しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

笑う警官

2009年11月15日 23時13分01秒 | 作品名(わ行)
第160回「最後まで笑い続けたのは誰か?」

さて今週は、来週から始まる「2012」が楽しみで、映画館に行くのを迷ったのですが、結局行ってきました。
「クリスマス・キャロル」をと思ったのですが、字幕派の私としては吹替え版を観たくなかったし、実はこのお話は以前に「3人のゴースト」というタイトルで映画になったのを観て、かなり気に入ったお話なので、そちらを大事にしようと思い、「笑う警官」を観ることにしました。

ひさしぶりに角川春樹がメガホンを取った作品。原作もずいぶん売れているようです。でも邦画には過剰な期待は禁物なのはわかっていたのですが、やはり期待せずにはいられませんでした。だってお金を払っているんですからねぇ。

物語は実際にあった北海道警察内での裏金事件をモチーフに、わずか15時間で起こった出来事を映画としたものです。
ある日、女性警察官が絞殺体となって発見される。場所は警察が借りていた部屋だった。道警はあっという間に犯人を断定。かつて交際していた津久井巡査が手配される。しかも射殺命令まで発令される。この異例の行動にかつて津久井と同僚だった佐伯は仲間達と独自の調査を開始する。調べを進めていくにつれて、道警内に巣食う闇を目撃することとなるのだった。

というのが簡単なストーリー。脚本は決して悪くなかったと思います。全体の流れとしては良く描けていて、テンポもあり、緊迫感もありました。しかし、悪いところも多々ありました。まずはカメラワーク、全体的に引きの画がほとんどなく、さらに怪しい行動には教えてくれるかのようにズーム。映画館で思わず笑ってしまいました。
さらに意味不明なフラッシュバック。おそらく演出なのでしょうが、それらがどうしてインサートされたのかが、まったく説明されません。そして、次から次に黒幕が現れてはタイトル通りの高笑い。
一番の問題はエピローグとおぼしきラスト10分間のシーン。何かを表現したかったのでしょうが、私はまったくわかりませんでした。いくら考えても必要だったとは思えませんでした。

点数は★★☆☆☆です。あんな人達が本当に警察内にいて、あんなひどい事をしていたとしたら、もうすでに警察官とは呼べませんね。ドラマに出てくる悪の組織のような行動にちょっと笑いながらの鑑賞でした。

年末年始に深夜で観たら、「お、結構良かったな」と思えるレベルでしょう。

笑う警官 [DVD]
大森南朋,松雪泰子,宮迫博之,忍成修吾,鹿賀丈史
TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)


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