しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

ROOKIES-卒業-

2009年06月02日 23時09分07秒 | 作品名(ら行)
第139回「思い入れの深さによって、傑作にも駄作にもなりえる作品でした。」

今日は、突然の休みを利用して、「ROOKIES-卒業-」を観てきました。
この作品とは、ちょうど私が週刊少年ジャンプの購入を止める直前に連載が始まったので、存在は知っていました。でも不良マンガには否定的な私は特に内容を確かめることもせずに、連載時にはこの作品を目にすることはありませんでした。
しかし、去年始まったドラマを観てしまった私はすっかりハマッてしまいました。

最近、よくあるドラマからの映画化作品です。ドラマでの盛り上がりをその勢いを残したまま映画にしても、やはり映画とドラマは別物だと考えています。ドラマは無料で提供されますが、映画はお金を払い、劇場まで足を運ばないといけない。ドラマが当たったから映画化という短絡的な図式が多いのですが、必ずしもヒットするとは限りません。
この作品は、どうやら成功の部類に入るようです。

物語は不良ばかりの二子玉川学園高校に赴任してきた川藤幸一は、その熱意で次第に生徒達の心を掴み、休部状態だった野球部を復活させることに成功する。高い潜在能力を秘めていた部員達は、メキメキと上達していき、快進撃を見せるが2年生の夏は予選で敗退してしまう。とここまでがテレビドラマで描かれたところ。そして、来る3年生となった彼らの最後の夏が始まる。マンガでは作者の体調の関係で省かれてしまった、最後の夏が描かれます。

ドラマが終了して、去年の10月にスペシャルが放送されたのですが、それが物凄く評判が悪かった。なぜなら思いっきり煽っておきながら、結局はドラマの総集編だったからです。この映画を観て思ったのですが、なぜそのスペシャルの時に新入部員である赤星と濱中のエピソードを描いてしまわなかったのかが、この作品を観て改めて疑問に思いました。

新入部員の2人も、いいキャラクターで彼らのエピソードを映画の冒頭で語られるのですが、物凄くあっという間に片付いてしまって、物足りなく思いました。
さらに決勝の相手となった因縁の相手、川上のいる笹崎高校にも奥深いエピソードがあるのですが、すっかり割愛されてしまっていて、とても残念でした。あの時に2人の話を描いておけば、急に加わった感はなかったと思いますし、笹崎のエピソードも盛り込めたのではと思います。もっと映画として深みが出たと。

評価は★★★★☆でした。やはり10月のスペシャルがマイナス1の要因ですね。
この作品は、ドラマを観ていないとまったく盛り上がれません。思い入れが深いとすごくいい映画になりますが、この映画だけ観るとまったく面白くないかも知れません。

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佐藤隆太,市原隼人,小出恵介,城田優,中尾明慶
TCエンタテインメント


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