しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

マイティ・ソー/ダーク・ワールド

2014年02月03日 00時35分48秒 | 作品名(ま行)
第335回「そして物語は、さらなる広がりを見せる」
今週の作品は、もう誰が何と言おうと「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」です。来年公開予定の「アベンジャーズ2/エイジ・オブ・ウルトロン」へ向けて着々と進行していくマーベルワールドの作品群の1つであるこの作品は雷神ソーを主人公とした物語だ。「アイアンマン3」から始まったフェーズ2はますます盛り上がりを見せてくれます。

かつてアスガルドはダークエルフの住む世界「ダーク・ワールド」と熾烈な戦争を繰り広げていた。戦いは最終兵器「エーテル」を使うことでダークエルフが勝利を収めようとしていた。しかし、寸前のところでアスガルド側がエーテルを奪還し、勝利を収める。それから多くの時間が経過し、時は現代。ロンドンで重力場異常が観測され始める。その調査を始めた天文物理学者のジェーンは偶然に見つけたエーテルの隠し場所で自らの身体にエーテルを取り込んでしまう。重力場異常は惑星直列による9つの世界の境界があいまいになってしまう現象の一端だった。世界を滅ぼしてしまうほどの強力な兵器を身体に有してしまったジェーンを狙いダークエルフ達が地球へと侵攻し始めた。危険を察知したソーはアスガルドから再び地球へとやって来た。久しぶりの再会を喜ぶ間もなく2人はアスガルドへと移動し、ジェーンの検査が始まる。するとエーテルの在りかを察知したダークエルフは軍勢をアスガルドへと侵攻させる。多くの犠牲を払ったものの何とかダークエルフの攻撃を凌いだものの、このままでは何度でも攻撃を仕掛けてくるのは明白。さらにジェーンの身体からエーテルを取り除く事が出来るのもダークエルフだけ。そこでソーが助けを求めたのは、かつて自分たちを苦しめた仇敵であり弟であるロキだった。2人は協力して危機を抜け出すことは出来るのか?

1作目は粗野で傍若無人で未熟なソーが成長し、王としての資格を手に入れるまでの物語でした。さらには「アベンジャーズ」へ向けて、ソーを登場させる要素を多く含んだ作品だったので、ちょっと説明的な場面が多かった印象を受けた作品でした。しかし、今作は前作と「アベンジャーズ」を経て、ソーのキャラクターや世界観などが馴染んだ状態での作品だったので、作り手も余裕があったのか、小ネタも満載のかなり面白い作品になっていました。地下鉄に乗ったり、玄関先にムジョルニア(ハンマー)を掛けたり、ソーがジェーンの男友達にヤキモチを妬いたりと、さらに深みのある作品に仕上がっていました。

そして、何よりの収穫はトム・ヒドルストン演じるロキの存在でしょう。このブログでも何度も書いているように魅力的な悪役の存在は、こういうヒーロー映画には欠かせない要素なのですが、このロキというキャラクターほど魅力的なヴィランはなかなか出会うことが出来ないのではないでしょうか。正直、主役であるソーを凌駕してしまっているのでは?と思うくらいにいい悪役でした。今作でもその魅力的な悪役っぷりは健在です。それはもう今後の展開が楽しみなくらいに。(熱狂的なファンが彼のスピンオフを求めて署名運動をしているらしいです。)

作品の点数は限りなく満点に近い★★★★☆です。マイナス点としては今作の悪役であるダークエルフというキャラクターがちょっとぼんやりした設定で、最終兵器と恐れられたエーテルもどう怖いのかイマイチ伝わらなかった点でマイナスしました。それでもアメコミ映画好きの私としては満足できる作品でした。もう今後の作品が楽しみで仕方ありません。特に今年は「アメイジング・スパイダーマン2」に「X-MEN フューチャー&パスト」「キャプテン・アメリカ/ウィンターソルジャー」と続々とアメコミ映画が公開されるので楽しみです。

あ、日本人である私としては浅野忠信さん演じるホーガンがほんの少ししか出番が無かったのが残念で仕方ありませんでした。他のメンバーはもっと出番があったのに、ホーガンは冒頭とエンディング近くの数シーンだけでした。

マイティ・ソー/ダーク・ワールド MovieNEX [ブルーレイ+DVD+デジタルコピー(クラウド対応)+MovieNEXワールド] [Blu-ray]
クリス・ヘムズワース,ナタリー・ポートマン,トム・ヒドルストン,アンソニー・ホプキンス,ステラン・スカルスガルド
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社


【ランキングに参加しています。クリックにご協力を】
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする