安門事件後アメリカに亡命したカオ・ウエンチェンは話したと同誌は紹介していた。

「退任ゲ―ツが憂うアメリカの未来」と題して、6月末に米国防長官を退任するロバート・ゲ―ツがニューズウイーク誌とのインタビューで「ワシントンの政治風土は変わった。週末になると議員たちは選挙区のある地元に帰ってしまうことだ。以前は、週末になれば議員同士でゴルフを楽しんだり、家族同士で親睦を深めたり、自宅での夕食に招待し合ったりしていた。他に変わったことは、インターネットを使えば誰でも声を上げることが出来る。面と向かって言えないことでもブログやメールでは平気で言ったりするものだ」などと語っていた。

40年前の筆者の古いアメリカ経験でも、家族同士で材料を持ちよりちょっとしたパーティーによく参加した。当時はベトナム戦争最中で厭戦気分が広がっていたと記憶している。ところが、先のゲ―ツ長官の話に「ベトナム戦争でも本格的戦闘が行われたのは65年か66年から72年にかけての次期で、期間にして6年か7年だった。それに引き比べてアフガニスタンで軍事行動を初めてから10年になる。米国民は戦争にうんざりしている」と話している。

第1回目の神戸大空襲は66年前の昭和20年3月17日だった。4月から小学校へ上がる年に当たる。阪神青木の祖母の自宅の東窓から大阪空襲、南の庭先から神戸三宮が米軍に空爆される様子がよく見えた。空爆の後、三宮の焼け跡を祖母が孫の筆者に見せてくれたことに感謝している。気付かなかったが、祖母は、マネキン人形のようになった死体が道端に積み上げられていたと帰路話してくれた。

その年の5月には阪神間も絨毯爆撃にやられた。その時は亡父を残し家族全員で縁故疎開していたからその時の惨状は知らない。土山の施設に勤めていた亡母の従姉に会うために、当時2才の弟と道中、米軍の機銃掃射に狙い撃ちされた。日本では、戦争を実感しない世代が今の政治を動かしているから,アメリカ人とも中国人とも特に外交の世界ではかみ合わないのだと常々思っている。

現役時代、合繊メーカーのえらいさんと親しくお話し出来る機会がしばしばあった。それが今大変な肥やしになっている。その中の一つに、さる方の父上が軍人さんで、「戦争・刑務所・大病」の経験がないと人間本物でない」というのが口癖だったという話を聞いたことをよく覚えている。経験しないに越したことはないが、日本の政治家の言動、新聞報道に見られるマスコミの論調などを読んでいると、これではいつまでたっても日本と言う国はよくならないのではないかと、つい日本の将来が不安になる。

一人でも多くの老人が、恥ずかしがらずに、どんなささやかな経験でもいいから、機会あるごとに若者に語りついで欲しいと思う次第である。(了)

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