しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

BALLAD/名もなき恋のうた

2009年10月04日 01時14分14秒 | 作品名(は行)
第154回「抱いていた疑念心は振り払われたけれど・・・」

今日の作品は、前から観よう観ようと思っていながら、いつの間にか遠ざけていた作品をやっと観に行きました。「どうせ駄作だろう・・・」という気持ちを抱いたまま劇場に足を運びましたが、予想していたよりはいい作品だったと思います。「BALLAD/名もなき恋のうた」です。

アニメ「クレヨンしんちゃん」の劇場版シリーズ第10作で、名作と誉れ高い『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』を原案にし、その名作を「三丁目の夕日」などで高い評価を受ける山崎貴監督が脚本とVFXをも手掛けているとなれば、映画ファンとしては期待してしまいます。しかし、あくまで邦画。しかもテレビ局が資金を出している。かつて「日本沈没」で痛い目を見ている私は、公開日に観に行こうとはどうしても思えませんでした。

物語は現代に生きる川上真一はごく普通の小学生、ある日突然タイムスリップをしてしまい、天正2年の戦国時代に。そこで出会った井尻又兵衛と親交を深めていく。幼なじみで春日の国の姫君である廉姫に恋心を抱きながらも、家臣としての使命をまっとうしていた。ある日、隣国の武将の高虎が廉姫に結婚を申し込んできた。お互い惹かれ合っている2人の運命は?

観る前に思っていた「どうせ駄作だろう」という気持ちは、観終わった今となっては間違いだったと言えます。原作であるアニメ版は観ていないのですが、観ていなくても楽しめる作りになっていました。全体的なお話もしっかり作られていたし、脇にあるお話もなかなか魅力的で良かったと思います。(又兵衛の家来や、現代と戦国時代の人達とのふれあいなど)

点数は★★★☆☆です。残念だったところは、せっかくVFXを至る所に使っているのに、なぜかタイムスリップの表現がご都合主義で作られてしまったこと。あっさり戦国時代に来て、あっさり帰っていく。時空を超える事があまりにも簡単に描かれてしまっていました。(バック・トゥ・ザ・フューチャーではあんなに大変だったのに)
もう1つは、又兵衛の運命について、ネタバレになるので詳しく書くのは控えますが、彼の運命だったのはわかりますが、いきなりアレでは・・・もっとしっかりとした伏線を引いてほしかった。本人も周りもアッサリ受け入れ過ぎ。

映画として観た事を後悔するほどの作品ではありませんが、細かいところがツッコミどころ満載で残念でした。合戦に協力した川上一家に殺生をさせなかったのは評価に値します。

BALLAD 名もなき恋のうた [Blu-ray]
草ナギ 剛,新垣結衣,大沢たかお,夏川結衣,筒井道隆
ジェネオン・ユニバーサル


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