しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

ハンコック

2008年08月24日 21時46分02秒 | 作品名(は行)
第102回「光が輝く為には、闇もまた必要?」

ここのところ、やけに「スーパーヒーロー物」に縁があるんですよねぇ。「ハルク」「バットマン」…そして今夜は「ハンコック」でした。
このハンコックはアメコミが原作というわけではなく、完全オリジナルの「スーパーヒーロー物」です。おおまかなストーリーは予告編で確認していたので、だいたいは想像できていました。問題はハルクやバットマンの時にも話しましたが、1作目の難しさと悪役の重要さですね。特に原作がないような今作みたいな作品は、世界観や設定を観客にうまく説明できないと駄作になってしまいますからね。

「ハンコック」については、世界観は現代のロスが舞台ですから、特に問題はありませんでした。問題は彼のスーパーパワーの設定の甘さと、悪役の存在不足です。
設定の甘さとは、彼の弱点となる存在があるのですが、いまいちきちんとされていないのです。詳しく言うとネタバレになるので書きませんが、ものすごく都合のいい?(弱点なので彼にとっては都合が悪いのですが。)設定になっているので、観ていて急に醒めてしまいました。しかもそれがエンディングの重要なところに関わってくるので、ちょっと残念でした。

さらに悪役の存在です。先日の「ダークナイト」を観た後のせいか、特に悪役の重要性を感じています。ジョーカーが劇中で言います。「俺はお前(バットマン)を殺さない。お前がいないと楽しみが減るからな。」
「アンブレイカブル」では、ヒーローを求めた悪役の悲哀が語られます。それくらい、ヒーローに相対する悪役が物語を何倍にも面白くしてくれるのです。しかし、この作品はたいした悪役は登場しません。第1作目であることから、まずは彼の性格や人間関係などに重きを置いたのでしょうが、盛り上がりに欠けるものになってしまいました。

点数は★★★☆☆ですね。第1作目としては及第点だと思いますが、やはり悪役。スーパーマンのレックス・ルーサーのように、悪知恵のみでヒーローに対する悪役がいたら、もっと面白い作品になったと思います。
それでも、彼が心を入れ替えてヒーローとなっていく様には感動を覚えました。これからの展開に期待したいと思います。

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ウィル・スミス,シャーリーズ・セロン,ジェイソン・ベイトマン
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント


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コメント (1)
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