しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

るろうに剣心 京都大火編

2014年08月03日 23時10分02秒 | 作品名(ら行)
第354回「原作への思い入れが少なければ許せるかも・・・」
かつて私が週刊少年ジャンプを毎週購入していたのは、小学生高学年くらいから二十代の半ば頃だったと思います。その終盤期に連載されていた「るろうに剣心」が実写化かれると聞いた時には「ああ、またか・・・」と思いました。コンピューターの進歩や撮影技術の進歩によって、あらゆる表現が可能となった映画の世界。多くの実写化不可能と言われた作品が次々と実写化されていく中、心の底から「実写化して良かった」と言える作品があまりに少ないのも事実だからです。今回の作品「るろうに剣心 京都大火編」は前作をまともに観ていないにも関わらず、どうして劇場へ足を運んだのか?私自身も理由はわかりません。

時代は明治初期。かつて人斬り抜刀斎と呼ばれた伝説の人斬り「緋村剣心」。彼は鳥羽伏見の戦いを期に刀を置き、不殺の誓いをたて、東京にある神谷道場で仲間達と共に平穏な生活を送っていた。ある日、明治政府の内務卿・大久保利通から呼び出された剣心はある依頼を受ける。それは剣心から影の人斬り役を引き継いだ男・志々雄真実が京都で政府転覆を狙い暗躍しているという話だった。政府が派遣した討伐隊は志々雄を前に成すすべがなく、最後の望みとして剣心に白羽の矢が立ったのだった。このまま志々雄を自由にさせておけば、日本は再び戦乱の世へと逆戻りしてしまう。志々雄の野心を阻止すべく、剣心は京都へ向かう。

正直、それほど原作の熱狂的ファンというわけでは無かったので、大まかな物語の展開を覚えている程度だったのが良かったのかも知れません。剣心の扱う「飛天御剣流」の描き方がお見事でした。今まで観てきた剣術シーンとは比べものにならない迫力あるアクションシーンは時間を忘れてしまうくらい見事なものでした。

心配していた各キャラクター達も想像していた以上にピタッとハマっていて、特に神木くんが演じた瀬田宗次郎はそれはそれは素晴らしかった。さらに藤原竜也演じる志々雄真実も見事な悪役っぷりでした。誰を演じても同じに観えると以前のブログに書きましたが、彼はもしかするとああいう激情的な悪役がとても似合う俳優さんなんじゃないかと思いました。後編となる「伝説の最期編」での彼の最期がどう描かれるのかがとても楽しみになりました。内に秘めた憎悪を燃えたぎらせる志々雄真実は本当に伝説になるかもしれません。

点数は★★★★☆です。原作を読んでいない人が突然この作品を鑑賞して楽しめるのかは疑問が残りますが、前作を観たり、多少の原作の知識がある人が観ると楽しめる作品だとは思います。1つ疑問だったのは四乃森蒼紫のエピソードが必要だったのか?ということです。伊勢谷友介演じる蒼紫はキャラクター性もアクションも良かったのですが、ストーリーの外側で無理やり登場させた感が拭えませんでした。後編でどう絡んでくるのかわかりませんが、あのキャラクターを無理に原作に合わせて登場させなくても成立したんじゃないかと思ってしまいました。蒼紫と翁の戦闘シーンはとても良かったのですが・・・

るろうに剣心 京都大火編 通常版 [Blu-ray]
佐藤 健,武井 咲,藤原竜也
アミューズソフトエンタテインメント


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