しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

かいじゅうたちのいるところ

2010年01月17日 23時31分08秒 | 作品名(か行)
第168回「大人の為のおとぎ話・・・なのかな?」

映画を選ぶ時にいくつかパターンがあります。予告編からホームページなど事前に細かい設定などを詳しく調べてから劇場に行く場合と、テレビのCMなどでおおまかなストーリーだけを頭に入れて余計な情報を入れずに劇場にいく場合。
今夜の映画「かいじゅうたちのいるところ」は後者のパターンに属します。劇場での予告編を観ただけで鑑賞を決めました。全世界で2000万部売れた絵本と聞けば、お話の内容はさておき、映画ファンとしては劇場へ足を運ばなくてはと思っていました。

物語は、反抗期を迎えた9歳のマックスは、思春期の姉と仕事に忙しい母親の3人家族。誰かにかまってほしいがいつも1人で遊んでばかりいた。その寂しさをうまく表現できずに家族とはケンカばかり。ある日、母親が男友達を連れてきたのが面白くないマックスは、母親とケンカをして家を飛び出してしまった。海岸に辿り着いた彼の目の前には小さな船が・・・何かに導かれるように船に乗り海へと漕ぎ出した。どれくらい経っただろう。目の前に島が見えてきた。辿り着いたその島には個性豊かな「かいじゅう」達が暮らしていた。ちょっとした勘違いで彼らの王様となったマックスは、彼らとこの島で暮らし始める。

通常、おとぎ話というのは最後には「末永く幸せに暮らしましたとさ。めでたし、めでたし。」というフレーズがお決まりの終わり方で、見終わった後には心が暖かい気持ちになるのが、素敵なおとぎ話のはずなのですが、この作品はちょっと違いました。

主人公のマックスが抱える心の闇のようなものを、島のかいじゅう達のそれぞれが抱えていて、彼らの行動や言動を見て、マックスが大人になっていくというプロットはわかるのですが、このお話は楽しい時間の後には必ず切ない時間が訪れます。
子供の持つ残酷さであったり、やり場の無い怒りのようなものが、観ていて心に突き刺さりました。これは子供が観ても楽しい作品じゃないぞ・・・。と思ってしまいました。

私は主人公のマックスとよく似た幼少期を過ごしました。だからこそ、この作品が持っている陰の部分が思い切り心に突き刺さってしまい、おとぎ話のはずなのに寂しい気持ちになった作品でした。

点数は★★★★☆です。色々な事を書きましたが、1番大事な人と一緒に鑑賞してみてください。きっと、その人をもっと大事にしようと思える作品だと思います。
個人的にはあまりにもお話の進め方が強引な為に寂しい気持ちだけが残る作品となってしまいました。
きっと立場が違えば、もっといい作品だったんだろうなと思います。

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マックス・レコーズ,キャサリン・キーナー,マーク・ラファロ
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