ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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原子力発電について考える(学校で教えてくれない経済学)

2008-11-30 13:10:37 | 経済学
 友人のKさんから「地域ワークショップ 京都」、「共に語ろう 電気のごみ~もう 無関心ではいられない~」(資源エネルギー庁、原子力環境整備促進・資金管理センター主催)がハートンホテル京都で開かれるが時間が許せばいかがですかと案内をいただいたので出かけた。
 朝9時からはじまっていた肝心の講演と講義は終っていた。なんとか「ワークショップ」には途中からの参加となった。食わず嫌いで出不精を決め込んでいると進歩がないと常々思っている。今回も出かけて行っていろいろな立場の方の意見を聞くことが出来幸いだった。
「電気のごみ」とはなにか。要するに原子力発電から出る放射性廃棄物のことである。
 資源エネルギー庁が平成20年11月にまとめた「原子力と放射性廃棄物の地層処分について」という冊子と「電気を使うすべての人に読んでほしい」というタイトルの原子力発電に関する啓蒙のためのパンフレットと「原子力発電四季報」(電気事業連合会広報部)最新号が配布された。
 ワークショップは各班7~8名の5班に別れて討論の後チーフがまとめて発表する形式が取られた。
 A班は、原子力発電そのものに関する知識がない人が多い。それが電力会社に対する不信感を招いている。反対、賛成の場をもっと作ってもらいたい。原子力発電は「危険であること」と「必要であること」のギャップを短縮することが先だと話した。
 B班は、原子力発電の必要性と「なぜ大丈夫なのか」の議論が不足していると指摘した。不安は解消しないとなれば、お金(交付金)をどう受け入れるのか。地域としての使い道についてストレートに入ったほうがいいと発言した。
 C班は、はじめに原発ありきはおかしい。原発は減らすべきだと主張した。何が不安か?何が危険か?これすらわかっていない。知事から市民の合意へ進めても、市民同士の対立がいやだ。霞が関の地下に放射性廃棄物を埋めたらいいとう意見も出たと紹介した。
 D班は、廃棄物処理費用が電気料金に既に含まれていると初めて知った。電気事業者は電気代の内訳を具体的に出すべきだと指摘した。廃棄物を関電の地下に埋めるべきだという声も出たと紹介した。
 E班は、第一に都道府県レベルで放射性廃棄物の問題点を認識していない。真剣に考えるべきだ。第二に、電気は使うが負担はしないでは通らない。原子力発電の問題を自分の責任として考えることが先決だろうと発言した。
 資源エネルギー庁の資料によれば、オイルショック前(1973年度)では発電電力量シエは石油71%原子力2.6%、一般水力16%だった。2007年は石油12%、原子力25.4%、石炭25%、LNG27%水力7%と変化した。原子力なしには日本の電力供給は成り立たない。
 高レベル放射性廃棄物は火山ガラス固化体に閉じ込めて地下300メートルに埋められるため問題ないとされている。子孫は果たして大丈夫か。庶民レベルでの不安はなくならない。
 電気は使う。廃棄物は受け取らないでは問題解決しない。その一方で、はじめから原発ありきでもいいのか。代替エネルギー拡大の道はないのか。多くの課題を残している。(了)

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