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国債の格付けは美人投票と同じで、どれだけ美しいかではない:14日放送の英BBC

2012-02-15 11:30:42 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


世界の二ュ-スをNHK/BSテレビで見ることから一日が始まる。今朝のニュースでは、Facebookという文明の利器が開発されたことで、店の売り上げが3割、4割増えたと驚くあるアメリカ人菓子店の店長の話や、当のFacebookを開発したマーク・ザッカ―バーグ氏が母校ハーバード大学を訪問,後輩を激励する様子を米ABCが報道していた。

ただ、物事には陰と光がある。Facebookは、書いて字の如く顔が画面に出る。生年月日など個人情報もオープンになる。アメリカでの話だが、離婚増加に寄与していると「ワールドWaveMorning](世界の扉)で紹介していた。米株式市場でFacebookが近々上場それることから、時価総額が日本円で8兆円規模になることもあり、どこの株式市場に上場されるかを巡って水面下で激しい競争が進んでいると紹介していた。

今朝の世界のニュースでは、今年秋には、中国の新たな指導者となると見られる習近平副主席のワシントン訪問の様子を、フランスF2,ドイツ、英BBC,ドイツZDF,香港ATV,シンガポールCNA、豪州ABCなど多くのメディアが時間を割いて紹介していた。その中でフランスF2が「謎の人物」という取り上げ方をしていた。豪ABCが解説した中では「アメリカは、中国の本音を知ろうとしている。しかし、発言の90%は実行されていないことが過去の統計には出ている」というくだりが一番面白かった。

「中国の本音は、習近平が現実に権力の座についてはじめてわかる」と解説していた。ボクシングでいうジャブの交換の段階では本当のことはわからないということなのであろう。オバマ米大統領は11月に選挙を控えている。イラン問題にしろシリア問題にしろイスラエルに甘い顔を見せられない。バーレーンでの連日のデモも気がかりだ。ホルムズ海峡へ航空母艦、アブラハム・リンカーンを14日乗りいれた。まさか、習近平訪米に合わせた動きではなかろうが、米大統領選挙になるとアメリカは何でもありになるから警戒するに越したことはないだろう。

ホワイトハウス前ではチベット系アメリカ人が「オバマは、習近平に人権問題について圧力をかけろ」とプラカードを掲げてアッピールしていた。米中首脳会談で実際何が話し合われたのか知る由もない。表に出て来た言葉は、①貿易問題、②人権問題が話し合われたことになっていた。シリア、イラン、北朝鮮、東シナ海、足元では緊急を要するユーロ支援を巡る中国のスタンスを見極めたい。問題が山積している。習近平副主席は「置かれている立場が違う。アメリカは立場の違いを認めるべきだ」と強く主張したと香港ATVが紹介していた。

シンガポールCNAは温家宝首相がEUのバンロンパイ大統領と会ったと伝え、温氏首相はEUと中国は互恵の関係にある。EUを支援したいと強調した。しかし、具体的にどのような支援をするかについては全く触れなかったと紹介していた。いつからいくら支援すると発表する時期にいまだ至っていないと中国政府はEUの現状をクールに観察している。

ギリシャ支援関連では、ギリシャ議会がギリシャの緊縮財政法案可決を受けてユーロ圏財務相会議を予定していたが、電話会談のみで延期されたというニュ-スが流れた。これを嫌気して 、14日 NY株式市場は、前日比80ドル近く値下がりした。あと緊縮法案が正式に署名されたと伝えられ、引けにかけて値を戻し、NYダウは前日比4ドル高、12,878ドルで取引を終了した。

「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演したみずほコーポレート銀行、荒井守氏は「ギリシャ支援報道に振り回される展開が続いている。NY外国為替市場では、日銀が金融緩和策を発表したことを受けてドル買い・円売りが進んだ。今後注目すべきポイントは、米FOMC議事録の中身だ。アメリカの今後の金融政策を知る手掛かりになるだろう」などと解説していた。NY外国為替市場では、1ドル=78.39~41円、1ユーロ=102.88~93円で取引された。NY原油【WTI】はバレル17セント安、100.74ドル、NY金相場は、トロイオンス7.10ドル安、1,715.90ドルで取引された。

英BBCがムーディーズが欧洲8ケ国の格下げを実施したことを取り上げ、「国債の格付けは、美人投票と同じで、どれだけ美しいかではなく、他と比較して格付けしているにすぎない。イギリス国債が安定からネガティブに格下げされたが大したことではない。」と専門家の見方を紹介していたのが面白かった。鉄の女、サッチャ―元首相の映画が大ヒットしているそうだ。ジョンブル精神がやせ我慢でなければよろこばしい。

外交の舞台ではブラフ(威嚇)はつきものである。日本人が特に外交ベタといわれるのは日本の政治家は、ブラフ一つ出来ないからだろうと勝手に思っている。(了)

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